登山日 |
2022年5月4日(水 ※祝日) |
山域 |
蔵光山塊の主峰 ・ 熊野川水系 立間戸谷
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コースタイム |
9時間1分 (休憩・撮影等、約1時間1分含む ※歩行タイムは8時間)
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コース |
駐車地(7:01)〜下和気登山口(7:05)〜岩を潜る箇所(7:23)〜源助滝(7:46-7:50 撮影4分)〜和気の森分岐(8:09)〜ケヤキ平(8:44)〜標高約290m支谷分岐(8:49)〜屏風滝(9:02-9:09 撮影7分)〜標高約290m支谷分岐(9:20)〜牛鬼滝[滝下](9:31-9:36 撮影5分)〜形がきれいな30m滝[滝上](10:24-10:40 休憩16分)〜深い釜を持つ30m滝[滝下](11:01-11:06 撮影5分)〜造林小屋跡(11:32-11:37 休憩5分)
〜標高約620mの二俣(12:03)〜標高約620mの二俣(12:22-12:32 休憩10分)〜子ノ泊山(12:50)〜[途中休憩 5分]〜造林小屋跡(13:54)〜ケヤキ平(14:51-14:55 休憩4分)〜和気の森分岐(15:23)〜下和気登山口(15:57)〜駐車地(16:00)
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天候 |
晴れ |
駐車場 |
★下和気登山口から200m程離れた小広場に止めさせて頂きました
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備考 |
◆立間戸谷(たちまどたに)は沢登り装備で遡行しています。
★登山口〜ケヤキ平辺りまでは基本、登山道を使用しています。
※源助滝を見に行くために一部登山道から外れそこそこ手強い巨岩帯を歩いています。
★本流から外れ屏風滝に寄り道しています。
※大迫力の屏風ーも圧巻で見ごたえがあるので寄り道はお勧めです。
★大きな滝は全て巻いて行きます。
※形がきれいな30m滝の高巻きは落ち口のトラバースが危険なのでロープを出しました。
※釜が深い30m滝の高巻きでナイフリッジを登りましたが思ったより怖さは感じませんでした。
ただ、滑落の危険性は十分ありますので慎重は要します。
★大滝ゾーンより上流は美しいナメが続くところがあります。
※白竜ノ滝は左岸のルンゼより高巻しましたが急斜面も有るので落石・滑落に注意です。
※特に標高約620mの二俣〜標高800m付近までのナメゾーンは見事です。
★下山時に造林小屋跡〜ケヤキ平まで登山道を使用しましたが一部道が不明瞭で右往左往しました。
※ロープが張られている所も多く右が崩れている所もあります。意外と時間を要しました。
★今回の行程で被害はありませんでしたがマダニが足に付きました。注意が必要です。
◆記載した内容は登山(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)
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【 行程イメージ図 】

