【蓮華温泉から北アルプス周回縦走 2泊3日テント泊(1日目)】

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【朝日岳】 あさひだけ 2418.3m 【雪倉岳】 ゆきくらだけ 2610.9m
【白馬岳】 しろうまだけ 2932.2m 【小蓮華山】 これんげさん 2766m
【乗鞍岳】 のりくらだけ 2436.7m

登山日 2013年9月21日(土)〜23日(月)
山域 北アルプス 【 − 白馬岳 】 【二百名山 − 雪倉岳】 【三百名山 − 朝日岳】
コースタイム 【1日目】8時間7分 (休憩約1時間1分含む ※歩行タイムは7時間6分)
【2日目】8時間52分 (休憩等、約55分含む ※歩行タイムは7時間57分)
【3日目】5時間55分 (休憩等、約19分含む ※歩行タイムは5時間36分)
コース 【1日目】
蓮華温泉駐車場(5:00)〜兵馬ノ平湿原(5:35)〜瀬戸川橋(6:06)〜白高地沢橋(7:08)〜[途中休憩7分]〜花園三角点(8:31-8:38 休憩7分)〜青ザク(9:13)〜[途中休憩10分]〜吹上のコル(11:19-11:28 休憩9分)〜朝日岳(12:04-12:32 休憩28分)〜朝日小屋テント場(13:07 テント泊)
【2日目】
朝日小屋テント場(4:54)〜水谷コル(5:00)〜朝日分岐(6:01)〜小桜ヶ原(6:17)〜[途中休憩6分]〜雪倉岳(8:23-8:33 休憩10分)〜雪倉岳避難小屋(8:55)〜鉱山道分岐(9:41-9:48 休憩7分)〜三国境(10:32-10:41 休憩7分)〜白馬岳(11:16-11:29 休憩13分)〜三国境(11:56-12:03 休憩7分)〜小蓮華山(12:41-12:46 休憩5分)〜船越ノ頭(13:20)〜白馬大池山荘テント場(13:46 テント泊)
【3日目】
白馬大池山荘テント場(5:28)〜乗鞍岳(5:54)〜栂池方面との分岐(6:36)〜千国揚(7:20)〜[途中休憩5分]〜笹目尾根分岐(8:08)〜神ノ田園(8:37)〜風吹山荘(9:01)〜笹目尾根分岐(9:18-9:27 休憩9分)〜[途中休憩5分]〜笹目尾根終了地点(10:33)〜風吹大池登山口(10:56)〜蓮華温泉駐車場(11:23)
天候 【1日目】快晴(1日中文句なしの快晴)
【2日目】晴れ後曇り(昼前から稜線にはガスがかかり展望は望めなくなった)
【3日目】快晴(1日中文句なしの快晴)
駐車場 蓮華温泉駐車場(70台程)  トイレ有り
※夏・秋山シーズンの週末はすぐ満車になると思います。蓮華温泉の温泉客もこの駐車場を使用されます。
※9月3連休の初日のAM3時頃で7割程埋まっていました。また下山時は路上駐車の列が出来ていました。
日帰り温泉 蓮華温泉 白馬岳蓮華温泉ロッジ ,  道の駅 小谷 深山の湯
備考 ★白馬岳付近の登山に関する情報は白馬村観光局公式サイトに詳しく掲載されています。
※同サイトで登山者カードがダウンロード出来ます。事前に書いていけるので便利です。
★トイレは駐車場と、各山小屋に有料などのトイレがあります。
※有料トイレは使用料を払いましょう〜
★コース上には水場が数ヵ所あります。
※沢を渡る回数が多く、どれが地図上で表記されている水場なのかは良く分りませんでした・・・
★朝日小屋のテント場は50張りほど。今回はまだまだ空きはありました。
※テント場は500円/人、水場はテント場内にあり(無料)、野外にトイレがある。
★白馬大池山荘のテント場は公式では30張りですが50張りは張れると思います。
※今回はほぼ埋まっていましたが、白馬大池付近には少し張る場所が残っていました。
※テント場は500円/人、水場は小屋前にあり(無料ですがタンクに貯めた水なので節約が必要です)、野外にチップ制トイレがある。
★雪倉岳避難小屋は非常時のみに利用する事となっています。
★五輪尾根は木道が多く整備されており季節にも寄りますが花や景色などの見所が多くあります。
※ただアップダウンもあり、カモシカ坂の急坂は段差が大きく楽とは言えないコースです。
★乗鞍岳から天狗原の間は大きな岩がゴロゴロとした道です。
★天狗原に設置されている木道は一部腐食が激しい為、注意が必要です。
★鉱山道の「瀬戸川橋は流されてありません」と書かれていました。(2013年9月現在)
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 三股からの2泊3日テント泊の全コース】


