【 弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳・頂仙岳 】  双門コース〜カナビキ尾根の周回

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【弥山】 みせん 1895m 【八経ヶ岳】 はっきょうがたけ 1915.1m
【明星ヶ岳】 みょうじょうがだけ 1894m 【頂仙岳】 ちょうせんだけ 1717.6m

登山日 2017年7月15日(土)
山域 大峰山脈【−八経ヶ岳】
コースタイム 11時間25分 (休憩約1時間18分含む ※ロスタイム16分を含む歩行タイムは10時間7分)
コース 熊渡の駐車地(4:00)〜金引尾根と双門コース分岐(4:33)〜釜滝(4:57-5:02 休憩5分)〜[道迷いロス 16分]〜吊橋(6:16)〜仙人ー前 のテラス(7:15)〜[途中休憩 13分]〜川原小屋跡付近(8:39)〜[途中休憩 7分]〜狼平避難小屋(9:52-10:08 休憩16分)〜弥山(11:00)〜弥山小屋(11:03-11:19 休憩16分)〜八経ヶ岳(11:44-11:49 休憩5分)〜明星ヶ岳(12:05-12:09 休憩4分)〜高崎横手出合((13:00)〜頂仙岳(13:15-13:19 休憩4分)〜カナビキ尾根分岐(13:55-14:03 休憩8分)〜金引橋(14:56)〜熊渡の駐車地(15:25)
天候 晴れ後曇り
駐車場 ★熊渡の駐車地(8台程) トイレ無し
※正式な駐車場ではありません。(道路脇に止めさせて頂く感じになります。)
※駐車台数が限られるので止め方には配慮が必要です。
立ち寄り湯 天の川温泉
備考 ★登山ポストは熊渡のゲートにあります。
※ゲートに「狼平から大黒岩付近で熊が出没した情報あり」の注意書き看板がありました。
★弥山小屋横にチップ制の公衆トイレがあります。
★双門コースは階段・梯子・鎖場・岩場などが延々と続き危険で体力勝負のコースです。
※目印や標識などありますが道が不明瞭な所は有ります。1ヶ所だけ迷ってしまいました。
※登り専用のコースで基本的に下山は禁止されています。
★今回は八経ヶ岳も踏破していますが、狼平からのエスケープルートでルートの短縮は可能です。
★狼平からカナビキ尾根分岐までは道も明瞭で分りやすいかと思います。
★カナビキ尾根分岐〜金引橋もしっかりと目印が付いていますが、1箇所道を外してしまいました。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

海の日の3連休は北アルプスに遠征に出かける予定にしていたが、仕事で疲れてしまい金曜の夜に出かけるのが億劫になってしまった。 何となく遠出も嫌だがどこか山には登りたいと考え、急遽行き先を中途半端な距離にある大峰山脈へと変更し、以前より行きた かった弥山の双門コースを選定する。関西きっての一般道の難ルートと呼ばれるこのコースも、最近岩登りをしている ため所詮は一般ルートと高をくくり、問題は無いだろうと軽い気持ちで出かけて見る。熊渡の駐車地に車を停め、長丁場なので暗闇の 中を出発して林道を歩いていきカナビキ尾根との分岐で左の道へと進み、水の無い白川八丁出合から河原を歩いていくと初めの滝『釜滝』へと到着する。 ここから先が果てしなく続く梯子・鎖・橋などを駆使した小さなアップダウンの連続コースへと突入していく。 足元の怪しい鉄橋や雨上がりで滑りやすい岩の連続で緊張感が途切れる 事も無く、よくこんな場所に登山道を付けようと考えたなと尊敬の念を抱きながらも進んで行き、一際立派な一ノ滝が現れると チェックポイントとなる吊橋が現れる。ようやくと言うかやっとといった感じであるが、勿論、はて〜し〜なく〜続く梯子・鎖地獄は留まる 事を知らず出現する。途中で三ノ滝に寄道できるみたいだが今回はパスして進み、そしてついに大ボスとなる『 双門ノ滝 』が見える仙人ー前のテラスに辿り着いた。 双門ノ滝は今までの滝とは比べ物にならない圧倒的な存在感で存在している… というかでかすぎて全貌が見えない。もっと近くで見たかったが木々が 邪魔をして下部の状態が見えずに残念な感じであるが仕方が無い。道迷いロスも有り長丁場の為ゆっくりする時間も無いので写真を撮ると先を急ぎ 進んで行く。河原に下りると2011年9月の台風で河原小屋が流出との情報どおり大きく崩れた斜面が目に入る。その先からは何度も渡渉を繰り返し進み 桶ノ谷出合で右方向へと入ると千丈ーに架けられた有名な梯子や空中回廊が出現する。ここが本当に一般道なのかな?と思えるような感じも多々ありながら なんとか狼平避難小屋まで到着した。もう戻りたい(狼平から高橋横手出合へ行く道なら短縮可能)と思いながらも、まだ山に登っていないので 補給を行った後、弥山目指して進んで行く。今までの苦労とは異なり歩きやすい階段が続く登山道は快適で自然と足が運んでいきいつの間にか 弥山に到着してしまった… さすがに冗談ではあるのだが。弥山小屋でジュースを買いエネルギー補給してから八経ヶ岳・明星ヶ岳と周回し頂仙岳 経由で熊渡に戻ったが、さすがに疲れ果て車中泊して次の日もどこかに登ろうという予定を変更し温泉に入った後は帰路へとついた のであった。

