赤岳  美濃戸口からの地蔵尾根と文三郎尾根の周回コース

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【赤岳】 あかだけ 2899.2m   

登山日 2016年3月12日(土)〜13日(日)
山域 八ヶ岳連峰【 ー 赤岳 】
コースタイム 【1日目】8時間17分 (休憩・テント設営等、約2時10分間含む ※歩行タイムは6時間7分) 
【2日目】3時間56分 (撮影・テント撤収等、約1時間20分分含む ※歩行タイムは2時間36分)
コース 【1日目】
美濃戸口(5:15)〜赤岳山荘(6:10-6:17 休憩7分)〜美濃戸山荘(6:23)〜赤嶽神社の石祠(7:32)〜行者小屋(8:41-10:36 テント設営1時間55分)〜地蔵の頭(11:41)〜赤岳(12:28-12:36 休憩8分)〜文三郎尾根分岐(13:00)〜行者小屋(13:32 テント泊)
【2日目】
行者小屋(7:28)〜中山乗越(7:36)〜中山尾根展望台(7:40-8:00 撮影20分)〜行者小屋(8:09-9:21テント撤収 1時間13分)〜赤嶽神社の石祠(9:53)〜[途中 休憩7分]〜美濃戸山荘(10:42)〜美濃戸口(11:24)
天候 【1日目】晴れ後曇り(稜線上の風も弱く快適だったが昼前からガスが湧いた)
【2日目】晴れ後曇り(比較的暖かく感じた)
駐車場 ★八ヶ岳山荘・美濃戸口蓼科観光駐車場(500円/日 計150台程),八ヶ岳山荘に有料トイレあり
※八ヶ岳山荘駐車場に止めました。駐車料金は下山後にお支払しました。
★赤岳山荘・やまのこ村駐車場(1000円/日 無雪期は各70台程),赤岳山荘前に有料トイレがあり
※冬季の美濃戸口〜赤岳山荘までの林道(ダート)はスタットレスに鉄チェーン推奨です。
※今回は林道上に雪・凍結箇所が多く見受けられました。
※下山時の赤岳山荘の駐車場は満車でやまのこ村駐車場にも車が止まっていました。
※やまのこ村駐車場には駐車料金を赤岳山荘で支払うよう張り紙がありました。
日帰り温泉 八ヶ岳山荘 , 尖石温泉 縄文の湯 , 八ヶ岳温泉ふれあいセンター もみの湯
備考 ★登山届は八ヶ岳山荘と赤岳山荘前にに設置されています。
★八ヶ岳山荘・赤岳山荘前・行者小屋に有料トイレがあります。
★行者小屋のテント場は1泊1000/人・水はテント場から少しだけ離れた場所で無料で汲めます。
※行者小屋の営業は昨年の11月3日で終了でしたが1月〜3月の土曜日のみ営業。(連休は日曜日も営業)
★地蔵尾根の階段は少しだけ雪面に出ていました。
★地蔵尾根のナイフリッジはしっかりトレースが出来ており、無事通過できました。
★文三郎尾根の鉄の階段はほとんど雪に埋まっていました。
★今回はしっかりとした冬装備で入山をしています。
★厳冬期は過ぎているとは言え、天候や雪質・トレースの有無でコースタイムは大きく変わります。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 美濃戸から一部周回のピストンコース】


断片図

【断面イメージ図 林道歩きを含む18q超えの1泊2日テント泊コース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

