【黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・雲ノ平・薬師岳(後篇)】

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【北ノ俣岳】 きたのまただけ 2662m 【黒部五郎岳】 くろべごろうだけ 2840m
【三俣蓮華岳】 みつまたれんげだけ 2841m 【鷲羽岳】 わしばだけ 2924m
【割物岳】 わりもだけ 2888m 【水晶岳】 すいしょうだけ 2986m
【祖父岳】 じいだけ 2825m 【薬師岳】 やくしだけ 2926m

登山日 2011年8月14日〜17日
山域 北アルプス 【− 黒部五郎岳 , 鷲羽岳 , 水晶岳 , 薬師岳】
コースタイム 【1日目】4時間10分(休憩約17分含む)
【2日目】10時間8分(休憩約50分含む)
【3日目】12時間42分(休憩・ロス約1時間20分含む)
【4日目】5時間57分(休憩など約29分含む テント撤収時間除く)
コース 【1日目】
折立(11:31)〜三角点(12:56 休憩約5分)〜五光ベンチ(14:26 休憩約4分)〜太郎平小屋(15:17 休憩約8分)〜薬師峠テント場(15:41)

【2日目】
薬師峠キャンプ場(4:02)〜北ノ俣岳(5:52 休憩約4分)〜赤木岳(6:33)〜中俣乗越(7:04 休憩約4分)〜黒部五郎の肩(8:41)〜黒部五郎岳(8:52 休憩約5分)〜黒部五郎カール経由〜黒部五郎小屋(10:42 昼飯休憩約30分)〜黒部乗越(12:41)〜三俣蓮華岳(13:29 休憩約7分)〜三俣蓮華キャンプ場(14:10)

【3日目】
三俣蓮華キャンプ場(3:35)〜鷲羽岳(4:51 休憩約4分)〜ワリモ岳(5:24)〜ワリモ岳通過後辺りで濃霧の為道迷いロス22分〜ワリモ北分岐(5:59 ここからサブザック)〜水晶小屋(6:29)〜水晶岳(6:58 休憩約5分)〜ワリモ北分岐(7:55 ここからザック回収)〜岩苔乗越(8:06)〜祖父岳(8:51 休憩約4分)〜雲ノ平山荘(9:58 昼飯休憩約30分)〜奥日本庭園(10:41 休憩約5分)〜薬師沢小屋(12:36 休憩約10分)〜太郎平小屋(15:54)〜薬師峠キャンプ場(16:17)

【4日目】
薬師峠テント場(5:24)〜薬師平(5:51)〜薬師岳山荘(6:22 休憩10分)〜薬師岳(7:12 休憩約5分)〜薬師岳山荘(7:45)〜薬師峠テント場(8:35到着後テント撤収し9:11出発)〜太郎平小屋(9:30 雨宿り約10分)〜五光ベンチ(10:11)〜三角点(11:02 休憩約4分)〜折立(11:57)

天候 【1日目】晴れ後曇り
【2日目】曇り後晴れ午後14時頃から雨
【3日目】曇り後時々晴れ午後15時頃から雨
【4日目】早朝雨後曇り9時半頃から雨、後に一時晴れ
駐車場 折立無料駐車場(70台程) , トイレも有り
※夏シーズンの週末などは満車で路上駐車の列ができます。
※折立連絡所手前の未舗装の道を少し奥に行くと駐車場があるとの看板がありました。
日帰り温泉 立山吉峰温泉 グリーンパーク吉峰ゆーらんど(2011年現在600円)
亀谷温泉の薬師岳の湯 白樺ハイツ(日帰り入浴可能みたいです)
備考 ★登山届は太郎平小屋で提出できます。
★折立へは有峰林道有料道路(1800円 6:00〜20:00のみ通行可能)を使用します。
★薬師峠キャンプ場(1人に付き500円 無料水場有り トイレはキャンプ場に有り)
★三俣蓮華キャンプ場(1人に付き500円 無料水場有り 三俣山荘前に無料の湧水の蛇口が有る トイレは山荘内に有り)
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 折立からの一部ピストンの周回コース】


