槍ヶ岳途中敗退  上高地からのピストン(2泊3日テント泊)

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登山日 2017年5月1日(月)〜3日(水)
山域 北アルプス
コースタイム 【1日目】2時間52分 (休憩 12分含む ※歩行タイムは2時間40分) 
【2日目】8時間47分 (休憩 52分含む ※歩行タイムは7時間55分)
【3日目】2時間51分 (休憩 26分含む ※歩行タイムは2時間25分)
コース 【1日目】
上高地バスターミナル(5:41)〜明神館(6:31-6:36 休憩5分)〜徳沢公衆トイレ(7:24-7:31 休憩7分)〜新村橋(7:46)〜横尾野営場(8:33 テント泊)
【2日目】
横尾野営場(1:17)〜一の俣(2:06)〜槍沢ロッジ(2:44)〜ババ平キャンプ場(3:14-3:32 装備替え・休憩18分)〜槍沢引返し地点(5:45)〜ババ平キャンプ場(6:52-7:06 休憩14分)〜槍沢ロッジ(7:28-7:48 休憩20分)〜一の俣(8:18)〜横尾野営場(9:04 テント泊)
【3日目】
横尾野営場(7:56)〜徳沢公衆トイレ(8:55-9:07 休憩12分)〜明神館(9:51-10:05 休憩14分)〜上高地バスターミナル(10:47)
天候 【1日目】小雨のち雨、夕方前から晴れ(出発後すぐ小雨が降り始め横尾で本降り)
【2日目】晴れ(良いお天気)
【3日目】晴れ(良いお天気)
駐車場 ★あかんだな有料駐車場(2017年現在600円/日 計850台程),トイレはバス停近くに有り
※駐車場の入庫時間は営業時間のみとなります。
※駐車場の営業時間はシャトルバスの運行時間によって変わるそうです。
日帰り温泉 平湯温泉 ひらゆの森 , パノラマ大浴場(平湯バスターミナル3階)
備考 ★あかんだな駐車場〜上高地はアルピコ交通のシャトルバスに乗りました。(乗車時間30分程)
※始発に乗りましたが満員では無く後数人は乗れるぐらいの乗車率でした。
※上高地はマイカー規制ですが、タクシーは利用できます。
★トイレは上高地バスターミナル・明神・徳沢・横尾と各山小屋にてチップ制でお借り出来ます。
※100円玉は事前に多めに用意しておきましょう。
★横尾野営場のテント泊は1人に付き700円/泊です。(水は公衆トイレの蛇口から汲めます)
※トイレはチップ制ですがテント泊代に利用料が含まれています。
※受け付けは横尾山荘の売店です。(誘惑の飲食も買えます)
★槍沢は雪崩に注意が必要です。(今回は雪崩の危険回避のため途中で引き返しました)
★GWですが天候や残雪状況や雪質・トレースの有無でコースタイムは大きく変わります。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