月曜に休暇を取って3連休とした週末、2泊3日のテント泊で仙丈ヶ岳を目指そうと計画を立てるが、平日に予想外の大雪が降った事と 月曜日は生憎の荒天模様で(自分の実力ではこの時期人の少ない仙丈を1泊2日で戻ってくる自身が無い…ラッセル必須だろうし)計画を急遽変更し、 雪が多いならやっぱり八ヶ岳でしょうと赤岳へとターゲット変更する。金曜日の夜に自宅を出発して一路登山口となる美濃戸口を目指すが、ここでまさかの トラップに引っ掛ってしまう。伊勢湾岸道路〜東海環状道路〜中央道経由でいつも通っており 通り慣れた道なのであるが、豊田JCTを過ぎた辺りで異変に気付く。 見たことない風景&カーナビの地図上から道路が消失 … まさかと思ったが不安は的中、開通したばかりの新東名高速に乗ってしまっているではないか … しかも次の岡崎ICまで遠いという衝撃の出来事に深夜割を計算した高速道路料金設定はもろくも崩れ、時間・疲労・お金を浪費する最悪の道路公団トラップに 引っ掛ってしまった。きっとこの間違いをしているのは自分だけでは無いはずである!!… と思いたい。とんだ誤算の中、精神的疲労感だけを残し美濃戸口 にようやく到着し1時半間ほどの仮眠後、準備を済ませ出発する。(美濃戸まで車を上げるのは不安があったので念のため美濃戸口から歩く)久しぶりに担ぐ重量級 ザックはやはり重たいが、比較的肩へのダメージも少なそうなので機嫌良くテント場となる行者小屋を目指し南沢を進んで行くが、予想以上に行程が長く感じられ 中々到着しない。気持ちの良い深雪に癒されながらまだかまだかと考えているとついに待ち人(小屋)が現れ行者小屋が目に飛び込んできた。ようやく荷物を下ろせると 安堵したのも束の間、これから深雪のなかテント設営作業で雪との格闘が始まる。せっかく雪山に来たんだからと深雪の場所をわざわざ選び整地していくが、 この選択により大幅に時間が経過し疲労が蓄積されていくのである … テント設営して終了ならなんの問題も無いのだが、設営後に赤岳を往復する予定なので余裕が 無いのである。格闘開始から1時間半、ようやく移動式My別荘の設営が完了し赤岳に向け出発する頃にはすでにお疲れモードとなっていた。当初はテント設営後に 阿弥陀岳に登ろうかと考えていたが、中岳の稜線のアップダウンを通過し戻ってくるのが大変そうだと思い、地蔵尾根を登り文三郎尾根を下山する計画に変更した。 林を抜け急登に入ると急激に体力が消耗し足が前に進まない上に気分も優れない。ここ数年来記憶したことが無いような疲労感に数歩進んでは立ち 止まるという魔のスパイラルに陥り、一体何が起きているんだと自問自答を繰り返しながら少しずつ進む。寝不足による疲労か?空腹によるエネルギー不足か? それとも高速を間違えた精神的ダメージか?などと考えながらも滑り落ちれば止まらない傾斜の尾根を慎重に登り何とか地蔵の頭まで到着し一息つく。まだ山頂へ の登りが待っているが危険個所は通過したので安堵感がある。赤岳直下の急登を休み休み登りきり山頂へと 疲労満載の末たどりついた所である事を思い出す … それは【 献血 】である。あろうことか前日に400m献血を行ってしまったのだ。 同僚に頼まれて献血をしたのだが、その時は翌日の予定の事は考えず問題は無い だろうと高をくくっていた。だが、よくよく考えれば今回の 疲労は貧血によるものとすれば納得出来てしまう。色々とあったが無事山頂に登頂して文三郎尾根に 向け下っていくが、初めの岩場を慎重に通過するとその後は適度に雪が積もっているので歩きやすい。文三郎尾根分岐で阿弥陀方面を眺めると中岳まではトレースは あるものの、阿弥陀岳へのトレースが見当たらず人はあまり入ってないように見える。2日目に阿弥陀を往復した後に下山の計画もしてあったが、この体調では無理と即決し 明日は撤収して下山することとする。テント場へと戻った頃には満載の疲労感といつも以上の達成感はあったが、2度と登山前に献血をする事は無いであろうと 断言できる。行者小屋でご褒美のビールを買い乾杯して仮眠、その後夕食の鍋を作り食べた後は6時過ぎには就寝となり長く疲れた1日が終了した。2日目は下山する だけであるため早起きする必要もなく、朝はだらだらと時間を過ごす。全ての行動がスローリーに進んで行きゆっくりと朝食を食べ撤収 の準備をある程度済ませた所 で中山展望台まで散歩に出かける。展望台から眺める主稜は格好良くしばらくのんびりと景色を堪能していると地蔵尾根・文三郎尾根には多くの登山者が取付いて いるのが見える。登山道は大賑わいのようで、さすが冬でも人気の八ヶ岳といった感じである … 本当なら我らもあの稜線に立っていたはずと思う所ではあるが 悔しさは微塵にも感じず最早下山する事しか考えていないのであった。テント場に戻り撤収後、行者小屋に別れを告げ南沢から登山口へと戻り、無事に2日間の 赤岳山行を終了した。景色も良く満足できた内容であったが課題も多く残る山行でもあったため、今後の雪山テント山行に役立てて行きLvUPを図らなければ ならない点も確認出来た思いで深い山旅であった。もみの湯で暖まった後、自宅に帰還し焼肉で腹を満たし完結となった。

