【白見山】 白見谷本谷(遡行)〜第一支流の右岸尾根の周回

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【白見山】しらみやま 926.3m   

登山日 2022年4月10日(日)
山域 和歌山県新宮市 (熊野川水水系 熊野川の支沢 白見谷) 
コースタイム 6時間54分 (休憩等、約1時間1分含む ※歩行タイムは5時間53分)
コース 山道入口付近(6:29)〜二つ目の堰堤上(6:54)〜卵型の大岩(7:21)〜第一支流出合(7:47)〜第二支流出合(8:23)〜第三支流出合(8:34)〜[途中休憩 12分]〜白竜ノ滝(9:04)〜ナメ滝50m取付き(9:56)〜[途中休憩 13分]〜笹地尾根の支尾根に乗る(10:32-10:50 休憩・沢装備収納18分)〜十字路のコル(10:57)〜白見山(11:20)〜[途中休憩 9分]〜第一支流右岸尾根分岐(11:55)〜第一支流横断(12:36-12:45 休憩9分)〜山道入口付近(13:23)
天候 曇り後晴れ
駐車場 ★滝身広場の駐車場が工事の為使用出来ませんでした。
※山道(仕事道)入口付近の国道沿いの駐車地にとめさせて頂きました。
備考 ◆白見谷(しらみだに)は沢登り装備で遡行しています。
★1つ目の堰堤を越えた所から入渓しましたが二つ目の堰堤を越えてから入渓の方が良かったです。
※2つ目の堰堤の高巻が藪を登ったりして少し大変でした。
★第一支流出合まではほぼゴーロ帯です。
※筆者達は小滝を登ったりしながら進み退屈せず遡行出来ました。
★第一支流出合〜第二支流出合は泳げそうな釜を持つナメ滝もあり良い渓相だと思います。
※水に浸かりたくない季節はヘツリや巻きで苦労する所もあると思います。
★第二支流出合〜白竜ノ滝手前まではゴーロ帯で倒木が多くかなり荒れた渓相です。
※この区間は倒木を乗り越えたりくぐったりして進むので大変でした。
★白竜ノ滝〜笹地尾根の支尾根に乗るまでの区間は滝の高巻きやナメ滝の登りで注意箇所があります。
※白竜ノ滝は左岸のルンゼより高巻しましたが急斜面も有るので落石・滑落に注意です。
※スラブ滝10m上の斜滝8mの巻きもかなり慎重を要します。
※ナメ滝50mの直登はラバーソールでも滑りませんでしたが四足歩行で緊張の登りとなりました。
★笹地尾根〜第一支流右岸尾根分岐までは尾根道なので快適に歩けます。
★第一支流右岸尾根の下りは目印はありますが道迷い注意です。
★第一支流横断箇所〜山道入口の杣道は目印もあり道も明瞭でした。
◆記載した内容は登山(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 3回目】
昨日に内鹿野谷を遡行して日帰り温泉で体を癒した後に車中泊で十分な睡眠を取り、2日目となる本日は予定通り白見谷本谷を遡行する事にした。 調べた所によると白見谷は2011年の水害によって谷が荒れ遡行価値があまり 無くなってしまっているという感じであるが1度は行ってみて自分の目で確かめてみようと考え計画を立ててみた。白見谷は 熊野川に直接注ぐ支流でR168沿いに落ちる『 葵の滝 』の上部を遡行する形となるため、国道から見える優美な観光滝が目印と なている。2011年の水害によって滝は半分ほど埋まってしまったらしいが現在は綺麗な姿を取り戻している。葵の滝近くの 熊野川沿いのスペースに駐車して、まずは葵の滝撮影に空身で向かい一通り撮影をした後、装備を整え滝上部へと登山道で巻き上がって 行く。登山道で堰堤を1つ越えた箇所より入渓するが、すぐに堰堤が現れこの堰堤を大きく高巻く形となってしまったため、初めから 2つの堰堤を越えた後から入渓する方が良かったと後悔する。再入渓しゴーロ帯を遡行していくが、ところどころ綺麗な淵も現れ 意外と良い感じの谷ではないかなと考えながら進んでいくと、第二支流出合を越えたあたりから谷は荒れ模様となってくる。倒木や 荒れたゴーロ帯を縫うようにしながら進み完全に嫌気が指してきたころに白竜ノ滝が現れる。水量が少なく迫力にはかけるが想像 以上に立派な滝で水量が多ければよい感じになるのではないかと思われる。ただ多分もう来ることは無い気がする・・・。 白竜ノ滝は左岸より高巻くと、ここから上部にはナメが広がりようやく遡行意欲を回復させてくれる渓相になってきた。10m,8mの スラブ滝は直登不可で高巻くと再びゴーロ帯となりこれを突破し枝谷との分岐に来るとここからL50mナメ滝遡上が始まる。 ホールドはあり難しくは無く登って行けるが高度感があるため、緊張感を強いられる登りとなりこの谷のハイライトといった感じ である。ナメが終了すると水も枯れ樹林帯を詰めあがると笹地尾根の稜線へと飛び出し遡行は完了。後は登山道を白見山まで進み 下山は第一支流右岸尾根をたどって戻り終了となった。事前の情報どおり谷の中間はかなり荒れた渓相となっており、再び遡行意欲 にかられることは無いと思われるが、それほど荒れていないといわれる第一支流に関しては訪れてみようかと考えている。