【 断面イメージ図 】
当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。
【今シーズン沢登り 6回目】
関西起点沢登りルートでは2級上として紹介されている立間戸谷、2級上は我々にとってこれまでで一番グレードの高い
谷となっている。実力的に入渓してよいものかと悩みながらも意を決し計画を立て決行となったが不安を抱きながらの
スタートである。谷の右岸沿いにある下和気登山口より今は廃道となっている登山道を進んでいき一旦左岸側へ渡渉、
登山道は再び渡渉して右岸側へと続いているが我々は源助滝を見に行くため、そのまま沢中を進んでいく。源助滝へは迷路の
ような巨岩帯を突破する必要があり、行き詰まって引き返したりと右往左往しながらもなんとか滝前
まで到達することができた。源助滝は2段で落差30m程らしく見事な滝で間近で見ると水しぶきがすごく迫力がある。
しばらく撮影をした後は右岸より登山道を使用して高巻く形となるため、かなり滝から離れた登山道まで戻り大高巻き
をして通過していく。源助滝の上部は上級者の世界という事なので、ここからしばらくは登山道を進んでいき標高約290m二俣
より再入渓する。遡行する本流は右だが支沢にある屏風滝を見物するため左の支沢に入り滝見物に出かけると、10分
程進んだところで豪快に天空から降り注ぐ屏風滝70mが見えてくる。南紀特有のスケールの大きな滝と左に聳える
柱状節理の屏風ーが圧倒的な存在感で谷を覆い素晴らしい景観を作り出している。屏風滝見学を終え二俣に戻り遡行を
再開するが、分岐にある8m斜滝は右岸より巻き上がり上部のナメを通過すると再び大滝が現れる。こちらが本谷側にかかる
もう1つの大滝である牛鬼滝60mである。屏風滝が圧倒的スケールの迫力ある滝なのに対して牛鬼滝は途中で緩やかに
カーブしなんだか気品のある優美な滝という感じである。牛鬼滝は左岸側の岩壁を巻き上がって行ったが上部は傾斜も
きつく難しそうだったので途中で林に逃げて高巻く形をとった。無事落ち口へと復帰し上部の綺麗なナメを遡行すると
15mスラブ滝が現れる。スラブ滝は左岸より高巻くとまたすぐに30m滝が現れ立派な滝が短い区間に目白押しである。
ここは少し戻った右岸のリッジより高巻くが、落ち口へと続くトラバースが危険なため、念のためロープで確保して突破した。次に
現れるスダレ状15m滝は左岸巻き、そのすぐ上にあるナメ滝は流れの右側を直登して相方は念のためロープで確保し
登ってもらう。滝上のナメ床に癒されながら遡行していくと最後の大滝となる30m美瀑が現れるが、こんなに立派な滝で
あるにも関わらず無名滝とは流石は南紀といったところであろうか。左岸のナイフリッジより高巻くと立間戸谷の核心
は終了となり緊張感から解放される形となったが、振り返ってみれば登れる滝などはほぼ無く、沢登りというよりは危険
なバリエーション登山といった印象が強い谷であった。後は癒しのナメロードとなり綺麗な渓相を眺めながら進んでいき
水が涸れたところから尾根を目指して詰め上げる。作業道へと到着すると山頂までは一登りで到着し立間戸谷を無事
クリア?することができた。下山は往路を造林小屋まで戻り小屋からは登山道を使用して登山口まで戻り終了となったが
下山途中に足に巨大なマダニがくっついているのを発見した。沢装備のまま下山していたため、ネオプレンタイツの上から
取付いていた形となり実害はなかったが、圧倒的な存在感(嫌悪感)がありヤマビル以上に苦手な害虫とインプットされている。

