【 聖岳〜光岳 】  芝沢ゲートからの周回(1日目)

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【聖岳】 ひじりだけ 3013m 【小聖岳】 こひじりだけ 2662m
【南岳】 みなみだけ 2702m 【上河内岳】 かみこうちだけ 2803.4m
【茶臼岳】 ちゃうすだけ 2604m 【仁田岳】 にっただけ 2524.2m
【易老岳】 いろうだけ 2354m 【光岳】 てかりだけ 2591.5m
【イザルガ岳】 いざるがだけ 2540m  

登山日 2023年5月1(月)〜5月3日(水 ※祝日)
山域 南アルプス
コースタイム 【1日目】10時間18分
 (休憩・撮影等、約1時間8分含む ※歩行タイムは9時間10分)
【2日目】11時間13分
 (休憩1時間29分、落し物捜索ロス38分の合計2時間7分含む ※歩行タイムは9時間6分)
【3日目】5時間31分
 (休憩・撮影等、約35分含む ※歩行タイムは4時間56分)
コース 【1日目】
芝沢ゲート(2:14)〜易老岳登山口(3:18)〜便ヶ島(3:51)〜西沢渡(4:33)〜[途中休憩9分]〜イラモミの大木の下の広場(6:08-6:15 休憩7分)〜苔平(7:04)〜[途中休憩8分]〜薊畑分岐(8:13-8:25 休憩12分)〜[途中休憩4分]〜小聖岳(9:19)〜[途中休憩7分]〜聖岳(11:38-11:53 撮影・休憩15分)〜小聖岳(11:29)〜薊畑分岐(12:08-12:14 休憩6分)〜聖平小屋(12:32 聖平冬期小屋泊)
【2日目】
聖平小屋(3:27)〜P2383(3:56)〜[落し物捜索ロス38分]〜南岳(6:03)〜上河内岳肩(6:33)〜上河内岳(6:43)〜上河内岳肩(6:51)〜[途中休憩11分]〜横窪沢分岐(8:00)〜茶臼岳(8:19-8:28 休憩9分)〜仁田池(8:40-8:45 休憩5分)〜希望峰(9:07-9:12 休憩5分)〜仁田岳(9:25)〜希望峰(9:39-9:46 休憩7分)〜P2352(10:23)〜P2315(10:43)〜[途中休憩4分]〜易老岳(11:11-11:19 休憩8分)〜三吉ガレ(11:43)〜三吉平(12:13)〜[途中休憩6分]〜静高平の水場(13:11-13:16 水汲み5分)〜光小屋(13:36-13:53 休憩17分)〜光岳(14:12-14:24 休憩12分)〜光小屋(14:40 小屋泊)
【3日目】
光小屋(4:28)〜イザルガ岳分岐(4:38)〜イザルガ岳(4:44-4:45 撮影10分)〜イザルガ岳分岐(5:04-5:09 休憩5分)〜三吉平(5:36)〜三吉ガレ(6:02)〜易老岳(6:35-6:41 休憩6分)〜三角点(6:56)〜[途中休憩4分]〜面平(7:54-8:00 休憩6分)〜易老渡登山口(8:48-8:52 休憩4分)〜芝沢ゲート(9:59)
天候 【1日目】晴れ
【2日目】晴れ
【3日目】晴れ
駐車場 ★芝沢ゲート駐車場(無料、50台程) , 簡易トイレが2基あり
※芝沢ゲートまでの道は一部未舗装道路で狭い所があります。
※GWと言うこともあり下山時は満車になっていました。
備考 ★芝沢ゲートに登山ポストと簡易トイレがあります。
※2023年5月現在、市道南信濃142号線(林道赤石線)は芝沢ゲートまで車両進入可です。
★芝沢ゲートから便ヶ島(たよりがしま)まで長い林道歩きです。
★便ヶ島(たよりがしま)から西沢渡(にしさわど)までは登山道(遊歩道)を歩きます。
★西沢渡にある人力ワイヤーロープウェイを使わせて頂きました。
※ワイヤーロープウェイの横に木の橋があるとの情報でしたが確認するのを忘れていました・・・
★今回のルートで一番苦労したのは聖平から南岳の道でした。
※登山道が一部雪で埋まりザックが木に引っかかって進むのに苦労しました。
★聖平小屋の冬季小屋を利用させて頂きました。
※水場はすぐそばの沢の水を汲めます。
※トイレはテント場の奥にあります。(トイレで使用した紙は持ち帰りとなります)
★光小屋の営業期間外は2階のみ解放されていましたので利用させて頂きました。
※静高平の水場で水を汲んで行きました。
※小屋から標高80mほど下った所にも水場があるようですが確認していません。
※トイレは奥に1つだけ利用できるようにいて頂いています。(トイレで使用した紙は持ち帰りとなります)
★残雪期は雪の状況によりコースタイムは大きく変わります。
※今年のGWはかなり残雪が少なかったと思われます。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)


