【赤岳】 天狗尾根〜県界尾根の周回コース

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【赤岳】 あかだけ 2899.2m   

登山日 2016年10月15日(土)
山域 八ヶ岳連峰【 ー 赤岳 】
コースタイム 9時間50分 (休憩、約1時間7分間含む ※歩行タイムは8時間43分) 
コース 美し森無料駐車場(4:02)〜天女山と羽衣池方面との分岐(4:32)〜出合小屋(5:46-5:53 休憩7分)〜[途中 休憩10分]〜カニのハサミ(7:35)〜大天狗(天狗尾根)(8:49-9:06 休憩17分)〜小天狗(天狗尾根)(9:23)〜稜線出合(9:28-9:35 休憩7分)〜赤岳(南峰)(10:04)〜赤岳頂上山荘(北峰)(10:07-10:26 休憩19分)〜[途中 休憩17分]〜大天狗(県界尾根)(11:33)〜小天狗(県界尾根)(12:20)〜県界尾根登山口(12:51)〜車道終了地点(13:19)〜美し森無料駐車場(13:52)
天候 晴れ (この時期にしては暖かい位の良いお天気)
駐車場 ★美し森無料駐車場(※北杜市営の駐車場でバスも停まる駐車場)  トイレ有り
日帰り温泉 甲斐大泉温泉パノラマの湯
備考 ★トイレは美し森駐車場にあります。登山ポストも駐車場にあります。
※出合小屋にも一応簡易トイレらしきものがあります。
※赤岳頂上山荘でも有料でトイレをお借りできます。
★天狗尾根はバリエーションルートです。
※今回は岩場を直登するためクライミング装備一式を持参しました。
※各所に巻道は付いているようです。
※大天狗からの下りは懸垂下降しましたが、クライムダウンで下りる事も出来るようです。
★県界尾根にも鎖場・梯子等注意箇所があります。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 バリエーションルートを含む周回コース】


断片図

【断面イメージ図 標高差もあり距離も長めの日帰りコース】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

天候不順によりなかなか実行できなかったバリエーションルート遠征も、日程的に最後のチャンスとなったこの週末の天気は 久しぶりに土日共に晴天が期待できる。出かける準備を済ませ意気揚々と目的の八ヶ岳へと車を走らせる。今回の目的ルートは 初日に行動時間の長い赤岳の天狗尾根を登り、2日目は稲子岳の南壁左カンテでクライミングを楽しむという欲張りな計画なのだ。 美しの森駐車場をまだ暗い早朝4時頃に出発し、まずは出合小屋を目指しゲートを越え川俣林道を進んで行くが、 クライミング装備一式を詰め込んだザックはさすがに重い。2時間弱で出合小屋に到着して、ここまでのペースは まずまず予定通りである。小屋から1分ほど進むと地獄谷本谷と赤岳沢の分岐点となり、右方向の赤岳沢へと進む。赤岳沢を少し進むと 天狗尾根の取り付きとなり急な斜面を尾根まで上り詰めると、後は当面、尾根を忠実 に登って高度を稼いでいく。岩稜帯をイメージしていた天狗尾根であるが、ほとんどは普通の尾根歩きで一般の登山道となんら 変わりはない。標高 2500m辺りでようやく樹林帯から解放され、目の前にカニの鋏が登場する。カニの はさみの間を中央突破する事とし取付きから見上げて見ると、比較的簡単に登れそうだったのでフリーで登るも草付きの斜面が以外と登りにくく少々苦労する。続いて 現れる第一岩峰らしき岩場から念のためにロープを出す事にして岩峰手前でハーネスを装着する。ここの直登も簡単な岩場なので緊張する 事もなく突破する。その後簡単な岩場を通過し第二岩峰らしき岩場を越えると大天狗が姿を現す。(いまいち第一岩峰と第二岩峰がどれなのか区別できておらず、とりあえず目の前に 出てきた岩を直登して見た)大天狗取り付きから上部を眺めた感じは、それほどの迫力は感じられない。クライミング シューズに履き替えなくても大丈夫かなという感じで、アプローチシューズのまま取り付き岩登り開始となるが、途中に若干手の悪い 箇所があるものの、そこを抜ければ拍子抜けするくらいあっさりと大天狗は終了となってしまった。このために50mロープ等、 クライミング装備を担いでいたのかと思うと虚しくなってきたが無事核心部を抜けれて一安心である。大天狗からは懸垂下降で 降りたが傾斜的にはそれほどでもなく、クライムダウンでも充分降りれそうな感じであった。後は小天狗を左に巻き登って いくと一般道と合流し天狗尾根は終了となった。時間にも余裕があるので赤岳山頂へ登り、昼食休憩の後に真教寺尾根を下る 予定であったが、なんとなく久しぶりに県界尾根を歩いてみたくなりこちらを選択する… 何故なら地図上に大天狗・小天狗という 文字を発見したから。県界尾根は真教寺尾根同様、上部に鎖や梯子が多く点在し意外と侮れないが、極力鎖に触れないように心掛け ながら時にはクライムダウンで下っていく。岩場も過ぎ大天狗へのなだらかな登山道となり緊張感も無くなったところで気分は 明日の稲子岳クライミングに移ったところで思わぬアクシデントが発生してしまった… なんでもないほとんど平坦な登山道で 浮石を踏み、漫画のように横転してしまったのである。しかも悪いことに倒れた先にも岩があり左半身を痛打してしまうという大失態 なのである。一瞬何が起こったかわからないうちに左頬と左膝,肘を打ち付け激痛が走るが、幸いな事に歩けない事は無さそうだ。 左足は擦り傷だらけとなり血が滲んでくるが問題は打ち身のほうで左膝の状況が芳しくなく、とりあえずストックをついて下山 したが正直、楽しみにしていた明日の稲子岳は無理そうな感じである。自分が起こした出来事にショックを受けながら駐車場に 下山し明日には回復しているかも知れないという淡い期待を抱き、道の駅で車中泊するが深夜に目覚めると流石に治っている はずもなく痛みは悪化、天気は良さそうだが残念ながら諦めて帰宅となってしまった。今年最後のバリエーションはほろ苦い ものとなってしまったが、また来年に稲子岳リベンジに出かけようと考えている。