断片図

【断面イメージ図 アップダウンが多い2泊3日の全コース】



断片図

【断面イメージ図 標高差のある1日目のコース】




【承認番号 平24情使 第800号】
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の了承を得て同院発行の 数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」
承認を得て作成した地図画像などを複製及び使用するには国土地理院長の承認を得なければなりません。



山行のつぶやき

待ちにまった9月の3連休、テント泊という事でどこに行こうか悩みに悩んだ末 (昨年は唐松岳〜五竜岳という超メジャーコースを選び余りの人の多さに愕然…)、 なるべく北上し紅葉を期待すると共に少しでも人の少なそうな場所と考え、朝日岳〜白馬岳を周回する事にし蓮華温泉を起点とする事とした。朝日岳は花畑のイメージが 強いので、この時期はあまり人がいないのではないかと目論んでの選定である。蓮華温泉から朝日小屋まではコースタイム 8時間余りなので、正直な所だいぶ甘く見ており 三脚やら無駄な物をザックに詰め込んだため 20s 強と完全に軽量化に失敗した形での START である。 (この時はまだ余裕だと思っていた…そして地獄のロードが始まる…)  蓮華温泉を出発するとまずは瀬戸川橋を目指して約 300m 程の標高差を下って行く。登山口から山頂まで標高差 1000m 程のはずが、いきなり 1300m に大幅 Up し開始早々 テンションが下がる展開に気が滅入ってくる。久しぶりの重たい荷物に既に肩も痛くなり、早くも後悔気味の気持ちを抑えながらいよいよ登り返しの始まりである。樹林帯の 中の道を登って行き、カモシカ坂の急登を過ぎるまではただひたすらに汗が噴き出す中、我慢の時間となる。カモシカ坂を登り切り樹林帯を抜けると一気に今迄の苦労が解放され 視界が開け気持ちの良い木道の道となる。 (景色は良いが久しぶりの子泣き爺登場にノックアウト寸前?!) 花園三角点から吹上のコル方面を見上げるとまだまだ遠く、中身を捨てて いきたくなる衝動にかられてしまう気持ちを押えつつ、まだ残っている高山植物の写真を撮りながらノロノロと進みじわじわと標高を稼いでいく。そして五輪の森を抜けると一面の イワイチョウの草黄葉が出迎えてくれた。木々の紅葉はまだ少し早いようだが、草紅葉は中々いい感じに彩られておりついつい写真撮影に夢中になってしまう。そしてこの1回1回のスクワット動作が ボディーブローのように効いていき (恐るべし小泣き爺の恐怖!!) 立ち上がるのが苦しくなっていくのである。必死の思いで吹上のコルまで到着した頃には疲労困憊で、ザックを投げ出し 休憩を取っていると今日初めての後続の登山者が登って来た。コースタイムに対し初めに貯金した時間もだんだんと使い果たしていき、終盤の登りはコースタイムよりも遅い時間で 上がったので無いかなと思われるゆっくりのペースで重い足を引きずりながら朝日岳山頂へと到着した。山頂からは白馬岳や剱・立山方面が一望でき予想以上の景色と 予想通りの人の少なさに満足していると、若い夫婦が登ってきてしばらく談笑したがこのご夫婦とはこの後、3日間を通じてお会いする事となった。ここまでくれば初日の 行程は終わったようなもので足取りも軽く朝日平テント場へと下り、気分的に長く苦しかった 1日目の行程が終了した。テントを設営し小屋で購入したビールで乾杯したあとは 昼寝をし、のんびりと過ごすこの時間が山での至福の時である感じがする。 (それまでのしんどさとのギャップが良いのであろう) 夕方、早めの夕食を食べた後、白馬方面の 写真撮影を行い明日の天気に期待しつつ 19時前に就寝となった。朝日平から眺める雪倉岳から白馬岳への道程も中々ハードそうな感じであり、明日も大変な1日になりそうな 予感である。

