南紀 小口川 滝本北谷(沢登り)

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登山日 2021年11月13日(土)
山域 熊野川水系 小口川
コースタイム 6時間53分 (準備・休憩・撮影、約1時間22分含む ※歩行タイムは5時間31分)
コース 駐車地(8:28)〜林道入口(8:33)〜林道終点(8:53-9:05 入渓準備12分)〜筆藪滝(9:07-9:12 撮影5分)〜越前谷出合(9:50)〜部屋滝(9:53-9:59 撮影6分)〜猿手滝(10:03-10:07 撮影4分)〜留湾殿滝(10:41) 〜ケヤキ原滝(11:13-11:30 休憩・撮影17分)〜屏風滝(11:42-11:50 撮影8分)〜亀壺ノ滝(11:58-12:05 撮影7分)〜比丘尼滝(13:11-13:26 休憩・撮影15分)〜取水堰堤(13:47-13:55 休憩8分)〜導水管上の巡視路合流地点(14:56)〜駐車地(15:21)
天候 曇り後晴れ
駐車場 ★滝本集落にある発電所付近の広場に停めさせて頂きました。
※県道44号線は舗装路ですが断続的に続く細くて長い道に疲れました。
備考 ◆滝本北谷(たきもときたんだに)は沢登り装備で入山しています。
※ラバーソールで遡行しましたがかなり滑りやすい谷でした。
※名前の付いた見応えある滝が多く、栂谷のナメに引けを取らない美しいナメがありました。
※滝の巻き道には目印やロープが設置されている所もあり迷いませんでした。
★取水堰堤から巡視路を利用して尾根に乗り下降しますが一部道がわかりづらい箇所がありました。
◆記載した内容は山行(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行(遡行)日の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

沢の本を初めて読んだ時から南紀の秀溪といわれる滝本北谷に行ってみたいと思っていたが、アプローチの悪さと自分の中では難易度が高めかなと 考えていてなかなか踏ん切りがつかない状態であった。しかしこの週末で沢納めをしようという事になり、ようやく重い腰を上げて出かける事にして今年 3度目の南紀へ向け車を走らせる。最大の核心とされる滝本集落への細い林道の走行は舗装路であるだけましであるが、そこそこ長い距離を細心の注意力 を要しながら進み集落へ到着する頃にはかなり疲れてしまった。発電所付近の広場に駐車させて頂き沢装備を整え、まずは県道44号線を少し歩き林道へ入る。 沢沿いの林道を終点まで進み装備を整え入渓する。目の前には巨大な釜を持つ筆藪滝が現れ、この高巻きから遡行がスタートする形となるが、この季節では無理だが夏なら いきなり泳いで遊びたくなる場所である。筆藪滝は右岸側から巻くが、少し上に上がり過ぎたようで少し迷うも目印を見つけてからはスムーズに落ち口に到着する事ができた。いよいよ 本格的に遡行開始と歩き始めた瞬間に、いきなり足を滑らせ腰まで水没・・・この季節には濡れたくないのにいきなり濡れてしまった。ラバーソール ではかなり滑りやすい沢である。10月22日に行った天瀬谷よりも随分と水は冷たく感じられるため、極力濡れたくはなく慎重にへつりながら進んで行くが、今度は 相方が岩のへつりに失敗してドボン・・・全身ずぶ濡れになってしまった。岩の合間などを突破しながら進んで行くと越前谷出合へと到着し左右に 立派な滝がかかっている。まずは北谷の部屋滝見物に出かけるが、まさに部屋の中の空間にかかっているような密室の滝で神秘的な感じがする滝である。 逆光のためちゃんと撮影出来ないのが残念であるが、この釜付近も泳いで遊べそうな感じである。もちろん今回は寒いので無理であるが。部屋滝 見物を終了すると越前谷出合まで戻り越前谷にかかる猿手滝を見に行くが、こちらも同規模程度の直瀑で綺麗な滝である。猿手滝横から部屋滝の高巻き道に 取付くが、急峻な斜面にはロープが設置されておりそれを頼りに高巻いていくと部屋滝の落ち口に出る事ができる。落ち口付近は切れ落ちているので 滑落に注意し慎重に通過して沢に復帰する。ここから上部はしばらく綺麗な渓相のナメが続き、途中でゴーロ帯も現れるが楽しく遡行していける区間となる。 ナメ滝を直登しながら登って行くと留湾殿滝が現れるが、規模は小さいもののなんとも綺麗な感じの滝である。ここは左岸より小さく巻き 落ち口へと上がるが、ここからスライダーをして遊ぶ人もいるようで確かに夏なら気持ちが良さそうである。滝上につながるナメは滑りやすいので慎重 に進んで行く。ここで滑ると留湾殿滝下まで滑り落ちて行きそうな感じである。その後、巨岩が連なるゴーロ帯となり苦戦しながら突破して行くと、 北谷最大の滝となるケヤキ原滝が現れる。落差30mのなかなか立派な滝は見応えがありここでしばらく休憩を取る。ケヤキ原滝は左岸より高巻きに 入るが岩壁沿いを切れ目まで横に進んで行き、目印のテープに誘導されながら登って行くと落ち口へといざなわれる。落ち口よりナメを少し進んで 行くと正面に堰堤のような壁が現れ、屏風滝が現れる。屏風滝とその上部にある亀壺の滝のコラボ景観がこの谷最大の見所であり、屏風滝を左岸の支沢 より高巻き支流の上から見る2つの滝のコラボは素晴らしい景観となっている。屏風滝の落ち口はそのまま亀壺の滝の釜となっており、この釜は一部が かなり深そうな感じで潜って確かめてみたくなってくる。夏に来ると色々と楽しめそうな谷なので次回は是非もう少し暖かい時期に来てみようと思う。 亀壺の滝右岸にはロープや鎖が設置してあり、それに沿って登って行くと簡単に落ち口へと出られる。亀壺の滝上からは長く続く癒しのナメ天国となり 何とも言えない綺麗な渓相が続いていく。ナメ谷として有名な栂谷のナメ床も見事であったが、個人的にはこちらの方が綺麗と感じた。 ナメ天国を踏破しゴーロ帯が現れ巨岩を越えると突然のどかな河原が現れ沢が一変する。なんでもない河原歩きが終了すると再びゴーロ帯となり、少し 進むと最後の滝となる比丘尼滝(ビクニ滝)が現れる。滝前で昼食休憩を取りのんびりとくつろいでいると滝の下部に虹がかかり歓迎してくれている ようであった。比丘尼滝は左岸より巻き上がり、その後もナメを進んで行くと取水堰堤へと到着し遡行は無事終了となった。後は巡視路で滝本集落方面へと下山していく のであるが、途中でネット沿いに進みすぎて若干悩みながらも無事導水路に合流、後は整備された巡視路を下って無事に駐車地へと帰還した。 後は再び長い林道を運転して日帰り温泉に立ち寄り夕食後に道の駅で就寝となった。

