阿弥陀岳  南稜から中央稜の周回コース

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【立場岳】 たつばだけ 2370m 【阿弥陀岳】 あみだだけ 2805m

登山日 2016年6月18日(土)
山域 八ヶ岳連峰
コースタイム 6時間56分 (休憩約1時間2分含む ※歩行タイムは5時間54分)
コース 舟山十字路登山口(4:20)〜中央稜と南稜の分岐(4:46)〜旭小屋方面分岐(4:59)〜立場山(6:01-6:06 休憩5分)〜青ナギ(6:21)〜無名峰(6:47)〜P3(7:39)〜[途中休憩 5分]〜阿弥陀岳(8:02-8:43 休憩41分)〜白タオルの目印箇所(9:24)〜[途中休憩 11分]〜林道出合(10:42)〜舟山十字路登山口(11:16)
天候 晴れ
駐車場 ★舟山十字路の駐車地(無料 ゲート前に10台程、更に手前に5台程) , トイレ無し
※早朝4時過ぎで5台程の駐車率で下山後は満車でした。
立ち寄り湯 八ヶ岳温泉 もみの湯
備考 ★阿弥陀岳南稜と中央稜はバリエーションルートです。
※南稜は巻ルートであっても滑落・落石箇所があるので要注意です。
※装備として念の為ロープ・ハーネス・カラビナ・シュリンゲ・ヘルメット等を用意しました。
※今回は冬の下見(何年後になるやら)のため巻ルートを歩いたので使用したのはヘルメットのみ
※中央稜は一部歩きにくい箇所や不明瞭な所があり急勾配の尾根が続きます。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 南稜〜中央稜への周回】


断片図

【断面イメージ図 バリエーションルートの日帰りコース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

2016年夏山チャレンジ山行の第1弾として、八ヶ岳の『 阿弥陀岳 』バリエーションルートへと挑戦することにする。最終目的は積雪期の バリエーション制覇であるため、今回はルート確認が主な目的で下見という形ではあるが、いつも探索している低山(鈴鹿)レベルでの 探索とは違い緊張感は増してくる。梅雨の中休みの晴れ間を狙い登山口となる舟山十字路に深夜到着すると、月も出ており天気は 期待出来そうな感じだ。少し仮眠を取り明るくなりかけた4時20分に準備を整え出発する。まずは林道を歩き広河原橋を渡り少し行くと 右に折れ、少し進んだ所から急斜面を尾根まで上がる。立場岳までは普通の登山道といった感じではあるが、キノコ山のためか右側にはワイヤーが張られ、 入山禁止の文字と登山道沿いにおびただしい数の境界改の木杭がある。きっと上等なキノコ(恐らく松茸)が採れるのだろうなぁと思いながら登って行き立場岳へと到着すると、 山頂でカモシカの出迎えを受ける。微動だにせず直立不動の体制で近寄っても逃げもせずにこちらを睨みつけている。カメラを構えて徐々に 距離を縮めてもモデルのように動かず一通り撮影が終了するまで待っていてくれた。(カメラを直すと終わった?もういいの?といわん ばかりに振り返り走り去っていった)立場岳を後に青ナギを越え無名峰ピークまで登ると、ここから先が南陵の岩場という形となる。 P1,P2は岩というほどのものでは無く巻きながら登って行き、南陵最大の核心部となるP3基部へと到着する。ここからは岩を直登する ルートとルンゼ状の急斜面を登るルートに分かれるが、今回は冬の下見という事もあり岩を巻きルンゼを登って行く事とする。岩場を見た 感じそんなに難しくは無さそうな感じであったため、次回また無雪期に来ることがあれば直登してみようと考えている。ルンゼコースへは ワイヤーが張ってある切れ落ちたトラバースを進みルンゼに取付くが、雪にワイヤーが埋まっていればかなり怖そうな感じの場所である。 ルンゼ内は急斜面だが距離も短い(60m程でしょうか)ので別に気にするほどの感じでは無かったが、この強がりは雪が無いという事を前提として 言える言葉である。P3を越えP4の岩も巻くが岩登り的にはP4の方が少し嫌らしそうな感じに見える。P4の巻道は細く少し神経を使うが、ここを越えると阿弥陀岳 山頂までは比較的簡単な岩場の斜面を登り阿弥陀岳に到着となった。初めて訪れた阿弥陀岳のバリエーションルートの南陵は冬季の入門コースとの事で あるが、雪が付けば十分に怖そうな感じのコースであった… これで入門コースなら上級はどんな場所なのだろう…。山頂は暑くも寒くも無く 丁度いい感じの気候で休憩には丁度よく、ここでのんびりと休憩し達成感に浸った後は下山であるが、今回は下山も下見を兼ねて バリエーションルートとなる中央稜を選択し下って行く。初めこそは岩の斜面もお目見えするが、その後は全体的に急坂の尾根を下る 感じで一般道と大差ないような感じである。一気に下り林道へと到達すると後は駐車場まで2q強の道程を歩き無事終了となった。 下山後は八ヶ岳温泉もみの湯で汗を流し明日の予定をどうしようか悩んだが、明日も天気はまずまずのようで1日で帰るのはもったいないなと言う事になり 定番の道の駅車中泊を実施し再び阿弥陀岳へと登る事とした。明日の目標は阿弥陀もう 1つのバリエーションルートである北陵、 午後から天気が崩れる事も考慮して深夜から登山を開始することとし早めの就寝となった。

