鳳凰山(薬師岳・観音岳)  夜叉神峠登山口から1泊2日テント泊のピストン

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【薬師岳】 やくしだけ 2780m 【観音岳】 かんのんだけ 2840.7m

登山日 2017年12月29日(金)〜30日(土)
山域 南アルプス【−鳳凰山】
※鳳凰山とは地蔵岳・観音岳・薬師岳の3山の総称であり鳳凰三山とも呼ばれる。
コースタイム 【1日目】9時間23分 (休憩・テント設営等 2時間25分含む ※歩行タイムは6時間58分) 
【2日目】2時間51分 (休憩 35分含む ※歩行タイムは2時間16分)
コース 【1日目】
夜叉神峠登山口(6:33)〜夜叉神峠(7:33-7:38 休憩5分)〜[途中 7分休憩]〜杖立峠の標識(8:54)〜火事場跡(9:35-9:46 休憩9分)〜苺平(10:25-10:34 休憩9分)〜南御室小屋(10:58-12:25 休憩・テント設営等1時間26分)〜[途中 休憩10分]〜砂払岳(13:36)〜薬師岳小屋(13:41)〜薬師岳(13:52)〜観音岳(14:21-14:29 休憩8分)〜薬師岳(14:53)〜薬師岳小屋(15:00-15:11 休憩11分)〜砂払岳(15:16)〜南御室小屋(15:56 テント泊)
【2日目】
南御室小屋(8:21)〜苺平(8:47)〜火事場跡(9:07-9:24 休憩17分)〜枝折峠の標識(9:49-9:55 休憩6分)〜夜叉神峠(10:31-10:43 休憩12分)〜夜叉神峠登山口(11:12)
天候 【1日目】晴れ
【2日目】晴れ
駐車場 ★夜叉神峠駐車場(90台程) トイレ有(※水洗トイレは冬期は使用不可、中央に使用可のトイレ有)
※夏〜秋の週末は満車になる事が多い駐車場です。年末の為かそこそこ車は多かった。
立ち寄り湯 ★桃源天恵泉 白根桃源天笑閣 (2017年11月6日〜2018年2月下旬頃まで改修工事のため営業休止) 
★道の駅信州蔦木宿 つたの湯 (12月30日のお昼頃は開いていた)
備考 ★登山ポストは夜叉神峠登山口に設置されています。
※今回は年末のためか警察の方々が登山口に来ていたので直接、登山届を渡しました。
★トイレは駐車場(冬期は中央1ヶ所のみ)と夜叉神峠・南御室小屋・薬師岳小屋に有料トイレがあります。
※有料(チップ制)トイレの為に小銭を用意しておきましょう〜
★鳳凰山とは地蔵岳・観音岳・薬師岳の3山の総称ですが、今回は観音岳までの計画としました。
★観音岳は2014年4月1日の国土地理の標高改定により2840m→2840.7mとなりました。
★登山道は明瞭で分りやすく特に迷う箇所はないように思います。(油断は禁物です)
★南アルプス林道の夜叉神峠〜広河原間は冬期閉鎖中です。
※車両・二輪車・自転車・歩行者の全てが通行禁止となっています。
★南御室小屋でテント泊をしました。(1人に付き500円/泊)、水場は使えました。
※テント泊の場合は小屋前の外のトイレが使用できます。(トイレ前の凍結箇所に注意)
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