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【滝本集落までの県道44号線が難関】
十数キロ断続的に続く細い道で疲れた

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【駐車地から林道入口まで県道を歩く】
滝本発電所付近の広場に駐車させて頂いた

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【ここから林道に入る】
終点まで林道を歩いて行く



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【林道終点付近の大崩壊地】
ここを通過するれば終点はすぐそこ

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【林道終点で入渓準備】
終点より沢に下りると筆藪滝が現れる

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【大きな釜をもつ筆藪滝】
暖かい時期なら気持ちよく泳げそう



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【筆藪滝(ふでやぶたき)】

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【筆藪滝】
今日は滝見物も楽しみにして来た

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【撮影後は筆藪滝を右岸から巻く】



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【筆藪滝の落ち口に下りてきた】
巻き道には所々に目印がついていた

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【遡行開始早々滑って尻餅;;】
ラバーソールではかなり滑りやすい沢

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【気を取り直してゴーロ帯を進む】
11月中旬、今日は気温が低く水が冷たい



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【この岩のへつりが意外と難しい】
※へつらなくとも岩を巻いて進めます

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【相方もへつるが滑ってドボン;;】

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【全身濡れて失意の相方】
濡れたついでに水線通しに遡行中
ただ今日は濡れると寒い・・・



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【大岩の小滝は左岸沿いを進んだ】
ここは苦になることも無く進んで行ける

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【立派な石垣の間を歩いてみた】
この石垣は何の跡地なのだろう

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【越前谷出合(標高約340mの二俣)】
本流の右に進み、まず部屋滝を見に行く



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【二俣を右に進むとすぐに見える部屋滝】
光が差し込んで幻想的!
でも逆光で撮影が難しそう・・・

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【逆光に苦戦しながら部屋滝を撮影中】

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【部屋滝(へやだき)】



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【回廊の突き当りかかる神秘的な部屋滝】
撮影後は越前谷出合まで引き返す

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【出合からすぐの越前谷にかかる猿手滝】

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【しばし猿手滝の撮影に励む】



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【美しい直瀑の猿手滝】

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【猿手滝(さるてだき)】

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【猿手滝の右横から巻き道に取付く】



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【巻き道に取付く相方】

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【部屋滝の巻き道にはロープが整備】

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【巻き道からの部屋滝】



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【部屋滝の落ち口】
ここに至る巻き道は滑落注意

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【部屋滝すぐ上のナメ滝を越えるとナメ】
写真左上が部屋滝の落ち口