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【美し森駐車場(写真は下山時)】
早朝4時頃、真っ暗闇の中出発する

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【ゲートを越え川俣林道へ入る】
ここからしばらく林道を行く

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【三叉路の分岐点】
中央の道が出合小屋方面



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【更に林道を道なりに進む】
この辺りは暗くても問題ない

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【堰堤に突き当りまずは左岸(右)に巻く】
この先数個の堰堤を巻く事になる

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【堰堤の真ん中を突っ切る箇所もある】
まだ沢に水が無いので楽々歩ける



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【堰堤に巻く方向が矢印で記されている】
暗いと見ずらいので見落とし注意

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【地獄谷を何度も渡渉する】
目印に導かれ右岸左岸と踏み跡を追う

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【一際目立つ的のような目印】
この目印を過ぎると出合小屋は近い



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【出合小屋が見えた!】
目標としていた2時間以内で到着

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【出合小屋】
左の三角屋根が簡易トイレ

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【少し進むと地獄谷本谷と赤岳沢の分岐】
天狗尾根は右方向の赤岳沢へ進む



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【赤岳沢の目立つ目印を少し追う】
天狗尾根取付きを見逃さないようにせねば

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【天狗尾根の取付き(赤岳沢の右岸)】
ただ取付きは数ヵ所ある模様

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【笹藪に埋まりながら登る相方】
藪だが踏み跡もあり目印もある



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【天狗尾根に乗り明瞭な尾根を行く】

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【左側に見える権現岳と旭岳】

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【眺望の良い2100mの岩峰に立つ】



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【天狗尾根の岩峰と竜頭峰(右)】
大天狗は第二岩峰に隠れて見えない

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【権現岳・旭岳・ツルネ】
次回はツルネ東稜も歩いてみたいなぁ

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【2100mの岩峰を通過中の相方】
岩峰の岩場は西側に巻けます



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【思っていたより樹林帯が長い】

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【少しずつ近づく岩稜帯】

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【断続的に急坂ゾーンが出没】



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【三ッ頭・権現岳・旭岳・ツルネ】

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【墨絵のような富士山】

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【第1岩峰とカニの鋏(右)】



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【カニの鋏】
名前の通りの形の岩だ

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【カニの鋏の間のルンゼ登る】
フリーで行けると判断

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【岩は脆く草付は滑りやすい】
見た目より意外と登り難い



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【カニの鋏(下部)を登る相方】
下部は難なく登って来る

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【カニの鋏(上部)を登る相方】
上部で一カ所苦戦していた

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【振返り見るカニの鋏】
巻道は西側にあるようです



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【ここもフリーで直登する】

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【注意すれば難しくない岩場】

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【カニの鋏を背後に同箇所を登る相方】



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【直登の為、次なる岩場でロープを出す】

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【岩に張り付く相方・・・】
この辺りが第1岩峰の登りかな?この岩場を直登しない場合は東側に付いているロープを進み踏み跡のある草付を登るらしい