毎日天気図と睨み合いGW最大の目標である『 槍ヶ岳 』山行の日程を5月1日〜3日の2泊3日に決定した。 体調万全な状態であればテントを担ぎ雪崩の危険を避け中崎尾根から目指したかったが、年末の足の怪我が完治していない 状態を考慮した結果、今の状態では上高地から槍沢経由で山頂を目指すしか無いとの結論に達した。上高地 へのシャトルバス発着点となるアカンダナ駐車場に集合し始発のバスで上高地へと入る。今回は昨年カナダ でツアーガイドをやっていたケンちゃんと一緒であるため、テント装備とロープを持ってもらえ比較的荷物は楽が出来る。 上高地に入ると生憎の天気模様で小雨模様… ババ平を目指してダラダラと進んで行くが、横尾に着いた所で急激に雨脚が強まり ババ平でのテント泊を諦め早々に横尾でテントを設営する事とした。昼間、雨は激しさを増し一時は雷の音もしていたので 先に進まなくて良かったとのんびりと過ごしていたが、この雨は上部で雪となっており再び数十センチの積雪を もたらし明日の山行へと影響を与える事になってしまうのであるが今はまだ知る由もない。横尾のテント場は 予想外の雪上テント泊となり今年の残雪の多さを物語っていたが、暇な時間を使い雨の止んだ間に風も吹かないのに 暴風壁を作って遊んでみたり昼寝でゴロゴロしたりして時間を潰し早めの夕食を取る。今日の夕食はケンちゃん食担のモツ鍋でお取り寄せの人気店 の味を満喫し早々に就寝する… 明日は長丁場のため、0時に起床し深夜出発の予定とした。深夜1時20分頃、暗闇の中 ついに本丸『 槍ヶ岳 』を目指し登頂開始。まずは前日の目的地であるババ平を目指しヘッドランプの明かりを 頼りに進んで行く。ババ平で簡易トイレ(有料)をお借りしてここでアイゼンを装着し、いよいよ槍沢へと突入していく。 槍沢の斜面はこれといってそれほど急という事も無いので登ることに恐怖感は無いのだが、問題は前日に 降り積もった積雪が誘発する表層雪崩である。早朝登頂し10時までに安全圏まで下山するという計画で登り詰めていくが、 予想以上に積雪が多く膝ほどの踏み抜きラッセルも強いられてくる。夜が明け周囲の景色が見えてくると至る所に デブリの跡が見られ雪崩の巣のような景観となっており、気温の上昇も早そうな感じである。デブリが多いと いう事は雪崩が落ちているという事でもあるので逆に安心出来て良い事であると個人的に思うが、相方の雪崩に対する気持ちの問題は そうはいかないようで足が止まり始めた。。。見上げれば青空の下で天に向かって突き上げる 槍ヶ岳の勇壮な姿が迫り、手が届きそうで届かないもどかしさもあるが、これも登山であり無理は禁物である。2650m付近 まで登ったところで撤退を決意し引き返す事とする。(やはり最近の雪崩死亡事故のニュースが影響しているのであろうか) 撤退すると決まれば手はピッケルに持ち替え雪面を一気に下るだけであるので 速く、あっという間にババ平まで引き返しここで朝食休憩を取る… そうまだ時間は朝なのである。 横尾まで戻っても9時過ぎであるので時間はたっぷりとあり上高地まで十分戻れるが、せっかくなので明日は蝶ヶ岳 に登ってから帰ろうと考え予定通りもう1泊横尾でテント泊とする。白く輝く前穂高岳を眺めながらのんびりとした 時間を過ごしながらまったりとした時が流れるが、あまりに暇なので昼過ぎから早々に夕食込みの宴会へと突入する。 今日の晩御飯はお取り寄せの飛騨牛と豚肉の焼肉である。横尾山荘でボトルワイン(赤・白)を2本購入し他にビール やチューハイを買い込み豪遊した結果、次の日は体調不良に陥り蝶ヶ岳登頂も諦めそのまま上高地へ帰還となった。 結果的にはどの山にも登れない結末となってしまったが、山での宴会を楽しみ久しぶりにリフレッシュした山行と なったので良かったとしよう。駐車場に戻った後は平湯バスターミナルの温泉に立ち寄り3日間の汗を流した後 ケンちゃんとは別れ(若者はこれから再び2泊3日の山旅が始まるのである… 元気だ)明日はどこかに登ろうかと 放浪の旅に出る事とした。

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【上高地バスターミナル】
あかんだなPの4時50分の始発に乗車
上高地に着くと小雨が降り出した・・・

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【上高地のシンボル的存在「河童橋」】
観光客の方で賑わう眺望スポット
天気が悪く時間が早いので今は人が少ない

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【河童橋から見る穂高方面】
ガスに包まれ全容は見えず
岳沢方面には雪崩の跡が・・・



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【チェックポイントの明神】
次の目的地である徳沢まで後3.4q

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【横尾まではダラダラ道をひたすら歩く】
昨年とは異なりこの区間でも雪がある

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【梓川越しにみる大天井岳(奥)】
う〜む、結構白いなぁ・・・



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【徳澤キャンプ場】
雪を避けるようにテントが張られている

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【新村橋を横目に通過】
パノラマコースとの分岐点

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【前穂高方面】
小雨の中、逞しく眺望を楽しみ中



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【横尾に着いたとたん雨が本降りに!】
横尾で雨宿りしながら作戦会議

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【小雨の中いそいそと整地中】
ババ平を諦め横尾で早々にテントを張る

