南紀 小口川 滝本本谷(沢登り)

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登山日 2022年10月1日(土)
山域 熊野川水系 小口川
コースタイム 6時間20分 (休憩・撮影等、約34分含む ※歩行タイムは5時間46分)
コース 駐車地(7:24)〜一ノ滝[滝下](7:42-7:46 撮影4分)〜野の滝[滝下](7:54)〜二ノ滝[滝下](8:16-8:20 撮影4分)〜取水堰堤(9:31)〜屋敷跡(9:40)〜イオの谷出合(10:04)〜燈明滝[滝下](10:35-10:41 撮影6分) 〜白滝[滝下](10:52-10:59 撮影7分)〜ナメラゴの滝[滝下](11:41)〜ボタバ谷出合(12:08-12:21 休憩13分)〜尾根の鞍部(12:29)〜導水路合流地点(13:19)〜駐車地(13:44)
天候 曇りのち晴れ
駐車場 ★滝本集落にある発電所付近の広場に停めさせて頂きました。
※県道44号線は舗装路ですが断続的に続く細くて長い道に疲れました。
備考 ◆滝本本谷の遡行には沢登り装備で入山しています。
★ラバーソールで遡行しましたがかなり滑りやすい谷でした。
★今回ロープは使用しませんでしたが相方に何度かお助け紐を出しました。
★名前の付いた滝が多く見応えがありました。
※名前の付いた滝は全て高巻きしました。
★ボタバ谷出合から巡視路を利用して尾根に乗り下降しますが一部道がわかりづらい箇所があります。
※GPSがあった方が良いと思います。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行(遡行)の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 25回目】
南紀大滝見物として滝本本谷を遡行しようと滝本集落を目指していると道路に工事予告の看板を発見、工事作業中は 一定の短い時間しか通行ができない形となっている・・・という事は帰りは必ずその時間に帰ってこないと夕方の 工事終了まで通行ができないという事になる。これで帰りの時間に制約が出来てしまったため、この後の滝本本谷 遡行は時間との戦いになってしまうのであった。滝本集落の広場に車を停めさせて頂き林道を歩いていくと宝竜の滝が見えてくるが、 南紀では那智の滝に次ぐ大きさの滝という事もあり遠目から見ても迫力がありそうなのがわかる。まずは宝竜一ノ滝 の滝下へと滝見物に進んで行くが、この谷は予想以上にツルツルでラバーソールでは滑る滑る・・・ド迫力の一ノ滝を 前に若干この先の遡行に不安を感じてくる。一ノ滝は豪快な直瀑で水量も多くこの滝だけを見に来るのも十分な価値 はある感じだ。一ノ滝見物を終えると隣のガマ谷にかかる野々滝の見物に立ち寄るが、こちらは末広がりの綺麗な滝で 是非立ち寄っておきたい滝である。2つの大滝見物を終えると本日の核心となる一ノ滝の高巻きとなるが、予想通りの 悪路ではあるが慎重に進んでいき問題なく落ち口にたどり着く事ができた。一ノ滝のすぐ上にはこちらも勇壮な 二段段瀑となる二ノ滝となり、この一ノ滝,二ノ滝を合わせて宝竜滝となる。二ノ滝は左岸より簡単に巻き上がり 落ち口に戻ると、ここからはゴーロ帯となりしかも水量が多いので水線通しに進んでいくだけで消耗する。 ワイドナメ滝を登ると下コッペ滝が現れ右岸沿いを登れるらしいが、この水量では取付くのも恐ろしく左岸のリッジ から巻き上がる。次に現れるコッペ滝も下段,上段とも直登はできず巻き上がると取水堰堤が現れる。堰堤を越える と平維盛が住んだと伝えられる藤綱の要害看板が現れるがこんな山の中に本当に隠れ住んでいたという事があるのだ ろうかと不思議に思える・・・次に現れる奥コッペ滝は右岸より巻き上がるとナメ谷の渓相 となり癒しの区間が始まる・・・ただ水量が多すぎて癒しには見えない感じではあるが。40mナメを軽快に突破すると 再びゴーロ帯となり水流との戦いの末に燈明滝へとたどり着く。燈明滝は見た感じ登れるのではないかという錯覚を 起こすが筆者では絶対に無理であることは認識しており左岸のルンゼより高巻いていく。燈明滝を高巻き少し進むと 白滝が現れるがこの滝は燈明滝を小さくしたような感じで似ているが幅が狭い分、水量が集まり燈明滝よりも豪快に 感じられる。白滝の高巻きを終えるとここからナメラゴの滝までの区間が我々にとっての核心となり突破にかなり 苦戦することとなる。大岩帯を左岸の岩棚から突破を図るがこの岩棚に乗り上げて次に岩から降りるのがかなり厳しく 今日もっとも怖かった区間となった。苦労の末、ナメラゴの滝と対面すると滝見物はこれでラストとなり右岸より巻き 上がる。高巻きからなんなく落ち口へと戻ると景観は一変し癒しのナメエリアへと突入していく。後は平流のナメを のんびりと歩くだけではあるが、予想外の道路規制情報もありゆっくりとはしておれずそそくさとナメエリアを突破し ホタバ谷出合で遡行は終了、後は尾根まで登り滝本集落へと下っていく。最後は導水路へと降り立ちそこからは巡視路 を使用し滝本集落へと帰還、急いで帰り支度をしてなんとか間に合う形で規制区間に戻ったが本日は工事を実施して おらず無駄に急かされただけの形で終了となった。

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【駐車地の広場から県道を少し歩く】
滝本橋を渡ったら左折して林道へ入る

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【林道終点からの宝竜滝の遠景】

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【林道終点から遊歩道に入る】
苔に覆われた趣がある遊歩道



