【針ノ木岳】  扇沢からのピストン

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【針ノ木岳】 はりのきだけ 2820.7m   

登山日 2021年11月20日(土)
山域 北アルプス
コースタイム 10時間17分 (休憩・装備変更等、約1時間39分含む ※歩行タイムは8時間38分)
コース 市営第1駐車場(4:13)〜扇沢駅(4:19-4:28 休憩9分)〜針ノ木登山口(4:30)〜作業道入口(4:43)〜大沢小屋(5:23)〜[途中、チェーンスパイク装着と休憩 10分]〜標高2139地点付近(6:59-7:07 休憩8分)〜針ノ木小屋(8:31-8:49 休憩18分)〜[途中、アイゼンに装備替え 12分]〜針ノ木岳(10:11-10:17 休憩6分) 〜針ノ木小屋(11:03-11:16 休憩13分)〜標高2139付近地点(11:54)〜[途中、アイゼン収納 10分]〜大沢小屋(13:11-13:16 休憩5分)〜鳴沢横断地点(13:41)〜登山道入口[トンネル前の道路出合](13:55-14:03 休憩8分)〜針ノ木登山口(14:23)〜市営第1駐車場(14:30)
天候 晴れのち曇り
駐車場 ★市営第1駐車場(未舗装) 170台程 ・ トイレ無し
★市営第2駐車場(未舗装) 60台程 ・ トイレ無し
★扇沢有料(第1〜第3)駐車場 350台程 ・ トイレ有り
※市営第1駐車場に深夜2時頃着くとそこそこ埋まった状態、下山時は満車でした。
※トイレは扇沢駅のトイレをお借りしました。
備考 ★登山ポストは針ノ木登山口にあります。
★針ノ木大雪渓を利用出来るのは9月中旬頃までです。
※今回は巻き道を歩いたり雪の上を歩いたりしながら上り下りしました。
★針ノ木峠〜針ノ木岳間にあるトラバース道は滑落注意です。
◆記載した内容は山行日によるものです。(※あくまでも個人山行日の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

今年は沢登りにハマリ倒した感じとなったが、先週末でようやく沢納めをすると気分も一新し雪を踏みたくなった。 と言う訳で雪のある所はどこだろうと考え急遽計画を立てるも、筆者達の定番である燕岳ではさすがに新鮮さに欠けるため針ノ木岳を ターゲットとし扇沢へとやってきた。(日帰りで針ノ木岳を踏破した後は車中泊して明日は燕岳へと登る予定) 長丁場であるため4時過ぎには駐車場を出発して登山道や道路を進んで行く。まだ暗闇なので沢沿いの作業道から 大沢小屋を目指すが、途中で道を外れてしまった模様で藪の中を突き進み なんとか登山道へと復帰するとちょうど大沢小屋の直ぐ手前にたどり着く事ができた。 明るい時に歩けば登山道よりも快適に大沢小屋までこれそうな感じのため 次もこちらを歩いて見ようと考えている。大沢小屋を越え針ノ木大雪渓取付き付近に着いた頃に 夜も明け始め明るくなってきた。この時期、針ノ木大雪渓は溶けて消えているので沢には水が流れており、沢の周囲 に新雪が降り積もっている感じとなっている。まずは沢を渡渉し右岸側の斜面を登って行く形となる。渡渉するには 凍った岩を踏みながら進む必要があるが、いかにも滑りそうなのでここでチェーンスパイクを装着し無事に渡りきる。 水の流れる谷を歩くわけにはいかないため、右岸側の斜面をトラバース気味に登って行き、ある程度標高 を稼いだ地点より谷に降りて登って行くのだが、目指す針ノ木峠が遥か彼方に思える。朝日が昇り振り返ると雲の上に 爺ヶ岳がひょっこりと姿を見せている。爽快な景色に癒されながら標高を稼いでいくが予想よりも雪質が重たく体力 が削ぎ取られて行く感じである。かなり消耗したところでようやく針ノ木峠まで到達すると目の前には北アルプスの 峰々が悠然と姿を現してくれた。冬期休業中の針ノ木小屋裏のベンチで景色を眺めながら休憩するが風も無く暖かい 陽気のなか疲れもあり昼寝がしたくなってくるような感じである。まだ先があるため休憩もそこそこに針ノ木岳を 目指すが、ここから先のトラバースが今回の山行の核心部となってくる。急斜面のトラバースにさしかかる手前で フルアイゼンとピッケルに装備変更を行い慎重に進んで行くが、いざ実際に通過してみるとそれほどの事は無く問題 無く通過して行ける感じであった。疲労もピークに達した所でようやく山頂へと到着する。山頂からは眼下に黒部湖 を見下ろし正面には『剱・立山連峰』がどっしりと重厚な感じで現れ、まさしく絶景といった感じである。山頂も暖かく のんびりと景色を楽しんだ後は針ノ木小屋へと戻り小屋裏のベンチで昼食休憩を取る。後は雪渓を一気に下って行く感じと なるが、かなり足の疲れが出はじめてくる。下部に行くにつれガスに包まれ渡渉地点に戻る頃には景色は全く 見えない状況となってきた。大沢小屋からは往路の作業道では無く登山道より下山していくが、意外とアップダウン が多く疲労と爪先の痛みでなかなか進まず疲労感満載の状態で道路まで到達した。後は道路を扇沢まで戻り無事終了 となったがさすがに疲労感は半端なく明日再び山に登る事は無理と判断、予定を変更し帰路へとついた。

