登山日 |
2021年10月17日(日) |
山域 |
蔵光山塊の主峰 ・ 熊野川水系 相野谷川
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コースタイム |
4時間35分 (休憩・撮影等、約33分含む ※歩行タイムは4時間2分)
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コース |
桐原登山口(7:00)〜中ノ谷橋(7:21)〜落打滝(7:29-7:33 撮影4分)〜右俣の無名滝(8:13)〜幻の滝(8:33-8:37 撮影4分)〜幻の滝落ち口付近(9:07-9:22 休憩15分)〜標高約725mの二俣(10:08)〜登山道合流(10:33)〜子ノ泊山(10:36-10:46 休憩10分)〜桐原登山口(11:35)
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天候 |
曇り時々小雨、下山後晴れ間がのぞく |
駐車場 |
★桐原登山口の駐車場(数台程度) , トイレ無し
※林道桐原浅里線起点から桐原登山口までは6q程あります。
※林道は舗装路ですが対向車が来れば厳しい箇所も多く落石や木の枝に注意が必要です。
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備考 |
◆相野谷川 中ノ谷の遡行には沢登り装備で入山しています。
★ロープ・カラビナ・スリング等持参しましたが使用しませんでした。
★2つの大滝を大きく高巻しますが、どちらの高巻も滑落注意でかなり慎重を要します。
★落打の滝の次に現れる落差35m程の大滝の名前が色々ありどれが正しいのか分かりませんでした。
※「牛鬼滝」「幻の滝」「不動滝」などと呼ばれているようです。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)
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【 行程イメージ図 】
【 断面イメージ図 】
当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。
前日の栂谷遡行を終えた後、道の駅で車中泊して2日連続で南紀の沢登りとなる相野谷川の中ノ谷遡行へとやってきた。
霧雨の降る子ノ泊山の桐原登山口駐車場に車を停め、準備をして入渓地点となる中の谷橋へと下って行く。道路を歩いている
途中で雨も上がり、天気は回復傾向であるため天候は気にもせずに入渓し、落打の滝を目指してゴーロ帯を進んで行く。この谷は
2つの立派な滝がメインとなり、この2つの滝の高巻きが核心であるが、その1つ目はすぐにやってきた。入渓後ほどなくして
滝の音が聞こえ目の前に末広がりの『 落打滝 』が堂々とした姿で飛び込んできた。最近、雨も降っておらず水量も少な
そうだが、なかなか立派な滝で見応えもあり良い感じの滝である。一通り滝の撮影をしながらくつろぐが、まだ始まったばかりのため
第1の核心となる高巻きへ向け右岸の斜面を登って行く。ルンゼを登って行くと岩棚へと乗り上げる目印があり、そこから右側が
切れ落ちたトラバース道を進んで行く形になるが、途中に朽ちた梯子(下の段は朽ちて折れていた)を使用しての登下降もあり
緊張させられる。無事のトラバースを突破して高巻きが終了すると落打滝の落ち口上部の7mスラブ滝上で沢に復帰する事ができた。
このスラブ滝の釜はかなり深そうでエメラルドグリーンの水が美しく、この谷一番の景観を誇っており、危険な高巻きのご褒美と
いった感じであった。夏であればロープで確保し飛び込んで泳ぎたい感じであるが、この季節はさすがに寒そうなので眺めるだけに
しておく。高巻きを終えるとナメが広がる中を進んで行くと再びゴーロ帯となり、標高約430m二俣の支流へ寄り道をして無名の30m滝見物へと出かける。
水量は少ないものの中々立派な感じの滝で二俣からすぐの所にあるので是非よって
おいた方が良い滝である。無名滝見物の後は再び中ノ谷に戻り遡行を続けると大きな滝が見えてくる。第2の核心部となる
落差35m程の大滝で近くに行くとこちらも立派で高さでは『 落打滝 』よりも落差があり見応えがある。この滝は人によって色々と
呼び名がある模様で『不動滝』・『幻の滝』・『牛鬼滝』などと呼ばれておりどれが正解かはわからない。こんな大滝などもちろん登れる
はずも無く、第2の核心となる高巻きへと再び挑んで行く。大滝から少し戻り右岸から尾根に乗って少し登った後は岸壁を回り込むように進み、適当な所から斜面をよじ登って尾根に乗り上げ急斜面を沢へと下ると
大滝の落ち口付近へと無事に復帰、この高巻きに30分ほど要す形となった。滝の上はナメが広がり癒しのナメ床を進んで行く
形となるが、大滝 + ナメというのはセットとなっている感じである・・・という事はナメを気持ちよく下っていると大滝で行き詰まる
