【剱岳】 つるぎだけ 2999m

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登山日 2013年8月3日(土)〜4日(日)
山域 北アルプス 【 − 剱岳 】
コースタイム 【1日目】4時間30分 (休憩、約7分含む ※歩行タイムは4時間23分)
【2日目】9時間19分 (休憩・テント撤収等、約1時間16分含む ※歩行タイムは8時間3分)
コース 【1日目】
馬場島荘前駐車場(4:58)〜標高1000mベンチ(5:38)〜標高1600m標識(7:11)〜標高1800m標識(7:45-7:52 休憩7分)〜1920.7ピーク(8:12)〜早月小屋テント場(9:28 テント泊)
【2日目】
早月小屋テント場(3:05)〜標高2600m標識(4:09-4:20 休憩11分)〜標高2800m標識(5:06)〜剱岳(5:46-5:51 休憩5分)〜標高2800m標識(6:30)〜標高2600m標識(7:25-7:30 休憩5分)〜早月小屋テント場(8:23-9:10 テント撤収47分)〜1920.7ピーク(10:02)〜標高1600m標識(10:41)〜標高1400m標識(10:51-10:55 休憩4分)〜標高1000mベンチ(11:50-10:54 休憩4分)〜馬場島荘前駐車場(12:24)
天候 【1日目】雲り時々晴れ(時々ガスが晴れて景色を見る事が出来た)
【2日目】雨のち曇り(早朝から雨に当りだし途中強く降る時間帯もあった。下山後、麓は晴れていた)
駐車場 馬場島公共駐車場 (無料 数ヵ所で150台程) , 馬場島荘付近のキャンプサイトにトイレ有り
※馬場島荘前駐車場は深夜2時過ぎ頃にはほぼ埋まっていました。
※馬場島荘前と登山口付近以外の駐車場は少し遠いですが時間を気にすることなく駐車出来そうな感じでした。
日帰り温泉 馬場島荘は入浴可能みたいです。
★つるぎふれあい館 アルプスの湯
備考 ★登山届は馬場島荘で提出できます。。
★トイレは馬場島荘付近のキャンプサイトと早月小屋にトイレがあります。
※有料トイレは使用料を払いましょう〜
★水場は馬場島荘付近のキャンプサイトにあるだけで登山道にはありません。
★早月尾根は北アルプス三大急登と言われている登山道です。
★早月小屋テント場は20張りほどなので早めに張ることをお勧めします。
※テント場は500円/人、水場なし(ミネラルウォーターの500ml 400円、2リットル 800円)、トイレは外にあり。
★標高2600mより上は岩場や鎖場が多くなりますので注意が必要です。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 馬場島からのピストンコース】


断片図

【断面イメージ図 標高差のある1泊2日テント泊コース】




【承認番号 平24情使 第800号】
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の了承を得て同院発行の 数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」
承認を得て作成した地図画像などを複製及び使用するには国土地理院長の承認を得なければなりません。