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【日の光が反射してきらきら光るナメ】
なんとも美しい渓相



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【そして小滝を登ったりしながら】

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【ゴーロ帯を進んで行くと】

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【良い雰囲気のナメ滝に来た】



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【このナメ滝は右側から水線へ】

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【すぐ上のナメ滝は流れの左側を直登】

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【同箇所を登る相方】



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【留湾殿滝】

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【ため息が出るほどの美しさ】

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【どの角度から見ても優美な滝】



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【左岸から小さく巻いて留湾殿滝上へ】
上からみたら釜の大きさが良くわかる
ここからスライダーする人もいるそうだ

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【留湾殿滝上のナメを慎重に登る】

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【苔で滑るので恐る恐る登る相方】



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【標高約410mの二俣は左へ】

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【ゴーロ帯の岩を乗り越えながら進む】

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【巨岩になると進むのも一苦労】



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【振り返り見る滝本北谷】

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【立派なー】

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【ケヤキ原滝とー】



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【ケヤキ原滝】

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【落差30m程あるので中々立派】

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【相方とケヤキ原滝】



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【ケヤキ原滝の高巻は左岸から】

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【岩壁沿いを最後まで進んだら】

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【後は目印に導かれ登って行く】



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【ケヤキ原滝の落ち口】

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【ケヤキ原滝上のナメを少し進むと】

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【堰堤のような屏風滝に着いた】



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【釜に逆さ屏風滝が!】

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【屏風滝と柱状節理のー】

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【近づいてみると迫力がある】



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【滝見物を満喫中♪】
屏風滝の右に支流がある

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【左岸から巻いて支流の上に来た】
支流を横断して巻いていく感じになる

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【支流上からみる屏風滝と亀壺ノ滝】



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【屏風滝の落ち口】

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【屏風滝上が亀壺ノ滝】

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【亀壺ノ滝の釜が一部かなり深そう】



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【亀壺ノ滝(かめつぼのたき)】

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【紅葉していればここがベストショット】

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【右岸の巻き道にはロープや鎖がある】



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【亀壺ノ滝の落ち口】
亀壺ノ滝上からは長い癒しのナメが続く

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【なんとも美しい渓相】

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【所々に小さな深い淵がある】
ナメの写真を撮りながら進んで行く



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【癒しのナメを軽快に遡行中の相方】

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【ナメ滝と広いナメ】

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【このナメ区間は本当に癒される】
栂谷のナメに引けを取らない美しさ



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【このナメ滝は右岸沿いをへつった】

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【へつったナメ滝の上を遡行中】

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【そしてゴーロ帯へ】



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【巨岩帯のの岩間の滝】
近づいて見るも登れず巻いた・・・

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【ゴーロ帯を越えると河原になった】

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【紅葉の撮影に夢中の相方】



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【青空と紅葉】
今日は肌寒いけど良いお天気♪

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【ここで河原歩きも終了】
またゴーロ帯へ入って行く

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【釜に映る逆さ紅葉】



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【その後もへつったり】

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【岩を越えたりして進んで行くと】

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【比丘尼滝に着いた】
ここで休憩と撮影タイムにする



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【比丘尼滝(びくにたき)】

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【比丘尼滝をみながら休憩していると】

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【左下の端に虹がかかった♪】



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【比丘尼滝は左岸から巻きあがる】

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【巻き道にはロープがある所も】

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【比丘尼滝の落ち口】



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【大岩と柱状節理のー】

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【柱状節理のーとナメ滝】
このナメ滝辺りが最後の見どころ

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【滑りやすい所もあるが直登した】



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【ナメ滝に取付く相方】

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【ナメ滝は多段っぽい感じ】

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【相方はナメ滝の端っこを登って来た】



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【振り返り見るナメ滝】
意外と高度感がある

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【その後も癒しの渓相の中を】

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【軽快に進んで行く】



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【少し色づいた紅葉とナメ滝】

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【このナメ滝は中央の流れを直登】

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【同ナメ滝を登る相方】



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【寒いと言いながら水線を結構歩いた】

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【遡行終了間際まで楽しい遡行だった】

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【遡行終了地点である取水堰堤】



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【取水堰堤から左岸の導水路へと進む】

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【巡視路の道標の方向へ進み】

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【階段を登って行くと】



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【尾根に上がり】

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【道なりに進みトラバース道へ】

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【また階段を登って行くと鞍部に出た】



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【鞍部から少し登り小ピークを越える】
遡行終了後の登りはしんどい・・・

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【ここからネットフェンス沿いを進む】
ネット沿いに進みすぎて一部右往左往した

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【後は尾根を下りていく】
道が分かり難いと思う所もあった



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【導水路に合流】

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【鉄橋の下は導水管が見える】

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【最後は巡視路を下り終了】




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