烏帽子岳・野口五郎岳 ブナ立尾根〜竹村新道2泊3日周回コース(2・3日目)

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【烏帽子岳】 えぼしだけ 2628m 【前烏帽子岳】 まええぼしだけ 2605m
【三ッ岳】 みつだけ 2844.6m 【野口五郎岳】 のぐちごろうだけ 2924.3m
【南真砂岳】 みなみまさごだけ 2713m 【湯俣岳】 ゆまただけ 2378.7m

登山日 2014年9月13日(土)〜9月15日(月 ※祝日)
山域 北アルプス【日本二百名山 − 烏帽子岳  , 日本三百名山 − 野口五郎岳】
コースタイム 【1日目】8時間52分 (休憩とテント設営等、約1時間41分含む ※歩行タイムは7時間11分)
【2日目】8時間55分 (休憩とテント設営等、約1時間52分含む ※歩行タイムは7時間3分)
【3日目】3時間52分 (休憩等、約22分含む ※歩行タイムは3時間30分)
コース 【1日目】
七倉山荘(3:50)〜高瀬ダム(4:59)〜濁沢・不動沢キャンプ指定地(5:11-5:22 休憩11分)〜濁滝(5:39)〜ブナ立尾根登山口-12/12地点(5:48)〜権太落シ-9/12地点(6:39)〜中休み-6/12地点(7:32)〜三角点-4/12地点(8:15-8:23 休憩8分)〜1/12地点(9:16-9:24 休憩8分)〜烏帽子小屋-0/12地点(9:41)〜烏帽子小屋テント場(9:45-10:24 テント設営39分)〜前烏帽子岳(10:54)〜烏帽子岳(11:23-11:50 休憩27分)〜前烏帽子岳(12:22-12:30 休憩8分)〜烏帽子小屋テント場(12:42 テント泊)
【2日目】
烏帽子小屋テント場(5:42)〜三ッ岳(6:45)〜野口五郎小屋(7:59-8:10 休憩11分)〜野口五郎岳(8:24-8:36 休憩12分)〜真砂岳分岐(9:02)〜南真砂岳(9:46-10:06 食事休憩20分)〜湯俣岳(11:12)〜木かげ処(11:51)〜展望台(12:31-12:37 休憩6分)〜湯俣温泉晴嵐荘(12:56-13:43 テント設営47分)〜噴湯丘(14:02-14:18 入浴16分)〜湯俣温泉晴嵐荘(14:37 テント泊)
【3日目】
湯俣温泉晴嵐荘(6:13)〜名無避難小屋(7:03)〜林道終点(7:23)〜高瀬ダム(8:20-8:34 休憩14分)〜[途中休憩8分]〜七倉山荘(10:05)
天候 【1日目】晴れ時々曇り(稜線は時折ガスが掛かるも良いお天気だった)
【2日目】晴れ(風も殆ど無く全般的に良いお天気だった)
【3日目】曇り時々晴れ(雲は多いものの雨が降る気配も無く問題無し)
駐車場 ★七倉駐車場(無料 50台程) ・ トイレ有り。
※9月の3連休である初日の深夜1時半頃に着きましたが、かなり埋まっていました。
※下山してきたら縦列駐車が伸びており、かなりの混雑ぶりが伺えました。
日帰り温泉 七倉温泉 七倉山荘  
備考 ★トイレは駐車場と高瀬ダム付近と各山小屋に有料トイレがあります。
※チップ制・有料トイレの為に小銭の準備をしておきましょう〜。
★登山ポストは七倉山荘前の登山補導所に設置されています。
★七倉山荘〜高瀬ダム間はタクシーを利用する事が出来ます。(2014年9月の時間は6:30〜19:00)
※詳細はアルプス第一交通と信州アルピコタクシーさんへ(4人まで乗合可 2100円程)
※ちなみに今回は行も帰りもタクシーは使用せず歩きました。
★ブナ立尾根は「北アルプス三大急登・日本三大急登」と呼ばれています。
★コース上に迷う箇所はありませんが、烏帽子岳直下の岩場・鎖場は慎重に通過すべき箇所であるのと、真砂岳分岐〜南真砂岳間の崩壊地は滑落・落石に注意です。
★烏帽子小屋のテント場は幕営20張り程(500円/人)、水場無し、小屋前の外にトイレあり。
※水(雨水)は小屋で買う事が出来ます。
※テント場は烏帽子小屋から少し離れており、ひょうたん池手前まで数張りずつ張れます。
※3連休の初日なのでほぼ埋まっていました。(あと数張りぐらいは設営出来たと思います)
★晴嵐荘のテント場は幕営20張り程(500円/人)、水場あり、小屋の中にトイレあり(夜間も使用可)。
※500円で晴嵐荘の内湯に入れます。
※3連休の中日でしたがテント場はまだ空きがありました。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 七倉山荘からの周回コース】


