【水晶山】 中ノ谷・北中ノ谷(沢登り)〜砂利ヶ谷左岸尾根

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【水晶山】 すいしょうやま 560m  

登山日 2023年5月27日(土)
山域 鈴鹿山脈 (鈴鹿川水系 内部川)
コースタイム 7時間16分 (休憩・装備替え等、約39分含む ※歩行タイムは6時間37分)
コース 宮妻峡駐車場(7:01)〜不動橋(7:35-7:43 沢装備装着8分)〜標高約580mの二俣(8:30)〜ゴルジュ入口の樋状5m[滝下](9:03)〜[途中休憩 16分]〜北中ノ谷出合(10:09)〜25m滝[滝下](11:10)〜鎌尾根合流地点(12:09)〜鎌尾根・雲母峰道分岐付近(12:15-12:30 休憩15分)〜カズラ谷分岐(12:44)〜砂利ヶ谷左岸尾根分岐(13:01)〜水晶山(13:40)〜宮妻峡駐車場(14:17)
天候 晴れ
駐車場 ★宮妻峡駐車場(無料 下の駐車場は広い) , トイレ無し
★カズラ谷の登山口に数台程の駐車スペースがあります。
備考 ◆中ノ谷・北中ノ谷の遡行には沢登り装備で入山しています。
※滝を登るのにロープ・スリング・カムなどを使用しました。
※北中ノ谷出合の滝以外はほとんど直登出来ました。
★山蛭に5匹くらい取りつかれました。
◆砂利ヶ谷左岸尾根はバリエーションルートです
※ザレ場の急坂や痩せ尾根があり、道が分かりずらい所もあるので注意です
◆記載した内容は登山日(遡行日)によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 6回目】
以前から行って見たかったが記録を見ると私にはハードルが高そうだと二の足を踏んでいた鎌ヶ岳の内部川中の谷遡行、 なんとなく思い立ち意を決して出かけてみる事にした。宮妻峡駐車場を出発して2qほどの道路歩き、同行の Mさんには今日は基本滝は登れないのでほとんど高巻くからと宣言し防御線を張り巡らせておく。不動橋より谷に降り 入渓、少し進むと堰堤が現れ右岸より巻き上がった所から本格的な遡行開始となる。平凡な谷を少し進むとさっそく 1つ目の核心となる2段8m滝が現れる。ここは左端から取付きカムで中間支点を取りながら右上して流れを横切って右側 より滝上に乗っ越すのがセオリーらしいが、水量もあり流れを横切るのが弾かれそうで怖かったため、そのまま左寄りを 直登して突破した。後続の2人もロープで確保し登ってもらったが、落ち口付近で苦戦し出だしから豪快にシャワー を浴びて登ってきた。ここから次の堰堤までは小滝を越えながら楽しく遡行して行き、堰堤を左岸から巻く。その後もしばらくは 難所となる箇所も無く小滝で遊びながら遡行して行くと次のチェックポイントとなるくの字状滝が現れる。くの字滝は 難しい箇所も無くなんなく越えていき、2つ目の核心となるゴルジュ入り口にある樋状5m滝へとやってきた。この滝は淵が 深く初めは右岸側をへつり途中から突っ張り状態で平行移動し滝に取付くという若干アクロバティックな動きが必要と なるが、取付いてしまえばホールドもあり無難に登って行く事ができる。途中で支点を取るためにハーケンをセットしたが セットしたすぐ上を見るとしっかりと打ち込まれた残置ハーケンがあり、なんでこれが見えなかったんだろうと自分の観察力 の無さに恥ずかしくなってしまった。懸念していたゴルジュも無事突破するとすぐに3つ目の核心となる6m滝の攻略と なる。この滝は右側から取付きバンドを登ってそのまま流れを横切り水流の左側を直登する感じになるが、横切るのに大量の シャワーがセットとなってついてくるというのが問題である。筆者は無難に突破することができたが、Mさんは横切る際に 滝に飲み込まれ長い間滝行状態で苦しんでいた・・・ロープで確保しているため落ちはしないのだが。この6m滝で全員 全身ずぶ濡れになりかなり体が冷えたため、以降は水流突破は自重しながら進んで行くと北中の谷にかかる12m 滝が眼前に見えて きた。この滝を高巻くのに中の谷の石積み滝を登ってから右岸の尾根を乗り越えて高巻くが、石積み滝の最上部の岩を乗り越す 部分がテクニカルで登りにくくやや苦戦する。小尾根を乗り越えて高巻き落ち口で沢に復帰すると、ここからは水量も少なく なっていく。北中の谷を詰めあがって行くと最後の核心となる25m滝となるが、ここだけは確実に巻き上がろうと決めたいた のに見ているとなんだか登れそうな感じがする。せっかくなので登って見ようと決断しカムで支点を取りながら登って 見るとホールドはあるものの正直、かなりぬめっているので滑りやすく高さもあり緊張する。途中で引き返すこともできない のでなんとか気合を入れて登り切りこれで核心は無事終了となった・・・出だしが核心でそこを乗り越えれば後は簡単と 記録上は書かれていたが、筆者にとっては出だしよりも高さとヌメリが増す後半の方が緊張したので安易には取付かない方が 良いと思われる。後は谷を詰めていくと水も無くなり、最後は尾根に逃げて登ると無事に鎌尾根へと合流した。鎌ヶ岳の山頂 には興味が無いのでこのままカズラ谷登山道を下って行き途中から砂利ヶ谷左岸尾根へと入り鈴鹿300座である水晶山を ゲットして宮妻峡へと戻った。結果的に巻こうと考えていた滝は全て登る事ができ満足した沢登りは終了となった。