山行のつぶやき

『試練と憧れ』… 剱岳登山口である馬場島に掲げられている言葉がある。過去幾多のクライマー達が『剱岳』に憧れ挑んでいったのだろうと 思いを馳せる事が出来る重い言葉である。『雪と岩の殿堂』と呼ばれる剱岳だが今の季節は『夏』であり別に岩登りをするわけでもない筆者にとっては、 早月尾根を普通に登って降りてくるいつもと同じスタイルの登山なのである。今回の参加メンバーは3人で重いザックを担ぎ、いざ北アルプス 3大急登に立ち向かっていく。 初めの一登りで平尾平に到達するとしばらくは比較的なだらかな道となり、目の前に立派な杉の大木が現れる。『立山杉』と呼ばれる大樹はいつの時代からここにたたずんでいるのであろうと思わせるに充分な 威圧感があり、誰もが写真に収めたくなるような風格を備えている。ここから本格的な登りとなり急坂を喘ぎながら登って行くと標高 200m 毎に標識が設置 されておりいい目安となるが、筆者的には少々ありがた迷惑である。ガスで展望の無い中、更に登って行くと標高 2000m を超えた当りで突然ガスが晴れ 赤谷山方面の視界が開けて来た。こうなると俄然やる気が湧き写真撮影をしながらグイグイと標高を稼いで本日の目的地『早月小屋』まで到着する。 時刻はまだ 9:30 と言う事で剱岳を往復するには十分な時間であるが悩んだ結果、今日はまったりと過し明日登頂してから下山しようという事になった。 (この決断が結果的には大きな誤算となるのであるが…) 午前中で行動を終えてしまったため、あとは暇な時間を持て余すだけとなってしまったので、 ビールを飲みながら付近を散策しながら花の写真撮影とまったりとした時間が過ぎていく。夕方前に晩餐の『焼きそば』パーティーを開催しほろ酔い気分で初日を終了 した。早月尾根は登山客がそんなに多くなく比較的静かな山歩きが楽しめるイメージであったが、この日は勝手が違い登山口である上市町主催の登山大会が企画 されており、早月小屋も大盛況な状況であった。総勢 58人の団体様は明朝 4時に小屋を出発するという情報が耳に入ったため、それより先に出発しないと 大変だなと考え、予定を変更し夜中の 3時過ぎにヘッドランプの明かりを頼りに登頂を開始する。暗闇の中、順調に標高 2600m 付近まで登って来ると、ここでなんと 雨が降り出してしまった。昨日のうちに登っておけば晴れていたのにと思いながら後悔しても始まらないので、雨具を着こみ慎重に登って行くこととする。 『獅子頭』『カニのハサミ』といった鎖場を慎重に通過しながら登り詰めると別山尾根との分岐に到着する。ここから頂上まですぐなのであるが雨とガスの中、 全く景色を見る事が出来ず残念な頂上となってしまった。だが悪天候であったため、いつも人の多い『剱岳』山頂は全くの無人で貸切状態というこれはこれで レアな経験であった。下山は雨に濡れた鎖場に注意しながら慎重に下っていったが、雨脚はますます強くなる一方でテント場に到着する頃には土砂降りの状況に なっていた。ずぶ濡れになりながらテントを撤収し逃げるように下山したが、途中から雨も止み結果的に筆者らが登っていた時だけが一番酷い天候だったのでは 無いだろうか?と思いながらなんとか無事馬場島まで到着することができた。温泉に浸かり 2日間の汗を流し山行を終了したが、今回の山行で思い出深かったのが、山頂 からの下山時にすれ違った団体登山の方々を引率していた方が (多分地元の山岳会の方だと思われる) この悪天候の中あまり登りたく無い模様で、筆者らに『 濡れた鎖場と岩場は滑りやすく危なかったと大きな声で言ってくれ』と笑いながら言っていた事である。大勢の一般の人を引率するのは大変な苦労があると思われるし、ましてや悪天候の 岩場となれば条件は最悪であろうから冗談ではなく本心の叫びだったのでは無いかなとつくづく思ってしまった。

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【馬場島荘前駐車場】
明け方前には既に満車だった・・・

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【「試練と憧れ」と書かれた石碑】
20sオーバーのザックで試練開始!

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【早月尾根の登山口】
早速、急坂のお出ましだ



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【標高1000mベンチを通過】
ここが展望台なのかな?
ここから松尾平でしばしなだらかな道

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【大きな立山杉が目につく】

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【これが立山大杉だろうか】
一際大きな杉の木だ
長年様々な登山者を見て来たのだろう



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【松尾平を過ぎると急坂が続く】
大量の汗をかきながら登って行く

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【あれがクズハ山なのかな〜】
今のところ天気は芳しくない

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【標高1600mの標識】
標高200mごとに標識がある



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【1920.7mピーク地点を通過】
早月小屋まであと一踏ん張りだ!

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【更に急坂を登って行く】
ふぅ〜 キツイキツイ;;

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【キヌガサソウの群生】
なかなか綺麗に咲いている



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【赤谷山が見えた〜♪】
突然ガスが晴れて青空が広がった

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【小さな池の箇所を通過】
少し雪も残っていた

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【大日岳方面】
かなり昔に歩いた事がある稜線だ



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【早月小屋が見えてきた】
丸山をほんの少し下れば到着する

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【早月小屋】
気さくな御主人は元山岳救助隊員

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【まずはビールを冷やさねば!】
テント場の雪渓が天然の冷蔵庫



