白見谷第一支流(遡行)〜第一支流の右岸尾根の周回

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登山日 2022年10月2日(日)
山域 和歌山県新宮市 (熊野川水水系 熊野川の支沢 白見谷) 
コースタイム 6時間39分 (休憩等、約32分含む ※歩行タイムは6時間7分)
コース 山道入口付近(6:47)〜入渓地点(7:05)〜卵型の大岩(7:35)〜第一支流出合(8:12)〜25m幅広スラブ滝(9:20-9:32 休憩・撮影12分)〜標高約550mの二俣(10:48-10:53 休憩5分)〜稜線合流地点(11:36)〜第一支流右岸尾根分岐(11:39)〜第一支流横断地点(12:26-12:41 休憩15分)〜山道入口付近(13:26)
天候 曇り後晴れ
駐車場 ★山道(仕事道)入口付近の国道沿いの駐車地にとめさせて頂きました。
備考 ◆白見谷(しらみだに)は沢登り装備で遡行しています。
★二つ目の堰堤を越えてから白見谷本谷に入渓しました。
※前回1つ目の堰堤上から入渓したら2つ目の堰堤の高巻が藪を登ったりして少し大変でした。
※第一支流までは杣道で行けますが敢えて本谷から遡行開始しました。
★白見谷本谷は第一支流出合まではほぼゴーロ帯です。
※筆者達は小滝を登ったりしながら進み退屈せず遡行出来ました。
★第一支流出合から3連瀑を越えると長いゴーロ帯が続き疲れました。
※25m幅広スラブ滝手前辺りは支沢との分岐もあり進む歩行に注意です。
★25m幅広スラブ滝と10m斜滝の高巻きは滑落注意です。
※10m斜滝の落ち口にトラバースする所が核心でスリングを繋げて確保を取りました。
★3段のナメ滝は3段目は難なく登れましたがヌメリが酷く2段目と1段目は歯が立ちませんでした。
★上部はナメナメロードとなりますが全体的に滑りやすく傾斜がきつい所もあり気を使いました。
※ラバーソールなので滑りやすかったのかもしれませんが・・・
★第一支流右岸尾根の下りは目印はありますが道迷い注意です。
★第一支流横断箇所〜山道入口の杣道は目印もあり道も明瞭でした。
★下山時にマダニが足に付きました。注意が必要です。
◆記載した内容は登山(遡行)日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 行程イメージ図 】


断片図

【 断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

【今シーズン沢登り 26回目】
前日の滝本本谷遡行後に車中泊をして2日目の今日は白見谷第一支流を遡行するためR168沿いにある葵の滝付近の駐車地 へとやってきた。まずは葵の滝で写真撮影をしてから左岸側近くにある仕事道入口より入渓地点を目指して山道を登って行く。 前回、白見谷本谷を遡行した際には1つ目の堰堤を越えたところから入渓してしまい次の堰堤を巻くのに苦労したため、今回は 教訓を生かして2つ目の堰堤を越えた所から入渓して遡行を開始する。ゴーロ帯を第一支流分岐まで本谷を進んで いくが、昨日の滝本本谷と比べても水温は温かくいきなり腰まで浸かっても問題はない感じである。前回、本谷を遡行した 際には水が冷たく(4月上旬)浸かる気にもならなかったが、今日は気持ちよく水線を進んでいると沢の中にある石の上に 巨大な生物を発見し思わず見入ってしまう。どうみても超巨大なナメクジではあるのだが、どうやったら水に囲まれたこの 石の上にたどり着けたのかが不思議でならない。深く考えても仕方がないのでとりあえず写真を撮り先に進むと第一支流の 分岐へと到着、ここからが本番となる。第一支流出合はナメ滝の3連瀑となっており、一段目は直登できるが二段目と三段目 は登れそうになく左岸-右岸を順に巻き突破する。この3連瀑を突破するとしばらくはゴーロ歩きが続く形となるため、 このゴーロ帯を嫌ってか途中にある登山道の渡渉地点まで登山道を歩きそこから入渓する人も多いようである。出合から 1時間強のゴーロ歩きを突破してようやく25mスラブ滝に到着した。駐車地を出発してからここまでで既に2時間半が経過していた。 スラブ滝の前で休憩を取りスラブ滝と上部の10m斜滝を一緒に左岸より高巻くとナメエリアの始まりとなる。ただ問題は ナメが予想以上に急斜面という事だった。見事な三段のナメ滝が現れ一番下の三段目はなんなく直登していけたが、中段の二段目に取付き登って いくと予想以上にツルツルで途中で身動きが取れなくなってしまい最後は5m程滑り落ちてしまった。気を取り直し右側の 草付き斜面を恐る恐る登り二段目を突破、上段の一段目はとても登れるような傾斜には見えないのでロープで確保し右岸側に横断して 右岸より巻き上がった。巻き上がった先には再びナメ斜滝が現れ取付いてみるものの登れそうになくこちらも右岸より高巻く。 ここからナメロードが始まるが結構、傾斜もあり癒しという気持ちには全くなれず恐々と緊張しながら登って行く形となる。 直登したり横に逃げたりしながら進んでいき標高680m付近でナメは終了となり谷を詰め上がるが、途中で小尾根に乗り 稜線に出たところで一息つく。後は第一支流右岸尾根を下っていくが、予想していたよりもかなり恐怖なナメ谷で自分の実力の 無さを思い知らされた遡行となった。(ほとんど巻き上がり全然登れなかった)下山時、堰堤上のプールで泳ぎクールダウン して気持ちよく下山できたので良かったという事にしておこう。

