【三股から北アルプス周回縦走 2泊3日テント泊(2日目)】

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【常念岳】 じょうねんだけ 2857m 【大天井岳】 おてんしょうだけ 2921.9m
【槍ヶ岳】 やりがたけ 3180m 【蝶ヶ岳】 ちょうがたけ 2677m

登山日 2013年8月10日(土)〜12日(月)
山域 北アルプス 【 − 常念岳・槍ヶ岳 】 【二百名山 − 大天井岳】
コースタイム 【1日目】11時間8分 (休憩・テント設営等、約1時間59分含む ※歩行タイムは9時間9分)
【2日目】10時間36分 (休憩等、約1時間17分含む ※歩行タイムは9時間19分)
【3日目】6時間34分 (休憩等、約59分含む ※歩行タイムは5時間35分)
コース 【1日目】
三股駐車場(2:21)〜三股登山口(2:35-2:43 情報収集等8分)〜[途中休憩10分]〜2207のピーク(5:14)〜前常念岳(6:44-6:53 休憩9分)〜常念岳(7:55-8:02 休憩7分)〜常念小屋(8:49-9:04 休憩15分)〜[途中休憩5分]〜東天井岳の山腹(11:11-11:28 昼食休憩17分)〜大天荘テント場(12:23-12:50 テント設営27分)〜大天井岳(13:00-13:21 休憩21分)〜大天荘テント場(13:29 テント泊)
【2日目】
大天荘テント場(3:56)〜大天井ヒュッテ(4:25-4:35 休憩10分)〜ビックリ平(5:01)〜赤岩岳付近(5:42)〜ヒュッテ西岳(6:19-6:32 休憩13分)〜水俣乗越(7:15)〜ヒュッテ大槍(8:36-8:44 休憩8分)〜槍ヶ岳山荘(9:23-9:28 休憩5分)〜槍ヶ岳(9:46-9:57 休憩11分)〜槍ヶ岳山荘(10:26-10:31 休憩5分)〜殺生ヒュッテ(10:53-11:04 昼食休憩11分)〜天狗原分岐(12:04)〜槍沢大曲り(12:34)〜槍沢(馬場平)キャンプ場(12:55)〜槍沢ロッジ(13:16-13:30 休憩14分)〜一の俣(13:57)〜国設横尾野営場(14:32 テント泊)
【3日目】
国設横尾野営場(5:40)〜槍見台(6:11)〜常念岳方面との分岐(8:09-8:15 休憩6分)〜蝶ヶ岳ヒュッテ(8:41-8:46 休憩5分)〜蝶ヶ岳(8:50-9:33 休憩43分)〜大滝山分岐(9:44)〜蝶沢(10:36)〜まめうち平(11:01-11:06 休憩5分)〜力水(11:45)〜三股登山口(12:03)〜三股駐車場(12:14)
天候 【1日目】晴れ(槍穂高方面は雲が掛かったり晴れたりでした)
【2日目】快晴(1日中文句なしの快晴)
【3日目】晴れ(蝶ヶ岳で休憩していると常念岳はガスに包まれ始めていた)
駐車場 三股駐車場 (無料 70台程) , トイレ有り
※夏〜秋シーズの週末や連休は満車になります。早めの到着をお勧めします。
※今回は夏の連休の土曜日深夜2時頃に着きましたが7割ほど埋まっていました。だた前日に混雑した形跡があり路上駐車も沢山ありました。 そして下山後、路上駐車の列はかなり伸びていました・・・。
日帰り温泉 ★安曇野蝶ヶ岳温泉 ほりでーゆー四季の郷
備考 ★林道烏川線は平成25年8月20日〜11月30日まで法面改良工事が行われます。
※安曇野市のHPの林道等の道路状況をチェックする事をお勧めします。
★登山届は三股登山口で提出できます。。
★トイレは駐車場と三股登山口にあり、各山小屋に有料トイレがあります。
※有料トイレは使用料を払いましょう〜
★今回、行動中に登山道で飲用した水場は槍沢の水と力水です。どちらも冷たくて美味しい♪
★大天荘のテント場は30張りほど。今回はほぼ埋まっていました。
※季節により満員で張れない事もあるみたいなので早めに張ったほうが無難でしょう。
※テント場は500円/人、水場なし(200円/1Lで小屋で買えます)、野外にトイレがある。
★国設横尾野営場は100張り(北と南に2か所)ほど。今回見た限り満員という事もなさそうでした。
※テント場は500円/人、水場あり(無料 トイレの前に蛇口が設置)、野外にチップ制公衆トイレがある。
★槍沢(ババ平)キャンプ場は30張りほど。人気ですぐ満員になります。
※テント場は500円/人、水場あり、野外に簡易トイレがある。(水場とトイレは7月〜10月のみ)
※テント場の受け付けは槍沢ロッジにて。槍からの下山時に使用の場合は受付は翌日でも可。
★東鎌尾根は梯子や鎖場がありアップダウンもあります。悪天候時は注意が必要です。
★槍の穂先は時間帯によりますが渋滞します。短いですが岩場・鎖場・梯子があります。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 三股からの2泊3日テント泊の全コース】


