赤岳  美濃戸口からの文三郎尾根と地蔵尾根の周回コース

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【赤岳】 あかだけ 2899.2m   

登山日 2015年3月21日(土)〜22日(日)
山域 八ヶ岳連峰【 ー 赤岳 】
コースタイム 【1日目】8時間30分 (休憩・テント設営等、約2時間含む ※歩行タイムは6時間30分) 
【2日目】1時間37分 (休憩等、約10分含む ※歩行タイムは1時間27分)
コース 【1日目】
美濃戸口(4:50)〜美濃戸山荘(5:49-5:55 休憩6分)〜林道終点(6:41-6:48 休憩7分)〜赤岳鉱泉(7:49-8:53 テント設営1時間4分)〜行者小屋(9:21-9:31 休憩10分)〜文三郎尾根分岐(10:34-10:39 休憩5分)〜赤岳(11:12-11:21 休憩8分)〜地蔵の頭(11:49)〜行者小屋(12:33-12:53 昼食休憩20分)〜赤岳鉱泉(13:20 テント泊)
【2日目】
赤岳鉱泉(12:09)〜林道終点(12:38)〜美濃戸山荘(13:00-13:10 休憩10分)〜美濃戸口(13:46)
天候 【1日目】晴れ時々曇り(風も弱く暖かい絶好の天気だった)
【2日目】晴れ(昨日に引き続き良いお天気)
駐車場 ★八ヶ岳山荘・美濃戸口蓼科観光駐車場(500円/日 計150台程),八ヶ岳山荘に有料トイレあり
※八ヶ岳山荘駐車場に止めました。駐車料金は下山後にお支払しました。
★赤岳山荘・やまのこ村駐車場(1000円/日 無雪期は各70台程),赤岳山荘前に有料トイレがあり
※赤岳山荘駐車場は積雪により駐車スペースが狭くなっていました。
※冬季の赤岳山荘までの道程はスタットレスに鉄チェーンが推奨されています。
※やまのこ村は冬季は不定休のようです。
日帰り温泉 八ヶ岳山荘 , 尖石温泉 縄文の湯 , 道の駅 蔦木温泉 つたの湯
備考 ★登山届は八ヶ岳山荘と赤岳山荘前にに設置されています。
★八ヶ岳山荘・赤岳山荘前・赤岳鉱泉に有料トイレがあります。
★赤岳鉱泉のテント場は1泊1000/人・水は小屋内で無料で汲めます。
★文三郎尾根の鉄の階段はまだほとんど雪に埋まっていました。
★キレット分岐以降は雪が少なく、鎖もしっかり出ていました。
★地蔵尾根のナイフリッジはしっかりトレースが出来ており、無事通過できました。
★今回はしっかりとした冬装備で入山をしています。
★アイスキャンディー体験会は初心者限定で初めて体験会に参加する方のみとの条件があります。
★厳冬期は過ぎているとは言え、天候や雪質・トレースの有無でコースタイムは大きく変わります。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 美濃戸から一部ピストンの周回コース】


