南紀 ナル谷(遡行)

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登山日 2022年4月23日(土)
山域 和歌山県新宮市 (熊野川水系 高田川 ナル谷) 
コースタイム 6時間10分 (休憩・撮影等、約51分含む ※歩行タイムは5時間19分)
コース 東屋(7:11)〜高田小水力発電所(7:15)〜一ノ滝[滝下](8:04-8:15 撮影・休憩11分)〜二ノ滝[滝下](9:14-9:29 撮影・休憩15分)〜三ノ滝[滝下](10:14-10:18 撮影4分)〜取水口(10:55)〜遡行打ち切り地点(11:34-11:55 休憩21分)〜取水口(12:20)〜落水開始地点(12:35)〜東屋(13:21)
天候 曇り時々晴れ
駐車場 ★高田小水力発電所手前の東屋横の広場 数台程度・東屋にトイレ有り
備考 ◆ナル谷は沢登り装備で遡行しています。
★発電所から遊歩道で一ノ滝まで行けます。
※筆者達は発電所を越えた所から入渓しました。
★一ノ滝は右岸から高巻きました。
※少し手前から適当に取付き尾根に上がる前にトラバースして残置ロープから沢に下りました。
※トラバースせず尾根まで上がった方が安全かもしれません。
★ニノ滝手前の巨岩群に手こずりました。
※右岸側から取付いてロープを出して登りましたが滑りやすくかなり苦戦しました。
※左岸側から取付いた方が良かったのかもしれません。
★ニノ滝は左岸から高巻しました。
※上に登りすぎたのでトラバースで軌道修正して二ノ滝の左岸側の樹林を登りました。
※樹林の斜面を登るのに立ち木に支点を取りながらロープを出しました。
※高巻後はニノ滝の落ち口付近に下りることが出来ました。
★三ノ滝下部のナメ滝は左岸から取付きナメ滝を直登しました。
※つるっつるでかなり滑りやすかったです。
★三ノ滝上部は滝身の右側を登りました。
※後続二人の為にロープを出しました。
★発電所落水開始地点からの下降で道を外し一箇所、懸垂下降しました。
※導水管沿いにジグザグ下りるのが正解のようです。
◆記載した内容は登山(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 4回目】
南紀で1泊2日オートキャンプの沢登りを計画し3人で出かける。オートキャンプとはいえ筆者にとってテント泊をするのは2018年 に右足粉砕骨折をして以来のことであるため、楽しみにしていた企画である。泊りで行くからには 2つの沢を登る計画であり今回 ターゲットとしている谷は初日にナル谷,2日目は白見谷第三支流という2本立ての予定である。初日のナル谷は長いルートであるため、 初めからすべてを遡行できるとは考えておらず、キャンプ場への移動時間も考え12時までに行けるところまでいって引き返すという 予定で7時過ぎに出発する。発電所を越えたところから入渓しまずはゴーロ帯を進んでいくが、さっそく太腿あたりまで浸かっての 遡行となる・・・水は流石に冷たいが耐えられない程では無かった。小滝登りを楽しみながら遡行していくと眼前に 立派な滝が見えてくる。ナル谷には一から三まで3つの滝がメインとなっているが、まずは一ノ滝のお出ましである。本日のナル谷は 水量が多く一ノ滝は15mと落差は無いものの見応え十分で滝の周囲の岩には黄色のヒメレンゲが多く咲き彩を 与えている。十分に撮影をした後は右岸より高巻き一ノ滝の落ち口へと復帰、先に進むとすぐに二ノ滝が前方に見えてくるが、巨岩が 行く手を遮りどこから上がれるのかしばらく右往左往してしまう。小滝を登っている記録を見ていたが水量が多く とても取付ける感じではないため、右岸側の岩壁をロープを出して登る事にしてみた。これが大失敗で1段登り木で支点を取った後 右にトラバース気味に進むが手が全くない上に支点を取る箇所も無く少し下に滑り落ちてしまった。幸いにも大きな怪我は無く おしりを多少打った程度で済んだが落ちた箇所が悪くそこからの脱出が困難で抜け出すのに大苦戦してしまった。なんとか上部に 抜け後続2人はロープで引っ張り上げようやく二ノ滝下へとたどり着くことができたが、この突破でかなりの時間を要してしまった。二ノ滝は 末広がりの優美な滝で見応えがあり、しばらく見入ってから左岸を高巻いていく。滝身の右側の筋を直登できるらしいが水量が 多く筆者達の技量ではとても取付けそうに無かった。ニノ滝の高巻き上部で安全のためロープを出して後続を確保した。二ノ滝を巻き終え 沢を少し遡上すると立派なナメ滝が現れる。調べた所によるとこのナメ滝と上部の階段状の滝を合わせて三ノ滝と呼ぶ人もいるようである。 綺麗なナメ滝に取付いてみるが苔で凄く滑りやすい。絶好のスライダーポイントのようなナメ滝を恐る恐るグリップを効かせ ながら登り突破すると上部の階段状滝が行く手を遮る。水量が少なければ階段状なので何の問題も無く直登できそうだが水量が 多く取付くとはじかれそうなので滝の右側の岩をフリーで登り後続はロープで確保する。岩の間の流れを遡上すると取水口が現れる。 取水口下部の滝が普通に登れるらしいがここも水量が多く滑り落ちそうなので右側の斜面を登り堰堤上で時間はすでに11時になって いた。思いのほか時間を要したが後は12時まで進めるだけ進んで引き返すこととして綺麗で穏やかな渓相の谷を進んでいく。12時 前に遡行を終了し昼食休憩を取り取水堰堤へと引き返していく。途中にあった深めの淵で4月にも関わらずMさんが泳ぐという 珍事も発生し沢を十分に満喫できた。取水堰堤からは導水路を歩き発電所の落水開始地点から急坂を下るが途中で道を外して懸垂下降する羽目になってしまった。 どうやら導水管から離れすぎたのが失敗のようであったが無事に駐車地へと戻り終了となった。 下山後は雲取温泉で入浴しキャンプ場へと移動、夕方から夜半までMさん特製の鍋やつまみでこじんまりとした宴会を行い楽しく過ごした。次の日は 土砂降りの雨のため、2日目の計画は中止し朝食後撤収して帰路へと着いたが久しぶりのキャンプ宴会で充実した2日間となった。