断片図

【断面イメージ図 2泊3日のテント泊の全コース】


断片図

【断面イメージ図 烏帽子小屋〜野口五郎岳〜湯俣温泉 2日目のコース】



断片図

【断面イメージ図 湯俣温泉〜高瀬ダム〜七倉山荘 3日目のコース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

2日目の行程は湯俣温泉までとゆとりがあるのでゆっくりと出発準備を整え、いつもは稜線途中で見る朝焼けも テント高台にある展望台(ヘリポート?)で眺める。今回の行程は1泊2日で十分歩ける距離ではあるが、湯俣温泉にどうしても立ち寄りたかったので、 まったりと2泊3日としたのである。朝食にパスタを食べ撤収し出発となるが、ヘッドランプがいらないスタートは久しぶりである。 テント場にはひょうたん池があり畔にテントも設営出来る。この池に映る三ツ岳が素晴らしく前日から何回か写真を撮りに往復していたが、 もちろん出発時も朝焼けの逆さ三ッ岳を撮りに立ち寄る。次に来る機会があったら間違いなくここにテントを張ろうと考えている。撮影後は 準備運動代わりに三ッ岳へ一登りだが、清々しい快晴の天気のもと絶好調の出だしである。前方にはこれから歩く野口五郎岳へと続く稜線、 振返れば前日に登った烏帽子岳、右手に水晶から赤牛岳の稜線を眺めながら登って行くと、次は正面に槍ヶ岳の雄姿が目に飛び込んでくる。 どこを向いても山に囲まれている大展望を楽しみながら、登山道から少し外れた三ッ岳山頂へと立ち寄る。ここから野口五郎岳まではまさに 雲上の散歩道といった歩きやすい稜線で、裏銀座縦走路と呼ばれ親しまれるのも頷ける。野口五郎小屋へ立ち寄り定番のコカコーラでパワーを注入し 山頂へ行くと、正面に鷲羽岳〜笠ヶ岳と連なる稜線が目に飛び込んできた。やはり笠ヶ岳は格好良い山で久しぶりに行きたいなと登行意欲が 湧き出してくる。周囲全て山に囲まれた展望を楽しんだあとは、今回最大の目的?である湯俣温泉目指して下って行く。途中、南真砂岳で休憩を 取っているとここで思わぬサプライズがやってくる。何と登山道を『雷鳥』の群れが登ってくるではないか…1〜2羽でいる姿は良く見かけるが、 6羽も列をなして登って来る姿に一瞬あっけにとられていると、餌を探しながら目の前を通り過ぎていく。雛では無いように見えるが巣立ち前の雛の群れなので あろうかと考えながら一時の癒しの時間であった。その後は竹村新道を一気に湯俣温泉に向かって下山していき、湯俣温泉『晴嵐荘』前にテントを設営する。海パンに 着替え河原の露天風呂目指して噴湯丘へと散歩に出かけるが、河原からはあちこちに煙が噴き出し秘湯の雰囲気がいい感じである。露天風呂は 湯俣川の対岸にあり渡渉が必要となるが、海パン姿の筆者には問題なく迷わず突入していく。(なかなかの急流なので渡渉する場合は注意が必要) 露天風呂は適温でなかなか気持ちが良いが温泉の行帰りに通る噴湯丘前の湯だまりは火傷しそうなほど熱いので気合が必要である。河原の 露天風呂を楽しんだ後は晴嵐荘の内風呂で再度温泉を楽しむ。1度料金を支払えば後は自由のようで 昼・夕食後・深夜・早朝の計4回も入り 温泉三昧で満喫した山旅となった。ただ、残念だったのは2日目の夕食に作成した煮込みうどんが史上まれに見る不味さでとても食べれた代物 では無かったということであった…。晴嵐荘は山小屋とは思えないメニューでお酒の種類も充実しているようなので、次はテントではなく小屋泊で泊まって 見たいなと思える場所であった。最終日は登山というよりウォーキングといった感じで高瀬川沿いの林道を高瀬ダムへと歩き、高瀬ダムでタクシーに乗るか悩み ながらもぶらぶらと七倉山荘まで歩き3日間の山行も無事終了となった。下山後、七倉山荘で温泉に浸かり温泉三昧を満喫し満足して帰路へとついた。