断片図

【断面イメージ図 林道歩きが長いテント1泊2日コース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

積雪期テント泊練習とアイスクライミング体験をすべく八ヶ岳へと出かける事となった。本当はもう少し 厳冬期に出かけたかった所ではあるが、体験会の空き日程がこの1日だけで他に選択の余地が無かったのである。(この日だけ 空いていたのも奇跡的であるが…) 美濃戸口の八ヶ岳山荘前に車を停めまだ暗い 5時前に出発する。美濃戸まで車で入ろうかと 悩んだがチェーンを付けるのが面倒くさかったので美濃戸口から歩く事にしたのだが、思ったより道路に雪は無くチェーン無しでも 大丈夫だったかなという感じだった。ここ数日の暖かい陽気で随分積雪も減少してしまった模様で少々残念ではあるが、こればかりは 仕方が無い。美濃戸山荘前で小休憩を取り本日の宿泊地である赤岳鉱泉をめざし北沢を登って行くが、久しぶりの重量級テント装備に 肩が悲鳴を上げ始める。早くこの重量にも慣れなければならないと自分に叱咤しながら約 3時間の行程でテント場へと到着した。 受付をすませテント設営を実施し、本日の目的地『赤岳』を目指し出発する。まずは行者小屋を目指し進んで行くのであるが、 晴天のポカポカ陽気でまさしく絶好の登山日和といった感じである。季節は完全に春ですなあ…。行者小屋からは文三郎尾根を 選択し、いざ赤岳へのアタック開始となる。右手に威圧感のある『阿弥陀岳』を仰ぎながら急坂を登って行くがやはり積雪量は 随分と少なく感じてしまう。赤岳・硫黄岳・横岳・阿弥陀岳・権現岳と八ヶ岳の主役達が勢揃いで出迎えてくれているかのような 景観は気分を高揚させるが、少ない積雪量のせいで荘厳とまではいかない所が残念な感じである。積雪期の1つの目標であった『赤岳』 山頂は多くの登山者で賑わっており一応の満足感は味わえるが、この暖かさではとても冬山登山とは言えず、来冬こそは本当の厳冬期 登山に挑もうと心に秘め山頂を後にする。下山は地蔵尾根を下り赤岳鉱泉へと戻って1日の行程を終了したが、明日の予定はアイスキャンディー 体験会参加であるため実質今回の登山はこれで完了となる。赤岳鉱泉では『ビールとおでん』の誘惑に負けつい注文してしまったが、 これはいつもの御愛嬌である…今回は我慢しようといつも思うのだが必ず誘惑に敗北し続けている。テントに戻り夕食の鍋を作成して お腹も一杯になった所で早々と就寝時間となる。最近週末は寝不足が続いていたのでここぞとばかりにテントでは寝だめをするのである。 2日目の朝起床し外の状況を確認すると相変わらず本日も暖かく全く寒くない…気温は -3℃ 程しか下がっていなかった。朝食を のんびりと食べゆっくりとテントを片付けてパッキングを完了させた後は、今回のメインイベントであるアイスクライミング体験会に参加すべく 小屋へと移動する。小屋内でハーネスを装着し簡単な説明を受けた後、アイスキャンディーへと移動し楽しみにしていた体験会の 開始となる。1人千円の体験会のため、簡単なコースを2本くらいやらせてもらえれば十分かなと予想していたが 3時間強という思って いたより長い時間の中、3コース合計 6本のクライミング体験をさせて頂き大満足の体験会となった。初めてやるアイスクライミングは 思っているよりアイゼンのかかりが難しく全然うまく登れていないが、病みつきになる面白さがそこには存在している感じで、来シーズン からは本格的にやって見たいと考えている。体験会完了後は下山のみとなるため、重い荷物を担ぎ美濃戸口へと帰還し充実した 2日間 が無事終了となった。今回の山行は筆者にとって今後の展望が大きく開けた感じがする2日間でとても有意義な体験となった。

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【八ヶ岳山荘・美濃戸口蓼科観光駐車場】
※写真は下山時の状況

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【早朝5時前に八ヶ岳山荘を出発!】
今回は今年初のテント泊山行

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【車に抜かれながら林道を歩く】
この道路状況なら車で行けたなぁ・・・



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【赤岳山荘の駐車場】
今日はここまで来る車が多いようだ

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【美濃戸山荘前の分岐】
筆者達は北沢へと歩を進める

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【林道終点地点】
橋を渡り北沢の登山道へと入る



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【橋を何度か渡りながら進む】
重ザックに肩が痛くて足取りが重い;;

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【北沢と大同心・小同心】
この区間は雪が締まっていて歩き易い

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【横岳から朝日が昇った!】
全く寒くもなく清々しい朝♪



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【峰の松目】
お〜 雲一つない晴天!

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【赤岳鉱泉のアイスキャンディーに到着】
明日はここで体験会に参加する

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【少し雪に埋もれた赤岳鉱泉】
テント泊と体験会の手続きを済ませる



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【我が家完成!】
暖かい予報なので外張りはフライを選択

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【行者小屋に向け出発】
樹林帯の中を歩くので気が楽な区間

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【木々の隙間から硫黄岳がお出まし】
昨年の同時期よりも雪は少ない印象



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【中山乗越】
中山展望台との分岐点

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【行者小屋に到着】
ここでアイゼンを装着しておく

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【行者小屋のテント場】
赤岳鉱泉よりは眺望が良い



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【登りは文三郎尾根を選択】
くっ 赤岳は逆光で撮影出来ない;;

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【急坂を一歩一歩確実に登る相方】
鉄の階段は雪に埋もれている

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【堂々としてカッコイイ阿弥陀岳】
八ヶ岳の中で2番目に好きな山