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【出発前に葵の滝の撮影に出かける】

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【国道沿いからみる事が出来る葵の滝】

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【葵の滝の撮影後に一旦駐車地に戻る】



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【山道(仕事道)入口から山道へ入る】

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【目印が付けられた道を一登りして】

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【少し道を外れ1つ目の堰堤の上に出た】



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【堰堤から見る葵の滝の落ち口】

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【1つ目堰堤を越えた所から入渓】
まだ水が冷たいので水線の脇を歩く
昨日より風が強く朝はまだひんやり

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【すぐに2つ目堰堤・・・】
左岸で高巻するが思いの外大きく巻く事に
この堰堤を越えてから入渓すれば良かった



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【高巻に苦労しながら堰堤上に下りた】

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【気を取り直して再入渓】

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【小滝が混じるゴーロ帯を遡上】



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【体も温まりようやく水線を歩く】

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【大岩のゴーロを進む】

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【左岸にナメが続く枝谷が見える】



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【退屈なゴーロで登れそうな小滝を登る】
小滝を登ったりして進むと楽しめる

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【同箇所の小滝を登らず逃亡する相方】

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【ナメの手前は深そうなので巻く事に】
ひ弱な筆者達はこの季節の水線突破は無理



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【良い雰囲気のナメ】
短いのですぐ終わるけど・・・

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【岩間の滝3m程の直登は断念】
右横の大岩の間へと進んだ突き当りの小滝の登りが意外と難しかった・・・

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【意外と難しかった小滝】



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【相方は同小滝で苦戦しお助け紐出動】

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【その後も小滝を登りながらゴーロ遡上】

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【一際目に付く卵型の大岩】



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【卵型の大岩の裏側はトンネルだった】

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【大きくカーブをする辺りを遡上中】
左岸に大きな枯れ沢がある

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【浅い所は水線通しに遡行】



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【インゼル】

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【時々現れる水浴びできそうな深場】

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【ようやく第一支流出合にやって来た】



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【第一支流のナメに取付いて遊んでみた】

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【本谷に戻り遡行開始】

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【岩間2条の小滝を直登】



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【この岩間滝は登れず大岩を乗り越えた】

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【深い釜を持つ二段のナメ滝】

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【二段のナメ滝はなかなか美しい】



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【ヘツリが難しく左岸から高巻きする】
上から見ると釜が結構深そうな感じがする

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【ナメ滝の一段目の落ち口】
暖かい季節なら滑り台が出来るのかも

