冬季の稲村ヶ岳 母公堂からのピストン日帰りコース

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【稲村ヶ岳】 いなむらがたけ 1726.1m  

登山日 2014年2月1日(土)
山域 大峰山脈
コースタイム 7時間14分 (休憩約42分含む ※歩行タイムは6時間32分)
コース 母公堂(7:20)〜法力峠(8:29)〜稲村小屋(10:00-10:13 休憩13分)〜稲村ヶ岳(11:17-11:36 休憩19分)〜稲村小屋(12:24-12:29 休憩5分)〜法力峠(13:46-13:51 休憩5分)〜母公堂(14:34)
天候 曇り後晴れ(暖かい穏やかな1日だった)
駐車場 ★母公堂駐車場(有料 2014年2月現在500円 5台程) トイレ有り
※朝の7時過ぎには満車になりました。早めの到着の方がいいと思います。
※下山後に駐車場代を支払い管理人さんにコーヒーを御馳走になりました。
※洞川温泉センターから母公堂までの道は凍結していました。
★洞川駐車場(有料 2014年2月現在、普通車1時間100円、1日最大1,000円 50台程) トイレ有り
日帰り温泉 洞川温泉 洞川温泉センター , 黒滝・森物語村 御吉野の湯
備考 ★母公堂と稲村ヶ岳公衆トイレは冬季は使用禁止でした。
※未確認ですが稲村小屋裏のトイレが使用可との情報もあります。
※洞川温泉センターのトイレは使用出来ましたので立ち寄る事をお勧めします。
★登山ポストは母公堂前に設置されています。
★積雪期の稲村ヶ岳は危険なトラバース箇所が多くあります。
※特に大日山のトラバース箇所は要注意です。
★冬季はピッケルと12本歯のアイゼンが必須です。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 母公堂からのピストンコース】


断片図

【断面イメージ図 標高差は840m程の日帰りコース】




【承認番号 平24情使 第800号】
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の了承を得て同院発行の 数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」
承認を得て作成した地図画像などを複製及び使用するには国土地理院長の承認を得なければなりません。



山行のつぶやき

筆者にとっては今シーズン最大の目標と言っても過言ではない『稲村ヶ岳』にチャレンジしようと天川村まで 遠征してきた。大日山のトラバースを筆頭に危険なトラバース箇所が何ヶ所かあると言う事で緊張感満載である。登山口となる 母公堂までの車道は凍っており、冬用タイヤ装備でないと厳しい状況で恐る恐る運転し到着した。気温が急激に上昇し雪解けが 進んでいるため、積雪が少なく登り易いかなと思ったが、溶けた雪が凍りアイスバーン状態の登山道を登って行く事となる。 先頭を切って登り始めたがゆっくりとした歩行に次々と抜かれていき、まだまだ普段のスピードで歩けない事にもどかしさを 感じながらも、今年はこのペースで仕方無いと最近は抜かれる事に慣れてきた自分がいる。法力峠を越えると段々と積雪が 増え始めトラバース箇所も多くなってくる。1か所完全に橋が壊れている箇所などもあり、当初は稲村小屋を過ぎた所からが 勝負と思っていた登山道も、小屋にたどり着くまでの道程も緊張の連続でなかなかのスリル感である。稲村小屋に到着すると1組の ご夫婦と単独登山者が休憩しており、この方々が本日の先行者となる。稲村小屋前で早めの昼食を取っている間に先行の 3名は出発していった。腹ごしらえの後、そのトレースを頼りに進んで行くと先行者であるご夫婦が引き返してきた。もう 山頂に行ったのかなと聞いてみると、大日山のトラバースが危険で引き返してきたとの事…。まじかと思いながら進んで行くと、 トレースの無いトラバースに単独登山者が挑んでいるのが見える。予想以上の急斜面にカニ歩きでへばり付いている状況を見て、 これはやばいと内心びびりながらも取付き地点まで行き根性を決めいざチャレンジである。(正直先行者が1人もいなかったら 恐怖で引き返していただろうと思う)1歩づつ支点を作りながらカニ歩きで進んで行くが30〜40m程のトラバースを通過するのに とてつもなく長く感じられ予想以上に体力を消耗し、もう1度ここを戻らないとだめなのかと思うと不安に思えてくる。トラバースを 無事通過し山頂まで到達すると山上ヶ岳などの景色を堪能するが、頭の中は帰りのトラバースの事で一杯である。下山し始めると数人の登山者が 登ってきたのでトラバース地点の雪も大分踏み固められかなり歩き易くなっており、行きの恐怖はなんだったのだろうと感じ られる状態でほっとしたが、安全を見て帰路はザイルでつなぎ慎重に通過する事とした。稲村小屋からのトラバースも相変わらず 中々ハードで一歩一歩慎重に通過していき、コースタイムよりもかなり時間を費やしながらなんとか無事目標の冬季稲村ヶ岳を登る 事が出来た。(幾度となく雪を踏み抜き太ももまで埋まる足を引き抜くのに体力を著しく消耗し続けた)登山口に戻り駐車場代を 支払うと管理人のおじさんが暖かいコーヒーをサービスしてくれ和ませて頂いた。しばらくおじさんと話をした後、洞川温泉で ゆっくりと汗を流し満足した山行を終了した。

