積雪期の八ヶ岳(東天狗岳) 渋の湯からのピストン日帰りコース

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【東天狗岳】 ひがしてんぐだけ 2640m  

登山日 2014年3月21日(金 ※祝日)
山域 八ヶ岳連峰 【日本二百名山−天狗岳(西天狗岳・東天狗岳)】
コースタイム 6時間45分 (休憩約44分含む ※歩行タイムは6時間1分)
コース 渋の湯(6:23)〜八方台との分岐(7:17)〜唐沢鉱泉との分岐(7:39)〜黒百合ヒュッテ(8:23-8:51 休憩28分)〜中山峠(9:00)〜東天狗岳(10:14)〜中山峠(11:14)〜黒百合ヒュッテ(11:19-11:35 休憩16分)〜唐沢鉱泉との分岐(12:08)〜八方台との分岐(12:28)〜渋の湯(13:08)
天候 曇り・風雪のち晴れ(午前中の頂上付近は強風雪で視界がとても悪かった)
駐車場 ★渋御殿湯有料駐車場(トイレ横は20台程 2014年現在1,000円/日) 公衆トイレあり 
※駐車する前に渋御殿湯のフロントで支払いを済ませ、支持された場所に止める事になります。
※早めに開けて頂けましたが、基本的には朝6時以降に駐車可となっているようです。
※渋の湯までの県道191号線は除雪はされていますが冬季はスタットレスにチェーン携帯が安全です。
日帰り温泉 奥蓼科温泉郷 渋御殿湯 ・  尖石温泉 縄文の湯
備考 ★トイレは駐車場に公衆トイレがあり、黒百合ヒュッテでもトイレをお借り出来ると思います。
※有料・チップ制トイレは使用料を払いましょう〜
★登山ポストは渋御殿湯から少し先に設置されています。
★渋の湯から天狗岳はお天気が良ければ迷う箇所の無い歩き易いルートのようです。
★冬は天候・雪質によりコースタイムが大きく変わるので注意です。
★今山行は防寒具・フルアイゼン・ピッケル等の冬装備で入山しています。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 渋の湯からのピストンコース】


断片図

【断面イメージ図 標高差は800m程の日帰りコース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

今年の冬の目標も『本谷』・『稲村ヶ岳』と順調にこなしていき、残すは八ヶ岳のみとなった。2月から計画を立てては悪天候による 断念を繰り返していたが、3月の3連休を利用し遂に決行となった。3月後半なため厳冬期は過ぎているが、筆者のレベルでは『天狗岳』くらいが丁度いい かなと考え登山口となる渋御殿湯駐車場へとやってきた。登山口周辺は既に白銀の世界となっており、まだ冬山に間に合ったかなと気分も高揚し出発する。 本日の出発ではどうやら1番乗りのようであるが、前日までのトレースがあり快適に登って行く。空模様はたまに一瞬の晴間はあるもののどんよりとした天気である。 樹氷の写真を撮りながら進んで行き順調に黒百合ヒュッテまで到着すると、ここでアイゼンとピッケルを装着し戦闘モードに突入する。この時点での気温はマイナス8℃でそれほど 寒くは感じなかったがこの後、雪山の厳しさを思い知る事になるとはまだ気づいてはいなかった。中山峠を過ぎ樹林帯を抜けると、先ほどまでの静かな雪山 歩きが一変し強風に吹きさらされながらの前進となる。体感温度は一気に下がり風でトレースは消えてしまっている。まだ視界は多少開けていたため方向を 見極めながら登って行くが、他に登っている人がいないため少々不安を感じてくる。どうにか東天狗山頂付近まで登りつく頃には雪も強く降り出し吹雪の 様相となってきた。後ろを振り返ると数秒前に自分で付けたトレースが既に消えており視界もほとんど無くなる中、なんとか東天狗岳山頂に到着した。山頂に 到着した感動は最早無く、寒さにとても西天狗に行ける状態じゃ無いなと考え即下山を開始する。視界があまり効かない中、たまに開ける景色とコンパスの方向 を頼りに下って行くと、登って来る登山者の集団と出会え、今回の山行中これほど安堵感を覚えた事は無かった。登山者の集団とすれ違った後も既にトレースは 消えて無くなっており右往左往しながら雪面を下り樹林帯に入った時には緊張感と不安から解放され充実感で満たされていた。黒百合ヒュッテまで戻ると朝は 無かった色とりどりのテントが張ってあり賑いを見せている。ここからは危険の無い道を戻るだけであるのでのんびりと下って行くが案の定、下りになると 青空が見え始め視界が開けてくる。どうやら筆者らが山頂を目指した時間が最も荒れ模様の天候だったようである。(昼からは山頂も視界が開けてきたらしい) 中々強烈な洗礼を浴びた天狗岳登山であったが、いい経験になったので上々の3連休スタートとなった。ただ、失敗だったのが途中、1度ゴーグルを少し外してしまったが その瞬間凍り付き擦りガラスのように前が何も見えなくなってしまった事である。おかげでそれからはゴーグル無しでの下山を強いられより視界不良となって しまったため、絶対に外してはいけないという事もいい教訓となった。明日からは天候が回復する予報であり八ヶ岳散策を十二分に満喫しようと考えしながら 初日を終了した。