行程地図

【断面イメージ図 3泊4日テント泊全コース 実際の距離はもっと長いです】


行程地図

【断面イメージ図 3泊4日テント泊コースの後半(8/16日〜17日) 実際の距離はもっと長いです】




【承認番号 平22業使 第700号】
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の了承を得て同院発行の 数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」
承認を得て作成した地図画像などを複製及び使用するには国土地理院長の承認を得なければなりません。



山行のつぶやき

3日目は暗闇の中テントを撤収し、ヘッドランプの明かりを頼りにまずは鷲羽岳を目指す。山頂まで一気に登りきり日の出を見ようと 試みるが、本日も天候は今一つでガスの中展望は望めず早々に先に進む事とした。するとワリモ岳を越えたあたりで事件が発生する・・・。濃霧で道を見失い 道の捜索に20分近くを費やし痛恨のロスタイムを生じてしまったのである。(通常迷う箇所ではない。恐るべし濃霧である)ワリモ岳まで戻り行き直すと簡単に正規の道が見つかりワリモ北分岐まで 到着すると、ここからは水晶岳往復するためリュックを置きサブザックで出発する。今まで重い荷物を背負っていたためほぼ空身の行程は信じられないほど体が軽く 感じられ、一気に水晶岳山頂へ到着した。しかし山頂はまたしても完全にガスの中であったのだが・・・・。山頂を後に分岐まで戻り再びリュックを担ぐのだが、ほぼ空身で 快適だった分前にもましてテント泊のザックは重く感じられ気合いを入れ直し雲ノ平方面へと向かう。地図で見る祖父岳は比較的平坦そうな感じであったが、意外とアップダウンが きつく感じられなかなか辿り着かない。山頂からは水晶岳や周囲の山々が見えるはずだったが、案の定何も見えず霧の中だったので早々に雲ノ平を目指し下って行く。雲ノ平付近は 日本最後の秘境と呼ばれているらしく綺麗な風景が広がっていたが、晴天の中歩く事が出来ればもっと感動出来たろうと残念に思いながら雲ノ平山荘へと到着した。 この時点で10時であり時間的には充分薬師峠まで戻れると判断し、山荘でヤキソバを頂いたあと薬師沢を目指し出発した。木道終点から薬師沢への標高差500mもの激下りは、 苔むした大きな岩が点在し非常に歩きづらくかなり危険である。(この道は下るよりも登る方がまだマシであろうと思われた;;)下りきった場所が薬師沢小屋 でここから一踏ん張りで太郎平だと気合いを入れ直すが、この道程が予想以上に長く苦しい道程となった。ダラダラと登っていく木道に長時間歩いてきた 疲労が重なり、相方の疲労はピークとなった模様で全然追いついてこなくなった。途中雨も降り出し太郎平への登り返しには激しく叩きつける雨となったが、 テント場まで到着しなければ解放されることは無いと折れそうな心に鞭打ちながら無理矢理歩を進め、なんとか薬師峠まで辿り着く事が出来た。 13時間近い行程にさすがに疲れ果て夕食を食べる気にもなれず、この日はビールとつまみだけで就寝する事とし早々に眠りについた。最終日は薬師岳にサブザックのほぼ空身で往復し 下山する予定であるため、雨が止むのを待って比較的ゆっくりしAM5:30頃出発したのだが、出発早々事件が発生する・・・。出発して30分も立たない場所で筆者が先行し少し 行った所で相方を待っているといつまで立ってもやってこない。後続の登山者が次々と通過していく中これはおかしいと感じ訪ねてみると、 相方らしき登山者は見ていないという。道を間違えて違う沢にでも入り込んだのかと思い必死に捜索し30分程周辺を登ったり下ったりを繰り返し探すが見当たらない。 その後何人か下山してきた登山者に相方らしき登山者を見かけなかったか尋ねると、随分先に単独で登っていきましたよとの情報を得る事が出来た。 どうやら分岐している箇所を間違えて右に登っていったらしい。この箇所は岩に白ペンキで左方向にいく矢印が書いて有り、左が正規ルートであるがすぐ上部で合流していたようである。 相方はここで筆者を追い越していた事に気づかず、下山者に筆者の事を尋ねまだ先行していると勘違いして登り続けていたようだ。 この時点で30分以上の差を付けられているため急いで追いかける事となったが、真剣に山を走って登ったのは初めての経験であり一気に汗が噴き出してきた。 相方が薬師岳小屋で筆者がいないので下山しようしていた所になんとか追いつき合流となった。以後このような事が無いように充分反省しなけばならないと肝に銘じる出来事であった。 薬師岳小屋からは離れないように一緒に登り、ジグザグの急坂を登って行くと風が強く吹き付けてきた。山頂は本日もガスで視界は無く早々にテント場に下山したがほぼ空身であるのに、今回の山行で最も息が上がってしまった結果となった。 テント場で荷物を撤収しあとは折立に向かって下山するだけであるが、ここでまたも雨が降り出しカッパを着る羽目になってしまった。折立までは一気に下り長かった 3泊4日の旅は終焉を迎えた。下山後、温泉に浸かり疲れを癒し富山の居酒屋で山行後の晩餐を楽しみ旅の終了となった。(久しぶりのベットでの睡眠は心地よい)