【下和気登山口から廃道の登山道へ入る】

【まずは右岸側にある登山道を進む】

【ケルンが積まれた所で対岸に渡る】

【オタマジャクシがワサワサ】

【左岸側にある岩を潜る箇所】

【登山道はまた対岸に渡るが谷へ入る】

【源助滝を見に行くために沢を進む】

【正面には大迫力の岩壁が見えている】

【巨岩帯を進んで行く】

【進めそうな所を探して右往左往】

【源助滝が見えた】

【何とか巨岩ゾーンを無事に抜けた】

【源助滝は二段で落差30mらしい】

【しばし撮影タイム】

【近づくと水しぶきが凄い】

【筆者には登れないので登山道に戻る】

【振り返り見る源助滝】

【源助滝の遠景】 源助滝を右岸から大きく高巻する

【巨岩をよじ登り登山道に復帰する】

【登山道に復帰して少し登ると】

【和気の森分岐】

【分岐から岩壁沿いの登山道を進む】

【ロープが付けられている所が多くある】

【花ノ谷を横断】

【際どいトラバース道が続く】

【支谷の涸れ滝】

【梯子を登る所もある】

【ケヤキ平】 下山は登山道を使ってここに下りてくる

【ケヤキ平より先にもまだ道があった】 この少し先から遡行再開

【標高約290mの支谷分岐】 8m斜滝の方が本流

【左の支沢へ進み屏風滝を見に行く】

【今シーズン初のガマガエル】

【大きな岩がゴロゴロ】

【屏風滝の落差は70m程らしい】

【スケールが大きい滝に見とれてしまう】

【水しぶきで上手く撮影出来ない;;】

【屏風ーの柱状節理と屏風滝】 屏風ーの柱状節理は見ごたえあり 寄り道して見に来てよかった

【本流の8m斜滝まで戻って来た】

【8m斜滝は右岸から巻いた】 左岸からも巻けるようだ

【8m斜滝の上は美しいナメ】

【ナメの先に牛鬼滝が現れる】

【牛鬼滝の落差は60m程らしい】

【緩やかにカーブする流れが美しい】

【撮影に夢中の相方】

【牛鬼滝の左岸から取付き高巻き開始】 下の方は慎重に行けば意外と登って行ける

【牛鬼滝の左岸に取付き登る相方】

【途中まで登ってもまだこの大きさ】

【慎重に牛鬼滝の左岸を登って行く】 草付きは滑るので注意しながら登った

【上部で樹林に逃げて高巻いた】

【牛鬼滝の落ち口】

【牛鬼滝の落ち口付近に下りて来た】

【大きな岩のゴーロを越えるとすぐ】

【美しい淵とナメが現れる】 太陽光が反射してキラキラ輝き幻想的

【ナメの先にスラブ滝15mが見えている】

【ナメとスラブ滝15m】

【スラブ滝15m】

【スラブ滝15mは左岸から巻いた】 木の幹や根を使い苦もなく巻けた

【スラブ滝15mの落ち口】

【そしてナメを少し進むと直ぐ30m滝】

【形がきれいな30m滝】

【30m滝の釜はそこそこ大きい】

【少し戻り右岸のリッジから高巻き】

【安全のためロープを引いてトラバース】

【緊張する30m滝の落ち口のトラバース】 細い立ち木などで支点を取った

【30m滝の落ち口付近で補給休憩】 滝とナメが交互に現れる

【柱状節理のーとスダレ状15m滝】

【スダレ状15m滝】

【滝撮影に夢中の筆者】

【柱状節理のーとスダレ状15m滝】

【15m滝は左岸から高巻き】

【15m滝の落ち口】 15m滝は樹林の中を特に苦もなく巻けた

【侵食されて出来た空洞が神秘的】 これだけの大きな空洞になるのにどれだけの年月を要したのだろう・・・

【15m滝の落ち口すぐ上にあるナメ滝】

【ナメ滝の流れの右側を直登】

【相方には念のためロープ出した】

【柱状節理のーを背後にナメを歩く】

【何とも美しい渓相】

【釜が深い30m滝】

【雄大な滝にしばし見とれる】

【光が差し込んで美しい風景】

【30m滝の深い釜】

【この30m滝は左岸から高巻きした】

【ナイフリッジを慎重に通過して行く】

【高巻き中にシャクナゲが咲いていた】 高度感あるナイフリッジは滑落注意

【30m滝のすぐ上の4m滝の落ち口】 30m滝と4m滝を一緒に巻く形となった

【メインの滝ゾーン上流のナメ】

【美しい渓相を楽しく遡行して行く】

【標高約540mの支谷分岐】

【支谷分岐から直ぐの所に造林小屋跡】

【その後はゴーロ帯を進んで行く】

【登山道の目印と思われる箇所】

【ヤゴ(トンボの幼虫)が羽化】

【この小滝を登ると】

【標高約620mの二俣に着いた】 この二俣を左へと進んだ

【二俣を左に進んですぐの小滝は直登】

【ここから一枚岩の美しいナメが続く】

【ラバーソールでも快適に登って行ける】

【4m程の滝を越えていく】

【まだまだ続く美しいナメロード】 美しい渓相に癒される

【標高約740mの二俣を左へ進んだ】 この二俣で休憩を取り12時半過ぎ出発

【その後二俣は幾つか出てくる】 子ノ泊山に近い谷へと詰めて行く

【標高約800mでようやナメが終了】 ゴーロの荒れた渓相となった

【標高約840mで枝谷に逃げる】 倒木などで歩きづらく疲れてしまった

【作業道に出ると頂上は近い】 疲れた体には最後の一登りが辛かった;;

【子ノ泊山にようやく到着】 造林小屋跡までは往路を引き返す

【下山中にマダニが足に付いていた;;】

【造林小屋跡からは登山道で下山する】

【ここで小尾根を乗り越え】

【ロープが付けられた斜面を下って行く】 足元は落ち葉でかなり滑りやすかった

【ぺっぴり腰でくだる相方】

【この目印辺りから道が不明瞭に】 右往左往しながら道を探して下りた

【定期的に現れる登山道の標識】 ただ登山道は崩れた所もありかなり不明瞭

【ほこヶ谷に降り立ち谷沿いを下る】 この谷を下るとケヤキ平にたどり着く

【ケヤキ平に戻って来た】 後は迷うことも無く登山道を下り終了
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