白嵓でトップロープに初挑戦

クライミング初心者の我々にとって自力で行ける岩場は限られているが、有難いことに知り合いの方に誘って頂き、未知なる岩場である大台白嵓へと挑戦出来る事となった。ただ、ここの岩場はグレードが5.10a以上しかなく、以前ほとんど登る事が出来なかった椿岩よりも難しいという事で、正直挑戦する前から登れる気はせず緊張感で一杯なのである。42号線沿いにある駐車地に車を停め上部を眺めると、厳つい壁がそそり立っているのが見え、あそこに行くんだなと言うのはすぐに認識できる。数分のアプローチで岩場に到着して壁を目の当たりにすると、こりゃ無理だなと心が折れそうになるが、せっかくの機会なので1本でも登れるようにと気合を入れる。リード出来るようなルートはあるはずも無く、トップロープをセットして頂いてのクライミング練習となるため気持ちは楽なのであるが、それでも緊張感は相当のものであり、まずは上段にあるまっくろくろすけ（5.10a）からチャレンジする。下から見ると手や足のかかるホールドがたくさんあるように見えるが、いざ登ってみるとホールドを見つける事が出来ないし足は滑るしで、もたついているうちに腕がパンプしてくる。ルートの上部まで来たところでルートを間違え行き詰まり、右往左往している内に剥れて落下してしまった。自分でも何が起こったか判らないうちに落ちてしまい宙吊りとなったが、これがリードだったらと思うとゾッとしてしまう。落下点から登り直し終了点まで何とか到達したが、1本登っただけで既に疲労感は半端なく大きいものとなっている。次なるチャレンジは私の大女様（5.10a）となるが、ここは苦戦しながらもテンションをかけずに何とか終了点まで到達する事ができ安堵する・・・ただリードで行くとなると恐怖で硬直し無理なのは確実で、トップロープクライミングだからこその結果であるのは間違いない。休憩をはさみ仙人掌（5.10a）にチャレンジするも、ここは核心部にあるカチを取った時点で体を持ち上げる事が出来ず、ほぼ同一箇所で 3連敗となり断念する・・・片手でカチを持った状態でもう一方の手を放す事がどうしても出来なかった。次は無理なのは初めから判っていたが、グレードの高いはいそれまでよ（5.10d）に挑戦させて頂くも、予想通り1手目を取った時点で2手目を出す事が出来ずにまさしく “はい、それまでよ” で終了となった。最後は初めに落下したまっくろくろすけに再チャレンジさせて頂き、悩みもたつきながらもテンションをかけずに終了点まで到達し 9時～16時迄と長時間に渡って練習させて頂いた中身の濃い1日が終了となった。貴重な経験をさせて頂き岩を満喫したが次の日の筋肉痛は今までになく激しいもので無駄な力を入れ過ぎているようである。。。

【トップロープチャレンジルート】
・まっくろくろすけ（5.10a）　：　2本
・私は大女様（5.10a）　：　1本
・仙人掌（5.10a）　：　3連敗
・はいそれまでよ（5.10d）　：　1手目で敗退