鳳凰山(薬師岳・観音岳)  夜叉神峠登山口からのピストンコース

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【薬師岳】 やくしだけ 2780m 【観音岳】 かんのんだけ 2840.7m

登山日 2016年1月09日(土)
山域 南アルプス 【 − 鳳凰山 】 
※鳳凰山とは地蔵岳・観音岳・薬師岳の3山の総称であり鳳凰三山とも呼ばれる。
コースタイム 10時間35分 (休憩等約1時間36分含む ※歩行タイムは8時間59分)
コース 夜叉神峠登山口(4:57)〜夜叉神峠(5:46-5:56 休憩10分)〜杖立峠の標識(6:58)〜苺平(8:06-8:15 休憩9分)〜南御室小屋(8:34-8:40 休憩6分)〜砂払岳(10:38)〜薬師岳小屋(9:42)〜薬師岳(9:51-9:56 休憩5分)〜観音岳(10:21-10:47 休憩26分)〜薬師岳(11:13)〜砂払岳(11:30-11:46 休憩16分)〜南御室小屋(12:17-12:34 昼食休憩17分)〜苺平(13:01)〜枝折峠の標識(14:00-14:07 休憩7分)〜夜叉神峠(14:52)〜夜叉神峠登山口(15:32)
天候 晴れ (この季節にしては比較的暖かい日だった)
駐車場 ★夜叉神峠駐車場(90台程) トイレ有(※水洗トイレは冬期は使用不可、中央に使用可のトイレ有)
※夏〜秋の週末は満車になる事が多い駐車場です。今年は雪が少ないので冬季でも車は多かった。
日帰り温泉 白峰会館 ,  桃源天恵泉 白根桃源天笑閣
備考 ★登山ポストは夜叉神峠登山口に設置されています。
★トイレは駐車場(冬期は中央1ヶ所のみ)と夜叉神峠・南御室小屋・薬師岳小屋に有料トイレがあります。
※有料(チップ制)トイレの為に小銭を用意しておきましょう〜
★鳳凰山とは地蔵岳・観音岳・薬師岳の3山の総称ですが、今回は観音岳までの計画としました。
※雪が少ないとは言え距離が長いコースなので、冬装備に冬靴では地蔵岳までは無理と判断
★観音岳は2014年4月1日の国土地理の標高改定により2840m→2840.7mとなりました。
★登山道は明瞭で分りやすく特に迷う箇所はないと思います。
★南アルプス林道の夜叉神峠〜広河原間は冬期閉鎖中です。
※車両・二輪車・自転車・歩行者の全てが通行禁止となっています。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 夜叉神峠登山口からおのピストンコース】


断片図

【断面イメージ図 距離が長い日帰りコース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

2016年の年明け1発目を飾る山は鳳凰山!!厳冬期の冬山テント泊デビューとして以前より照準を合わせてきた。しかしながら決行 予定の3連休直前になっても暖冬の影響でほとんど雪が無い状態 … この状況でテントを張る意味があるのか?と悩んだ末、予定 を変更し日帰りで観音岳まで往復する事とした。出鼻を挫かれた感はあるが、日帰りに変更するとなると泊りとは異なり時間的制約が 発生する。登山口となる夜叉神峠登山口を早朝5時頃出発し登っていく。夜叉神峠までウォーミングアップ代わりに標高400m程登るが、 まだ夜も明けず展望は無い。雪も殆ど無く歩きやすい登山道を杖立峠まで登ると足元には徐々に積雪が見え始める。凍っている 箇所も見られるがアイゼンを装着する程の事は無く南御室小屋まで順調に到着する。テント泊であればここが初日の目的地と なる場所であるが、ここまで拍子抜けするくらい簡単にたどりついてしまった。これが積雪が深い時と、ほぼ無雪期のような感覚で登れて しまう場合との差であろう。南御室小屋はまだテントが1張りも無く閑散とした感じであったが、この3連休は天候も良い予報のため午後には テント場も賑やかになるのであろう。水場を確認しに行くと周囲はさすがに凍り付いているが水の流れはあり使用出来る感じであった。 冬季に水が使えるのは雪を溶かす必要が無く有難い所である。ここからは急登となり砂払岳を目指して標高を稼いでいくが、登山道は さすがに凍結箇所が多くなって来たので滑らないように注意しながら登っていく。砂払岳山頂へ到着すると雪を纏った白峰三山が正面に鎮座し 威風堂々と威圧してくる。天気は快晴,展望良好,しかも厳冬期なのに暖かい … コンディションは最高なのに物足りない感がある のはやはり雪が無いからであろう。北岳を横目に薬師岳を通過し本日の最終目的地である観音岳へと進み昼食タイムとする。(我々の足の 早さではこの季節に地蔵岳まで行くと日帰りは厳しいので鳳凰三山ならぬ鳳凰二山で終了なのである)白峰三山・甲斐駒・仙丈から 富士山・八ヶ岳など周囲にある山々の景色を思う存分堪能し満足した所で下山に入るが、砂払岳から下る際にここで初めてアイゼン を装着する。凍っている斜面に気を取られる事も無くがんがんと下って行き、あっという間に南御室小屋まで戻った所でエネルギー補給、 ここで南アルプスの天然水を汲み飲むが冷たくて美味い。苺平を越え杖立峠の手前でアイゼンを外し夜叉神峠を目指し進んで行く。 杖立峠付近からは足先の痛みとの戦い(暖冬のため今シーズン初登場となった冬靴を雪が少ない道で長時間履いたため、足の指先が当り痛みが 生じるのである)が始まり我慢しながらなんんとか無事登山口まで到着した。久しぶりの10時間超えの行程に疲れたが、今年の初登山 としては充分満足できる内容であった。テント泊が日帰りとなったため、空いた明日は八ヶ岳の天狗岳に登る事とし、温泉で疲れを 癒した後は道の駅で早めの就寝となった。

