唐松岳〜五竜岳  八方尾根からの遠見尾根への縦走コース

トップページに戻る 登山紀行に戻る 2015年山登りに戻る



【唐松岳】 からまつだけ 2696.4m 【大黒岳】 だいこくだけ 2393m 
【五竜岳】 ごりゅうだけ 2814.1m  【大遠見山】 おおとおみやま 2106.3m 
【中遠見山】 なかとおみやま 2037m 【小遠見山】 ことおみやま 2007m 

登山日 2015年5月1日(金)〜2日(土)
山域 北アルプス【 ー 五竜岳 , 日本三百名山 ー 唐松岳 】
コースタイム 【1日目】6時間26分 (休憩 約49分含む ※歩行タイムは5時間37分) 
【2日目】5時間44分 (休憩・テント撤収等、約1時間22分含む ※歩行タイムは4時間17分)
コース 【1日目】
八方池山荘(8:09)〜第三ケルン(8:49-8:57 休憩8分)〜丸山ケルン付近(10:02)〜[途中休憩9分]〜唐松頂上山荘裏の小ピーク(11:00)〜唐松岳(11:21-11:28 休憩7分)〜唐松頂上山荘(11:41-11:59 昼食休憩18分)〜P2511(12:36-12:43 休憩7分)〜大黒岳(13:18)〜五竜山荘(14:35 テント泊)
※八方尾根第三駐車場から八方駅までは10分ほど道路を歩きます。
※八方駅から八方池山荘はゴンドラとリフト2本使用で25分程時間が必要です。
【2日目】
五竜山荘(4:44)〜五竜岳(5:43-5:54 休憩11分)〜五竜山荘(6:36-7:28 テント撤収52分)〜[途中休憩 8分]〜大遠見山(8:38)〜中遠見山(9:07)〜小遠見山(9:29-9:40 休憩11分)〜アルプス平駅(10:28)
※とおみ駅から八方尾根第3駐車場まではタクシーで戻りました。(2100円程)
天候 【1日目】快晴(風も無くこの時期にしては暑すぎる天気だった)
【2日目】快晴(昨日に引き続き良いお天気)
駐車場 ★八方尾根第3駐車場(無料 200台程),トイレあり
日帰り温泉 白馬八方温泉 みみずくの湯 , 八方の湯 , 郷の湯など ※他にもいくつかあり
備考 ★登山届はゴンドラ乗り場である八方駅前で提出できます。
★八方アルペンライン・白馬五竜テレキャビンの施設にトイレはあります。
★唐松頂上山荘と五竜山荘のトイレがお借り出来ます。(有料トイレの為に小銭を準備しましょう)
※八方池山荘横と第二ケルン付近のトイレは冬期閉鎖中で使用不可でした。
★五竜山荘のテント場は800円/人(約30張り)、水は100円/リットルで買えます。
★八方駅から八方池山荘は八方アルペンラインのリフトとゴンドラを使っています。
※15s以上の荷物は400円の手荷物代が掛かります。ちなみにこの日の始発は7時半でした。
★アルプス平駅からとおみ駅は白馬五竜のテレキャビンを使っています。
※10s以上の荷物は200円の手荷物代が掛かります。
★今年の稜線上はかなり雪が少ないそうです。
※稜線上はほぼ夏道を歩きました。登山指導所では融雪による踏み抜きの注意を受けました。
★大黒岳の標高については2511mと2393mと2つの表記があるようです。
※当サイトでは国土地理院の2393mを採用しています。

◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 夏道と冬道が混在する春山の残雪期縦走コース】


断片図

【断面イメージ図 アップダウンが多いテント1泊2日コース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