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【蓮華温泉車場(写真は下山時)】
人気の駐車場なので満車もしばしば
週末などは早め着がお勧めです

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【朝5時 暗闇の中出発!】
蓮華温泉前から朝日岳方面へ進む
瀬戸川まで標高320m程下らねば・・・

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【鉱山道分岐】
鉱山道の橋は流されて無いとの事
蓮華の森自然歩道の木道を下る



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【アヤメ平から山々が望める♪】
雪倉岳(左)赤男山(中央)朝日岳(右)

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【兵馬ノ平(へいまのたいら)湿原】
アヤメ平から5分程歩くと着く

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【湿原にはお花畑の名残があった】
夏は見事なお花畑なんだろうなぁ



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【ダイモンジソウ(大文字草)】
登山道脇に多く咲いていた

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【樹林帯を更に下って行く】
一部滑りやすい箇所もあった

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【瀬戸川橋まで下りきった〜】
立派な鉄橋が架かっていた



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【気持ち切り替え登り始める】
下った320m程をリセットせねば;;
瀬戸川と朝日岳の標高差は1270m程

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【立ち枯れの木】

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【白高地沢のぞき】
樹木の隙間から沢が見える
ここでしばし花の撮影タイム



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【ウメバチソウ(梅鉢草)】

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【ゴマナ(胡麻菜)かな?】

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【ノコンギク(野紺菊)】



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【ノコンギク(野紺菊)】
重ザックのせいで撮影が大変・・・

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【瓢箪池を左手に見ながら歩く】
断続的に木道が整備されている

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【白高地沢橋を渡る】
昨年の夏に完成した立派な橋



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【白高地沢橋からの朝日岳】
目指す朝日岳はまだまだ遠い

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【遠い朝日岳目指し頑張ろう】
標識によると朝日岳まで6.1kmとある

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【これは何の実だろう】
葉で見分けられないと解らない;;



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【トリカブト(鳥兜)】
鳥兜の区別は難しい・・・

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【岩場を登る】

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【岩場を登ると水場があった】
ここが地図上の水場なのかな
ここで小休憩としよう



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【休憩場所からの眺め】
小蓮華山(奥)と雪倉岳(手前)
それにしても今日はいいお天気♪

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【カモシカ坂を登る】
段差が大きくキツイキツイ;;

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【樹林帯から開けた場所になった】
整備された木段を登って行く



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【絶景の中、歩を進める】
見所が多くて足が度々止まる

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【あの上が花園三角点だろうか】
この辺りは色づく木々が美しい

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【色づくウラジロナナカマド】
赤い実もとても綺麗



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【この実はなんだろうか】
見たことない形だなぁ

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【花園三角点に到着】
ここで小休憩としよう

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【少し近づいた朝日岳】
今から歩く道が見えている



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【雪倉岳(左)と赤男山(右)】
雪倉岳の登りはキツそうだ・・・

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【五輪山とイワショブの群生】
夏のお花畑が見て見たいなぁ

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【イワショウブ(岩菖蒲)】
群生で白く見えていたのは花



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【イワショウブ(岩菖蒲)の実】
群生で赤く見えていたのは実