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【宮妻峡駐車場から出発】

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【入渓地点まで林道を2q弱歩く】

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【不動橋の袂から中ノ谷へ下りて入渓】



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【入渓地点からの不動橋】

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【入渓地点から直ぐの小滝を登る】

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【1つ目の堰堤は右岸から巻いた】



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【平凡な沢を少し進むと2段8m滝が登場】

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【2段8m滝の左端から取付ついた】

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【カムで中間支点を2ヶ所取った】



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【2番手のMさん軽快に登る】

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【落ち口の登りで四苦八苦】

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【3番手の相方】
相方も落ち口の登りで苦戦していた
中ノ谷は初めてなので2段8m滝のリードは緊張したが何とか無事に登れてホッとした



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【ロープに蛭が・・・】

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【ここから堰堤まで短い連瀑帯】

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【楽しく小滝を越えて行く】



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【この堰堤は左岸から巻いた】
左右どちらからでも巻けそうだった

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【標高約580mの二俣は右へ】
堰堤からここまでは平凡な渓相だった

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【軽快に登れる小滝が断続的に現れる】



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【Mさん、果敢に水線を登る】

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【太陽光で緑が綺麗】

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【ゴーロ帯の岩間滝に登って遊ぶ】



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【ゴーロ帯でも水線を進む】

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【この小滝を越えると】

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【チェックポイントのくノ字滝】



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【くノ字滝の上部は樋状】

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【くノ字滝は難なく突破】

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【くノ字滝の直ぐ上にある小滝】



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【必死にへつる相方】

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【小滝がまだ出てくる】

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【ゴルジュ入口に架かる樋状5m滝】



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【右岸側をへつって進み】

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【突っ張り状態で更に進み】

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【樋状5m滝に取付いた】



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【手掛り足掛かりもあり無難に登れた】

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【2番手のMさん奮闘中】

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【懸念していた樋状5mを無事全員突破】



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【ゴルジュ内の小滝を通過中】

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【ゴルジュ最上部がちょっと登り難い】

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【ゴルジュ上部へと登るMさん】



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【振り返り見るゴルジュ帯】

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【6m滝は右側からバンドを登る】
全身が濡れるのが嫌で巻こうかと思っていたが、せっかくなので登る事にした