行程地図

【 3日間の行程イメージ図 】


断片図

【 3日間の断面イメージ図 】



断片図

【 1日目の断面イメージ図 】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

GW序盤は悪天候であったが5月1日〜3日にかけては晴天予報であり世間的にもコロナ禍も落ち着いた感じの風潮に なってきていることから、これは山に籠るしかないと考え実に5年ぶりとなる山中泊登山に出かける事にした。 何処に行くか悩んだが冬季小屋が使用できる聖岳・光岳を目的の山として易老渡を起点に周回する計画を立てた。 近くの道の駅に前日夕方到着して仮眠後移動、登山口となる渋沢ゲート前駐車場に深夜やってきた。今回は2泊3日の冬季小屋泊とはいえ GWで人も多く泊まれなかった時のことを考えてテント泊装備と雪山装備も持ち、深夜 2時14分に出発する。まずは 暗闇の林道を延々と歩いて行く。足の怪我(粉砕骨折)から始まり、リハビリにコロナ禍と続いたため泊りの装備を担ぐ 機会が無かったため、さすがに5年ぶりとなる重量装備に出だしから悲鳴を上げそうな感じとなるが弱音を吐い ても荷物が軽くなるわけでもないので気合で足を進めていく・・・これでも軽量化のため断腸の思いで酒類は 荷物から除外したのである。出発して易老渡までは約5q、そこから更に便ヶ島まではさらに約2kmと計7q程の 林道歩きをこなし、そこからさらに2q程のガレた道を進んで行くと明るくなってきた頃にようやく西沢渡に 到着した。西沢渡には有名な渡渉用の人力ワイヤーロープウェイが設置されており、このゴンドラを使用して 対岸へと渡って行くが、これが噂通りなかなかしんどかった・・・事前に調べた情報ではすぐ上に橋もあるようだが確認はしていない。渡渉が完了すると ようやく登りに転じる形となり、ここから聖岳目指して標高差1900mを登って行く地獄のロードの始まりである。 黙々・黙々・黙々と苦しみに耐えながら徐々に標高を稼いで行き、出発から6時間程でついに薊畑まで登ってくると 明日登る予定の上河内岳や光岳がご褒美のように出迎えてくれる。聖岳まではまだ標高差600m程あるのだが 薊畑からはピストンになるため、ここで重いザックをデポし身軽になって登れる事で精神的にはかなり余裕が 出てくるのである。開放感満載で本丸『 聖岳 』へのアタックを開始するも序盤の樹林帯には残雪が残り踏み抜き が多くいらいらしながらの歩行となった。樹林を抜けるとドーンと重量感のある聖岳が目の前に現れ、これぞ雄大な 南アルプスといった感じで威風堂々としたたたずまいである。見た目にほとんど雪が付いてないのが気になる ところではあるのだが。。。小聖岳に登り聖岳への岩稜帯へと突入していくが、荷物が軽くなったとはいえ ここまでの疲労感はかなりのもので聖岳直下のガレの登りは足取りが重すぎフラフラになってしまった。結果的に 積雪は山頂直下の十数m程だけでアイゼン・ピッケルは必要なく雪の山頂部で散策用にチェーンスパイクを 念のために装着しただけで何の問題も無かった。聖岳山頂からは兎岳方面から赤石岳へと続く稜線が眺められ、 正面には盟主『 赤石岳 』もどっしりと鎮座し絶景を満喫することが出来たが、年々雪解けが早くなっているような 気がしてしまう。絶景を満喫した後は薊畑へと一気に下り再び重い荷物を担ぎ聖平小屋へと移動して長かった初日の 行程がようやく完了となった。聖平小屋宿泊者数は7人ほどでゆったりとくつろぐことが出来て、水も横に流れている 沢の水(南アルプスの天然水)を使いたい放題、トイレも解放(紙は持ち帰り)されており快適な冬季小屋だった。 2日目も長丁場のため、18時過ぎには就寝となった。