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【オトギリソウ(弟切草)】
まだ頑張って咲いていた

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【カライトソウ(唐糸草)】
登山道脇にとても沢山咲いていた



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【シモツケソウ(下野草)】

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【ツリガネニンジン(釣鐘人参)】

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【タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)】



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【撮影しながら稜線目指して登る】
斜面をトラバース気味に登って行く

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【振返り見る花園三角点方面】
湿地帯の五輪高原が見渡せる

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【青ザクと呼ばれるガレ場】
ジグザグと登って行く



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【雪倉岳】
雪が付く山で一番高い山だそうだ

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【五輪の森】
少しダケカンバなどの木々の中を歩く

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【トラバースの道を登って行く】
樹林帯に入ったり出たりを繰り返す



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【沢筋を何度も横断する】
水に困る事はなさそうな道だ

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【草紅葉のイワイチョウ】
来週辺りが見頃だろうか

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【青ペンキで水と書かれた水場】
ベンチもあり休憩に最適



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【お花畑と朝日岳】
この景色をほぼ貸切とは贅沢♪

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【吹上のコルはまだなかなぁ】
重ザック&撮影で疲れてきた;;

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【カッコイイ岩と紅葉】
岩に名前が付いているのかな



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【ミヤマシシウドの群生】
この季節でも花は充分楽しめる

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【ミヤマシシウド(深山猪独活)】
青空に白い花が映える

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【タカネトウウチソウ(高嶺唐打草)】
自信はありませんが・・・



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【ミヤマアケボノソウ(深山曙草)】

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【ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)】

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【ミヤマアキノキリンソウ深山秋の麒麟草】



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【コウゾリナ類に似ているけど不明】
コウゾリナにしては花びらが少ないしなぁ

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【雄大な朝日岳】
五輪尾根は景色が本当に美しい

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【お花畑と草紅葉】
この辺りはタカネトウウチソウが多い



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【青空とチングルマの果穂】

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【ミヤマリンドウ(深山竜胆)

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【ウサギギク(兎菊)】



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【一面のイワイチョウと朝日岳】
緑と黄色のコントラストが美しい

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【イワイチョウ(岩銀杏)】
花が少し残っていた♪

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【吹上のコルにやっと到達!】
ここまで長かったなぁ・・・



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【吹上のコルからの眺め】
眼下に朝日池が見える

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【いよいよ朝日岳への最後の登り】
ガレ場をジグザグ登って行く

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【振返り見る景色】
黒負山(左奥)と五輪山(中央)



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【朝日岳頂上まであと少し】
う〜む 景色が美しすぎる♪

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【朝日岳頂上は展望が良い】
頂上で登山者の方と楽しく談笑♪

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【白馬岳(望遠レンズで撮影)】
さぁ、朝日小屋まで下るとしよう



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【草紅葉と白馬岳方面】
白馬岳・旭岳・裏旭岳・小旭岳

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【目指す朝日小屋まで後少し】
水沢コルまで下り少し登り返す道

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【朝日小屋とテント場】
テントを設営し撮影に出かける



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【朝日平の景色@】
右の斜面は前朝日岳

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【チングルマの果穂のアップ】
まるで毛糸のような果穂

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【朝日平の景色A】
色づくチングルマと池塘



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【ヤマハハコ(山母子)】
筆者にとってはお馴染みの花

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【昼寝の後は早めの晩御飯】
餅入りポトフとおにぎりで晩餐

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【晩御飯の後は再び撮影タイム】
皆さん夕焼けを見に集まって来た



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【夕日に照らされる白馬方面】
美しい眺めにしばし見とれる

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【赤く染まる白馬岳】
明日はあの頂きに立てるだろうか

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【赤く染まる朝日岳】
撮影も終了し早めの就寝




2日目 雪倉岳・白馬岳  3日目 乗鞍岳・風吹大池


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