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【そして水流の左側に出て直登】



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【6m滝の水流の横切りに苦戦のMさん】

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【豪快に滝に打たれて横断成功】

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【上部も無事直登してクリア】



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【相方も順調に6m滝を登って来た】
全員全身ずぶ濡れで一気に体が冷えた;;
水量が多いとこの滝は大変そうだ

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【6m滝の直ぐ上にある二条の滝4m】
ここは大人しく水流の左側を登った

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【簡単に登れる小滝は逃さず直登】



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【北中ノ谷出合にかかる滝が見えてきた】
北中ノ谷出合にかかる滝は登れないので、一旦、中ノ谷の石積み滝を登って小尾根を乗り越えて北中ノ谷へと入る予定

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【北中ノ谷出合にかかる滝12m程】

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【予定通り中ノ谷の石積み滝を登る】



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【石積み滝上部の1ヶ所が登り難い】

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【石積み滝上部の難所で苦戦中Mさん】

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【同箇所で相方も苦戦中】
足掛かりが無く岩の乗り越えに一苦労



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【ここから中ノ谷を離れて北中ノ谷へ】
左岸から小尾根を乗り越えて北中ノ谷へ

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【小尾根をどこから乗り越えるか思案中】
登れそうな所へ適当に取付いて越えた

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【無事に北中ノ谷に下り立った】
ここから北中ノ谷を遡行する



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【ナメ滝を直登】

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【ナメ滝の上はナメになっている】

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【細い流れの斜滝を登る】



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【斜滝は念のためお助け紐を出した】

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【ここはシャワーを浴びながら突破】

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【同箇所でシャワーを浴びる相方】



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【ここはヌメって滑りやすかった】

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【ゴーロ帯を詰める】

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【4m程の滝は直登】



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【樋状の滝】

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【標高約910m地点の支沢分岐】
左側が支沢なので右へ進む
ここを過ぎると核心の25m滝が現れる

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【25m滝下の5m滝に取付き登る】



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【5m滝の上部はヌメって滑る】
上部で右往左往するMさんにお助け紐出動

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【巻く予定だった25m滝に取付く】
見た感じ登れそうだったので登る事にした

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【カムで中間支点を取りながら登る】
出だしは垂直だが手掛り足掛かりはある



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【登るにつれ高度感が増し緊張する】
滑る所もあるが手掛り足掛かりは豊富
プロテクションはカムで3ヶ所取った

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【無事にビレイポイントまで登れた】

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【落ち口から一段下の立木でビレイ】
30mロープでも大丈夫だった



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【2番手の相方はタイブロックで登る】

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【3番手のMさんはカムの回収に苦戦】

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【落ち口までのひと登りは簡単】



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【25m滝の落ち口に登って来た筆者】
予定より多くの滝を登れて大満足

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【あとは谷を詰めて行くだけ】

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【水も細くなりもうすぐ源頭かな】
標高約1050m付近で尾根に逃げた



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【無事鎌尾根に合流】
カズラ谷登山道方面へと進む

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【鎌尾根・雲母峰道分岐】
この分岐付近の展望地で沢装備を解いた

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【お気に入りの展望地からの鎌ヶ岳】
鎌ヶ岳を見ながら昼食休憩



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【カズラ谷分岐からカズラ谷方面へ】
下山は登山道なので楽々

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【この看板裏から砂利ヶ谷左岸尾根へ】
せっかくなので300座を踏みに行く

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【砂利ヶ谷左岸尾根を下って行く】
ザレ場で滑りやすい所もあった



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【やせ尾根の所もある】

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【鈴鹿300座の『水晶山』をGET】
鈴鹿300座の制覇はまだまだ遠い

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【水晶山から宮妻峡へと下って行く】
目印があるが道が分かり難い所もあった
カズラ谷登山口に下り立ち終了となった




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