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【灌木帯はコンテで進む】



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【次なる岩場に差し掛かる】
今一第1岩峰のピークが分らず

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【直登やや左の側面から登って見た】
ここにも巻道があるようです

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【同箇所を登る相方】
ここも特に難しくはない



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【相方も順調に登ってきた】
怖がりの相方も少しずつ成長中

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【背後に天狗尾根が見えている】
カニの鋏も小さくなった

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【絶好の岩稜歩き日和♪】



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【大天狗と小天狗が見えた!】

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【第二岩峰と大天狗(中央奥)】
この辺りは冬期は厳しそうだ

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【権現岳から赤岳へと続く稜線】
以前歩いた事があるがしんどかった



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【第二岩峰は東(右)側から簡単に巻ける】

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【真教寺尾根(左上)と第二岩峰】
大天狗の基部まで詰める

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【遂に大天狗が全貌を現す】
直近で見ると意外とどっしりとした印象
遠くからは尖がって見え厳つく感じる



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【大天狗直下の確保地点(左側)】
巻き道は東(右)側にあるようです

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【大天狗を直登する筆者】

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【大天狗を登る相方】
直登の核心部を越えると上部は横移動



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【大天狗でビレイ中の筆者】

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【大天狗の懸垂下降ポイント】

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【竜頭峰と小天狗(中央手前)】



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【大天狗からは懸垂下降する】

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【下降終了地点から大天狗を見上げる】

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【振返り見る大天狗の東側の巻道】
しっかりとした踏み跡が付いている
今回巻道を歩いていないので状況は不明



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【小天狗は小さいが良く目立つ】

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【小天狗のアップ!】

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【大天狗から鞍部に下り中の筆者】



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【小天狗は西(左)側から巻く】
踏み跡を辿れば自動的に巻く事になる
小天狗も登れるらしいが今回はパスした

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【振返り見る大天狗と権現岳】
難所が終了し気分よく景色を楽しむ♪

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【真横から見る小天狗】



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【後は稜線までハイマツ帯を詰める】

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【稜線から見る天狗尾根と富士山】

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【小天狗(左)と大天狗(中央)】



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【県界尾根(左)と真教寺尾根(右)】

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【主稜線を歩き赤岳を目指す】

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【阿弥陀岳と南稜】



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【竜頭峰手前にある分岐点】
この先も稜線上を進む予定だが・・・

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【何故か山腹道へ進み中・・・】
間違いに気付いたがそのまま進む;;

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【意図せず着いたキレット分岐】
ここから赤岳へと登る



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【主稜線目指し岩場を登る】
ルートミスのせいで若干の遠回り

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【竜頭峰分岐】
ようやく主稜線に戻って来た

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【赤岳(南峰)は大賑わい】
人が多いので北峰(赤岳頂上山荘)へ行く



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【赤岳頂上山荘前(北峰)の方位盤】

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【赤岳北峰からの赤岳南峰】

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【硫黄岳へと続く稜線】



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【予定を変更して県界尾根を下る事に】
県界尾根の大天狗・小天狗を踏みに行こう

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【県界尾根の注意書き】
残雪期の事故が多いのだろうか

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【岩場・鎖場の急坂を下って行く】
落石させないよう注意も必要



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【クライムダウンで下る相方】
最近は岩場を下る練習に注力中

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【長い梯子ゾーン】

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【その後も断続的に鎖場が続く】



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【氷柱】
もう冬は間近だな〜

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【最後の核心部を下る相方】
ここの下りは少し神経を使う

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【鎖が付けられたトラバース道】
ここを通過すれば樹林に入る



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【樹林の平坦道でまさかの転倒】
左半身を強打してノロノロ歩きとなる

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【大天狗】
天狗尾根とは違い樹林帯で視界は無い

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【大天狗から150m弱下ると傾斜が緩む】
痛みに堪えながら一歩一歩前進



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【少し紅葉を見る事が出来た】
今年は台風が多く紅葉は残念な感じ

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【大なぎ頂】
赤岳から2.8km来たらしい

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【展望地から赤岳を眺める】
登った天狗尾根が見えている



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【天狗尾根】
やはり天狗尾根は遠くから見る方が良い

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【小天狗】
赤岳のダブル天狗をなんとか制覇

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【小天狗からすぐ先の分岐点】
ここから清里方面へと下る



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【登山口まで急坂を下って行く】

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【県界尾根登山口に下りて来た】

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【ダラダラ道を車道終了地点まで歩く】



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【真教寺尾根分岐】
真教寺尾根のどの辺りに着くのだろう

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【光に照らされ美しい黄葉】

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【車道終了地点】
後は道路を歩いて駐車場に戻り終了





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