断片図

【断面イメージ図 アップダウンが多い2泊3日の全コース】



断片図

【断面イメージ図 距離の長い2日目のコース】




【承認番号 平24情使 第800号】
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の了承を得て同院発行の 数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」
承認を得て作成した地図画像などを複製及び使用するには国土地理院長の承認を得なければなりません。



山行のつぶやき

縦走2日目は東鎌尾根を詰め今回の最大の目的地『槍ヶ岳』に登頂後、横尾まで一気に下って行くという長丁場のコースである。 という訳で本日も早立ちし、4時前には大天井ヒュッテ目指してヘッドランプの明かりのもと下って行く。ヒュッテからは喜作新道を通り槍を目指すのだが、 昨日大天井岳山頂から眺める凸凹とした稜線の山容はかなり歩き応えがありしんどそうに見えたが、実際に歩く喜作新道は巻き道が多く比較的 歩きやすい上に多様な花が咲き乱れており、予想以上にいい感じの稜線である。距離が長いのであまり花の写真撮影は出来なかったが、今度 ゆっくりと歩きに来たいなと思わせるには十分魅力ある景観であった。槍ヶ岳や威圧的な北鎌尾根を横目に眺めながら進んで行くと、前方に大きく 切れ落ちた東鎌尾根が目に飛び込んでくる。あれを大きく下って登り返さないといけないと思うとゾッとしてくるが、前進するしかないので気合を 入れ直し進んで行く。ヒュッテ西岳までは予想以上に歩きやすい道で順調に来ることができ、ここで命の水『コカコーラ』を補給し東鎌尾根に備える事と する。コーラを飲むとカロリー補給されどうやら 2時間程度(2人で1本)は体力が回復する気がし、ここから『ヒュッテ大槍』『殺生ヒュッテ』とコカコーラリレーが続いて いくのである。 (コカコーラを飲まないと動けないとはワンピースのフランキーかと突っ込みたくなるが…) 東鎌尾根は梯子こそ多くあるが遠くから眺めるよりも 実際に歩いたほうが意外と登りやすく、だんだんと大きくなる槍の穂先が魅力的で中々いいコースであるなと感じられた。特にヒュッテ大槍から先の 穂先を巻きながら槍ヶ岳山荘まで至る道のりは迫力ある穂先を見上げながら、「早く登らんかい」と言う風に槍が挑発的に挑んでいるようでその迫力に 圧倒されながら進む事ができお勧めのコースである。槍ヶ岳山荘に到着しここからは空身で槍の穂先を往復したが、筆者らは比較的すいてる時間に 運よく当たったようで周囲の登山者が空いてるねと話していた。正直な所、空いてる時間でこれだけ渋滞するのであれば混雑してる時はどれだけ 渋滞しているのであろうと、岩場よりもその状況を考え恐ろしくなってしまった。当分はもういいかなと思いながら槍を後にし槍沢へ向け下って いったが、疲れた足にこの下りはあまりにも長すぎ嫌気がさしてきたころにようやくババ平のテント場まで到着した。この時点で時刻は13時であり 時間的に横尾までは十分可能であろうと判断し予定通り横尾へ向け出発する。途中、槍沢ヒュッテでシャーベットのアイスを食べたがこれが最高で英気を養い横尾まで 河原添いの道をぶらぶらと歩き無事2日目が終了した。横尾キャンプ場は梓川沿いにあるため、2日間歩いて汗だくになった体を冷たい川の水で吹き リフレッシュした気持ちでゆっくりと休むことができた。(稜線のテント場とは違い暴風が吹き荒れる事も無く久しぶりの安眠であった)