今年のGWは五竜岳に行こう!!と随分前から気合を入れて準備を進めて来たのだが、連休前に体調不良を起こし、何と『気管支炎』 になってしまった。横になって寝ると咳が止まらず座ったままの姿勢で睡眠(約1〜2時間程度しか眠れない)を摂る日々が1週間以上続き、とても 雪山に行くどころの状態では無い。GWに突入し症状は若干緩和されてきたものの、寝れない状態が治っていなかったので遠征は一旦諦めたが、やはり どうしても諦めきれずに日程を変更し 5/1 から入山する事とした。今年は雪解けが早く雪山気分は満喫出来ないようであるが、病み上がりには丁度 いい感じであろうと思い、まずは雪の少ない八方尾根を登って行く。徐々に高度を稼ぎながら雪道と土道を繰り返し登って行くが、雪が緩んでいるのでアイゼンの 必要性は感じられない。結局、快晴の天気のなかノーアイゼンのまま唐松岳山荘まで到着した。唐松岳頂上からは昨年歩いた不帰の瞼〜白馬方面や 剱岳・立山方面の眺望を堪能し山荘へと戻る。山荘前で腹ごしらえをし五竜山荘へと進んで行くが、難所の牛首の鎖場も全く雪が付いておらず夏山縦走 と同じ感覚で歩いて行ける。しかも稜線上は風もあまり無くとてつもなく暑い…今は何月だ…と自問自答を繰り返しながら噴き出す汗と戦い進んで行く。 もはや気分は夏山縦走といった感じである。五竜山荘テント場も雪は無く、普通にテントを張り、とりあえずビールで乾杯して1日の行程を終了した…アイゼン出番無。 2日目、雪が腐る前に五竜岳に登ってしまおうという事で 5時前にはテントを出発するが、早朝にもかかわらず寒く無い事にまず驚く。五竜も山頂直下までは 雪が付いておらず拍子抜けするほど簡単に山頂へと立つ事が出来てしまった。怖いだろうと緊張しながら計画を立てていた日々が嘘のようなあっけなさで、 これではGWの五竜岳に登って来ましたとは恥ずかしくて言えないなといった感じである。五竜山荘へ戻ってテントを撤収し雪が腐る前に少しでも下山しようと 早々に遠見尾根を下って行くが、恐怖の白岳のトラバースもただの道となっており簡単に通過する事が出来た。あとは周囲の山々を見ながら下山していくが、驚いたのは 昨日山に入ってからあれだけ続いていた咳が止み、夜も普通に寝れた事であった。綺麗な空気の元では気管支炎も治るのかと気分良く下山し、無事にGW初の 北アルプス山行は終了となった。下山後は温泉に入りそのまま帰宅するのも惜しかったので、五竜から眺めた山々で最も白く見えた立山へと登る事とし移動 の旅に出かけるのである。

写真をクリックで拡大します

【八方尾根第3駐車場】
ゴンドラに並ぶために早めに出発

写真をクリックで拡大します

【道中にある江戸彼岸桜】
白馬村指定の天然記念物だそうだ

写真をクリックで拡大します

【八方アルペンラインの八方駅】
GWとは言え平日なので人が少ない様子



写真をクリックで拡大します

【まだ花の開いていないカタクリ】
ゴンドラの始発待ちの間に撮影タイム

写真をクリックで拡大します

【咲いているカタクリを発見】
八方駅前の斜面にワサワサ生えていた

写真をクリックで拡大します

【ゴンドラとリフト2本で空中散歩♪】
標高約1000mを文明の乗り物で稼ぐ



写真をクリックで拡大します

【第1ケルン(八方池山荘)に到着】
リフトから一番乗りで降り立った

写真をクリックで拡大します

【まずはあの八方山を目指そう】
さて、いよいよ登山開始!