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【芝沢ゲート】
出発時の駐車場はまだまだ空きがあった

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【登山届を提出して深夜2時14分に出発】
まずは易老渡登山口まで5q程の林道歩き

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【易老渡登山口】
次は2q程先の便ヶ島へ



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【易老渡を過ぎるとあるトンネル】

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【便ヶ島に到着】

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【便ヶ島から登山道に入り西沢渡へ】



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【少し登ると小さなトンネルがある】
こじんまりとした可愛いサイズのトンネル

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【この区間の道は歩きにくい】
斜面が崩れて足元が悪い所が多数

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【便ヶ島から2q程歩くと西沢渡に到着】
芝ゲートから2時間19分もかかった;;



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【人力ワイヤーロープウェイで渡渉】
渡りきった頃には夜が明けた

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【西沢渡から聖岳に向けて登り始める】
西沢渡から聖岳の標高差は1900mもある

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【少し登ると廃屋があった】
森林管理署の建物のようだ



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【フィックスロープがる急坂箇所】

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【危険区域の注意書き】

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【重いザックに苦しみながら登って行く】



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【ツツジの花】

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【イラモミの大木の下の広場】

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【標高1800m地点を通過中】



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【苔平】

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【バイカオウレンだろうか?】

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【標高2300m辺りから残雪が現れた】



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【出発して6時間で薊畑分岐に到着】

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【南岳と上河内岳】

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【イザルガ岳と光岳】



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【気合を入れ直して聖岳を目指す】
薊畑分岐に重ザックをデポさせて頂いた

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【聖岳の頂はまだまだ遠い】
薊畑分岐から聖岳の標高差は610m程

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【樹林の残雪ゾーンは歩きにくい】
踏み抜き多数で疲れる・・・



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【樹林帯を抜けるとラスボスの聖岳登場】

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【ラスボスの前に小聖岳に登らねば】

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【雄大な山容の聖岳】
それにしてもGWなのに雪が少ない



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【小聖岳の登り】

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【小聖岳の山頂に到着】

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【明日歩く南岳と上河内岳】



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【聖岳の岩稜帯へ】

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【まだあの頂きは遠い・・・】

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【ピッケルとアイゼンの出番は無さそう】



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【こんな所に氷瀑が!】

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【聖岳上部はガレガレの道】

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【振り返り見る登って来た道】



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【急斜面の雪渓を避けてガレ道を登った】
夏道は一部雪渓で埋まっていた感じだ

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【頂上直下で雪渓を横断】
結局ここまで靴のみで登って来た

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【山頂標識が雪に埋まった聖岳に到着】
写真を撮るためにチェーンスパイクを装着



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【奥聖岳方面】

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【富士山】

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【聖岳の山頂で撮影に夢中の筆者】



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【兎岳】

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【中央アルプスの遠景】

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【赤石岳に思いを馳せて下山開始】



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【薊畑分岐で重ザックを回収して聖平へ】

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【聖平小屋分岐】

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【聖岳を見ながら木道を歩き聖平小屋へ】



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【聖平小屋の冬季小屋】
営業期間外は冬季小屋が解放されいる

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【中も綺麗でした】
12時半頃に着いたので少しお昼寝

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【テント場には4張り程のテントあり】
テントも担いで来たが冬季小屋に宿泊



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【聖平小屋のそばにある沢】
ここで水を汲んだ

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【テント場の奥にあるトイレ】
本日の冬季小屋は7人ほどだった

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【本日の夕飯はフォー入り鍋】
明日に備えて6時頃に就寝



2日目
(聖平小屋〜光岳)
 3日目
(光小屋小屋〜芝沢ゲート)


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