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【八ヶ岳山荘駐車場】
昨日も降った雪が駐車場に残っている
5時15分まだ夜が明けぬ中出発!

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【まずは美濃戸山荘まで林道歩き】
赤岳山荘まで車で行けるが歩く事にする
林道は雪と凍結箇所が多数あり

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【やまのこ荘までやってきた】
すぐ先の赤岳山荘で一息つこう
ここまで車で来れれば楽だったなぁ



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【赤岳山荘の駐車場】
思っていたより車が登って来ている

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【ひょっこり覗く阿弥陀岳】

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【美濃戸山荘前の分岐】
久しぶりに南沢へと歩を進める



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【橋を渡る箇所もある】

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【少しずつ高度を稼いで行く】

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【小さな滝が凍っている】



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【赤嶽神社の石祠】
行者小屋まで40分と表示がある

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【一筋のトレースを辿り進む】
先頭の方は大変だっただろう

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【正面に見え始める大同心・小同心】
いつもても厳つくカッコイイ



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【快晴の青空】
白と青のコラボが最高!

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【ギザギザの横岳】
今山行も撮影しながらまったり前進

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【お疲れ気味の相方】
久しぶりの重ザックに苦戦の様子



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【行者小屋にやっと着いた〜】
石祠から1時間9分も掛かった・・・

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【積雪と格闘しながらテントを設営】
積雪は120pほどあるとの事

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【行者小屋からの阿弥陀岳】
さぁ 装備を整え赤岳に出発しよう!



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【昨年と逆回りで地蔵尾根から登る】
まずは樹林帯の中を少し歩く

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【木々がまばらになり視界が開ける】
疲れなのか足取りが重く前に進まない

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【階段はほとんど埋まっている】
急勾配が本当にキツイ・・・



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【同箇所を登る相方】

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【ガスが掛かり始めた阿弥陀岳】

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【雪崩が怖い箇所を急いで通過中】



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【大・小同心と硫黄岳】
岩陰まで登り少し撮影タイムとする

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【峰の松目・赤岩の頭・硫黄岳】
今年4度目の八ヶ岳でやっと冬の景色

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【威風堂々とした阿弥陀岳】
今日、登っている人いるのかな?



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【岩陰から急勾配の雪面を登る】

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【同箇所を登る相方】
ここも出来るだけ早く通過せねば

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【どんどん高度を上げていく】
今日の足取りの重さは数年来最大だ・・・



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【中岳と阿弥陀岳 その1】
苦しい登りを忘れさせてくれる景色

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【中岳と阿弥陀岳 その2】
本当に清々しい眺望にうっとり

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【核心部のナイフリッジを進む】
ここはかなり慎重に通過



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【同箇所を登る相方】
上から見ると高度感抜群

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【横岳の峰塔の1つ日ノ岳】
横岳は幾つかのの岩峰が連なる山

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【稜線まで後すこし!】
核心部は通過したが気を抜かず行こう



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【同箇所を登る相方】
相変わらず前後に人はいない

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【地蔵の頭まで登って来た!】
お地蔵様に氷は付いておらず暖かそう

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【硫黄岳(奥)と横岳】
360度のパノラマの景色を楽しみ中