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【出発前に『葵の滝』を見物】

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【山道(仕事道)入口から山道へ入る】
昨日に滝本本谷を遡行したので今日は短いコースを選定し軽い気持ちで出発した

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【山道は目印もあり踏み後も明瞭】
今年の4月に白見谷本谷を遡行したばかりなので第一支流出合いまでは迷わないはず



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【前回は一つ目の堰堤上で入渓して後悔】
ここで入渓すると次の堰堤の巻きが大変

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【2つ目の堰堤上で白見谷本流に下りる】
山道で第一支流まで行けるがここで入渓

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【白見谷本谷の遡行開始】
第一支流まではおおかたゴーロ帯が続く



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【小滝を登ったり】

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【大岩のゴーロを登ったりしながら遡行】

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【標高約110mの左岸の枝谷が見える】



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【深い所も果敢に水線突破】
さすがは南紀、10月だけどまだ暖かい

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【良い感じだが短いナメ】
ゴーロの合間に楽しめる所がある

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【相方も頑張って水線通しに遡行中】



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【岩間の滝3m程の直登は今回も断念】
前回同様に右横の大岩の間にある小滝へ

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【見た目より登り難い小滝】

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【小滝が登れずジタバタする相方】



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【一際目に付く卵型の大岩】
 

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【卵型の大岩の裏側はトンネル】

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【懲りずに小滝と戯れる】
 



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【大きくカーブをする辺りを遡行中】

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【深い淵にも積極的に入る】

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【気持ちよく歩ける細い流れ】



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【インゼル】

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【淵の中で巨大ナメクジを発見】

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【ナメクジ・・・デカい・・・】



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【ここは登れず結局巻く事に】

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【ようやく第一支流出合にやって来た】
駐車地から1時間25分もかかってしまった

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【第一支流にかかる3連瀑】



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【1段目の滝は何とか登れる】

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【第一支流出合から1段目を登る相方】

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【2段目と3段目の滝は登れそうもない】



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【どっちから巻くか思案中】
2段目の滝は左岸から容易に巻けた

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【3段目の滝】

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【2段目の落ち口で恐る恐る対岸に渡る】



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【3段目の滝直下からパチリ】

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【3段目の滝は右岸から容易に巻けた】

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【3連瀑の落ち口】



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【そして小滝が混じるゴーロ帯になる】

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【ゴーロ帯は歩きにくいし疲れる】

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【山道の渡渉地点箇所付近】



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【大岩のゴーロ帯は更に疲れる】

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【適当な所をよじ登り進んで行く】

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【変化を求めて小滝を登る】



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【炭焼き釜跡】

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【それにしてもゴーロ帯が長く辛い】



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【標高約360m付近は進む方向に注意】

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【やっと25m幅広スラブ滝に到着!】
第一支流出合から1時間8分もかかった
秋晴れの下、滝を見ながら小休憩

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【サラサラと壁を伝う水流が美しい】



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【近寄っても水飛沫がかからない】

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【25m幅広スラブ滝は左岸から高巻き】

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【幅広スラブ滝と一緒に10m斜滝も巻く】
この高巻きは傾斜がきつく滑落注意、木を掴みながら登り10m斜滝上に出るトラバースが核心(スリングを繋げて確保を取った)



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【10m斜滝の落ち口】
ここから落ちたらひとたまりもない
かなり慎重にトラバースした

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【見事な3段のナメ滝】

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【3段目のナメ滝は簡単に登れた】



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【2段目と1段目は傾斜がきつい】
試しに取りついてみたら滑り落ちた

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【結局流れの右側の草付きを登った】
ヌメリが酷く直登は太刀打ち出来ない

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【1段目はもっとやばそう・・・】
右岸から巻きたいので対岸に渡らねば



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【対岸に渡る時に落ちたら終わりだ】
安全の為ロープを出して横断した

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【そのままロープ引いて高巻き】
ロープが無くても普通に高巻きは出来る

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【沢に戻ると傾斜がある斜滝が現れた】
一応取付いて見るも登れず右岸巻き



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【そして噂のナメナメロードが始まる】

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【傾斜があるナメは滑るし怖い】

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【ラバーソールなのでこわごわ登る感じ】



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【傾斜があるナメを必死に登る相方】

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【時々脇に逃げながらもナメを遡上】

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【標高約550mの二俣は左へ進む】
倒木などで荒れている箇所もあった



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【ナメはまだ続くが】

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【傾斜が増してきたので端っこ歩いたり】

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【樹林に逃げたりしながら進んだ】



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【標高約640mの二俣は右に進んだ】
ナメは延々と続くが癒されない

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【ヌメリのナメと格闘する相方】

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【四足歩行でナメを登る筆者】



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【標高約650m付近まで登って来た】

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【ナメ区間は意外と時間がかかった】

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【標高約680m付近でナメは終了】



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【谷を詰めて途中で小尾根に乗り稜線へ】
谷は倒木とガレで歩きにくく尾根に逃げた

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【稜線に無事合流】
稜線を少し南へ進む

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【この分岐から第一支流右岸尾根を下る】
第一支流右岸尾根は道迷い箇所あり



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【道間違い注意箇所 1】
尾根に進まずトラバース道へ

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【道間違い注意箇所 2】
尾根を下らず右折してトラバース道へ

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【パンチの効いた急坂を下る】
急坂を下ったら左折してトラバース道へ



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【このトラバース道を進んで行けば】

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【第一支流横断地点に着く】
ここで休憩をとり足元を見るとマダニが!

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【脛付近に着いたマダニ】
山蛭も嫌いだがマダニの方が怖い



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【後は杣道(仕事道)を歩いて下るだけ】

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【メタボすぎるヒキガエル君】

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【堰堤上の深場でクールダウンして下山】




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