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【熊渡の駐車地(写真は下山時)】
出発時は3台程だったが下山時は満車

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【ゲートを越えると登山届がある】
届を出してまずは暗闇の中を林道歩き

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【双門コース・金引尾根分岐】
双門コースなので左下の道へと進む



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【少し進むと弥山川の白川八丁に出会う】
しばらくは伏流の河原を進んで行く

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【岩肌の目印を辿り進み中】
伏流は既に終わり弥山川に水が流れている

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【釜滝】
小さいが中々趣きがある滝



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【釜滝付近は大量のオタマジャクシ】
おびただしい蛙の数になりそうだ

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【釜滝からいよいよ苦行が始まる】
釜滝を右岸から巻き先へと進む

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【古い木橋の先に新しい鉄橋がある】
木橋は一部破損しているので通行注意



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【階段を登った所から見る弥山ダム】
関西電力の取水堰だそうな
熊渡〜弥山までは初踏破区間

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【岩に鎖が付けられた箇所】

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【傾斜のキツイ橋はとても滑りやすい】



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【直進は崩壊により通行止めの標識】
登山道(堀新道)へと歩を進める

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【登ったと思ったら下る・・・】
しばらく標高がほぼ上がらない

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【弥山川に下りてきた】
石がゴロゴロして歩きづらい



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【筆者は難なく渡渉】
雨上がりなので少し水量は多めな感じ

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【同箇所で苦戦中の相方】
歩幅の違いが不利と言い張っている

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【双門弥山線歩道の標識柱】
ちょこちょこ設置されていて良い道標



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【沢が二つに分かれる箇所】
右の沢の左岸沿いを進むのが正解
実はここで道迷いロスしてしまった;;

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【目印に釣られ上に登ろうと右往左往】

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【右の沢の左岸沿いを進む事に気付く】
目の前の岩を乗り越えて進めばよかった
岩を乗り越えると明瞭な目印発見



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【有名なへつりゾーンへ】
岩に着いた苔が滑りやすいので要注意

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【へつりの難所箇所】
鉄杭が曲がり足の置き場が悪い

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【へつり中の相方】
高さはさほどだが落ちたら怪我は免れない



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【難所で固まる相方・・・】

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【へつりを過ぎて少しよじ登れば橋】
この橋を遠くで見てから道迷いロス16分
ロングコースでの道迷いロスは凹む;;

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【橋を渡れば一ノ滝は近い】
吊橋までは足場の細い所も有り滑落注意
そして徐々に高度が上がり始める



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【一ノ滝(下段)と二ノ滝(上段)】

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【一ノ滝】

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【チェックポイントの吊橋】



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【吊橋から見る弥山川】
紅葉の季節にも是非訪れてみたい

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【いよいよ高度を稼ぐゾーンに突入】

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【この標識箇所で右に曲る】



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【三ノ滝の滝壺】
滝壺まで行けるようだが今回は断念
道迷いで地図の時間より遅れ気味

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【岩の隙間を通る箇所】
ここも双門コースで有名なスポット

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【この先は梯子が連続する】



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【上から見るとこんな感じ】

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【樹林の隙間越しに滝が見える】

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【危険なヤセ尾根もあり】



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【梯子はまだまだ続き】

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【登って登って高度を稼ぐ】

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【鎖が付けられた岩場も出てきた】



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【上から覗くと高度感抜群】

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【木漏れ日の樹林帯は幸せ♪】

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【登りきった所から見える岩壁】



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【そして鞍部まで下る】

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【鞍部が滝見平(仙人ー前のテラス)】
ここでお目当ての双門の滝を撮影
日本の滝百選で最難関と言われている

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【双門ノ滝と仙人ー】



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【滝見平からザンキ平の肩を目指し登る】

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【危険なトラバース箇所は慎重に】
気の抜けないゾーンがまだまだ続く

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【鎖場が付けられた登山道】



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【ここを登りきればザンキ平の肩】
厳双門の分岐が良く分らず通過;;

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【ザンキ平の肩からは下りとなる】
標高120m程下らねばならない・・・

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【植物に覆われ気味の階段を下る】



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【鎖場を下る相方】

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【グロテスクな蛙に遭遇】
赤茶色の体色が目を引く

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【木々の隙間から少し見える三鈷ノ滝】



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【ショウキラン(鍾馗蘭)】
初めて見たのでしばし撮影に時間を割く

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【コアジサイ(小紫陽花)】

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【憩いのオアシスで休憩】
少しだけ気分もリフレッシュ♪



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【少し登ったらまた下り・・・】
またしばらく標高が稼げないゾーン

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【注意を要するトラバース箇所】
噂に違わぬ難関コースのようだ

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【ようやく河原小屋跡付近にやって来た】
河原小屋は2011年9月の台風で流出との事



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【大きく崩れた斜面】
崩壊により大きな石がゴロゴロしている

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【崩壊ゾーンを越えると河原に着いた】
ホッとできる区間は短い・・・

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【川には優雅に魚が泳いでいる】
ヤマメだろうか?



