【白見山】 内鹿野谷(遡行)〜旧木馬道の周回

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【白見山】しらみやま 926.3m   

登山日 2022年4月9日(土)
山域 和歌山県新宮市 (熊野川水系 高田川 内鹿野谷) 
コースタイム 8時間40分 (休憩・装備変更・撮影・道捜索ロス等、約1時間44分含む ※歩行タイムは6時間56分)
コース 水車小屋跡の広場(6:46)〜ズリ岩(7:03)〜ナマズ口滝(7:33-7:45 入渓準備12分)〜越折れ滝(8:02)〜一ツ落ノ滝(8:36-8:40 撮影4分)〜[栂ノ戸滝下降路捜索ロス 20分]〜5m滝(9:14)〜旧木馬道分岐(9:34)〜標高約510mの二俣(9:50)〜[途中休憩 14分]〜標高約510mの二俣(10:45)〜[途中休憩 10分]〜稜線出合(11:36)〜[途中休憩 9分]〜白見山(12:10)〜十字路のコル(12:29)〜標高約510mの二俣(12:52)〜旧木馬道分岐(13:10-13:37 装備変更・休憩27分)〜林道終点(14:17-14:25 休憩8分)〜林道入口(14:40)〜水車小屋跡の広場(15:26)
天候 晴れ
駐車場 ★水車小屋跡の広場 トイレ有り
備考 ◆内鹿野谷(うちがのたに)は沢登装備で遡行しています。
★出合の滝までは探勝路を歩きました。
★出合の滝は左岸から小さく巻いて落ち口に出ましたが落ち口付近の通過は滑りやすく緊張しました。
★腰折れ滝は左岸側に残置ロープが付いていましたが木や木の根を使って登れました。
★一ツ落ノ滝は左岸から大きく巻き栂ノ戸滝の降り口が分からず一緒に巻いてしまいました。
★内鹿野谷左俣に入るとナメやナメ滝が多く直登が厳しいナメ滝もありました。
★下山に使った旧木馬道(きんまみち)は一部崩れた箇所がありました。
◆記載した内容は登山(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 2回目】
週末は暖かくなり絶好のお天気の予報、となればこれは南紀に沢登りに行くしかないという事で1泊2日車中泊の旅に出かける事とした。 今回は白見山周辺の谷を遡行しようと初日は2つの大滝を要する内鹿野谷、2日目は白見谷本谷を遡行する計画を立てた。 1日目となる本日は内鹿野谷取付きとなる水車小屋跡駐車場から出発する。内鹿野谷への入渓は一般的に出合の滝まで探勝路を歩き 出合の滝より入渓する形となるようであるため、我々もまずは出合の滝まで探勝路を進んでいく。渓谷沿いに付けられた探勝路は 途中にフケの淵・ズリ岩・ヨキトリ淵といった名の付いた景勝地もあり、この区間を遡行するのも夏なら楽しそうである。ただ、淵は深い ので泳げる時期でないと厳しそうだ。ズリ岩でいったん膝まで入渓し中を覗いてみるがやはり水温はかなり冷たい、突破するには出口側が深くなっている感じのため 諦め引き返した。再び探勝路を進みナマズ口の滝へと到着した所で沢装備を整える。ナマズ口の滝を探勝路で巻き出合の滝に着くと探勝路は終了となる。 出合の滝をしばし撮影した後、左岸より小さく高巻くが落ち口への トラバースがかなりぬめって滑りやすく残置ロープもあるがかなり緊張させられる。出合の滝を通過し少し進むと腰折れ滝へと 到着するが、こちらも左岸から巻き上がるが残置ロープが設置してある。ここはロープに頼らなくても簡単に巻けた。腰折れ滝上部 からは樋状のナメが現れるが、水量が少ないため樋の中だけを流れている感じである。10m・6m滝をまとめて高巻くと落差40m の一ツ落ノ滝が現れる。この谷随一の立派な滝であるが水量が少ないので迫力にはかける・・・もっと水量が多い時期 であればかなり見応えのある滝だと思われる。一ツ落ノ滝は左岸より大きく高巻き突破することになるが、一ツ落ノ滝上部には栂ノ戸滝が あり、こちらも滝下から見たいと思っていたが小尾根に登りそこから滝下へと下降するルートを右往左往しながら探すがリサーチ不足でよくわからず断念、残念ながら 一緒に高巻く形となってしまった。栂ノ戸滝落ち口付近で沢に復帰し、その上部にある5m・6m滝を登れず巻き上がるとしばらくは退屈な ゴーロ歩きとなっていく。途中、下山路となる旧木馬道を横目に遡行していき、標高約510mの二俣を左俣に進むとナメが現れる。初めに現れる ナメ滝は直登できそうだが、かなり水が冷たく最後まで手が耐えられるか不安だったため、右岸側に逃げて突破する。いったんゴーロ となり大岩を突破して行くと、ここから連続したナメ滝ゾーンとなり先ほどの雪辱とばかりに直登を試みる。ぱっと見簡単に登れそうな ナメ滝の連続であるが、取付いてみると思ったよりもホールドは細かく苦戦を強いられながら緊張の登りが続く形となった。なんとか 突破したが少々シビアな感じであるため、相方はロープで確保し登ってもらう形とする。緊張した長いナメ滝を登り終え傾斜が緩く なってくるとナメも終了となるとともに遡行自体も終了となる。後は水の枯れた谷を稜線まで詰めあがると登山道へと合流、登山道 を白見山まで進み無事登頂となった。下山は笹地尾根経由で内鹿野谷右俣に降り、標高約510mの二俣まで下った後、散策路である旧木馬道を 使って口高田の里へ下山、後は長い道路歩きを経て駐車地へと帰還となった。いつの機会かに再び栂ノ戸滝を見に訪れたいと思うが、 下山の長い道路歩きを考えるとなかなか足を運ぶ機会は薄そうな感じもするなと考えながら今回は終了となった。