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【2日目、本日の朝食はスパゲッティ】
少し寝坊だけど良しとしよう

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【お〜 夜が明け始めた】
日の出を見ようと人が集まって来た

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【朝日に照らされる三ッ岳】
今日もいい天気そうですなぁ〜



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【ひょうたん池と三ッ岳】
昨日と同じ構図(朝焼けバージョン)

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【ひょうたん池の畔のテント場】
皆さん出発の準備に大忙し

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【遂に朝日が昇った〜】
さて、ボチボチ出発しよう



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【まずは三ッ岳を目指す】
初めて歩く裏銀座縦走コース

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【霜に覆われたウラシマツツジ】
冬の訪れはもうすぐだ

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【立山と烏帽子岳】



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【三ッ岳へと続く斜面に映る影】

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【景色を楽しみつつ登る我が一行】

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【烏帽子岳と南沢岳】



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【槍ヶ岳と野口五郎岳】

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【三ッ岳 (通常は西側に山頂を巻く)】

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【ウラシマツツジの草紅葉と水晶岳】



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【お花畑と稜線ルートの分岐】

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【迷わず稜線ルートを選択】

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【槍を見ながら稜線歩き♪】



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【2792のピークから見る赤牛岳】
薬師岳が後方から少しだけ見える

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【トウヤクリンドウ】
もう少しで咲きそうなんだけどなぁ

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【歩いて来た稜線を振返る】
三ッ岳(右)からずいぶん来た



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【野口五郎まで後少し】
どっしりしていて大らかな山容

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【野口五郎小屋で一休み】
筆者定番アイテムのコーラを入手

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【歩き易い整備された登山道】
筆者歩行中も小屋の方が整備されていた



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【いつの間にか背後には雲海が】
見えているのは野口五郎小屋

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【野口五郎岳に到着!】
さて、のんびり撮影タイムとしよう

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【水晶岳と薬師岳の遠景】
山頂は広く360度の大展望!



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【薬師岳と赤牛岳】

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【水晶岳】

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【左から双六岳〜ワリモ岳】



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【鷲羽岳(左)とワリモ岳(右)】

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【双六岳の背後に抜戸岳と笠ヶ岳】

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【景色も満喫した所で先に進もう】



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【正面に見える真砂岳は西側に巻く】
山頂への道を探すも解らず巻道へ

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【振返り見る野口五郎岳(奥)】
何処から見ても大らかな山容

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【左下の分岐から湯俣温泉へ下る】
水晶へと続く道も歩きに来ねば・・・



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【振返り見る真砂岳】

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【硫黄尾根と槍ヶ岳】
硫黄尾根は厳ついなぁ・・・

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【草紅葉のオヤマソバ】
紅葉の見頃は来週か再来週だろうか