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【AM3:56にテント場出発】
それにしても夜中は凄い風だった

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【遂に喜作新道へと歩を踏み入る】
真っ暗闇の強風の中下って行く

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【大天井岳 西分岐】
おっ 槍ヶ岳まで7.5kmと書いてある



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【大天井ヒュッテまで下ってきた】
小屋泊の皆さんも出発準備の様子

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【夜が明けて来た〜】
奥の方に前穂高岳が見えてる♪

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【コバイケイソウの群生】
中々見事な群生だなぁ〜



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【赤岩岳へと続く道】
稜線の左側をトラバースする

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【稜線に登るとビックリ平に着いた】
360度の展望が広がっている

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【表銀座縦走路から朝日が昇る】
本当に清々しい気持ちになる



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【朝日に照らされる槍ヶ岳】
喜作新道からの槍は見応えがある

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【気持ち良い稜線を歩く相方】
絶景に度々足が止まる

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【ニッコウキスゲ(日光黄菅)】
斜面に所々咲いていた



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【赤岩岳まであと50mの標識】
赤岩岳の山頂はどこだ?

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【結局解らず先に進むことに】
東斜面の巻道を進んで行く

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【一面のお花畑@】
次は是非撮影山行で来たいなぁ



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【一面のお花畑A】
ミヤマキンポウゲの群生

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【ハクサンフウロ(白山風露)】

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【ミヤママンネングサ(深山万年草 )】



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【トリカブト(鳥兜)】
もっと撮影したいがそろそろ進まねば

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【西岳(手前)と穂高連峰(奥)】
喜作新道は思いのほか歩きやすい

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【西岳への分岐】
西岳は次回に持ち越し



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【ヒュッテ西岳までやってきた】
景色が抜群の山小屋

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【ヒュッテ西岳からの穂高連峰】
前穂(左)奥穂(中央)北穂(右)

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【ヒュッテ西岳からの東鎌尾根】
残念ながら槍の穂先は雲の中



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【おし 東鎌尾根に突入しよう!】
西岳(中央奥)に別れを告げる
それにしても東鎌尾根は人が多いなぁ

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【まずは長い2段梯子を下る】
ニセ乗越まで一気に下った後、
一度登り返し水俣乗越へと下るのだ

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【降りて来た梯子を見上げる】
梯子の次は鎖場が待っている



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【ミネウスユキソウ(峰薄雪草)】
撮影でついつい足がとまってしまう

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【水俣乗越 ここから700m程登る】
今迄の道標の距離と計算が合わない

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【槍を正面に見据え登って行く】
まだまだ槍は遠いいなぁ〜



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【槍ヶ岳と北鎌尾根】
北鎌尾根はバリエーションルート
未熟な筆者達では厳しいルートだ

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【この辺りは木の梯子が連続する】
景色が良すぎてテンションUPだが
重ザックが肩に食い込みペースダウン;;

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【窓と呼ばれる東鎌尾根の核心部】
三段の梯子を下った後ヤセ尾根に注意



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【この辺りはちょっと歩きやすい】
そろそろカロリー補給をせねば

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【槍ヶ岳もだいぶ近づいてきた】
よく見ると手前の斜面に人が登ってる

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【ヒュッテ大槍まで来た〜】
早速、お気に入りの「コーラ」を入手!



