【天狗岳・根石岳】 桜平から河原木場沢(遡行)

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【西天狗】 にしてんぐだけ 2646m 【東天狗】 ひがしてんぐだけ 2640m
【根石岳】 ねいしだけ 2603m 【箕冠山】 みかぶりやま 2590m

登山日 2022年7月2日(土)
山域 八ヶ岳連峰
コースタイム 8時間16分 (休憩・撮影・装備替え等約1時間23分含む ※歩行タイムは6時間53分)
コース 桜平駐車場[中](5:36)〜醤油樽の滝入口(5:55)〜入渓地点(6:00-6:08 入渓準備8分)〜一ノ滝[滝下](6:33)〜二ノ滝[滝下](6:48)〜醤油樽の滝[滝下](7:04-7:12 撮影8分)〜醤油樽の滝[滝上](7:38)〜[途中休憩 12分]〜二段の滝10m[滝下](8:32)〜標高約2280m地点で脱渓(9:26-9:50 装備替え・休憩24分)〜第二展望台(10:34)〜西天狗岳(10:59分) 〜東天狗岳(11:16)〜白砂新道入口(11:29-11:44 休憩15分)〜根石岳(11:56)〜箕冠山(12:13)〜オーレン小屋(12:40-12:50 休憩10分)〜夏沢鉱泉(13:22-13:28 休憩6分)〜ゲート(13:45)〜桜平駐車場[中](13:52)
天候 曇り時々雨
駐車場 ★桜平駐車場(中) ・ (無料、60台、トイレは有りますが閉鎖中でした)
※今回はゲートまでの距離600mの【中】に駐車しましたが5時半過ぎにはほぼ満車状態でした。
★桜平駐車場(上)20台 ・ ゲートまでの距離300m
★桜平駐車場(下)70台 ・ ゲートまでの距離3.5km
備考 ★河原木場沢は沢登装備で遡行しています。
※河原木場沢はナメが多く癒しの沢でしたが一部倒木などで荒れている所もありました。
※醤油樽の滝は右岸から大きく高巻きしました。
※2段10mの滝を巻いてしまったのでロープは使用しませんでした。
※醤油樽の滝への遊歩道は落石により通行止めとの情報を見かけました。
◆記載した内容は登山(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 14回目】
久しぶりの八ヶ岳山行に出かけようと計画を立て、目的地を初日に中山尾根のマルチ,2日目は河原木場沢より天狗岳の沢登りの予定で出発した。 高速を走らせて諏訪SAまで行った時にマルチで岩登りをやりに来たのにロープはシングル1本しか持ってきていない事に気づき 自分の中で葛藤が始まる・・・登るのにはシングル1本あれば問題は無いが、何かあって撤退する事態に陥った時、ダブルロープ じゃないと脱出できないのではないか?というところである。実力がある人であれば問題は無いだろうが我々の実力では初めて 訪れる場所は安全を期してダブルロープがマルチには必須ではないだろうかと考えてしまい、迷った時点で気持ちは後退している ため無理はせずに予定を変更して初日に河原木場沢を遡行する事にした。早朝、登山口となる桜平駐車場へと到着すると 既にほぼ満車状態であり、さすがは八ヶ岳の人気ルートといったところ。5時半に出発して周りの登山者が登って行くのに反して 河原木場沢を目指して林道を下っていく。醤油樽の滝入り口標識より山道を少し歩き適当に入渓。谷の中を進んで行くと直ぐに ナメが現れ断続的に現れるナメを遡行して行く形となる。予想していた以上にナメが多い谷でナメ時々小滝 という感じであった。ナメ谷をのどかに進んで行くとクリンソウの群落が現れ谷に彩を与えており良い感じの渓相となってくる。 登山道の梯子がかけられた横にあるのが一ノ滝となりここは簡単に直登して行く事が出来る。その後もナメ時々小滝という感じで進み 二ノ滝へと到着するが、これは筆者では厳しそうだったので遊歩道で巻き、廊下の奥にある滝も登れず少し戻った遊歩道で巻き上り そのまま醤油樽の滝へと進んで行く。遊歩道よりアルミの梯子を使って沢に降りると醤油樽の滝へと到着して撮影タイムとなる。 醤油樽の滝は八ヶ岳最大のわりに落差は30m程でそれほど大きな滝ではないが、独特の景観の中に存在するインパクトのある滝である。 この谷最大の見どころである醤油樽の滝を堪能した後は再び遊歩道に戻り、そこから薄い踏み跡を頼りに岩壁を大きく回り込むよう に高巻いて行くと醤油樽の滝落ち口へとたどり着くことができた。落ち口より上部は再びナメの世界が広がり、少し進むと先ほど見た よりも規模の大きなクリンソウの群落が現れ中々見応えのある群生となっていた。標高2000mを越えてもナメは続き、本当に ナメ谷なんだなと感心しながら進んで行くと、この谷の核心となる2段の滝が現れた。他の方の遡行記録を見た感じでは上段の滝はかなりシビアな 感じで書いていたため、筆者の実力では上段は諦め下段だけ登ってみようと途中まで登ってみたが、水が冷たく手がしびれてきた ため諦め左岸より2段まとめて高巻くこととした。2段の滝を高巻くとゴーロ帯へと変わっていき、最後にあるハング状の滝も巻き上る と水も涸れ詰めへと入っていく。ガレ場で沢装備を解き登山靴へと履き替えガレの急斜面を登って行くと、第2展望台付近の登山道 へと飛び出した。この登りの途中で遠雷が鳴り響き出したので第2展望台でどうしようか少し悩んだが、遠雷もおさまりそうな感じ であったため、そのまま登山道を詰め西天狗岳に登頂した。ここから東天狗岳を越えて根石岳方面へと進んで行き、白砂新道分岐付近 で昼食休憩とした。久しぶりの高山となるため、景色を堪能しながら休憩した後は花の撮影をしながら下山するだけとなるが、花の 撮影も久しぶりであり見慣れたコマクサもなんだか新鮮であった。後はオーレン小屋経由で下山したが桜平付近の林道はブヨが 大量にまとわりついてきて最悪の状態、逃げるように車に戻ったが駐車場にも大量に飛び交っていたため荷物だけ速攻で車に放り 込み即退散となった。