事になると考えた方が良いのであろうか。2つの大滝の高巻きを終えると
後は交互に出てくるナメとゴーロを進んで行く形となる。
登るにつれ水流が細り水が無くなった所で足場の悪いガレを登り詰めて行くが、悪路に嫌気がさして左の尾根へと逃げてそのまま子ノ泊山の頂へと到着した。
下山は桐原へ向けて登山道をサクッと下り無事終了、一般登山道が使用できる下りは楽で有難くあっという間に下山出来た感じで
あった。中ノ谷はナメも多く見所が2本の滝だけではないはずであるが、前日に行った栂谷のナメ床が綺麗すぎてそれと比較して
しまうとどうしても見劣りしてしまい印象に残りにくい感じであった・・・行った順が逆であれば全く違った感想になったのでは
ないかと思われるが仕方が無いところである。
【桐原登山口の駐車場】 出発前も下山後も筆者達の車のみだった
【桐原登山口】 案内板や登山ポストがある
【駐車場から中ノ谷橋まで林道を歩く】 準備運動がてら1.5qの林道歩き
【中ノ谷橋の袂から中ノ谷へ】 橋の横に落打の滝の案内板がある
【橋から梯子を使い沢床へ下りる】
【相野谷(おのだに)川・中ノ谷に入渓】 まずは落打の滝を目指す
【ゴーロ帯を進んで行く】
【橋から7分程進むと落打の滝が見えた】
【落打の滝 30m】
【落打の滝】
【落打の滝】
【落打の滝】 落打の滝は末広がりで迫力ある美しい滝 滝の直登は無理、大人しく巻く事にする
【少し戻り右岸から落打の滝を高巻する】 高巻の取付きが分からず少し右往左往
【ルンゼを少し登ると岩棚の目印を発見】 ここから岩棚に乗る
【右側が切れ落ちた細いトラバース道】
【緊張しながら岩棚を通過中の相方】
【岩棚を越えるとホッと一息つける道】 それも束の間ですぐ先で崩れた箇所あり
【この一段下がる箇所も緊張した】 滑落しないようかなり慎重に進んだ
【この梯子を下りるのが一番怖かった】 梯子が朽ちていて一番下の段は使えない
【そして、すぐ先にある梯子を登る】 こちらの梯子はまだしっかりしていた
【同梯子を登る相方】 ここを通過して少し進めば高巻終了
【落打の滝の落ち口付近に無事到着】 落打の滝のすぐ上にある斜瀑7mに出た
【この斜瀑の釜はかなり深そう】
【写真左上のすぐ先が落打の滝の落ち口】 緊張の高巻を終え、ご褒美の景色を満喫
【斜瀑7m上のナメを進む】
【すぐにゴーロ帯になる】
【大きな岩がゴロゴロして歩きづらい】
【左岸の支沢にかかる無名滝を見に行く】
【近づいて見るとかなり大きい】
【この無名滝の落差は30m程あるそうな】
【本流に戻り遡行再開】
【スパイダーマンみたいなカエル】
【背中のシワが逞しく見える】
【標高約460mの二俣は右へ】
【中ノ谷は小滝が少ない印象】
【大きな滝がが見えてきた】 この大滝の名前が色々あって悩んだ
【落差35m程の大滝】 大滝の名は幻の滝・不動滝・牛鬼滝など
【近づいて見るとこの大滝も中々の迫力】 この大滝も登るのは無理・・・
【少し戻り右岸から高巻開始】
【落差35m程の大滝の落ち口】
【尾根に乗り登って行く】
【岩壁を左に回り込むように進んだ】 そのまま尾根の岩壁を登る人もいるようだ
【適当な所から斜面をよじ登り尾根へ】
【尾根を乗り越し沢へ下りていく】 この沢へと下る斜面が核心部かも 滑落に注意しながらかなり慎重に下りた
【大滝の落ち口付近に無事下りて来た】 この高巻に30分程かかってしまった
【すぐ近くの大滝の落ち口を見に行く】
【大滝の落ち口】
【大滝落ち口のすぐ上にある斜滝4m程】
【左岸側をへつり滝横を登る】 相方は右岸側からサクっと巻いていた
【斜滝の上はナメとなっている】
【ラバーソールでも軽快に登れる】
【ナメ床がしばらく続く】
【癒しのナメを遡行中】 見どころの長大なナメのはずなのだが前日の栂谷のナメが壮大すぎて感動が薄い
【このナメ滝は右岸側をへつって登った】 左岸側からの方が簡単そうだった
【相方も同様にへつり登って来た】
【標高約580mの二俣は左へ】 ナメ滝がある方が支沢
【支沢のナメ滝】
【その後はナメと】
【ゴーロ帯が交互に出てくる】
【傾斜があるナメ滝を直登中】
【傾斜があるナメ滝を登り切った相方】
【木が生えた大岩】
【大岩に根を張る逞しい木】
【またナメが出てきたと思ったら】
【すぐゴーロになるを繰り返し進む】
【支沢との分岐が幾つか出てくる】 その都度地形図とGPSを確認しながら進む
【どんどん谷を詰めて行く】
【登山道みたいなナメ】
【ここが最後のナメだった気がする】
【上部の詰めは足場が悪く登りにくい】
【登山道に合流した】 最後は我慢出来ず尾根に逃げてしまった
【子ノ泊山に到着】 この山は干支の山として人気なのだとか
【頂上から海が見える】 曇り空なので海がはっきり見えず残念
【桐原登山口(鉄はしご)方面へ下山開始】
【一般道登山道でサクっと下って行く】
【登山道には標識も整備されていた】
【桐原登山口に下りて来て無事終了】
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