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【左岸沿いを行きすぐに右岸に渡る】
この先は何度も川を渡る

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【標識やテープを辿り進む】
今の所、道迷いは吊橋手前の1ヶ所だけ

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【まだ階段なども出現する】
整備されている方々は大変なご苦労だろう



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【川を渡り】

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【鉄杭の岩を乗り越え】

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【岩場の上を進む】



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【そしてまた渡渉・・・】
狼平までとても遠く感じる;;

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【桶ノ谷出合で鉄杭の方へ進む】

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【千丈ーに架けられた有名な梯子】



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【千丈ーの梯子を登る相方】
ここの梯子は少しオーバーハング気味

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【お次は空中回廊】
ここも楽しみにしていたポイント

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【振返り見る空中回廊】
怖い事も無く無事に通過



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【聖門ノ滝】

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【難関終え、感慨深く弥山川を眺める】

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【もう一登りすれば遡行も終了だ】



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【高崎横手方面との分岐に着いた〜】
思いのほか時間が掛かり疲れた;;

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【吊橋の向こうには狼平避難小屋】
避難小屋前でゆっくり休憩にしよう

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【狼平避難小屋】
ここでテントを張ることも出来る



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【狼平避難小屋の室内は綺麗】
次回はここでのんびりも良さそうだ♪

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【狼平からはしばらく階段が続く】
長丁場なので小屋からストックを使用

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【大黒岩付近】
一般登山道は快適で少しペースUP



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【八経ヶ岳(左)・明星ヶ岳(右奥)】
今からあの山達を登らねば!

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【弥山山頂にある天河神社奥宮】
ようやく本日全行程の半分まで来た

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【弥山のすぐ近くにある弥山小屋】
ここでゆっくり休憩にしよう



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【大峰奥駈道へ入り八経ヶ岳へ】
ここから鞍部まで標高90m程下る

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【弥山と八経ヶ岳の鞍部付近】
苔が美しい奥駈道

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【オオヤマレンゲ保全対策ゾーンへ】
鹿の食害から守るため囲いがしてある



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【蕾のオオヤマレンゲ】

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【咲き始めのオオヤマレンゲ】

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【咲いているオオヤマレンゲ】



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【振返り見る弥山と弥山小屋】

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【大賑わいの八経ヶ岳の頂上】

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【お次のターゲット「明星ヶ岳」】



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【立ち枯れの木々と明星ヶ岳】
再び静かな山旅が始まった

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【標識もあり道もしっかりと付いている】
八経ヶ岳〜熊渡までは初踏破区間

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【弥山辻(奥駈道と高橋横手方面の分岐)】
明星ヶ岳に寄道してここに戻って来よう



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【明星ヶ岳は無人】
頂上は広く眺望が良い

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【先程までいた八経ヶ岳】
左奥に弥山小屋も見える

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【シラビソやトウヒの美しい森】
分岐に戻り高橋横手方面へ下る



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【細尾山はよく分らず通過】
この辺りから登って来る登山者とすれ違う

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【日裏山が現在地と書かれた案内板】
実際の日裏山はもう少し先と思われる

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【あの上が日裏山かな?】
登山道を進むとピークは巻くようだ



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【高橋横手出合】
ここからは川合・坪内方面へ進む

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【頂仙岳の巻道との分岐】
疲れているが頂仙岳へ行って見よう

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【頂上直下はハードな急坂】
大人しく巻いておけばよかった・・・



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【頂仙岳】
最後の寄り道を果たし後は下るだけ

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【巻道に無事合流】

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【ナベの耳はこの辺りだろうか?】
少しの間平坦地を歩く



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【ナメリ坂を下る】
まだ登って来る登山者とすれ違う
弥山小屋か狼平で泊まりかな?

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【カナビキ尾根分岐】
標識に手書きで熊渡と書いてある
ここで最後の休憩を取る

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【カナビキ尾根(金引橋)へ下ろう】
熊渡まで標高760m程下らねば



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【目印を辿り下って行く】
ここに来て1ヶ所道を外してしまった

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【金引橋まで無事に降りて来た】
後はダラダラ林道を歩くだけだ

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【熊渡まで帰って来た お疲れ様】
ここから飛び込む人がいるのか・・・




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