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【桜平駐車場[中]】
出発時の5時36分で既に満車状態

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【桜平駐車場[中]の案内板】
醤油樽の滝入口まで林道を下って行く

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【ハクサンシャクナゲ】
林道沿いに咲いていた



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【天の岩戸】

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【林道は殆どが未舗装(一部舗装有り)】

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【醤油樽の滝入口】



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【入口から少し進んだ所で入渓】

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【最初のナメ】
この先断続的にナメが現れる

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【軽快にナメを遡行して行く】



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【倒木もあり一部、谷は荒れている】

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【小滝は楽しく直登】

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【出来るだけ水線通しに歩いていく】



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【クリンソウの群生】

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【断続的に出てくるナメが楽しい】

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【手前に梯子がある一ノ滝に着いた】



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【一ノ滝】

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【一ノ滝は直登出来た】
特に苦も無く登る事が出来た

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【一ノ滝を登る相方】



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【癒しの渓相】

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【ナメは滑りやすい箇所もある】

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【所々に現れるクリンソウの群生】
このクリンソウの群生の所に沢を横断する遊歩道のロープがついていた



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【思っている以上にナメが多い】

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【振り返り見る美しいナメ】

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【ツルツルで登れず脇に逃げた小滝】



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【ニノ滝】
筆者達には登れそうも無いので巻く事に

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【ニノ滝は左岸の遊歩道から巻いた】
斜面を少し登ると遊歩道に出た

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【遊歩道の沢横断箇所】
先に進むがここに戻って来る事になる



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【楽しく小滝を登って行くと】

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【廊下状になって来た】

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【そしてこの滝が登れず引き返す】



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【遊歩道で醤油樽の滝を見に行く】

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【岩壁沿いにトラバースする道】

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【洞穴みたいな所があった】



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【アルミの梯子を使って沢に下りた】

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【醤油樽の滝 落差35m】

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【滝の撮影に夢中の筆者】



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【窪んでいる所から見上げてみる】

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【樽の底から見上げる感じっぽい】

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【見る角度により感じが変わる】



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【醤油樽の滝は見応えがあり大満足】

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【醤油樽の滝は右岸から大きく高巻き】
遊歩道を戻り岩壁を回り込むように進む