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【稜線の崩壊地を巻き中】
道はしっかり付けられている

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【ハクサンフウロが残っていた♪】

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【再び稜線に戻り南真砂岳へ】
稜線に戻るトラーバス箇所は落石注意



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【南真砂岳の頂上でしばしまったり】
標識は無く小さなケルンがあった

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【大天井岳(左)と常念岳(右奥)】
常念は奥からチラッと見えているだけ

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【これが四段ノ滝なのかな】



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【鷲羽岳〜水晶岳方面】

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【鷲場岳(右)とワリモ岳(左)】

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【双六小屋と笠が岳(中央奥)】



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【おー 雷鳥がワラワラ出現!】

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【目の前を悠然と通り過ぎていく】

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【全部で6匹 今年生まれた子達かな】



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【景色を見ながら湯俣へと下り始める
もう真砂岳・野口五郎岳も見納め

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【急坂をどんどん下る】
下に見えているのは湯俣岳

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【思いのほか紅葉が進んでいる♪】
ちょっと得した気分



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【振返り見る南真砂岳】
少し色づいた斜面がいい感じ

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【独特の風貌の硫黄岳】
逆光で上手く撮影出来ず残念

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【樹林帯に入り展望ともお別れ】
竹村新道をひたすら下っていく



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【湯俣岳に到着】
展望が無くとても狭い

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【更に下っているとガザガザと音が!】
熊?!と思い鈴を慣らし急いで降りる

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【木かげ処で小休憩】
やはり下りは苦手でしんどい;;



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【展望台まで下って来た】
観光の方はここで展望が楽しめる

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【眼下には湯俣川が見える】
中央辺りの天然温泉に人が入浴中

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【湯俣温泉まで後少し】
着いたら筆者も温泉に行こう!



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【晴嵐荘でテント設営】
昨日整地したばかりの特等席に設営

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【吊橋を渡り噴湯丘を目指す】
くま(もん)出ますと書いてある!

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【もう一つある吊橋を渡る】
吊橋は1人ずつ渡るとの注意書き有り



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【更に湯俣川を進んで行く】

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【川沿いから上がる温泉の煙】
この辺はマイ露天風呂が作れそう

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【天然温泉からの噴湯丘】
噴湯丘は国の天然記念物



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【早速、海パンで入浴してみる】
おっ 湯加減バッチリで気持ち良い!

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【川を渡り戻る筆者】
噴湯丘の近くは熱い熱い;;

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【テント場まで戻って来た】
今度は晴嵐荘の内湯に入りに行こう



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【晴嵐荘(せいらんそう)】
入浴料を払いさっそく内湯へ
内湯は小さいながらもいい雰囲気

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【入浴後に頂いた肉まんとビール】
とても美味しく大満足♪
その後、自炊の食事は久しぶりに大失敗

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【夕食後、テント場付近で足湯を作成】
しもべの筆者がAさんの為に足湯を掘る
一日、忙しく行動し気持ちよく就寝



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【3日目の朝、空は赤く染まっていた】
朝食にパンをほうばり出発準備開始

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【今日はひたすら高低差のない横歩き】
まずは高瀬ダムを目指そう

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【コジ沢の渓谷】
見所を楽しみながら歩き中



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【なかなか凄い所に付いている道】
落石に注意しながら通行中

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【自然林が美しい森】
この辺りはまさにハイキングコース

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【名無避難小屋】
小さいながらも畳も引いてあった



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【一際目立つ立派な木】

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【木橋もあり整備された道】

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【林道終点地点までやってきた】



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【高瀬ダム湖 その1】

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【高瀬ダム湖 その2】

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【高瀬ダム湖 その3】



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【ゴマナ】

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【この野菊の名前は不明】

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【高瀬ダムまで戻って来た〜】



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【タクシーに乗らず歩いて七倉へ】
高瀬ダムで数台のタクシーが待っていた

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【毛づくろいしてもらうお猿さん】
気持ちよさそうですなぁ〜

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【七倉山荘に無事帰還】
温泉でさっぱりして無事終了〜




1日目 ブナ立尾根・烏帽子岳へ



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