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【水車小屋跡の広場からスタート】

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【まずは滝めぐりコースの探勝路を歩く】

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【標識に誘導されながら探勝路を進む】



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【内鹿野の一枚岩】

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【内鹿野谷の左岸沿いを進んで行く】

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【ここがフケの淵だろうか?】



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【この橋を渡り右岸へ】
この橋からズリ岩が見える

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【ズリ岩】
明治末頃に巨岩がずり落ちたらしい

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【ズリ岩の岩壁が三森ーなのかな?】



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【ズリ岩に入って見る】

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【ズリ岩の中はこんな感じだった】

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【ヨキトリ淵】
出合の滝まで深場も多く、もう少し暖かい季節ならこの区間を遡行しても楽しそうだ



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【壊れた橋の所で左岸に渡る】

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【しばらく左岸沿いを進むと】

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【ナマズ口の滝(手前)と出合の滝(奥)】



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【沢装備を整え左岸の探勝路で滝上へ】

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【ナマズ口の滝(ナメ滝4m)の落ち口】

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【ナメの先には出合の滝】



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【出合の滝20mで探勝路は終了】

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【出合の滝は左岸から小さく巻く事に】

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【出合の滝の落ち口】



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【出合の滝の落ち口から先が核心】
一箇所、残置ハーケンが有ったのでスリングをかけてかなり慎重に通過した

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【残置ロープを持って慎重に進む相方】

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【無事に核心部を通過して一息つく】
ここを通りたくない場合は、大きく高巻きする事も出来るらしい



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【水越谷出合の二俣は右の内鹿野谷へ】

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【まだ水が冷たく中央突破は厳しい】

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【ナメの先に腰折れ滝が見えた】



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【腰折れ滝 15m】

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【腰折れ滝は優美な斜滝】

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【腰折れ滝の左岸側を登る】



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【残置ロープが有るが使わず登れた】

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【腰折れ滝の落ち口】

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【腰折れ滝上部から上流はナメ】



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【樋状のナメを撮影中】

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【樋状のナメ】

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【振り返り見る樋状のナメ】



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【ワイドで美しいナメ】

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【ナメが終わりゴーロ帯へ】

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【少し進むと左岸の枝谷にかかる滝】



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【その後もゴーロ帯の小滝を登ったり】
ゴーロ帯で登れそうな小滝を見つけると、ついつい足が向いてしまう・・・

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【小滝をへつってみたりして進む】

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【10m滝が見えてきた】



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【スラブの10m滝】

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【10m滝を左岸側から見るとこんな感じ】

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【10m滝は左岸のルンゼから高巻する】



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【ルンゼを少し進み適当に斜面に取付く】
薄い踏み後を辿っていく

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【10m滝・カンス淵・6m滝】
カンス淵は深そうだ

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【6m滝もそのまま巻いて沢床に下りる】
虎ロープがある所から下りた