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【渋御殿湯有料駐車場】
手前の建物がトイレです

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【この建物が渋御殿湯】
渋の湯からの出発としては一番手のようだ

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【登山届を出して橋を渡る】
橋を渡ると高見石方面との分岐がある



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【ここも高見石方面との分岐】
この手前で下山者2名と出会った

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【八方台方面との分岐】
道標も多く道は分り易い

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【お〜 一瞬青空が覗いた!】
頂上に着く頃には晴れないかなぁ〜



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【唐沢鉱泉との分岐を通過】
雪は締まっていて歩き易い

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【少しずつ白銀の世界へ】
モノクロ写真のような風景

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【すっかり樹氷の景色になった】
今年8回目の樹氷に出会えた



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【これは中山の斜面かな】
黒百合平から北方面の景色

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【風でトレースが一部消えている】
思ったより天候が回復しないなぁ・・・

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【黒百合ヒュッテに到着】
ここでストックからピッケルに装備替え



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【黒百合ヒュッテにある温度計】
現在の気温はマイナス8度

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【中山峠経由で天狗岳を目指す】
天候か時間のせいかまだ人は少ない

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【空は相変わらずガスの中】
撮影を楽しみにしていたのに残念



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【中山峠を通過】
この先で前泊と思われる下山者数名と遭遇

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【森林限界の場所は風が強い】
ゴーグル・バラクラバで完全防備

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【凍てつく風景】
この辺りの雪質はガチガチといった感じ



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【東天狗岳の雪庇】
少し西寄り(右側)で登って行く

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【視界の悪い斜面を登る相方】
先行者のトレースは風で消えて既に無い

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【すり鉢池(天狗の奥庭)との分岐】
氷が張り付き文字は読めない



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【1歩1歩慎重に登って行く】
付近に他の登山者はおらず自分達だけ

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【振返り見る黒百合平方面】
時折、少しだけガスが開ける

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【東天狗岳直下の斜面】
頂上まであと少し



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【氷を纏う岩達】
風が強い証拠だなぁ・・・

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【東天狗岳の頂上に到着!】
この天気なので西天狗は断念し下山しよう

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【お〜 たくさん人が登ってきた】
短い区間で十数名の登山者とすれ違った



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【見事な霧氷があちこちに】
う〜む 風で上手く撮影できない・・・

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【風雪のなか慎重に下山】
またしても殆どトレースは消えている

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【黒百合ヒュッテまで戻ってきた】
テント場は賑いを見せ始めていた



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【黒百合平の霧氷達】
ココからは撮影しながら下山しよう

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【黒百合平から南方面の斜面】
風が強く風紋が出来ている

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【風雪舞う斜面】
風の強さが伺い知れる



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【お〜 やっと青空が覗いて来た】
今なら山頂も少しは展望ありそうだ

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【トウヒの木】

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【コメツガの木】



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【針葉樹林が美しい森】
それにしてもどんどん人が登って来る

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【八方台方面との分岐】
ココにも沢山の人がいるなぁ

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【橋を渡り渋の湯に到着】
本日の山行も無事終了〜



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【渋の湯からの景色@】

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【渋の湯からの景色A】

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【渋の湯からの景色B】



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【渋の湯からの中山方面】

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【おまけ@ 道路からの蓼科山】

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【おまけA 道路からの霧ヶ峰】




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