【釈迦ヶ岳】 焼合谷(沢登り)〜東尾根(登山道)の周回

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【釈迦ヶ岳】 しゃかがたけ 1091.9m   

登山日 2021年7月11日(日)
山域 鈴鹿山脈 【鈴鹿セブンマウンテン − 釈迦ヶ岳】
コースタイム 8時間10分 (休憩・装備替え等、約1時間12分含む ※歩行タイムは6時間58分)
コース 尾高山駐車場(6:34)〜魚止滝(6:51-6:57 沢装備装着6分)〜スリット堰堤(7:12)〜女郎滝(8:20-8:30 休憩10分)〜藤原谷出合(8:50)〜[途中休憩 14分]〜標識約770mの二俣(10:34)〜[途中装備替え 19分]〜釈迦ヶ岳(三角点)(12:09)〜東尾根分岐(12:10-12:27 休憩17分)〜尾高山(山頂標識)(14:06-14:12 休憩6分)〜長坂・見晴・行者コース分岐(14:21)〜長坂コース登山口(14:38)〜尾高山駐車場(14:44)
天候 曇りのち晴れ
駐車場 ★尾高山駐車場 8台程
備考 ★焼合(やけごう)谷は直登出来る小滝が沢山ありました。
★流れ谷は上部の詰めが分かりにくく地形図・GPSを駆使して進みました。
※上部はガレ場の急斜面なので浮石や落石に要注意です。
★東尾根を下山に使う場合はかなり迷いやすいのでGPSと地形図必須です。
※支尾根にも明瞭な目印が付いていて迷込みやすいです。
★流れ谷と東尾根で山蛭に取りつかれました。(要蛭対策)
◆焼合谷の遡行には沢登り装備で入山しています。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