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【眼下に見える行者小屋】

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【赤岳は相変わらず逆光・・・】

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【大同心と小同心】



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【硫黄岳〜横岳】

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【コチラ側からは大らかな山容の硫黄岳】

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【対象的に荒々しい山容の横岳】



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【振返り見る文三郎尾根】
写真では伝わらないが急勾配

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【今の所、絶好の撮影日和♪】
安全が確保できる場所で撮影を楽しみ中

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【中岳と阿弥陀岳】
雪を纏った中岳もなかなか良い感じ



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【赤岳西壁を登るクライマーさん達】
西壁もクライマーさん達で賑わっている

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【文三郎尾根分岐まで後少し】
ふぅ〜 キツイキツイ

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【文三郎尾根分岐で小休憩】
キャー 急にガスってきた;;



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【この辺りは雪は少なく氷化している】

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【キレット分岐】

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【分岐付近でカメラを構える】



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【権現岳方面】

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【ガスに覆われ始めた阿弥陀岳】

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【アイゼンを効かせ慎重に登る相方】



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【稜線まで後少し!】
雪が締まっているので登り易い

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【竜頭峰分岐】
ここまでくれば赤岳は目前

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【対向者とのすれ違い待ち中に撮影】
絶好の登山日よりなので人は多い



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【権現岳のアップ】
八ヶ岳で筆者が一番好きな山

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【県界尾根(左)と真教寺尾根(右)】
この二つの尾根は冬期は厳しそうだなぁ

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【赤岳に無事到達!】
なんと間が悪くガスガスになった・・・



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【少し粘るも先に進む事にする】
狭い稜線は更に慎重に歩く

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【赤岳頂上山荘に来たらガスが晴れた】
もう少し粘れば良かった

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【赤岳頂上山荘からの横岳】
次は冬期に縦走をしてみたいなぁ



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【地蔵の頭まで稜線を歩こう】
今日は風も弱く快適な稜線歩き

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【鞍部にある赤岳天望荘への急坂】
鎖と岩肌は出ているが気を抜かず行こう

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【振返り見る赤岳】
また季節を変えて登りに来よう



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【現在冬季休業中の赤岳天望荘】
いつの日か泊まって朝夕の撮影をしたい

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【地蔵の頭まで後少し】
大満足の主稜線歩きももうすぐ終了

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【お地蔵さまが鎮座する地蔵の頭】
ここより地蔵尾根を下ろう



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【下り始めてすぐにあるナイフリッジ】
地蔵尾根の一番の核心部

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【気の抜けない下りが続く】
登りより下りの方が滑落しやすい

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【急斜面はサイドステップで下りる】
今日の雪質はかなり硬い



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【横岳の数個あるピークの1つ日ノ岳】

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【地蔵尾根からの中岳と阿弥陀岳】

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【一部鎖と階段が出ている箇所】



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【ようやく樹林帯まで下りて来た】
ここからは快調に下りていく

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【振返り見る横岳方面】
ガスは出たものの景色は満喫できた♪

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【行者小屋に帰って来た】
ここでのんびり昼食タイム



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【行者小屋からの赤岳と中岳】
昼食を食べながら眺望を楽しむ

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【赤岳のアップ】
登りに使った文三郎尾根が見える

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【赤岳鉱泉でおでんを注文!】
筆者は食べ物の誘惑に弱い



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【雪だるまの「赤尾君」登場】
テント場で雪ダルマを作成

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【本日の晩御飯の豆乳鍋】
野菜と肉たっぷりでお腹満腹

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【赤岳鉱泉のテント場も大賑い】
19時頃に早めに就寝 お休みなさい



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【2日目の朝食 リゾット】
昨晩は寒くなかったのでぐっすり寝れた

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【更にパスタも作成】
のんびり朝食タイム

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【林から阿弥陀岳が覗いている】
今日も絶好のお天気のようだ♪



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【本日はアイスキャンディー体験会】
8時30分集合なのでテントを撤収する

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【まずは初心者1本目ルート登る相方】
体験会なので楽しく登ろうとの事

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【筆者は1本目のルートの2回目】
アックスが氷に刺さるのが気持ちよい



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【次は初心者2本目ルートへ】
左に見えているのは経験者ルート
ここ最近暖かすぎて今日は閉鎖との事

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【2本目のルートを登る相方】

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【降りる時は懸垂下降】
教えて頂いた通りは中々出来ない;;



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【そして3本目のルートへ】

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【ホールドにアックスをひっかけ登る】
とても良い経験をさせて頂いた
後は美濃戸口まで下れば終了〜

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【下山後、縄文の湯で汗を流す】
今山行はとても充実した2日間となった





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