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【そしてひたすら昼寝・・・】
時間を持て余し寝て過ごす三人衆



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【雨の止み間に暴風壁を作成】
暇つぶしにコツコツ積み上げ行く

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【屏風の頭方面】
15時半頃外に出ると薄日が差していた

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【中山方面はすっかり青空】
ただ先程の雨は上部では雪だったようだ



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【前穂高岳も真っ白】
明日の山行に一抹の不安がよぎる

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【夕食はケンちゃんお勧め「もつっ子」】
群馬で有名なもつ煮店だそうな

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【絶品の「もつっ子」に舌鼓】
食後は明日の早朝出発に備え就寝



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【深夜0時20分に腹ごしらえ】
この時間でも食欲旺盛の三人衆

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【味噌汁で体を温める♪】
英気を養い静かに外へ出る

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【深夜1時17分横尾を出発!】
真っ暗闇の中、槍ヶ岳を目指し歩く



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【最初は傾斜の緩いダラダラ道】

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【50分程で一の俣に到着】

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【そして立派な橋を渡る】



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【一の俣から10分程で二の俣に到着】

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【槍沢ロッジを通過中】

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【槍沢ロッジにあるお知らせ標識】



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【一登りでババ平キャンプ場に到着】
出来ればここでテント泊したかった

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【ババ平のチップ制トイレ】
雪の中から掘り出され使用可能

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【チップを払いトイレをお借りする】
今は次のトイレは槍ヶ岳山荘まで無い



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【3時半頃ババ平を出発し槍を目指す】
登るにつれ昨日の積雪量が増える

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【薄暗い中に見えるデブリ】
デブリを見て後方の二人が及び腰になる

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【モルゲンロートの中岳と大喰岳】
なんとも美しい景色・・・



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【西岳】
空が白み始めた

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【我がPTの前には先行者が1組】
先行者のトレースを有難く使わせて頂く

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【目印の旗のラインは雪崩で寸断】
左に回り込むように進む



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【デブリ多発の中登るケンちゃん】
雪が緩み始め踏み抜きが増えて来た;;

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【雪道が得意な筆者は足取りが軽快】
この急坂を登れば槍が見えるはず!

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【遂に槍ヶ岳がお目見え!】
何とも最高のお天気♪



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【東鎌尾根と槍ヶ岳】

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【槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳】

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【槍ヶ岳と殺生ヒュッテ】



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【大喰岳】

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【横尾尾根のP2729(奥)】

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【常念岳(奥)】



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【引返し地点付近】
雪崩を不安視する意見を尊重し撤退を決断

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【6時前に下山開始】
早すぎる撤退だが無理は禁物

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【デブリ】



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【振返り見る槍沢】
斜面に雪崩の跡が沢山見て取れる

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【東鎌尾根のP2595(右)】
この季節の東鎌尾根はハードルが高そう

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【ババ平まで下りて来た】
あとはサクッと横尾まで戻ろう



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【横尾大橋と鯉のぼり】
横尾に午前中の9時に戻って来たので十分上高地まで戻れるが、明日の早朝に蝶ヶ岳に登る事に決めとりあえず昼寝開始

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【暇つぶしの雪ダルマ】
相方は昼寝が出来ず、有り余る時間を潰すべく雪ダルマ制作に没頭していたらしい

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【13時半から飛騨牛焼肉宴会】
昼夜兼用としてロングラン宴会開始!
ワインを2本空けて酔っ払い早々に就寝
そして翌朝二日酔いで蝶に登れぬ事に



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【3日目の朝、晴天の明神岳】
二日酔いで今日の予定は上高地の下山のみ

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【前穂高岳】
今日も絶好のお天気♪

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【前穂高北尾根の4峰と5峰】
昨年の夏、踏破した道



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【屏風の頭方面】
テントを撤収して上高地に戻ろう

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【徳沢のテント場は大盛況】

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【徳沢付近から見る前穂高岳と明神岳】
無雪期の明神岳にもチャレンジしてみたい



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【お気に入りの立ち木スポット】
毎回同じ場所でシャッターを押してしまう

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【明神からみる明神岳5峰(右)】
憧れの明神岳

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【河童橋付近の清流】
上高地まで戻り無事終了〜





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