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【沢に下りたら一ツ落ノ滝がお目見え】

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【一ツ落ノ滝 40m】

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【今日は水量が少ないので迫力に欠ける】



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【一ツ落ノ滝の滝壺】

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【一ツ落ノ滝は左岸から高巻きする】

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【一ツ落ノ滝を高巻中】



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【高巻の為、ブッシュを登る相方】
高巻は歩きやすそうな所を適当に登った

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【小尾根に乗ると『栂ノ戸滝』が見えた】
滝下の下降路を探すもリサーチ不足で断念

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【結局、栂ノ戸滝も巻き5m滝で沢床へ】
栂ノ戸滝の下降路探しに20分もロスしてしまった。帰宅後しっかり調べるとリッジを下るのが正解だった。リサーチ不足を反省



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【ここが栂ノ戸滝の落ち口だろうか?】
滝下から撮影出来なかったのが残念

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【スラブの5m滝】
滝壺の岩が浮島みたいで良い感じ

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【5m滝もツルツルで登れないので巻く】



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【5m滝は右岸側から苦もなく巻ける】

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【5m滝の落ち口】

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【5m滝の直ぐ上にある6mのナメ滝】



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【6mナメ滝の横の通過が結構怖い】
まだドボンしたくない相方は必死

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【そしてゴーロ帯へ】
しばらく退屈なゴーロ歩き

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【旧木馬道の橋】
下山はあの橋を歩く予定



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【それにしても立派な石垣】

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【更にゴーロ帯を進んで行く】

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【標高約510mの二俣は左俣へと進む】



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【左俣に入り少し遡上するとナメになる】
このナメを見ながらしばし休憩にする

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【ナメの先にあるナメ斜滝】

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【直登を試みるも右岸側に逃げた】
流れる水が冷たく上まで直登は無理と判断



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【振り返り見るナメ斜滝】

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【ナメ斜滝を越えると大岩のゴーロ帯】

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【そしてここからナメ滝が連続する】



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【ナメ滝に取付き遡上開始】

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【見た目は簡単そうだが意外と怖い】

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【相方には念のためロープを出した】



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【思いの外厳しく緊張の登りが続く】

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【相方は当然の如くロープを要求】

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【まだまだ先にもナメが続いている】



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【ここは途中で左岸に逃げてしまった】

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【怖くてテンションを要求する相方】

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【厳しい登りがまだ続く】



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【ようやくナメの傾斜が落ち着いた】

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【ナメを登り高度を上げていく】

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【長かったナメもようやく終了】



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【標高約760mの二俣は右に進んだ】

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【谷を詰め上がって行く】

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【やっと稜線に合流した】



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【白見山へと約1q尾根道を進んで行く】

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【白見山頂上すぐ近くの展望地で休憩】

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【白見山の山頂】



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【十字路のコルへと笹地尾根を下る】
山頂の近くに1ヶ所崩壊地があった

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【下りの時に間違いやすい箇所】
支尾根に入りかけたがすぐに気づいた

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【急坂を下る】
笹地尾根には目印が付いている



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【明瞭な尾根になればもう迷わない】
白見山から十字路のコルまで700m程

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【十字路のコルで南西方向に下る】
ここで笹地尾根から離れる

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【内鹿野谷右俣まで適当に下って行く】
ここはルートファインディング



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【一旦小尾根に乗り途中で斜面を降りた】
この小尾根を下り過ぎると崖になる

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【無事に右俣に降り立ち下降して行く】
右俣は水の流れが無くゴーロだった

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【標高約510m二俣まで下りて来た】
旧木馬道分岐まで往路を下降していく



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【沢装備を解いてから旧木馬道に入った】
旧木馬道には導水管が引かれている

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【内鹿野谷から見えていた木橋を渡る】

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【明瞭な旧木馬道を口高田方面へと進む】
水平道なので殆ど標高が下がらない



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【1ヶ所大きく崩れている所があった】

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【思ってたより旧木馬道が長く感じる】
内鹿野谷から林道終点まで2.3km程の道程

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【高度感のある木橋】
木橋は数か所設置されていた



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【朽ちた営林小屋】

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【旧木馬道は自然観察コースらしい】

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【やっと林道終点に着いた!】



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【林道歩き1.2km程で標高約100m下る】

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【林道入口からは長い車道歩きとなる】

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【後は車道を3.7km程歩いて戻り終了】




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