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【東屋の横に駐車スペース有り】

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【東屋から見える法面みたいなスラブ壁】

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【橋から見るナル谷は水量が多そう】



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【高田小水力発電所】

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【一の滝までハイキングコースで650m】

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【我々は発電所を越えた所から入渓】



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【まずはゴーロ帯を進む】
水量が多く早速太腿まで浸かってしまう

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【初ラバーソールのMさん奮闘中】
フェルトと感覚が違い恐る恐るの様子

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【美しい渓相のナル谷】



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【小さな滝は乗り越えていく】

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【Mさんは迷わず後を付いて来る】

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【この小滝は水量が多くちょっと大変】



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【同小滝箇所で腰まで浸かり後悔の相方】
あまり水に浸かる気は無かったらしい

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【Mさんはチャレンジ旺盛】

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【美しい淵】



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【楽に巻ける小滝に挑む事に】

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【小滝に取りつくまでが大変だった】
相方は巻いて高みの見物

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【ここもMさんは迷わずチャレンジ】
この後ヘツリで苦戦して小滝をクリア



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【相方も小滝登りに参戦】

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【ようやく一ノ滝が見えた!】
遊歩道なら発電所から650mで20分なのに既に50分ほど経過・・・

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【一ノ滝で撮影開始】
水量が多く見ごたえ有り!
ただ、水しぶきで撮影は苦戦



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【一ノ滝】

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【一ノ滝】

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【一ノ滝】



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【一ノ滝】

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【一ノ滝】

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【沢山撮影して満足】



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【一ノ滝は右岸から高巻きする】
登りやすそうな所を物色中
目印テープが付いている所もあった

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【適当に斜面を登って行き】

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【途中で歩きやすそうな所をトラバース】



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【ロープがある所から下りて沢に復帰】
トラバースでここに至ったが尾根まで上がって下りたほうが安全かもしれない
沢に下りると一ノ滝の落ち口付近だった

