天瀬谷川 天瀬谷左俣遡行〜右俣下降

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登山日 2021年10月22日(金)
山域 南紀 熊野川水系 天瀬谷川
コースタイム 6時間15分 (休憩・撮影等、約53分含む ※歩行タイムは5時間22分)
コース 駐車地(7:38)〜天瀬谷入渓地点(7:41)〜標高約240m二俣(8:15)〜左俣15m滝下(8:31-8:36 撮影5分)〜標高約400mの二俣(9:10-9:15 休憩5分)〜スラブ滝20m滝下(9:35-9:45 撮影10分) 〜P732の鞍部(10:28)〜立派な炭釜跡(10:42)〜右俣15m滝下(11:38-12:00 休憩22分)〜標高約240m二俣(12:57)〜標高約170m支沢分岐(13:15-13:20 休憩5分)〜ほしやたわ滝(13:28-13:34 休憩6分)〜標高約170m支沢分岐(13:44)〜駐車地(13:53)
天候 曇り後晴れ
駐車場 ★林道三和片川線の起点から2.6q程進んだ所にある広場に停めさせて頂きました
※林道は未舗装が殆どで今回通行時にはデコボコ箇所が多くかなりの悪路でした。
※デコボコ具合は時期にもよると思われますが今回は車高が高くない車は厳しかったです。
備考 ◆天瀬川 天瀬(あませ)谷は沢登り装備で入山しています。
※懸垂下降でロープ(20m+30m)を使用しました。
※ラバーソールですが遡行時のナメは軽快に歩けました。(下降時は軽快ではありません)
◆ほしやたわ滝に寄り道しましたが見ごたえのある立派な滝でした。
◆記載した内容は山行(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行(遡行)日の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

先週に引き続き南紀へと沢登りに出かける予定を立て、今回の目的地は天瀬谷に設定してみた。左俣を遡行し右俣を下降する沢周回 ルートとして下調べをして出かけるが、最大の核心部は入渓前にやってくるのであった。R168より分岐し林道三和片川線に入ると未舗装で なかなかの悪路となり、結果としてこの林道の走行が今回最大の難所であった。砂利が掘れてガタガタの悪路を慎重に通過 していき駐車地に到着する頃には妙に疲れてしまい入渓前から多分二度と来ない谷だろうと断定してしまった。入渓地点手前の広場に 車を停めさせて頂き始まっても無いのに精神的に疲れた体を奮い立たせて準備をしてようやく天瀬谷へと入渓する。入渓後はゴーロ帯が続き第一支流の 分岐を通過すると綺麗な釜を持つナメ滝が現れる。釜は浅いため中央を突破していくが綺麗な渓相も周囲にある導水管が目につき写真撮影には苦労する。 基本的にゴーロ帯を詰めて行く感じとなり左俣と右俣の分岐(二俣)を左俣に進んでも大きな岩のゴーロ帯は 変わらず妙に疲れてきた所でようやく15mスラブ滝が現れる。見た感じでは20m以上はありそうに見えるのだが。近づいて見ると ツルツルで手も足も出ない。少し手前より左岸から巻き上がり岩壁を回り込むようにして高巻き尾根を乗り越えて下るとスラブ滝落ち口 付近に降り立つことが出来た。落ち口上部は五ツ釜といわれる景観地になっており期待していたが、予想よりも釜は小さくこれは釜か? という感じの水溜りが五つ並んでいた。水量が多いと良い感じになるのかなと思いながら通過すると、またすぐにゴーロ帯へと変わって行く。 標高400m付近の二俣を右へ進むもなかなか終わりの来ないゴーロに飽き飽きして来た頃に5mほどのナメ滝が現れる。この滝は流れの 左側を直登して行くが変化が現れるとやはり楽しくなる。斜滝の上部からはナメが続きゴーロ帯から脱出できたというだけで気分は上がり 軽快に遡行して行くと良い感じの20mスラブ滝へと到着した。この滝も手も足も出ず直登は出来ないので右岸より巻き上がると、ドンピシャで落ち口 へと復帰する事ができた。標高520mの二俣を右のナメ方面に進み少々荒れ模様のナメ床を進んで行くと、ゴーロ帯が現れこれを10分程で 突破するとお待ちかねの長いナメゾーンへの突入となる。舗装路のような長いナメを突破していき標高660m二俣を右に進み道が荒れてきた ところでナメも終了、水が枯れた付近より尾根に上がるとP732の鞍部に到着する。鞍部より少し登り尾根を越えると左俣に向け下降していく。 藪漕ぎも無く無事谷に降り立ち下降していくが、周囲には立派な炭釜跡もあり昔の人はこんな山の中で炭焼きをし担いで下山 していたのかと思うと凄いなと改めて実感してしまう。苔むしたゴーロ帯を下って行くとナメが現れナメ床を滑らないように注意しながら 下って行くとナメの先に落ち口が現れ滝に到着した。遡行図としては初めの滝は左岸を巻き下る形になっているが、とても左岸側から 降りれそうな感じは無く、右岸側も怖そうだったのでおかしいなと思いながら懸垂で滝を下る。知らない間に15mスダレ状滝まできたのか と思っていたが、どうやら関西起点沢登りルート100に載っている遡行図とは違う谷を下っていた模様で、懸垂で降りた滝は多段20m滝で あった。多段の滝下部を下ると本来の遡行図にある斜滝と合流、ここから本のルートで下降していく形となった。しばらく ナメを下って行くと元々予定していた懸垂ポイントとなるスダレ状15m滝へと到着、滝の右側を懸垂下降で滝下に降り立つ。滝下で滝を 眺めながら昼食休憩を取り下降を再開するが、ここからが長いゴーロ帯の下降となり飽き飽きしながらダラダラと下って行く。再び ナメに変わり渓相が綺麗になってくるとオン滝の落ち口へと到着した。ここは右岸沿いのロープと導水管を頼りに下って行くが、ロープが終了し 油断した最後で足を滑らせそのまま釜に滑り落ちてしまった。続いてメン滝の落ち口が現れるが、ここは右岸より巻いて沢床に降り少し 進むと右俣との分岐に戻り周回を完了する。後は第一支流にある大滝『 ほしやたわ滝 』へと寄り道をするため、第一支流を登って行くと 堂々たるほしやたわ滝が登場、水量が少なく迫力には欠けるが立派な滝である。このほしやたわ滝は大滝登攀対象となっている滝のようで 水流左側の岩壁を登って行く模様であるが、もちろん我々には考えられない世界の出来事である。滝見物を終えると分岐に戻り後は巡視路を 歩いて林道へと戻り周回沢登りも無事終了となった。

