【 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 】  爺ヶ岳南尾根からのピストン

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【爺ヶ岳】 じいがたけ 2669.9m 【鹿島槍ヶ岳】 かしまやりがたけ 2889.2m

登山日 2018年4月28日(土)〜29日(日)
山域 北アルプス【 ー 鹿島槍ヶ岳 】
コースタイム 【1日目】9時間33分 (休憩等、約1時間41分含む ※歩行タイムは7時間52分) 
【2日目】4時間13分 (休憩等、約35分含む ※歩行タイムは3時間38分)
コース 【1日目】
柏原新道登山口(3:43)〜八ッ見ベンチ(4:24)〜標高1917m地点(5:10-5:21 休憩11分)〜[途中 休憩8分]〜JP(6:36)〜[途中 休憩7分]〜爺ヶ岳南峰(7:49-7:58 休憩9分)〜爺ヶ岳中峰(8:12)〜冷池乗越(9:03)〜冷池山荘(9:16-9:50 宿泊手続き・休憩34分)〜布引山(10:53)〜[途中休憩 9分]〜鹿島槍ヶ岳南峰(11:48-12:11 休憩23分)〜布引山(12:41)〜冷池山荘(13:16 小屋泊)
【2日目】
冷池山荘(6:15)〜冷池乗越(6:28)〜爺ヶ岳南峰(7:23-7:44 休憩21分)〜JP(8:24-8:31 休憩7分)〜[途中 休憩7分]〜標高1917m地点(9:21)〜八ッ見ベンチ(9:57)〜柏原新道登山口(10:28)
天候 【1日目】晴れ(所によって風が強く寒かった)
【2日目】晴れ(暖かく良いお天気)
駐車場 ★柏原登山口(扇沢橋手前)駐車場 (無料 10台程),トイレ無し
★柏原登山口(扇沢橋奥)駐車場(無料 30台程),トイレ無し
★扇沢駅駐車場 (有料 350台) ・ トイレは扇沢駅にあり(24時間使用可)
★大町市市営駐車場 (無料 350台) ・ トイレは扇沢駅にあり(24時間使用可)
※大町市市営駐車場は扇沢駅駐車場と道路を挟んで隣接している
日帰り温泉 大町温泉郷 湯けむり屋敷 薬師の湯
備考 ★登山ポストは柏原新道登山口に設置されています。
★爺ヶ岳南尾根は冬期用のバリエーションルートです。(目印は有ります)
※この時期の柏原新道は通行不可です。
★今回は冬装備で入山をしています。
★2018年のGWの冷池山荘の営業は4月28日(土)〜5月6日(日)でした。
※通常のテント場は小屋少し離れた所にありますが、冬季は小屋横に張れます。
※小屋の宿泊者は水が1リットル無料、また有料で1リットル150円で買う事も出来ます。
※冷池山荘のスタッフはとても親切で色々なお話も聞かせて頂き楽しく過ごさせて頂きました。
★GWの北アルプスは天候や雪の有無等でコースタイムは大きく変わります。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