2017年の年末締め括りの山行として2泊3日で仙丈ヶ岳を計画していたが、予報の天気図があまり思わしくなく悩んだ結果、1泊2日に変更し テント泊で鳳凰山へと入ることにした… この選択が後で後悔する結果となってしまったのであるが。。。仕事納めとなる 28日の夜に三重を出発して登山口となる夜叉神峠駐車場を目指し車を走らせる。諏訪SAで仮眠を取ってから登山口へ早朝到着 して準備を始めると、係りの方や警察官の方々がスタンバイしており登山者に声をかけて回っている。我々も何度も声をかけられ 同じような内容の説明を受けることになったが、さすが年末年始の大型連休で雪山という事もあり、どの登山口もこんな 人数で監視をしているのかなと驚いてしまう… それだけ遭難が多いという事なのか。警察官の方に直接登山届を提出して 夜叉神峠を目指し、まずは雪の無い登山道を登って行く。まあこの時期の鳳凰山は年によるだろうが、それほど雪が多くないのかもしれない。 夜叉神峠までの歩きやすい道をしばらく登って行くとチラホラと積雪が現れ始める。夜叉神峠に着くと正面に白く染まった堂々たる白峰 三山が一望できた… 予想以上に天気が良いという事態に複雑な心境でもある。峠を突破し、しばらく進むとテント泊装備を 担いでの最大の急坂が現れ足元が凍結気味となっている。まあ大した坂では無いので難なく突破して進んで行くと杖立峠の標識へと到着 するが、山と高原地図に表記されている杖立峠はここでは無くもう少し先にある。景色を堪能しながら火事場跡を突破するが、ここにある標識の時間が はたしてあっているのだろうかと毎回思ってしまう。苺平を越えると後はなだらかに下っていき、 今夜の宿泊地となる南御室小屋に到着する。小屋で受付を済ませ他の方がテントを撤収して整地済みの所にテントを設営しようとするが、 風が強く設営に苦戦…、結局、風がマシそうな場所の雪を整地し無事設営完了となった。天気も良いし時間も余裕があるため、今日中に 観音岳まで登っておこうという事になり薬師岳目指して登って行く。積雪はあるが新雪で歩きやすくアイゼンを装着するほども 無いのでずぼ足で進んで行き薬師岳に到着。稜線上には積雪はほぼ無く冬山とは思えない雰囲気 となっているが、周囲の山々は白く輝いており景観だけは冬だなと実感できる。薬師岳から観音岳へと向かう稜線上は風が強く、時には踏ん張っていないと 体が持っていかれそうなほどの突風が吹き抜ける中を進み観音岳山頂へと無事到達するが、周囲の名峰たちは残念ながらご機嫌斜め のご様子で頭を雲に隠してしまっている… 北岳よ、間ノ岳よ、甲斐駒・仙丈よ… 姿を見せてくれという感じ。観音岳の山頂を後にテント場 に戻るが、結果的にアイゼンを使うことも無く小屋まで戻ってきた。テント場に戻ると早速、小屋に行きビールで喉を潤すと やり切った充実感に満足し夕食の準備に取り掛かる。本日の晩御飯は冬山の定番『 鍋 』である… というか冬山ではいつでも 鍋の気がするのであるが気にはするまい。鍋と梅酒で体を温め早々に就寝となるが、夜中にちょっとしたハプニングが発生する。 深夜、テントシューズのまま用を足しに外に出て、そのままトイレに入るのは抵抗があるのでテントシューズにビニールをかぶせて行ったまでは良かった のであるが、戻ろうとした所でビニールが外れ飛んでしまった… ここから深夜のテント場を舞台としたビニールとの 壮絶な追いかけっこが始まり静まり返った雪原を走り回るという事態に陥ったのである。起きている人が居たらあいつは何を やっているんだろうという疑念の目を向けられていたであろう。2日目、起きてみるとなんという事でしょう… 前日にも増して 天候は快晴・・・。朝食を済ませゆっくりと準備を整え下山していくが、雲一つ無い天気にどう考えても仙丈ヶ岳に登れただろうという 悲しい気持ちが込み上げてくるのはどうしたものかという複雑な心境で2017年の締めくくり登山は完了した。

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【夜叉神峠の駐車場(写真は下山時)】
年末年始で天気が良いため大盛況

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【夜叉神峠登山口】
登山口にいた警察官の方に登山届を提出

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【山小屋案内を確認】
小屋泊の場合は要予約(テントは予約不要)



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【20分ほど歩くと雪がチラホラ】
2年前よりは雪がありそうだ♪

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【朝日に照らされる五本松】

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【すっかり雪景色になった】
夜叉神峠までは歩き易い道が続く



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【高谷山・西口登山口との分岐】
西口登山道は林道閉鎖のため通行止