梅雨で雨続きの中、前日の予報によると午前中は天気が持ちそうだったので増水は予想されるが少しでも水に浸かりたいと焼合谷へと 出かける予定を立てる。当日、6時半前に登山口となる尾高山登山者駐車場に集合して準備を整え林道を歩いていくが、 今朝の予報では天気は好天しており私の気持ちとしては当初予定していた尾高山ショートカットコースではなく、 釈迦ヶ岳山頂まで詰めあがり東尾根を下山する方向にこの時点で勝手にシフトしていた。林道を最後まで歩きスリット堰堤 から入渓する方が多いようであるが、せっかくなので魚止滝に立ち寄る事にして滝前で装備を整える。予想はしていたが なかなかの水量で魚止滝は流芯を登る事が出来ず水際を登って行く。滝を突破したすぐ上部で岩の上を歩くノコギリ クワガタを発見、久しぶりに見るクワガタを木に付けてあげ寄り道を完了し林道へと戻る。少し進みスリット堰堤より 再入渓となるが、今日も水量は多そうである・・・梅雨時期なので仕方はないのだが。 焼合谷は明るい沢で次々と現れる小滝を越え進んで行くが、普段ならもっと癒されそうな渓相も若干荒々しさが増している ような感じに見えるし足も水流に取られて疲労が蓄積していきそうだ。最初のうちは水も冷たいのでへつり重視で上半身は 濡れないように進んで行くが、一度水流に突っ込んでしまうと後は気にせず進める箇所は流芯突破を試みて行く。なかなかの 水圧の中を楽しく突破していくと階段状の小滝の連爆が現れるが流芯を快適に登って行ける。所々に現れる蛙を眺め ながら進んで行くと少し大きめの釜を持つ小滝が現れる。ここも左岸よりへつって取付き流芯を登るのだが、Mさんはへつり を途中で諦め遂に泳ぎにシフトし滝に取りついていた。この小滝はかなり水圧があったためお助け紐を出して突破して もらうと次はミニゴルジュに突入した。大きな滝も立派なゴルジュ等は無いが全てをコンパクトにしたような感じで楽しく 登って行ける・・・多分水量が多いためであろうが。暫く平流を進んだ後、2m強程の水流の強い小滝が現れ、頭からシャワー を浴びながら突破を試みるも体を持ち上げることが出来ない。手をクラック状の岩に入れてもガバでは無いため水圧に負けて 体を引き上げる事ができないのである…右往左往しながら試みてみるも寒くなって断念し退散となった。次に4mほどの高さの 滝の流芯突破に挑み右岸側より取付き滝中を左岸よりに移動しようと手をかけたところ、激しい水圧で動けなくなってしまう。 左側に重心を保っていた時は良かったが突破を試み右側に重心を移したところで、これは水圧に耐えきれないと確信しその場 より動けなくなってしまった。左に重心を戻した瞬間に弾かれるし水流を突破しようと右手を離した瞬間も弾かれると察知し 真下に落ちると岩にあたると思いとっさに岩をけって後方にジャンプして水深のある釜に逃げた。どこもぶつけることも無く事なきを 得たがやはり水圧は凄く自然の力には太刀打ちできないと思い知らされた。仕切り直して左岸側の水際を登ってクリアすると 次に現れるのは本日のボスキャラ『女郎滝』の登場である。 ここは水量が多いのでおとなしく流れの左側を登って行き、後続の2人にはロープで確保し登ってもらう。 メインイベントを突破しても小滝はまだまだ続いていき、ミニゴルジュは流芯を突破、再び現れる階段状の小滝ゾーンも順調に遡行 していくが、この辺りは渓相も良く癒されながら登ることが出来る。尾高山へとエスケープできる支沢に来たが もはやショートコースを行く気も無いため、とっとと突破し釈迦ヶ岳を目指していく。まだまだ小滝は続いていき、 目の前に少々登りにくそうなCS滝が現れる。巻こうかと考えるも取りあえず取付きチャレンジ、右側の岩に足裏を張り付け このフリクションと背中を反対の岩壁に押し当てズリズリと摺りあがるようにしてなんとかクリアすることが出来た。後の 2人はシュリンゲで確保しマグロの1本釣りばりに引き上げる。ゴルジュ帯を腰まで浸かりながら突破していき、水と存分に戯れ たところで癒しの巨大ミミズが行く手を遮る。何故か岩の上を這う巨大ミミズは一体どこからやってきたのだろうと考えるも 回答は出てこないし、どうやってもこの場所にミミズがこれる気がしない。不思議に思いながら通過し標高600mを越えた辺り でも水流はかなり多く楽しめる … 正直もう疲れているのだが。多段の滝を軽快に越え標高710m の二俣は右へと進む。標高770m の二俣で休憩しカロリー補給を取った後、左の谷へと進むとここからが詰めとなっていく。斜度がきつめの樋状の滝は逃げ場が 無いので後続のためにロープを出して直登し確保して登ってもらう。ここから先は水流も細くなっていき、ガレ場を詰めあがって 行くのだが、この詰めが本日の核心となる。足場の脆い急斜面のガレを登りながら右に2つの谷を乗り越し詰めあがって行くと 釈迦ヶ岳山頂すぐ手前の登山道に飛び出し無事、谷よりの脱出を図ることができた。山頂を踏み東尾根分岐地点で昼食休憩を 取った後は東尾根を下山していく形となるが、この下りが長くただひたすらに単調な急斜面で疲れを倍増させてくれる。先程までの 沢での爽快さが嘘のような下山に悲鳴を上げながら下って行きなんとか尾高山まで到着、後は駐車場へ下り終了となった。 駐車場で蛭チェックをすると3匹取付いていたが実害が無く一安心である。一緒に下ってしまった蛭は塩水攻撃で退散して もらい帰宅となったが、2日連続の沢登りはさすがに疲労感満載で心地よく?終了となった。 今シーズン遡行 7 本目完了 

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【尾高山駐車場】
ここからしばらく林道を歩く

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【魚止滝方面と林道の分岐】
魚止滝に寄り道するので左の道へ

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【魚止滝を見ながら入渓準備】
今日の沢は水量が多そうだ



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【3段の魚止滝の流れの脇を登る】

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【魚止滝2段目の落ち口から見た感じ】

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【魚止滝3段目】
水量が多くて3段とも流芯は登れず



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【魚止滝3段目の落ち口から見た感じ】

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【久しぶりに見たノコギリクワガタ】

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【堰堤が出てきたので林道に戻る】



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【堰堤の上でくつろぐ猿達】

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【荒れた林道を最後まで進む】

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【スリット堰堤から再入渓】



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【スリット堰堤を越えてすぐの小滝】

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【花崗岩の斜滝】

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【岩肌が少し赤茶っぽい】



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【エメラルドグリーンっぽい釜】
焼合(やけごう)谷は明るく綺麗な沢

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【Mさん、果敢に流芯を攻める】

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【CS滝の右側から登る】
ここは意外と登り難かった
後続二人にはお助け紐を出動