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【夜叉神峠の駐車場(写真は下山時)】
冬期にも関わらず大盛況

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【夜叉神峠登山口】
5時頃に真っ暗闇の中、登り始める

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【まずは歩き易い道を黙々と歩く】
残念ながら1月なのに雪が全くない



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【高谷山・西口登山口との分岐】
西口登山道は林道閉鎖のため通行止

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【チェックポイントの夜叉神峠に到着!】
登山口から標高約400mほど登った

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【夜叉神峠から少し下り急坂に転じる】
暗闇だと意外に坂道がサクサク登れる



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【夜が明け始めた〜】
東方面に町の灯りが見える

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【ようやく雪の名残がチラホラ】
今シーズンは記録的暖冬らしい

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【杖立峠の標識】
ここから少し下って登りとなる



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【大崖頭山の西側を巻くように進む】
この辺りからガチガチの雪ゾーンが続く

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【火事場跡】
昔大きな山火事があったらしい

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【火事場跡からの白峰三山】
左から農鳥岳・間ノ岳・北岳



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【まだアイゼン無しでも問題無し】
所々氷化して滑りやすい箇所はある

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【千頭星山方面との分岐】
このすぐ先が苺平の金属パイプケルン標識

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【苺平の金属パイプケルン標識】
お腹が減りここで補給タイム



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【辻山の北東斜面を巻くように進む】
しばらくは横歩きゾーン

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【辻山への分岐を横目に通過】
この少し先から南御室小屋まで下る

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【南御室小屋】
冬期閉鎖だが一定人数の予約で開くらしい



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【小屋の東側にある湧き水】
一部凍っているが水は汲める

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【テント場はまだ1張りも無い】
本来ならここでテント泊の予定だった

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【小屋からはしばし急坂となる】
少し登ると勾配が緩む所もある



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【森林限界まで登り撮影タイム】

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【観音岳(左)と薬師岳(右)】

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【真っ青な空に映える間ノ岳・北岳】



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【花崗岩が重なる砂払岳を登る】
岩にしっかりと目印が付いている

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【この辺りが砂払岳のピークかな〜】
ここから鞍部まで少し下る

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【薬師岳小屋は冬期休業中】
砂払岳と薬師岳の鞍部に建っている



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【薬師岳はもう目前】
小屋からは筆者達の足で10分程の距離

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【振返り見る富士山】
今日は眺望が最高!

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【薬師岳の頂上に到着〜】
頂上は中道登山道との分岐点でもある



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【頂上は広く風が無ければ休憩に最適】
撮影は帰りに託し観音岳へ進もう

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【今から行く鳳凰三山最高峰の観音岳】
本日の最終目的地である

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【観音岳へと続く稜線】
通常風が強い所だが本日は弱風で快適



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【稜線上からのパノラマ写真】



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【眺望を楽しみながらのんびり歩く】

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【観音岳の頂上はもう目前!】

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【観音岳に到着! 補給後に撮影に挑む】



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【甲斐駒ヶ岳へと続く稜線】

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【赤抜沢ノ頭と地蔵岳】

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【地蔵岳(オベリスク)】



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【仙丈ヶ岳・アサヨ峰・甲斐駒ヶ岳】

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【雪が少なそうにみえる甲斐駒ヶ岳】

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【 甲斐駒ヶ岳 (望遠レンズで撮影)】



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【仙丈ヶ岳の方が白く見える】

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【 仙丈ヶ岳 (望遠レンズで撮影)】

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【間ノ岳と北岳】



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【 北岳 (望遠レンズで撮影)】

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【 間ノ岳 (望遠レンズで撮影)】

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【薬師岳と富士山】



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【奥秩父方面の遠景】
さて、景色を満喫したので戻るとしよう

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【雪面に描かれた美しい風紋 その1】
懲りずに撮影をしながら下山していく

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【雪面に描かれた美しい風紋 その2】
こちらは中々の芸術作品



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【 八ヶ岳 (望遠レンズで撮影)】】

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【 観音岳 (望遠レンズで撮影)】

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【薬師岳まで戻って来た】



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【頂上標識の南にある花崗岩の巨岩】

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【今日は北岳を何枚撮影した事だろう】

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【砂払岳の巨岩を撮影する相方】



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【樹林帯に入る前にアイゼンを装着】
氷も怖くないのでガンガン下る

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【南御室小屋まで下ってきた】
テント場は賑い始めている

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【火事場跡まで帰って来た】
今日は一日中快晴が続いたなぁ〜



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【木の隙間から見る富士】
杖立峠を越えた辺りから足先が痛みだす

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【笹原が美しい森】
行きは真っ暗で風景が見えていなかった

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【青空と背の高い木々達】
あ〜 清々しいなぁ



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【樹齢の高そうな古木 その1】
長年沢山の登山者を見て来たのだろう

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【樹齢の高そうな古木 その2】
なかなか味がある風貌だ

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【夜叉神峠小屋まで下りて来た〜】
ふう〜 疲れた・・・



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【夜叉人峠から白峰三山に別れを告げる】
あとはダラダラと標高400m下るだけだ

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【下山途中にある五本松(カラマツ)】
寄り添っているのではなく1本の木

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【五本松の根元はこんな感じ】
登山口まで下り本日の山行も無事終了〜





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