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【母公堂駐車場】
AM7時過ぎで既に満車

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【母公堂横の登山口から登り始める】
道は雪が溶けガチガチに凍っている

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【五代松鍾乳洞との分岐】
ここから稲村ヶ岳まで5.7kmと道標に表記



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【植林帯の道を進んで行く】
この辺りは歩き易い

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【法力峠】
スローペースなので時間がかかった;;

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【チェックポイントの壊れたトイレ】
よくこの状態で耐えているなぁ



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【地図上に表記されている水場】
水量はとても少ない

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【これは樹液の氷柱なのだろうか】
氷柱の色が薄茶色だ

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【このような橋は数ヵ所ある】
植林帯から自然林になった



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【徐々に厳しくなるトラバース箇所】
アイゼンを効かせ慎重に進む

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【鎖場の鎖は雪に埋もれている】
埋もれているので使えない

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【橋の崩壊箇所はロープがある】
落石で壊れたそうだ



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【ストックからピッケルに変更】
もう少し早く変更すべきだったけど;;

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【ようやく稲村小屋に到着】
ここで早めの昼食タイム

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【よし!稲村ヶ岳へと行って見よう】
本日の先行者は2組いる



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【稲村ヶ岳の自然林は美しい】
おや? 先行者が1組戻って来た

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【大日山を正面に歩いて行く】
稜線には雪庇が出来ている

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【雪庇のアップ】
踏み抜かないよう注意したい



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【トラバース箇所に張り付く先行者】
むむ 予想以上に怖そうだ・・・

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【遂に大日山のトラバースに突入】
まだカニ歩きでしか進めない状態

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【1歩1歩確実に歩を進める】
この区間はかなり長く感じた;;



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【山上ヶ岳方面】
難所を突破して一息着く

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【澄んだ空に映える大日山】
今回は大日山はパスする事に

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【稲村ヶ岳まであと一息】
やはり積雪期は時間がかかるなぁ



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【稲村ヶ岳に到着〜】
ふぅー 精神的に疲れた

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【山上ヶ岳】
相方が登れないのでまだ行った事がない

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【クロモジ尾と観音峰方面】
さて 恐怖のトラーバースへと戻ろう



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【気温上昇で踏み抜く回数が激増】
これは体力が消耗される・・・

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【大日山付近まで戻ってきた】

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【おっ もう普通に歩いている】
数名通行して道が付いたようだ



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【行きよりかなり雪が柔くなっている】
戻りは相方とザイルを繋ぎ進む

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【山上辻までなんとか戻ってこれた】
ピストンなので来た道を下山する

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【橋の崩落個所を通過中】
融雪が進み歩きにくい



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【気の抜けないトラバースが続く】

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【道路まで下りてきた】
路面は溶けて水が溜り滑りやすい

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【母公堂】
なんとか無事に山行終了〜




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