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【舟山十字路の駐車地】
週末は早めに到着した方が良さそうです

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【舟山十字路登山口(通行止めゲート)】
まずは林道を歩く

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【御小屋尾根との分岐】
ゲートを越えてすぐの所にある



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【1.5q程林道を歩き広河原橋を渡る】

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【橋を渡り少し行くと右折して南稜へ】
直進は中央稜方面

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【少し進むと急坂となる】
尾根まで急勾配を一登り



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【尾根まで登って来た】

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【ゴゼンタチバナ】

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【今から目指す立場岳】



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【立場岳を目指して尾根を登る】

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【境界改の木杭が立つ登山道】

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【旭小屋方面との分岐を横目に通過】



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【右側は入山禁止の看板が目立つ】
長い区間ワイヤーが張られている

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【道は明瞭で分り易い】
ただ境界改の木杭が本当に多い

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【イワカガミ】



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【立場岳に着くとカモシカがお出迎え】
近づいても逃げずこちらを見ている

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【立場岳(山)の山頂標識】
樹林に囲まれ展望は無い

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【権現岳と編笠山】
立場岳から少し進むと見え始める



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【編笠山のアップ】
編笠を伏せた様な山容が名の由来らしい

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【阿弥陀岳】
右側が今から歩く南稜

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【南東方向が崩れた「青ナギ」】
危険と言うほどでは無いが注意して進もう



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【青ナギからの旭岳・権現岳】

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【青ナギを通過中の相方】

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【そして無名峰への登りとなる】



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【ミツバオウレン】

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【本日は梅雨の中休みで快晴!】

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【無名峰に到着しヘルメットを装着】



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【無名峰からの阿弥陀岳南稜】
右からP1でP4まである

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【無名峰からの旭岳・権現岳】
左手前の旭岳は権現に重なり目立たない

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【赤岳と天狗尾根】
残念ながら逆光・・・



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【シャクナゲ帯を登りP1へ】
この辺りは特に問題なく歩ける

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【P1を登る相方】
後方に見えているのが無名峰

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【P1からの阿弥陀岳】
P3の威圧感が凄い・・・



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【中々厳つい南稜】

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【これがP2なのかな?】

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【ここは左側を巻く】



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【P2付近からの権現岳と編笠山】

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【ミヤマキンポウゲ】

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【キバナコマノツメ】



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【核心部のP3目指し岩稜を進む】

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【南アルプスと中央アルプスの遠景】
写真中央の山は西岳

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【青ナギと立場岳】
見にくいが青ナギに人が歩いている



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【ゴツゴツとした岩場箇所】

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【ハクサンイチゲ】

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【クロユリ】



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【ミヤマシオガマ】

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【P3(右上)が近づいて来た〜】

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【眺望が良い南稜を歩く相方】



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【P3直下からピークを見上げる】
直登ルートは何処なんだろう?