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【ナメ滝の二段目】



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【二段のナメ滝上のナメ】

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【ゴーロを挟んでまた美しいナメ滝】

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【ここはドボン覚悟で緊張のヘツリ】



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【二人とも無事にヘツリで突破】

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【滝上のナメを歩くと】

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【次のナメ滝が立ちはだかる】



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【滝の右岸側から取付くが上部で苦戦】
上部は緊張のヘツリとなってしまった

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【相方は滝の下部を横断し左岸側へ移動】
筆者より楽にナメ滝を攻略していた

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【ナメ滝の落ち口】
この辺りは良い渓相だった



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【そしてナメを進み】

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【ゴーロに入り少し進むと第二支流出合】

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【小滝を越えながら本谷のゴーロを進む】



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【倒木が増え徐々に荒れた渓相に・・・】

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【第三支流出合付近】

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【倒木で歩きずらい白見谷本谷】



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【標高約320mの二俣は右へ】
第二支流出合以降は荒れたゴーロで疲れた

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【白竜ノ滝が見えてきた!】

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【想像より立派な白竜ノ滝】



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【水量が少なく迫力に欠けるのが残念】

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【白竜ノ滝】
滝は末広がりになっているようだ
白竜ノ滝は直登不可なのでもちろん巻く

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【白竜ノ滝の滝壺はこじんまりしていた】



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【少し手前の左岸のルンゼから高巻き】
ルンゼを小尾根に乗るまで登った

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【小尾根を乗越して沢に下りた】
高巻は落石・滑落に要注意

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【白竜ノ滝の落ち口】
沢に下りるとドンピシャで落ち口だった



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【白竜ノ滝の落ち口から上流のナメ】

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【傾斜があるナメを歩く】

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【傾斜が強いナメを直登】



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【まるで壁のようなスラブ滝10m】

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【様子を見に近づくが手も足も出ない】

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【真下から見上げたスラブ滝】



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【スラブ滝は左岸から巻く事にした】

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【スラブ滝の落ち口】

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【スラブ滝のすぐ上に斜滝8mがある】



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【斜滝も左岸から巻いていく】

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【斜滝8mも筆者には手も足も出ない】

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【なんとか斜滝の落ち口に下りて来た】
斜滝の高巻は結構厳しく斜面の木をつかみながら、かなり慎重に通過した(滑落注意)



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【斜滝上流のナメ】

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【そしてまたゴーロ帯へ】

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【枝谷との二俣に注意しながら遡上】



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【イワボタンだろうか?】

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【倒木が残念な細い斜滝を直登】

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【斜滝を登る相方】



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【細い流れの中を登って行く】

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【標高約580m地点、枝谷との分岐】
ここから西に向きを変えナメ滝50mを登る

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【ナメ滝50mに取付き遡上開始】



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【ナメ滝に取付いた相方】

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【見た目より怖く緊張の登りが続く】

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【斜度がある所は一歩一歩慎重に登った】



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【ナメ滝50m上部に登って来た】

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【もうナメも終わりと思ったら】

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【まだナメっぽい所があった】



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【標高約680mの二俣を右に進む事に】
左に進み詰め上がればP766に着く

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【樹林帯を一登りすると】

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【笹地尾根の支尾根に乗った】
ここで休憩し沢装備を解く



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【支尾根から笹地尾根に入り白見山へ】

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【十字路のコル】

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【この道は昨日内鹿野谷遡行時に歩いた】



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【2日連続で白見山に登ってしまった】

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【山頂からすぐ下の展望地で休憩】

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【下山の為まずは尾根を北へ進む】



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【第一支流右岸尾根分岐】
ここから第一支流右岸尾根を下って行く

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【道は明瞭で目印も付いている】
楽勝かと思いきや道迷い箇所がある

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【道間違い注意箇所 1】
尾根に進みかけたがトラバース道へ



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【道間違い注意箇所 2】
尾根を下らず右折してトラバース道へ

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【この急坂を下りきると】
なかなかのパンチの効いた急坂だった

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【左折してトラバース道へ】
直進して尾根を下らないよう注意



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【第一支流横断箇所でクールダウン】

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【後は杣道(仕事道)を歩いて下るだけ】

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【枝谷を横断したりしながら下り終了】




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