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【ビールを飲んで恒例の昼寝】
幸せなひと時を過ごす♪

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【小窓尾根@】
昼寝の後は撮影タイム

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【小窓尾根A】
花や景色をまったり撮影



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【上市町主催の団体様が宿泊】
職員を含め総勢58人だったそうだ

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【本日の晩御飯は焼きそば】
今回はMさんが食事担当♪

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【テント場は満員御礼】
早めの夕食後は早めの就寝としよう



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【翌早朝、真っ黒な中出発】
団体様の出発予定時刻が4時なので
当初の予定より早めに出発をする

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【最初は暗闇でも問題なし】

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【振り返えると夜景が広がっていた】
暗闇でも景色を楽しむ事が出来た
その後慎重に登り進めていく



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【標高2600m標識地点】
えぇ;; 雨が降ってきた・・・

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【濡れた岩場は滑りやすい;;】
更に慎重に登りつめていく

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【標高2800m地点】
エボシ岩を巻くように登る



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【この辺りがシシ頭かな】
鎖場の岩棚を慎重に進む
この辺りは鎖場が続く

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【カニのハサミを登る】

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【別山方面との分岐】
おー もう少しで頂上だ〜
ガスで全く展望は無いけど・・・



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【剱岳の頂上に無事到着!】
丁度、先行者が下山して頂上は貸切
天気が怪しいので早めに下山開始

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【下山は更に慎重に下る】

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【テント場まで戻ってきた】
雨はダダ降り状態だ;;
本降りの中テントを撤収し下山開始



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【下って行くと空が明るくなってきた】
麓は天気は悪くなかったのかな?

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【立山大杉まで下ってきた】
人と比べると大きさがよくわかる

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【馬場島荘前のキャンプサイト】
今回の山行も無事終了〜




今回の花たち!

花の名前をを少しずつ覚え、花達の撮影にも興味が湧いている今日この頃です! 今回は生憎の天気で花の撮影はあまり出来ず、ほんとうに目に着いた花達だけを撮影しています。花の名前は調べたモノなので間違ってましたら連絡頂けると助かります。

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【オオバミゾホウズキ(大葉溝酸漿)】
馬場島〜早月小屋間で撮影

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【ヤマブキショウマ(山吹升麻)】
馬場島〜早月小屋間で撮影

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【ハクサンオミナエシ(白山女郎花)】
馬場島〜早月小屋間で撮影



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【ノリウツギ(糊空木)】
馬場島〜早月小屋間で撮影

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【ホツツジ(穂躑躅)】
馬場島〜早月小屋間で撮影

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【イワイチョウ(岩銀杏)】
馬場島〜早月小屋間で撮影



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【ウラジロナナカマド(裏白七竃)】
早月小屋付近で撮影

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【ベニバナイチゴ(紅花苺)】
早月小屋付近で撮影

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【モミジカラマツ(紅葉唐松)】
早月小屋付近で撮影



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【サンカヨウ(山荷葉)】
早月小屋付近で撮影

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【キヌガサソウ(衣笠草)】
早月小屋付近で撮影

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【ショウジョウバカマ(猩々袴)】
早月小屋付近で撮影



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【イワガガミ(岩鏡)】
早月小屋付近で撮影

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【アカモノ(赤物)】
早月小屋付近で撮影影

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【クモマニガナ(雲間苦菜)】
早月小屋付近で撮影



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【ヤマハハコ(山母子)】
早月小屋付近で撮影

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【ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)】
早月小屋付近で撮影

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【ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)】
早月小屋付近で撮影



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【コシジオウレン(越路黄蓮)】
早月小屋付近で撮影

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【ミツバオウレン(三葉黄蓮)】
早月小屋付近で撮影

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【ハクサンボウフウ(白山防風)】
早月小屋付近で撮影



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【シナノキンバイ(信濃金梅)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影

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【クロトウヒレン(黒唐飛廉)の蕾】
早月小屋〜剱岳の間で撮影

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【クルマユリ(車百合)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影



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【オタカラコウ(雄宝香)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影

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【ミネウスユキソウ(峰薄雪草)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影

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【トリカブト(鳥兜)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影



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【エゾシオガマ(蝦夷塩釜)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影

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【チシマギキョウ(千島桔梗)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影

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【トウヤクリンドウ(当薬竜胆)】
早月小屋〜剱岳の間で撮影




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