2018年のGWは1年前からブレずに鹿島槍ヶ岳に登ろうと決めていた。いつもならすぐに行きたい場所が変わるのであるが、 実際に決行までこぎつけるとはなかなかの快挙である。今年のGW前半は高気圧が張り出し天候も安定、絶好の登山日和と なりそうである。ただ問題は暖かい日が続き雪解けが早く残雪が少なそうだという事である。日程は1泊2日の予定で冷池山荘泊 というテント泊より楽な小屋泊の行程とし、宴会用の梅酒も1リットル詰め込み出発する。まずは爺ヶ岳を目指し南尾根を登って行くが、予想 通り雪が少なく半藪漕ぎ状態で標高を稼いでいく。明瞭な尾根のため迷う事は無いが歩きづらくしんどい登りが続き、嫌気が 指してきた頃にようやくジャンクションピーク手前の雪斜面に出る。(雪面に出ずに尾根通しを藪漕ぎする事も可)ここでアイゼンを装着してから雪斜面を登りジャンクションピークに到達すると衝撃の 光景が目の前に現れる。ようやく目の前に現れた爺ヶ岳南峰の斜面には明らかに雪が無く夏道がむき出しになっているでは ないか… この少し先からは雪が無い夏道を進んで行き爺ヶ岳 南峰へとあっさりと登頂達成となる。中峰を経由し所々に残雪箇所はあるものの問題なく通過し本日の宿となる冷池山荘へと到着した。まだ時間が早いので早々に小屋で受付を済ませ、いらない荷物を小屋 に置き今日のうちに鹿島槍ヶ岳を往復する事とする。鹿島槍ヶ岳への道程は小屋裏のテント場に登る斜面以外アイゼンの出番は無く、 ピッケルに至っては今回の山行中で1度も触る事が無かった。(相方は下山時にJP下の雪斜面で使用)鹿島槍ヶ岳山頂 は貸切で大絶景を独占しのんびりと過ごす。山頂近くで雷鳥を見かけたが写真を撮る前にいなくなってしまったのが残念 であったが、周囲の山岳風景は満足出来るものであった。ただ山頂から眺める白馬方面の尾根もやはり予想通り雪が少ない ように見え、下山後に次の予定として登ろうと考えていた杓子岳の杓子尾根も残雪があまり無いなら登る意味は無さそうに思えてくる。この時点で気持 ちの中ではもう今回は杓子尾根に行くのは辞めようという思いになっていた。山荘に戻ると談話室で他の登山客の方と歓談 しながらビールと梅酒で宴会を始める。(なんと今日は小屋明け初日という事で1人1本のビールかジュースがプレゼントされた) 梅酒1リットルは要らないだろうと散々相方に嫌味を言われたが、結果的にあっさりと飲み干しつまみも完食して楽しい時間を過ごした。 夕食後はすぐに就寝、次の日は朝日を眺めた後にゆっくりと朝食を食べ、他の登山者は鹿島槍ヶ岳に出かける中、下山するだけ の我々はゆっくりと準備をして爺ヶ岳に向け登り返していく。南峰山頂で景色を楽しみながらコーヒーを飲み、後は南尾根を下って行くのであるが、 今日は風が無くて暑く夏山かと思うような感じの中を下っていき、行きたいと思い続けていた鹿島槍ヶ岳も拍子抜けした感じで 終了となってしまったが景色だけは堪能した2日間となった。明日は割り切って完全に雪の無い 山に登ろうと乾徳山にターゲット変更し、北アルプスから一旦離れて山梨県に移動して車中泊となった。

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【柏原登山口(扇沢橋手前)駐車場】
出発時は満車だった(写真は下山時)

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【柏原登山口(扇沢橋奥)駐車場】
(写真は下山時)

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【柏原新道登山口】
自宅で書いてきた登山届けを提出する



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【登山口にある案内板】
筆者達が泊まる冷池山荘は今日から営業

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【登山口にある案内板】
内容をしっかりと確認しておく

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【まずは柏原新道を歩く】
真っ暗闇の中、3時43分に出発



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【登山口から数分の所にある案内板】
下山時に沢に迷込まないよう注意せねば

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【出発して約40分で八ッ見ベンチ】
たしかこの辺りで南尾根に取付くはず

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【八ッ見ベンチのすぐ先にある案内板】
行きは暗くてこの看板を見逃してしまった



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【踏み跡がある所から尾根に取付く】
取付きは何カ所がある感じ

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【尾根に乗り高度を上げていく】
時々残雪の上を歩く(踏み抜き注意)

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【歩きづらい道が続く】
藪漕ぎや枝に引っかかったりして疲れる



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【朝日に照らされる針ノ木岳とスバリ岳】
時々樹林の間から展望が見える

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【標高1917m地点】
ここで補給休憩をしてから先に進む

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【ジャンクションピークが近づいて来た】
この先も雪は少なそうだな・・・



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【蓮華岳・針ノ木岳・スバリ岳】

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【倒木をくぐって通過中】

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【断続的に続く急坂で高度を稼いで行く】



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【尾根の南東側の雪斜面に出る】
アイゼンを装着しこの斜面を登る事にする

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【振返り見る蓮華岳】
今日は絶好の撮影日和♪

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【雪の急斜面を登る相方】
この雪面区間は滑落注意



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【背後には針ノ木岳】

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【左側の尾根を藪漕ぎして登る事も可】

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【JPに登って来た〜】



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【JP(ジャンクションピーク)の標識】
目印通りに登るとこの裏に出るようだ

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【JP付近はテント適地らしい】
今日はまだ1張りも見当たらない