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【林道三和片川線の起点(写真は帰り)】
ここから2.6q程進んだ所の広場に駐車
駐車地より少し手前から舗装路になった

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【林道三和片川線はかなりの悪路】
悪路の箇所は運転がシビアで写真が撮れず
写真の箇所はまだ普通に走れる所

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【ヘアピンカーブの所から谷へ降りる】
駐車地から100mほど道路を歩くとガードレールの切れ間があり階段が付いている



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【巡視路が続いているがすぐ谷へ下りる】

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【7時41分天瀬谷に入渓】

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【入渓後はゴーロ帯が続く】



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【第一支流を横目に通過】
帰りに滝見物で第一支流に寄り道予定

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【美しい釜を持つナメ滝が現れた】
釜が浅く水が綺麗なので底がよく見える

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【ナメを歩く相方】



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【登れそうな小滝は直登】

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【大きな岩も越えて行く】

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【二条5mの滝】



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【二条5mの右の滝を直登】

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【相方は巻きながら登ってくる】

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【暑い季節ならザブザブ入りたい淵】



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【淵の奥に小滝が見える】

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【小滝の上の樋状を通過中】

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【左俣と右俣の分岐(二俣)】
今回は左俣を遡行して右俣を下降する



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【左俣に進むがまたしてもゴーロ帯】
入渓してからゴーロ帯が多く疲れる

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【少しでも楽しめそうな所を探して】

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【よじ登っていく】



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【スラブ滝15mに着いた】

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【スラブ滝15mの上部】

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【この滝は筆者達には手も足も出ない】



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【スラブ滝の少し手前の左岸から高巻き】

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【岩壁を回り込むように進む】

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【岩が段々の所から斜上して尾根へ】



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【尾根を越えて急斜面を下り沢へ戻る】
沢床に下りる所が滑りやすかった

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【ちょうどスラブ滝の落ち口付近に出た】
落ち口付近に五ツ釜の1つがある

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【スラブ滝の落ち口】
これ以上は怖くて行けない



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【滝の落ち口の上からナメと釜が連続】
ここが五ツ釜と呼ばれる所のようだ