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【遊歩道を少し進むと宝竜滝が見える】

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【これが宝竜滝の全景なのだろうか?】

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【宝竜滝下段、一ノ滝の滝下へ向かう】



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【一ノ滝の滝下に来ると中々の迫力】

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【宝竜滝下段、一ノ滝】

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【釜は大きくて深そうだった】
水飛沫が凄くて上手く撮影出来ない
それにしてもラバーソールでは滑る滑る



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【少し戻りガマ谷の野々滝を見に行く】

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【野々滝も大きくて立派!】

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【野々滝は末広がりに流れ落ちる分岐瀑】



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【この角度からの野々滝がいい感じ】

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【本日もヒキガエルがお出まし】
出合うとついつい撮影してしまう

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【一ノ滝の高巻きは杉谷の右岸から】



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【一ノ滝の高巻きは滑落注意】

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【橋も朽ちていて慎重に登って行く】

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【ニノ滝を見るために沢に下りる】
踏み後も付いていて問題なく降りれた



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【ナメの先が一ノ滝の落ち口】

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【ニノ滝の釜も大きくて深そう】

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【宝竜滝上段、二ノ滝は二段の滝】



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【滝見物が楽しそうな相方】

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【一ノ滝の落ち口を覗いてから】

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【ニノ滝を左岸から高巻きする】



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【ニノ滝の高巻きは難なく巻ける】

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【ニノ滝の落ち口に下りて来た】

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【ニノ滝の落ち口】



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【柱状節理】

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【宝竜滝、ニノ滝上からはゴーロ帯】

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【深そうな釜を持つ小滝もある】



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【水量が多いと小滝も登れず巻き気味に】

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【流されまいと必死の相方】

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【でも出来るだけ水線通しに進んで行く】



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【ワイドナメ滝を登ると】
これがナメ滝L8mワイドなのかな

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【下コッペ滝が現れる】
右岸から巻けるようだがこの水量では怖い

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【ゴウゴウと水が流れる下コッペ滝】



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【下コッペ滝】

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【横から見るワイドナメ滝】
やはり南紀はスケールが大きくて楽しい

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【下コッペ滝を左岸のリッジから巻く】



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【コッペ滝(下段)、斜滝5mワイド】

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【コッペ滝(下段)も左岸から巻く】

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【コッペ滝(上段)の釜も深そう】



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【コッペ滝(上段)、斜滝6m】
どの滝も筆者には登れない・・・

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【コッペ滝(下段)の落ち口】
コッペ滝(上段)も左岸から高巻きする

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【コッペ滝(上段)の落ち口】



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【取水堰堤を越える】

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【岩間の小滝は登れず脇に逃げた】

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【左岸にある立派な石垣】



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【藤綱の要害の標識(屋敷跡)】

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【奥コッペ滝が見えた】

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【奥コッペ滝 7m】



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【奥コッペ滝は右岸から小さく巻いた】

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【奥コッペ滝上の美しいナメ滝】

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【巨岩とナメ滝L5m】



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【ナメ滝L5mの上は癒しのナメ40m】

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【ナメ40mを気分よく歩いて行ける】

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【相方も楽しそう】



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【またゴーロ帯に入り小滝を越えて行く】

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【イオの谷出合付近を遡行中】

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【水流との戦いで体力が奪われていく】



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【それでも懲りずに小滝登りに励む】

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【ようやく燈明滝40mに着いた】

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【登れそうで登れない燈明滝】



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【燈明滝の高巻きは左岸のルンゼから】

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【ルンゼから斜面に取付き登って行く】

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【燈明滝の落ち口】
燈明滝の高巻きは難しくない



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【燈明滝の落ち口から少し進むと白滝】

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【左岸から右岸に移動するのも一苦労】
水量が多いと難易度は上がる

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【白滝 17m】



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【白滝も水飛沫が凄く撮影は苦戦】

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【白滝は右岸から高巻きした】

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【白滝上のナメに下りて来た】
高巻きは慎重に行けば特に問題なし



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【白滝上からは小滝が混じるゴーロ帯】
水量が多いので小滝を突破出来ず巻こうとすると巨岩に阻まれたりしてナメラゴの滝まで思いのほか苦戦する事になる

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【左岸沿いの岩棚に乗るのが大変】
この岩棚の所に虎ロープが付いていた

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【相方にはお助け紐を出した】
そして岩棚から沢に下りるのが怖かった



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【右奥にナメラゴの滝が見えた】
下調べではこの区間が大変との情報は無かったので油断していたが筆者達的には大変

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【巨岩と格闘中】

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【ナメラゴの滝下の岩間滝】



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【ようやくナメラゴの滝12mとご対面】

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【ナメラゴの滝は右岸から難なく巻ける】

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【ナメラゴの滝の落ち口方面】



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【ナメラゴの滝上の美しいナメ】
この後は平流で断続的にナメが続く

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【何とも癒しの渓相】

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【油断すると滑るナメ床】



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【難所を終えて楽しそうな相方】

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【後は平流をどんどん進んで行く】
歩きやすい平流は早い早い

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【ボタバ谷出合で遡行は終了】
ボタバ谷出合で昼食休憩を取ってから、巡視路を使わせて頂き尾根まで登る



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【ボタバ谷の導水路】
滝本北谷から水を引いてきているようだ

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【尾根までは一登りで着く】

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【尾根の鞍部に登って来た】
ここから滝本集落方面へと尾根を進む



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【ネット沿いを進んだりする所もある】
昨年の滝本北谷の下山時はネット沿いを進みすぎて右往左往した所もあった

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【今回は小ピークを踏んで進んだ】
道は不明瞭で分かりずらいので、地形図とGPSを見ながら下った

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【導水路に合流】
しばらく導水路を歩き最後は巡視路で滝本集落へと下って終了となった




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