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【岩屋みたいな所】



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【適当な所で方向転換】
薄い踏み跡を辿って行く

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【ここから沢に下りた】
ロープを使わず下りたが滑りやすく緊張

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【醤油樽の滝の落ち口】
アイスクライミング用のスリングが見える



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【振り返り見る醤油樽の滝の落ち口】
無事沢床に下りて安堵する

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【醤油樽の滝上のナメ】

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【小滝とクリンソウの群生】



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【クリンソウの群生】

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【クリンソウの群生】

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【まだ断続的にナメや小滝が続く】



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【舗装路のようなナメ】

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【小滝を登る相方】

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【雰囲気の良いナメ滝】
美しいナメが多く撮影枚数が増えて行く



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【登るにつれ倒木箇所が増えてきた】

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【この斜滝は直登】

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【同斜滝を登る相方】



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【標高2000mを越えてもナメは続く】

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【この小滝を登ると】

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【二段10mの滝に着いた】
調べた所、滝の左右から登っているようで一応ロープを持ってきたのだが・・・



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【試しに下段の滝に取付いてみる】
滝身横は水が冷たすぎて断念

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【そっと下りて二段10mの滝を眺める】
左右の登れそうな所を思案してみる

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【結局、二段10mの滝を左岸から高巻き】
相方が無理せず高巻きしようと言い出した
唯一の登攀要素の滝を巻き実力不足を痛感
高巻きは思ったより大きく巻く感じだった



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【沢床に戻って来た】

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【水も少なくなり一旦ゴーロ状になった】

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【ハングっぽい滝も巻いた】



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【倒木であるきにくい】

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【標高約2240mの二俣】
左を詰めに使う方もいるようだが右に進む

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【標高2280m付近で沢装備を収納】
靴を履き替え詰めにとりかかる



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【谷から離れ樹林帯の斜面を少し登る】
この区間は藪漕ぎもあり地味に疲れた

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【浮石だらけのガレ場】
足場が悪く落石に注意しながら慎重に登る

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【岩場まで登って来た】
この岩場は右から回り込んで進んだ



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【ガレの斜面越しの西天狗(左上)】

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【キバナノコマノツメ】

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【シロバナヘビイチゴ】



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【最後は小尾根の藪漕ぎをすると】

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【第二展望台付近の登山道に出た】

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【第二展望台はガスで景色は見えず】



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【岩がゴロゴロした西天狗岳の登り】

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【西天狗岳に到着】
山頂は沢山の人で賑わっていた

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【一度下ってから東天狗岳へと登り返す】
遠雷が聞こえるので先を急ぐ



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【東天狗岳の山頂にも人の姿が見える】

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【今から目指す根石岳】

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【東天狗岳の山頂に到着】



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【白砂新道入口(分岐点)へと下って行く】

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【ミヤマダイコンソウ】

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【イワベンケイ】



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【白砂新道入口(分岐点)に下りて来た】

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【西天狗岳(左)と東天狗岳(右)】

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【コケモモ】



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【イワウメ】

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【根石岳山頂】

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【根石岳山荘と箕冠山】



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【奥に薄っすらと硫黄岳が見える】

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【コマクサ】

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【西天狗岳(左奥)と根石岳】



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【箕冠山(分岐点)】

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【オーレン小屋方面へ下って行く】

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【オーレン小屋は大賑わい】



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【タカネグンナイフウロ】

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【シロバナヘビイチゴの群生】

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【歩きやすい道を更に下って行く】



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【夏沢鉱泉】
少し休憩してから林道を下って行く

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【桜平ゲート(登山口)まで下りて来た】
駐車場(中)まで後600m歩けば終了だ

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【ハクサンシャクナゲ】
林道で撮影してたらアブに襲われた;;




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