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【JPからの蓮華岳・針ノ木岳】
針ノ木岳大雪渓も良く見える



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【さて爺ヶ岳南峰を目指そう】
傾斜が緩んだ雪面を進んで行く

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【JPから13分の所で雪面歩きは終了】
ここにテントが2張りあった

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【岩小屋沢岳方面】



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【まるで夏山のような爺ヶ岳南峰】

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【南尾根を登って行くと剱岳が登場!】

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【冷たい風が吹き抜ける中を登り詰める】



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【爺ヶ岳南峰に到着】
頂上には二名の登山者の方がいた

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【登って来た南尾根】
蓮華岳の背後には槍ヶ岳と穂高

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【蓮華岳〜鳴沢岳】
スバリ岳の背後には薬師岳



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【立山・別山・剱岳】

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【双耳峰の鹿島槍ヶ岳】

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【爺ヶ岳北峰(左)と中峰(右)】



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【南峰から15分程で爺ヶ岳中峰に到着】
トラバース道の残雪は所々に少しある程度

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【先程までいた爺ヶ岳南峰】
中峰は誰もおらず貸切

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【剱岳】
この先、何回シャッターを切ることやら



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【爺ヶ岳北峰は巻く】

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【標高2387mの鞍部まで下って行く】

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【P2488手前で残雪区間に突入】



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【東側の雪庇が崩れている所も有り】
目印通りに従って歩く

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【P2488付近】
雪庇が今にも落ちそうだ;;

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【P2488を少し下った所で雪が途切れる】



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【冷池乗越】
赤岩尾根の分岐点

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【山荘までもう少しの所は残雪区間】
予定の時間より早くここまで来た

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【冷池山荘に到着】
9時16分、早々に宿泊手続きをする



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【山荘に不要な荷物を置いて鹿島槍へ】
小屋の方に進められ今日行く事にする

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【冷池山荘から少しの間は残雪区間】
一応アイゼンは山荘前で装着

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【無雪期の冷池山荘のテント場】
このテント場は絶好のロケーション



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【鹿島槍を見ながら雪面を歩く】

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【爺ヶ岳を背後にご機嫌な相方】

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【鹿島槍ヶ岳の雄姿が近づいて来た】



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【爺ヶ岳三兄弟】
手前から北峰・中峰・南峰

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【30分程で雪面歩きは終了】
この先は雪がほぼ無く夏道を行く

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【布引山】
完全に夏道が見えている



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【布引山の急坂を登り中】

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【稜線の東側には崩れた雪庇やクラック】

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【布引山まで登って来た〜】



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【布引山からの鹿島槍ヶ岳】

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【振返り見る布引山と爺ヶ岳】

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【立山〜剱の大展望を見ながら進む】



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【まるで夏山の鹿島槍ヶ岳(南峰)】

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【鹿島槍ヶ岳(南峰)直下の登り】

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【鹿島槍ヶ岳(南峰)に着いた!】



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【今日は眺めるだけの鹿島槍ヶ岳(北峰)】

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【白馬岳へと続く稜線】

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【旭岳・白馬鑓ヶ岳・白馬岳】



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【五竜岳】

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【何度見てもかっこいい剱岳】

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【鷲羽岳・水晶岳・針ノ木岳方面】



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【鷲羽岳・水晶岳・針ノ木岳】

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【撮影も満足したので冷池山荘に戻ろう】

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【本日の宿泊する冷池山荘のお部屋】



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【談話室で他の登山者の方と宴会】
ビールは小屋から頂いた(本日のみ)

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【本日の夕食】
美味しく頂いた♪

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【夕陽を眺めた後は早々に就寝】
長かった1日も終了



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【2日目 山荘前で朝日を眺める】

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【今日も清々しい日になりそうだ♪】

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【思ったより赤く染まらない鹿島槍】



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【今日は往路を下山するだけ】
小屋で朝ごはんを頂いてから下山開始

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【爺ヶ岳南峰からの針ノ木岳】
景色を眺めながらコーヒータイム

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【針ノ木大雪渓】
よく見ると雪崩の跡がある



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【絶景ともそろそろお別れ】
2日間、最高の天気に恵まれた♪

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【藪漕ぎしながら下って行く】
今日は沢山の方が登って来ていた

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【足元にはショウジョウバカマが】
柏原新道登山口まで戻り無事終了〜





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