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【下から見るとこんな感じ】

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【一ノ滝の落ち口方面】



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【次は二ノ滝目指して更にゴーロを進む】

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【すぐに前方に二ノ滝が見えた】
二ノ滝手前には巨岩が行く道を阻んでいる

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【二ノ滝へ上がる場所を探して右往左往】



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【この滝を登る記録を見たが無理;;】
水圧が凄くて取りつけない

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【右岸側にロープを出して何とか登った】
このルート取りは明らかに失敗だった

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【この辺りの通過がかなり困難】
ここでかなり時間ロスしてしまった



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【二ノ滝は雄大で迫力がある】

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【末広がりで美しいニノ滝】

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【左岸に渡るため釜の縁沿いに進む】



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【アカハライモリがゆっくり歩いていた】

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【ニノ滝の右端を登りたかったが断念】

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【人と対比すると滝の大きさが分かる】



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【ニノ滝の撮影に夢中のMさん】

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【真下から見るニノ滝】

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【この角度のニノ滝も良い感じ】



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【ニノ滝は左岸から高巻きする事に】
上に登りすぎて石垣に出てしまったがトラバースして軌道修正し滝横の樹林を登る

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【滝横の樹林で念のためロープを出した】

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【高巻が苦手なMさん必死】
ゴルジュハンマーが役にたったようだ



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【この目印テープ所から】

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【簡単に沢に復帰で出来た】

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【振り返り見るニノ滝の落ち口方面】



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【少し進むと前方に立派なナメ滝が!】

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【三ノ滝下部のナメ滝】

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【三ノ滝】



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【下部のナメ滝は左岸側から取付く】

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【スライダーで遊べそうな感じ】

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【ツルツルで滑りやすいナメ滝を直登】



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【Mさんが果敢にナメ滝に取付く】

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【ナメ滝もかなりの水量の所がある】
途中右往左往するも無事登り切ったMさん

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【ナメ滝の真ん中で右往左往】



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【三ノ滝の上部】

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【三ノ滝上部の何処を登るか思案中】

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【滝身の右側を登る事にした】



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【後続の二人にはロープを出した】

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【三ノ滝の落ち口】

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【三ノ滝上の小滝】



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【岩の間の流れを遡行する】

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【後続が水流に勝てず立ち往生】

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【ロープを出して突破する事に】



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【取水口のすぐ下の滝】

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【滑りそうなので直登は断念し巻く事に】

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【取水堰堤で既に時刻は11時前・・・】



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【引き返し時刻を12時頃と決め先へ進む】

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【水流に負けじと奮闘するMさん】

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【深くて綺麗な淵】



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【その後も小滝を登って】

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【懲りずに登って進んで行く】

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【ゴーロから突然河原になった】



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【あちこちでヒメレンゲが咲いている】

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【黄色い花が沢に彩を添えて良い感じ】

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【そろそろ引き返し時刻が近づいて来た】



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【ここで遡行を打ち切り引き返す】
のんびり休憩後12時前に遡行打ち切り

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【取水口まで往路を戻る】

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【この区間の下降は苦もなく進めた】



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【取水口付近の深場で泳ぐMさん】

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【Mさん、まだ4月ですよ・・・】

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【取水口からの三ノ滝方面】



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【取水口から導水路を歩く】

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【シマヘビ】

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【発電所の落水開始地点】



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【落水開始地点から急坂を下る】
目印は最初だけですぐ見失い導水管から離れてしまい懸垂下降で下りる羽目に・・・

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【懸垂下降で導水管沿いに戻る】

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【マムシ】
驚かせないよう離れてズームで撮影



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【導水管沿いに戻り無事下山出来た】

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【下山後キャンプ場でギアを乾かす】
夜から雨予報なので明日の沢は無理そうだ
翌日は白見谷第一支流を予定していた

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【夜はMさんの特製の鍋に舌鼓】
翌朝起きてみると雨がザーザー降っていた
そそくさとテントを撤収して帰宅となった




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