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【まだ釜をへつり重視で進む】

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【赤っぽい岩のナメ】

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【平流を進む】



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【小滝が続く所も多い】

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【どんどん小滝を越えていく】

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【同滝を登るMさん】



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【この斜滝も正面突破】

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【Mさんも奮闘中】

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【相方も正面突破中】



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【灰色のカエル】

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【しばしゴーロ帯を進む】

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【大きな岩がゴロゴロした箇所】



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【階段状の小滝の連爆】

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【ここも流芯を登って行ける】

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【石に同化中のカエル】



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【ここをへつろうとするMさんだが】

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【泳ぎに変更して突破】

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【小滝は右往左往の末、お助け紐出動!】



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【ミニゴルジュっぽい所】

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【同箇所を登る筆者】

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【そしてまた暫く平流ゾーン】



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【この小滝はチャレンジするも撃沈】
もう少し水量が無ければ・・・(言い訳)

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【Mさんも奮闘するが撃沈】

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【でも登れる小滝が多く本当に楽しい】



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【この滝は水圧に負けて断念】

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【仕切り直して流芯脇を登りクリア】

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【本日のメインイベント「女郎滝」登場】



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【女郎滝は流れの右側(左岸)から登る】

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【滝が交差する所を突破中】

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【後続の2人にはロープを出す】



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【女郎滝の落ち口からの相方】

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【メインイベントが過ぎても小滝は続く】

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【ミニゴルジュを通過中】



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【腰までつかりながら進むMさん】

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【小滝の端っこを登る相方】

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【二条の斜滝】



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【この辺りが藤原谷出合と思われる】

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【標高約480mの辺りを遡行中】

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【階段状の小滝の連爆】



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【階段状の小滝の連爆は中々良い雰囲気】

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【奥の小滝の水圧がちょっと強め】

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【奥の小滝でMさん奮闘中】



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【シャワーを浴びながら無事クリア】

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【東尾根方面の分岐】
左岸のこの支沢を登っていくと東尾根へ至るようだ(ショートコースに最適)

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【その後も小滝は続く】



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【ザブザブ進むMさん】
実はショートコース希望たったMさん
願いは空しく釈迦ヶ岳へ一直線

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【このCS滝はちょっと登り難かった】

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【Mさん大物として釣りあげられた!】



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【標高約560m辺りを遡行中】

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【ゴルジュ帯の釜で腰くらいまで浸かる】

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【ゴルジュ帯を進むMさん】



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【ゴルジュ帯の小滝を登る相方】

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【次の小滝で右往左往中のMさん】

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【水流に揉まれつつ突破】



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【振り返りみるゴルジュ帯】
ゴルジュ・泳げる釜・小滝の連爆など
焼合谷は思っていた以上に楽しめる沢だ

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【そしてまた小滝を登っていく】

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【倒木箇所もあるが気にならない程度】



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【沢の幅が狭くなってきた気がする】

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【溝状の滝】

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【巨大ミミズ・・・】



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【標高約630m辺りを遡行中】

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【小滝はまだ続いている】

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【標高が600mを越えてもまだこの流れ】



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【多段の滝】

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【多段の滝も流芯を登っていける】

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【多段の滝の上部からの眺め】



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【ゴーロ帯】

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【標高約710m地点は右へ(左は支沢)】

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【今日はよくカエルを見かけた】



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【それにしても標高が中々上がらない】

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【小滝を登り標高を稼ぐしかない】

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【ガレてきた】



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【標高約770mの二俣は左へ】
右へ進み東尾根へと登る人もいるようだ

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【ガレて足元が悪そうな二俣の左の谷】
浮石に注意しながら進んでいく

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【倒木が邪魔で落石要注意の箇所】



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【樋状の滝は念の為ロープを出した】

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【樋状の滝はそれほど難しくはない】

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【ここからガレ場を詰めて行く】



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【まだ標高約830m地点・・・】

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【急斜面のガレ場がしんどい】

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【ここは直進は厳しいので右の谷へ移動】
少し下で靴を履き替え上服も着替えた



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【移動した谷を登る】
GPSと地形図を確認しながら斜上する

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【時にはトラバースも】
小さな尾根と谷が入り組みわかりづらい

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【後はこの谷を詰めるだけ】
上部に登山道が見えてテンションUP



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【ドンピシャで東尾根分岐に着いた】

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【ようやく釈迦ヶ岳に到着】

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【東尾根分岐から東尾根を下る】



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【東尾根は道も悪く迷いやすい】
支尾根にも明瞭な目印が有り迷込み注意

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【尾高山の山頂標識】
国土地理院の三角点とは位置が異なる

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【長坂コース登山口に降りてきた】
後は林道で駐車場に戻り終了




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