写真をクリックで拡大します

【八方山ケルン】
それにしても雪が無いなぁ・・・



写真をクリックで拡大します

【鹿島槍と五竜岳が見えた!】

写真をクリックで拡大します

【ようやく雪道になった!】

写真をクリックで拡大します

【第2ケルンと白馬三山】



写真をクリックで拡大します

【不帰U峰(左)とT峰(右)】

写真をクリックで拡大します

【いつ見ても顔みたいな八方ケルン】

写真をクリックで拡大します

【天狗の頭と雪に埋もれた八方池】



写真をクリックで拡大します

【白馬鑓ヶ岳】

写真をクリックで拡大します

【杓子岳】

写真をクリックで拡大します

【白馬岳と小蓮華山】



写真をクリックで拡大します

【第3ケルンを通過中】
撮影を楽しみながら進んで行く

写真をクリックで拡大します

【右上にみえる小山は2361mのピーク】
それにしても雲一つ無い天気♪

写真をクリックで拡大します

【雪の急坂を登る相方】
雪は既に緩みアイゼン未装着でも登れる



写真をクリックで拡大します

【右手上部に丸山ケルン】
夏道より南側にトレースが付いている

写真をクリックで拡大します

【唐松頂上小屋まで後一踏ん張り】
トラバース道もあるが尾根道を歩く

写真をクリックで拡大します

【左から唐松岳・不帰V峰・U峰】
昨年7月に初めて踏破したばかり



写真をクリックで拡大します

【唐松岳と不帰V峰】

写真をクリックで拡大します

【天狗ノ頭と白馬鑓ヶ岳】

写真をクリックで拡大します

【唐松岳が近づいてきた〜】



写真をクリックで拡大します

【振返る登ってきた八方尾根】
特に危険個所等は無かった

写真をクリックで拡大します

【ザックをデポして唐松岳へ】
稜線の雪は見事に溶けている

写真をクリックで拡大します

【唐松岳に無事到達!】
おし 懲りずに撮影タイムとしよう



写真をクリックで拡大します

【まずは北方面の不帰の瞼】
もう少し雪が付いた景色が見たかったなぁ

写真をクリックで拡大します

【そして西方面の毛勝三山】
左から猫又山・釜谷山・毛勝山

写真をクリックで拡大します

【西南方面には剱岳】
岩と雪の殿堂と呼ばれる厳つい風貌



写真をクリックで拡大します

【剱の左にはどっしりとした立山】
左から雄山・真砂岳・別山

写真をクリックで拡大します

【立山の左には薬師岳〜水晶岳の山々】
手前の中央少し左は東谷山

写真をクリックで拡大します

【南方面には明日登る五竜岳】
頂上直下の雪壁が少し残っている



写真をクリックで拡大します

【さて唐松岳頂上山荘に下ろう】
左が山荘裏の小ピーク・右が牛首

写真をクリックで拡大します

【雪面で佇むイワヒバリ】
足は冷たくないのだろうか

写真をクリックで拡大します

【山荘から見る唐松岳】
景色を眺めながら昼食タイム



写真をクリックで拡大します

【お腹が満たされた所で縦走開始】
本日の目的地は五竜山荘

写真をクリックで拡大します

【牛首の鎖場に突入】
雪は全く付いていない

写真をクリックで拡大します

【鎖場を通過中 その1】
テント泊の重装備なので慎重



写真をクリックで拡大します

【鎖場を通過中 その2】

写真をクリックで拡大します

【鎖場を通過中 その3】

写真をクリックで拡大します

【お気に入りの展望所までやって来た】



写真をクリックで拡大します

【振返り見る唐松岳(左奥)】
う〜む とても春山とは思えない景色

写真をクリックで拡大します

【左奥は明日下る予定の遠見尾根】
斜面の雪面にはクラックが入っている

写真をクリックで拡大します

【ここが大黒岳のピークかな】
まだまだ五竜山荘は遠いなぁ



写真をクリックで拡大します

【稜線上の残雪ゾーン】
雪庇が怖いのでハイマツ沿いを歩く

写真をクリックで拡大します

【雪庇をズームで撮影】
融雪で崩れているのがわかる

写真をクリックで拡大します

【クラックをズームで撮影】
今にもドスンと崩れ落ちそうだ・・・



写真をクリックで拡大します

【振返り見る歩いて来た縦走路】
ほぼ夏道を歩いて来た

写真をクリックで拡大します

【雪渓を慎重に横断する】
五竜岳が近づいて来た〜

写真をクリックで拡大します

【白岳のトラバース道も完全に夏道】



写真をクリックで拡大します

【本日の目的地五竜山荘に着いた!】
手続きしてテントを設営しよう