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【筆者達は冬の下見なので巻ルートへ】
踏み跡が明瞭に付いている

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【周り込んだ所にある標識】
どうやらここが直登の取付きのようだ



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【無雪期にもう一度直登しに来よう】
次回に向けて岩肌をチェックしておく

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【トラバースしてガリーから登ろう】
左側が切れ落ちているので滑落注意

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【ガリーへの取付き】
ここで手足を滑らす事は絶対できない



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【いよいよガリーへと入って行く】

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【P3のガリーを登る】

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【相方もかなり慎重に登って来る】
ガリーには少量の水が流れている
滑らない箇所を選び慎重に手足を掛ける
浮き石もあるのでホールド選びは重要



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【イワウメ】

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【クモマナズナかな】

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【ガリー上部は草付となる】



【ミヤマオダマキ】
まだ蕾の状態

【道を右にそれてP3ピークを偵察】
直登ルートはここに出るのだろうか

【P3から歩いた南稜を眺める】
やはり冬は怖そうだな・・・



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【赤岳(奥)と中岳(手前)】

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【P4(右)まで後少し】

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【阿弥陀岳とP4】



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【P4直下からP4ピークを見上げる】
ここも次回(無雪期)は直登しよう

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【今回は左へ巻く】
道幅が狭い箇所もあるので滑落注意

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【最後の急斜面の岩場】
ここは見た目ほど難しくは無い



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【岩場から赤岳を眺める】

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【イワベンケイ】

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【無事に登り切り阿弥陀岳に到着!】



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【南稜と権現岳】

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【P4】

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【P3(右上)】



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【南アルプスの遠景と権現岳】
最高の天気で撮影が忙しい

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【天狗岳・硫黄岳・横岳】

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【立場岳・中央稜・御小屋尾根】
今から中央稜を下る



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【摩利支天手前の岩峰に立つ】

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【岩峰から相方を見下す】

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【摩利支天】



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【中央稜と御小屋尾根分岐】
実際の分岐はほんの少し先

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【この辺りが分岐点】
中央稜は左へと回り込む

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【中央稜へと下りていく】
ここは少し神経を使います



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【中央稜からの南稜】
P3付近で休む登山者が見える

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【ハイマツ帯の中を下って行く】
中央稜は短いので急坂らしい

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【権現岳・編笠山・青ナギ(右手前)】
青ナギは遠くからでも良く目立つ



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【イワヒゲ】

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【ミヤマキンバイ】

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【草付の急斜面は落石注意】



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【目印の白タオルで左折し下る】
この目印タオルは有名らしい
直進すると岩峰の絶壁にでるとの事

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【少しだけ岩壁沿いを歩く】

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【編笠山(奥)立場岳(右)】
朝歩いた尾根を眺める
左の鞍部が青ナギ辺りかな



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【眺望に別れを告げ樹林帯へと入る】
目印もしっかり付いている

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【オワリと書かれた木杭】
ここからまた境界改の木杭が出て来る

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【またしてもカモシカが出没】
朝に見た子とは別なのかな



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【広河原沢沿いに下りて来た】

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【ここからは緩斜面をのんびり下る】

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【1つ目の沢を渡る】



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【少し進みもう一度沢を渡る】
ここを渡れば林道に出合う

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【林道出合】
あとはダラダラと林道を歩くだけだ

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【満開のレンゲツツジ】
本日の山行も無事終了〜




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