【承認番号 平22業使 第8号】
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の了承を得て同院発行の 数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」 承認を得て作成した地図画像などを複製及び使用するには国土地理院長の承認を得なければなりません。 山行のつぶやき9月の3連休を利用し今年2度目の北アルプスに出かける事とし約10年ぶりに白馬岳テント山行を計画した。前回は大雪渓から 登り白馬3山を縦走し鑓温泉から下山するコースを取ったが、今回は趣向を変えて蓮華温泉から小蓮華山経由で白馬岳を目指し鉱山道より蓮華温泉へ 下る周回コース予定で入山する。登山口から白馬大池までは比較的歩きやすく順調に標高を稼いでいき、途中にある天狗の庭付近からは雪倉岳・朝日岳 方面が綺麗に見え気分良く大池まで到着する事が出来た。体力的には本日快調のようでいい感じに登っては来ているのだが今年2度目となるテント泊 荷物はこの辺りから本領を発揮し始め“子泣き爺”化し肩に食い込んで著しく体力を消耗させ襲いかかってくる。白馬大池から雷鳥坂を登り小蓮華山を 目指すが一気にガスが上がってしまい船越の頭に到着する頃には白馬岳方面はすっかりガスに覆われ何も見えない状況となってしまった。。 小蓮華山頂に到着する頃には肩の痛みもピークとなり小休憩を繰り返しながら(リュックを下ろしたくて仕方が無い・・・)やっとの思いで白馬岳頂上に 達する事が出来た。山頂で昼食の弁当を頂き本日の宿泊場所である白馬頂上宿舎テント場へと向け下って行く。テントを設営し本日の計画終了を祝って 頂上宿舎で生ビールと枝豆で乾杯するが、いつもこの一杯が最高なのである。晩御飯までは時間があるためテントで昼寝をし3時過ぎに起きてみると 既にテントを張る場所が無いほど大入りであり白馬は相変わらずの人気であるなと思う次第であった。5時くらいに早めの晩御飯を済ませ早々に就寝する 事にしたのであるがこの後過去経験した事が無いほどの夜の長さを思い知る事となるのであった・・・。夜8時頃に風の音が強くなり目が覚めたがここからが 地獄のような一夜の幕開けである。強く吹く風は鎮まるどころかどんどん勢力を増し台風なみの突風が吹き荒れてくる。テントが壊れそうな突風に フライシートが風を受け勝手にチャックが開いてしまう状況のなか何度も閉め直し外れたペグを固定し不安になりながらとてつもなく長い夜を 過ごしたのであった。風との格闘にあけくれ結局ほぼ眠れぬまま朝を迎えたときには疲労感というよりも安堵感のほうが大きな状況であった。 朝も風は吹いていたが天気は素晴らしく昨日見れなかった剱岳方面も一望に見渡す事が出来る。今日は鉱山道を通って一気に下山するルート予定 であったがせっかくなので昨日見れなかった景色を堪能しようと小蓮華山経由のピストン山行へと予定を変更する事とし出発する。白馬岳山頂への 登り返しは突風が吹き荒れ立っているのも辛い状況のなかリュックが風に煽られ体ごと持って行かれそうになりながらも何とか進んでいく。しかし前を歩いて いた男性の帽子は突風に吹き飛ばされ谷へと吸い込まれていったのであるが・・・白馬岳を越え小蓮華山へと歩を進めていくと昨日見れなかった 白馬岳や杓子岳の雄姿が堂々とそびえルート変更は間違っていなかったと実感する。昨日の登りではほとんど人に出会わなかったのであるが本日は やたらと登山者が多い状況のなか、写真を取りまくりながら白馬大池へと到着し休憩とする。大池山荘前も昨日とは異なり色取り取りのテントで 華やかであった。(同じ3連休なのにこの差は何であろうか・・・)休息を取ったあと、相変わらず重いリュックを担いで蓮華温泉へと向け下山したので あった。道の駅『小谷』にある深山の湯で汗を流し帰路に着くのであるが、肩に食い込んだリュックの跡が今回の山行の辛さ(体力の無さ?)を 物語っているようであった。(正直空身であれば十分日帰りも可能であると思われる) |