写真をクリックで拡大します

【設営後はお待ちかねのビールタイム】
ご褒美の1本は至福の時♪

写真をクリックで拡大します

【まったりした後、早めの晩御飯】
夕食はエビピラフと豚の生姜焼き



写真をクリックで拡大します

【テント場からの夕焼け その1】
毛勝山の右側に夕日が沈む

写真をクリックで拡大します

【テント場からの夕焼け その2】
朱色に染まる空にただただ見とれる

写真をクリックで拡大します

【テント場からの夕焼け その3】
最高の1日が無事に終わり就寝



写真をクリックで拡大します

【3時半頃起床し朝ごはんタイム】
残ったおにぎりとビーフシチュー

写真をクリックで拡大します

【準備をすませ5時前に出発】
東の空に朝日が昇った

写真をクリックで拡大します

【五竜岳までの道もほぼ夏道】
先行者が前に1名歩いている



写真をクリックで拡大します

【目指す五竜岳の頂き】

写真をクリックで拡大します

【雪がほぼ無い岩場を登っていく】

写真をクリックで拡大します

【ここでアイゼンを装着しよう】



写真をクリックで拡大します

【難所と言われる雪壁】
早朝なので雪が締まって登り易い

写真をクリックで拡大します

【相方も確実に1歩1歩登って来る】
途中で左に入り夏道の岩場を経由した

写真をクリックで拡大します

【頂上はもう目前】
途中で先行者を抜き一番乗り



写真をクリックで拡大します

【五竜岳頂上に到着!】
本日も快晴で最高の眺望♪

写真をクリックで拡大します

【北方面の唐松岳・白馬方面】
歩いて来た稜線が見える

写真をクリックで拡大します

【今日も厳つい剱岳】
二日間連続で快晴とは!



写真をクリックで拡大します

【左から雄山・真砂岳・別山】

写真をクリックで拡大します

【南方面の鹿島槍ヶ岳〜薬師岳】

写真をクリックで拡大します

【双耳峰の鹿島槍ヶ岳】



写真をクリックで拡大します

【名残惜しいが戻るとしよう】
五竜山荘に戻りテントを撤収する

写真をクリックで拡大します

【今から下る遠見尾根】
八方尾根より雪が多そうな感じ

写真をクリックで拡大します

【まずは白岳のトラバーズゾーン】
滑落注意箇所



写真をクリックで拡大します

【ここは慎重に進んで行く】
まだ雪は踏み抜くほど緩んではいない

写真をクリックで拡大します

【西遠見山の山腹を通過中の相方】
トレースはピーク巻いて付いていた

写真をクリックで拡大します

【この辺が冬場のテント適地なのかな】
テントが1張りだけあった



写真をクリックで拡大します

【唐松岳(左奥)方面】

写真をクリックで拡大します

【歩いたばかりの白岳のトラバース】

写真をクリックで拡大します

【この木は白樺なのかな】



写真をクリックで拡大します

【大遠見山からの鹿島槍ヶ岳】
谷筋に大きく雪崩れた箇所が見える

写真をクリックで拡大します

【中遠見山が近づいて来た】
雪庇に近づかないよう注意

写真をクリックで拡大します

【中遠見山に到着】
景色が良すぎて撮影枚数が恐ろしい事に



写真をクリックで拡大します

【五竜方面】
左からG5・G4・五竜岳・白岳

写真をクリックで拡大します

【本日最後のピーク小遠見山を目指す】
遠見尾根はアップダウンが多い

写真をクリックで拡大します

【小遠見山で景色を見納めしよう】
鹿島槍ヶ岳〜五竜



写真をクリックで拡大します

【白馬三山】
今年の大雪渓はどんな具合だろう

写真をクリックで拡大します

【あとはアルプス平駅まで下るだけ】
時間的にどんどん人が登って来る

写真をクリックで拡大します

【スキー場が見えた】
後にあのゲレンデの端を歩く事になる



写真をクリックで拡大します

【今日は地蔵の頭はパスしよう】
ピークには行かず巻道を選択

写真をクリックで拡大します

【アルプス平駅まで下りて来た】
後はテレキャビンで下りタクシーで戻ろう

写真をクリックで拡大します

【下山後はみみずくの湯で汗を流す】
今回の山行も無事終了〜



写真をクリックで拡大します

【ハンノキ滝 その1】
下山後に移動して称名滝を見に来たが、なんと滝見台園地は通行止めで行けず、肝心な称名滝が見れなかった。ガッカリ・・・

写真をクリックで拡大します

【ハンノキ滝 その2】

写真をクリックで拡大します

【ハンノキ滝 その3】





トップに戻る  トップページに戻る