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【展望の良い夜叉神峠に到着】
登山口から標高約400mほど登った

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【農鳥岳・間ノ岳】
白峰三山は白く染まっている



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【北岳】
予想以上の快晴に計画変更が悔やまれる

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【夜叉神峠から少し下り登りに転じる】
この辺りは急坂ゾーン

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【傾斜が緩む所もある】
テント泊装備が肩に食い込み足取りは重い



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【杖立峠の標識】
山と高原地図の杖立峠はもう少し先

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【いつも疑問に思っていた時間標識】
時間標識は小さく訂正されていた

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【杖立峠の標識からは少しだけ下る】
新雪なのでアイゼン未装着でも問題なし



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【火事場跡で景色を見ながら休憩】

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【火事場跡から見る間ノ岳と北岳】

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【苺平を目指し登って行く】



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【千頭星山方面との分岐】

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【先程の分岐のすぐ先に苺平の標識】

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【苺平から緩やかに下り南御室小屋へ】



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【南御室小屋に着いた】
早速、テントの受付をしに行く

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【無事に寝床が完成!】
天気が良いので本日中に観音岳に行く事に

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【南御室小屋横からサブザックで出発】
荷物が軽くなったが寝不足で足取りは重い



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【南御室小屋〜薬師岳は標高差約350m】

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【この区間もトレースがあり道は明瞭】

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【雪もあまり多く無く歩き易い】



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【森林限界の展望箇所に来た】
ここはお気に入りの撮影スポット

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【間ノ岳と北岳】
あぁ、白峰三山に雲が・・・

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【今から行く観音岳と薬師岳】
こちらはまだ青空で良かった



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【富士山も綺麗見えている♪】

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【そして砂払岳へ】

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【砂払岳は狭いが展望が良い】



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【アサヨ峰・高嶺・観音岳】

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【砂払岳から薬師岳小屋へ下って行く】

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【薬師岳小屋も年末年始は営業】



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【薬師岳冬期小屋】
数人のみ収容の小さな小屋

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【薬師岳小屋から薬師岳は10分程】
背後に見える岩山は砂払岳

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【薬師岳直下の登り】
白砂のザレ場を登って行く



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【薬師岳の頂上は広く展望も良い】
予報よりはマシだが風は強い

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【白峰三山の雲は取れそうにない】
望遠レンズを持ってきたのに残念

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【薬師岳から見る観音岳】
稜線上は雪がほぼ無い



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【今日の最終目的地である観音岳へ】
稜線上は風が強く時折突風も吹く状態

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【観音岳が近づいて来た】
白砂に花崗岩点在する独特の風景

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【観音岳に到着!】
今回は地蔵岳は行かずここまで



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【オベリスク】

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【八ヶ岳方面】

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【薬師岳〜観音岳の稜線】



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【薬師岳と富士山】
さて、富士山を見ながら戻るとしよう

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【今回行くはずだった仙丈ヶ岳】
この天気なら仙丈ヶ岳に行けたな・・・

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【蓼科山と北横岳】
雲が多いけど景色が良く見え満足



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【最後に富士山を眺めて樹林帯へ】
お腹が空いたのでテント場に戻ろう

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【テント場は少し賑やかになっていた】
小屋でご褒美のビールを頂く

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【夕食は焼あごだし鍋】
お腹を満たして早々に就寝



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【2日目、朝6時過ぎに起床して水場へ】
水量は無いが水は汲めます

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【朝食はどん兵衛色々のせ】
どん兵衛色にトッピングがお気に入り

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【ゆっくりテントを撤収して下山開始】
今日は往路を下山するだけなので気が楽



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【火事場跡からの農鳥岳】

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【火事場跡からの間ノ岳】

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【火事場跡からの北岳】



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【夜叉神峠からの農鳥岳】

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【夜叉神峠からの間ノ岳】

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【夜叉神峠からの北岳】



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【昨日に引き続き今日も快晴】
2017年の締めくくりは最高の天気

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【後は駐車地まで下るだけ】
一部凍結箇所がありスリップ注意

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【雪無しゾーンまで下りて来た】
今回の山行も無事終了





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