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【市営第1駐車場(写真は下山時)】
真っ暗闇の中、4時13分出発

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【市営第1駐車場から6分程で扇沢駅】
扇沢駅のトイレをお借りしました

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【扇沢駅のすぐ近くにある針ノ木登山口】
ここから登山道に入るもすぐ道路に出る



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【作業道の入口(写真は下山時)】
まだ暗いので道路を歩き作業道へ入る事に

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【作業道を進んで行く】
作業道をショートカットしたら少し迷った

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【5時23分、大沢小屋に到着】
大沢小屋は休業中



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【足元が所々凍って滑る中を慎重に進む】

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【壊れた梯子の箇所やロープ場もある】

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【沢に降り立つ頃には夜が明けてきた】



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【渡渉地点前でチェーンスパイク装着】

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【巻き道を歩いたりしながら登って行く】

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【すっかり溶けてしまった針ノ木大雪渓】



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【巻き道を歩く相方】

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【谷へと降りていく】

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【針ノ木峠はまだまだ遠い】



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【雲から頭がすこしだけ見える爺ヶ岳】

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【朝日に照らされた岩小屋沢岳】

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【針ノ木大雪渓の名残】



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【岩小屋沢岳と爺ヶ岳】

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【コツコツと高度を稼いでいく】

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【スバリ岳方面】



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【雪は固く進むのが一苦労】

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【針ノ木峠が近づいてきた】

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【朝日が眩しい・・・】



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【8時31分着、針ノ木峠に到着】
稜線は風も無く穏やか

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【峠にある針ノ木小屋は冬季休業中】
小屋の裏側で休憩と撮影タイムにする

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【スバリ岳】
今日は絶好のお天気!



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【烏帽子岳・水晶岳・野口五郎岳方面】

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【針ノ木岳目指して稜線を進む】

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【針ノ木小屋と蓮華岳方面】



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【赤沢岳〜爺ヶ岳】

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【鹿島槍ヶ岳】

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【この辺りは緩斜面で快適に進める】



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【もうすぐトラバース道に突入】

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【針ノ木岳】

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【フルアイゼンに変更後トラバース道へ】



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【トラバース道は滑落注意】

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【快晴の中を進んで行く】

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【稜線に無事上がって来た】



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【後はあの頂きを目指すだけ】

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【最後の登りと思い頑張るも】

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【頂上はまだ先だった・・・】



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【今度こそ最後の登り】

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【10時11分、針ノ木岳の頂上に着いた】

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【黒部湖をバックに記念撮影】



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【獅子岳〜浄土山】

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【雄山〜別山】

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【剣岳】



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【スバリ岳〜鳴沢岳】

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【白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳方面】

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【雲海と蓮華岳】



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【高瀬ダムと槍穂高方面】

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【山頂から下りトラバース道を戻る】

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【針ノ木峠から大沢小屋まで往路を戻る】



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【スバリ岳と飛行機雲】

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【雪渓の名残地点まで下りてきた】

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【芸術品のような雪渓の名残】



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【今迄の晴天が嘘のように突然ガスった】

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【扇沢まで後3q】

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【13時11分、やっと大沢小屋に着いた】



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【赤沢を横断中】
大沢小屋からは登山道で下山

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【この区間は小さなアップダウンがある】
長丁場で疲労が溜りアップダウンが辛い

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【トンネル付近の登山道入口】
ここでようやく道路に出た



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【針ノ木隧道(関電トンネル)】
赤沢岳の直下を貫いて作られたトンネル

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【道路をノロノロと歩いて下って行く】
道路をショートカット出来るように登山道がついているが歩きやすい道路を選択

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【扇沢駅まで戻って来た】
駐車場まで重い足取りで戻り終了
行動時間10時間17分も要してしまった




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