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【五ツ釜の中を遡行】
釜の大きさは大小さまざま

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【振り返り見る五ツ釜】
紅葉の時期だと良い写真が撮れそう♪



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【右往左往するが4つの釜しか写らない】

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【どうしても落ち口の釜が写らない;;】

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【五ツ釜の撮影を諦めて先へと進む】



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【小滝を越える所もあるが】

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【またしてもゴーロ帯が続き飽きてくる】

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【標高約400mの二俣(支流分岐)は右へ】



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【筆者は出来るだけ水線通しに遡行】

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【スラブの大岩壁】

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【ゴーロ帯区間が多すぎ・・・】



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【5m程のナメの斜滝は流れの左を直登】

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【同滝は相方もすんなり直登】

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【5m程のナメの斜滝の上はナメが続く】



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【ここのナメは快適に遡行出来る】
ただ、一部崩れた岩で埋まった所があった

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【スラブ滝20m(上)が見えた】

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【スラブ滝20m】



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【スラブ滝20mの上部】

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【この滝も手も足も出ないので巻く】

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【右岸から高巻中に見るスラブ滝20m】



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【ここの高巻きは慎重に登れば問題無し】

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【スラブ滝の落ち口にドンピシャ】

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【標高約520mの二俣は右へ】
ナメの方へと進む



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【このナメは気持ちよく中央を遡行】

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【倒木や崩れた岩で荒れた印象】

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【ナメの斜滝を恐る恐る登る相方】



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【またゴーロ帯(10分ほど続いた)】

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【お待ちかねの長いナメゾーンへ】

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【舗装路みたいナメが延々と続く】



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【ナメの幅が狭くなったと思ったら】

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【広くなる所もあった】

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【標高約660mの二俣は右へ】



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【二俣を右に進んでもまだナメが続く】

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【道が荒れてきた辺りでナメ終了】

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【二俣から7分程進んだ所から尾根へ】



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【谷から2分程登るとP732の鞍部】

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【鞍部から一登りして尾根を越える】

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【谷に向け下降を開始】



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【予定していた谷に無事降りてきた】
この谷は遡行図の谷とは異なる

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【立派な炭釜跡】

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【苔むしたゴーロ帯を下りてきた】



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【ここからナメを下りていく】

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【滑ると怖いので端っこを歩く】

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【下りてきたナメ】



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【倒木も多く残念な感じ】

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【ナメの先が切れ落ちている】
どうやら滝に来たようだ

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【この滝は懸垂下降する事に】
筆者達ではフリーで下るのは厳しそう



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【懸垂下降する相方】

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【懸垂下降した多段の滝の上部】

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【水量が多いと末広がりになるのかな】



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【多段の滝下部を下りていく】

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【ここから見ると多段の滝っぽい】

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【標高約540mの二俣】
筆者達は左の谷から下りてきた
ここで遡行図の谷(右の斜滝)と合流



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【またナメを下りていく】

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【スダレ状の滝15mの落ち口】

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【この滝も懸垂下降する事に】
ロープは20mと30mを結んで使用



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【スダレ状15m滝を懸垂下降する相方】

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【なかなか美しいスダレ状15m滝】

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【滝を見ながら昼食休憩をとる】



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【15m滝より下は長〜いゴーロ帯】
飽き飽きしながらダラダラ下る

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【見事な柱状節理】

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【ナメになった!】
ようやく景色が変わりテンションアップ



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【ナメを下る相方】

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【大岩と幅広のナメ】

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【美しいナメ】



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【オン滝の落ち口】

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【オン滝は右岸沿いのロープを使い下る】

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【オン滝】



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【オン滝】
ここを滑り台する人もいるようだ

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【メン滝の落ち口を見に行く】
落ち口は見に行くだけ
少し戻り右岸から巻いて沢床に下りる

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【メン滝の落ち口】



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【メン滝】

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【メン滝】

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【メン滝】
ここから少し進むと右俣左俣の分岐
分岐から第一支流分岐まで往路を戻った



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【第一支流分岐まで戻って来た】
ここから『ほしやたわ滝』へと寄り道する

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【第一支流のナメを登る】

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【滑ることなく軽快に登って行く】



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【滝の少し手前は大岩がゴロゴロ】
動く石も多く歩きにくい

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【ほしやたわ滝 50m】

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【想像通りの立派な滝】



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【やや右岸側からのほしやたわ滝】

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【ほしやたわ滝の上部】

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【支流分岐に戻り、後は巡視路を歩く】
駐車地まで無事に戻り終了




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