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【ガスに飲み込まれつつある赤岳】

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【赤岳・中岳・阿弥陀岳】

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【地蔵尾根と中岳・阿弥陀岳】



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【赤岳を目指し稜線を歩く】
あぁ・・・ガスが・・・

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【赤岳展望荘】
現在冬季休業中

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【いよいよ赤岳への登りに差し掛かる】
今日は風も弱く快適な稜線歩き



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【ここの鎖は所処埋まっている】
ガスは晴れたり掛かったり

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【美しいシュカブラ(風紋)】
まさに自然の造形美

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【稜線を歩く相方】
稜線上で数名の方とすれ違う



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【赤岳頂上山荘まであと一登り】

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【赤岳頂上山荘(赤岳北峰)で一息つく】

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【ここから赤岳頂上は目と鼻の先】



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【阿弥陀岳のガスは中々晴れない】
晴れよりガスの方が多くなって来た

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【へばった体を引きずり山頂へ】

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【赤嶽神社がある赤岳頂上】
ガスが晴れるのを待って撮った1枚



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【赤岳神社の祠】
巨大な海老の尻尾が付いている

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【文三郎尾根へ下山開始】
雪山の下りはとても神経を使う

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【岩場を慎重に下山中】
1歩1歩確実に歩を進める



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【竜頭峰分岐】

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【岩場を恐る恐る下る相方】

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【う〜む 相変わらずのへっぴり腰】



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【キレット分岐】
キレット方面のトレースは無い

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【阿弥陀方面を見ながら下山】
ここからの阿弥陀を撮影したかったな

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【文三郎尾根分岐】
中岳へのトレースはあるようだ



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【振返り見る景色 その1】
赤岳方面はガスが抜けている

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【文三郎尾根を下る相方】
階段はほぼ埋まっている

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【振返り見る景色 その2】
名残惜しくついつい振り返ってしまう



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【今回雪が多く下りやすい文三郎尾根】
昨年のアイスバーンだったら怖いだろう

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【樹林帯まで下りてきて一安心】
滑落危険個所を通過してホッとする

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【阿弥陀岳分岐を横目に通過】
ここからの阿弥陀岳は雪崩が危険なルート



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【テント場付近の水場】
水場は凍っておらず使える

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【行者小屋まで戻って来た〜】
テントが増えてる!

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【行者小屋でご褒美の1本♪】
すきっ腹に染み渡る・・・



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【毎度ペットボトルはこの有様】
寝不足なのでしばしお昼寝しよう

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【夕方に起きて食事を作成】
野菜たっぷり鶏豚よせ鍋

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【美味しそうに完成!】
しっかり食べて早めの就寝



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【2日目 テント場からの横岳】
今日もいい天気のようだ

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【賑わうテント場】
皆さん続々と出発して行く

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【筆写達はのんびり中山展望台へ】
赤岳鉱泉からも続々と人がやって来る



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【中山乗越】
ここから展望台は2分ほど

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【中山(尾根)展望台】
初めて来たが思いのほか狭い

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【横岳から朝日が昇る】
さすが展望台、眺望は最高♪



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【赤岳・中岳・阿弥陀岳】
全部が写らない;;広角レンズほしいなぁ

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【赤岳】
岩肌にも雪が付いていい感じ♪

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【文三郎尾根を登る登山者】
右上の標識が文三郎尾根分岐



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【中岳】
一番白く見える

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【阿弥陀岳】
左手前の尾根が北陵

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【阿弥陀岳北陵を登る登山者】
いつの日か北陵を登って見たい



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【大同心】
どの角度から見ても厳ついなぁ〜

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【小同心】
取付いているクライマーさんが見える

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【赤岩の頭と硫黄岳】
人が増えて来たのでテント場に戻ろう



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【テント撤収完了】
往路と同じく南沢から下山開始

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【眺望を楽しんだ中山展望台】
後は昨日歩いた道のりを下りるだけだ

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【雪景色の南沢に別れを告げる】
充実した2日間の山行も無事終了〜





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