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【3日目 真っ暗の中出発!】
まずは鷲羽岳をめざそう

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【鷲羽岳頂上は何もみえず;;】
風も強いので早々に先へ進む

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【稜線から朝日が見えた!】
急いでカメラを構えるもガスが・・・



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【ワリモ岳を通過】
ピークは巻きます

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【ワリモ岳通過後、道に迷う・・・】
恐るべし濃霧 22分もロス;;

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【ワリモ北分岐】
ここにザックをデポし水晶岳へ



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【水晶小屋を水晶岳方面へ!】
小屋は裏銀座縦走コースへの分岐

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【水晶岳付近は岩場の道になる】
歩きやすい道から岩場になる

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【水晶岳頂上に到着】
またしても展望なしだ・・・



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【ワリモ北分岐へと戻る】
空身なのでペースが早い

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【お留守番のザックを回収】
さぁ雲ノ平をめざそう〜

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【祖父岳頂上は広い】
晴れていれば最高の展望のはず><



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【黄色い印を目印に進む】
迷わないように印を確認

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【雲ノ平の木道を歩く】
チングルマの群生を見ながら進む

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【雲ノ平キャンプ場の分岐】
分岐から小屋までは15分程



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【分岐からキャンプ場が見える】
まだ歩けそうなので薬師峠へ向かう

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【雲ノ平山荘が見えてた】
グラグラする箇所の木道に注意

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【雲ノ平山荘で昼ごはんタイム】
改修工事で新しくなった山荘



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【山荘から水晶岳が見えた!】
ガスが晴れてきた〜

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【さっきまでいた祖父岳も見える】
意外と苦戦した祖父岳

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【次は薬師沢を目指そう】
祖母岳は無視し先に進む



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【いよいよ恐怖の激下りゾーン】
石が苔で滑り大苦戦!!!

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【梯子が連続する個所までくれば】
長〜い梯子もある

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【薬師沢小屋に着くのだ】
りっぱな吊り橋の先に小屋がある



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【なだらかな木道を歩いて行く】
だいぶ疲労がでてきた;;

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【なんどか橋を渡ったりする】
この先に登山道改修工事区間もある

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【やっと太郎平小屋まできたー】
雨は叩きつけるほど強くなってきた



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【無事に薬師峠まで帰って来たー】
ビールにつまみを食べ、即就寝

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【4日目 薬師岳へと出発】
雨が止んだのでAM5時半出発

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【薬師平を通過】
花が沢山さいてました



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【薬師岳山荘】
無事に相方と合流

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【ジグザグの坂を登って行く】
頂上付近は風が強い

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【薬師岳頂上】
予想どうり視界は全くなし・・・



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【お花畑を眺めながら下る】
青空の下で眺めたかったなぁ

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【相方とはぐれたわかれ道】
正規ルートは左の道なのだ

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【テント場までもうすぐだ】
まったく乾かなかったテントを撤収



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【また強雨が降り出して来たー】
太郎平小屋に逃げ込みカッパを装着

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【三角点ベンチでくつろぐ】
雨もやんで一息つく

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【後は折立まで下るのみ】
充実した山行も無事終了〜




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