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【中岳と穂高連峰】
今日はどこも縦走は最高だろうなぁ

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【槍ヶ岳まであと一息頑張ろう】
ココは槍沢・殺生ヒュッテ・槍方面の分岐

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【東鎌尾根最後の梯子を登る】
気を抜かずに慎重に進む



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【槍ヶ岳直下のガレ場を歩く】
なんか槍に威圧されてる気分になる

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【槍ヶ岳山荘まであと少し】
槍ヶ岳分岐の道標を過ぎると着く

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【槍ヶ岳山荘に到着!】
ここにザックをデポして穂先に登ろう



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【空身で穂先に出発!】
時間帯的に渋滞はマシそうだ

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【頂上直下の梯子を登る相方】
梯子が怖くて中々登れない方もいた

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【槍ヶ岳の頂上】
14年ぶりにこの頂きに到達した



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【頂上からの穂高連峰方面】
しばし絶景を撮影する

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【槍ヶ岳山荘は凄い所に建っている】
左側にテント場も見える

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【双六岳方面】
頂上は狭いのでそろそろ下山しよう



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【渋滞の列に並びながら下山】
落石させないよう慎重に下る

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【山荘から望遠で穂先を撮影@】
登り下りが交差する箇所は渋滞

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【山荘から望遠で穂先を撮影A】
穂先には沢山の人が見える



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【タカネシオガマ(高嶺塩竃)】
鮮やかな紫が目につく

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【槍ヶ岳分岐から槍沢へ下る】
時間的には横尾まで下れそうだ

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【槍沢は中々の急坂】
登って来る方々の足取りは重そう



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【振り返り見る槍ヶ岳】
雲が沸き立ちいい感じだ♪

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【殺生ヒュッテに寄り道しよう】
目的はもちろんコーラである

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【殺生ヒュッテのテント場】
斜面の岩々に囲まれたテント場



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【大喰岳(おおばみだけ)】
補給も完了し下山再開

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【ハクサンイチゲと槍ヶ岳】
ついつい振り返り撮影となる;;

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【ヒュッテ大槍への直登ルート】
十数人、登って行くのが見える



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【坊主岩小屋】
播隆上人が籠ったと言う岩小屋

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【エゾシオガマ(蝦夷塩竃)】
脇には花達が咲いている

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【水場の水は冷たくて美味しい】
皆さんここで水を補給してました



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【シナノキンバイ(信濃金梅)】

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【ミヤマカラマツ(深山唐松)】

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【ミヤマキンポウゲの八重咲き?】



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【天狗原分岐】
槍ヶ岳から標高832m下ってきた

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【少しだけ雪渓が残っていた】
ノーアイゼンでも問題なし

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【西岳(左)赤沢山(右)】
朝は6時過ぎに西岳付近にいたなぁ



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【槍沢大曲り】
水俣乗越への直登ルート

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【迂回路地点(振返り撮影)】
向って右側が迂回ルート

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【槍沢を更に延々と下る】
下る毎に暑くてたまらない;;



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【槍沢(ババ平)キャプ場】
既に沢山のテントが張られている
13時の時点で張り場は後少しだ

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【これがカブト岩なのかな】
岩に槍見と書いてある

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【槍沢ロッジは凄い人だ】
流石に疲れた;;補給タイムとしよう
シャーベットを3個も購入して生き返る♪



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【センジュガンピ(千手岩菲)】
本日はあまり花は撮影出来なかった

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【傾斜の緩くなった槍沢沿いを歩く】
槍沢ロッジ〜横尾まで4kmの距離

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【一の俣まで下って来た】
橋を渡り、後は梓川沿いを下る



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【おー 横尾山荘に着いた〜】
長い2日目がようやく終了

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【国設横尾野営場は2か所ある】
トイレと水場の前の方に設営しよう

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【本日の晩御飯】
今日はぐっすり寝れそうだ




1日目 常念・大天井岳  3日目 蝶ヶ岳


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