烏帽子岳・小河内岳・荒川岳 鳥倉林道からの2泊3日ピストンコース(1〜2日目)

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【烏帽子岳】 えぼしだけ 2726m 【前小河内岳】 まえおごうちだけ 2784m
【小河内岳】 おごうちだけ 2801.6m 【板屋岳】 いたやだけ 2646m
【荒川前岳】 あらかわまえだけ 3068m 【荒川中岳】 あらかわなかだけ 3083.2m
【悪沢岳(荒川東岳)】 わるさわだけ 3141m  

登山日 2014年8月11日(月)〜8月13日(水)
山域 南アルプス【 − 悪沢岳 】
コースタイム 【1日目】8時間17分 (休憩等、約25分含む ※歩行タイムは7時間52分) 
【2日目】完全停滞の為、行動時間0分 (※悪天候の為、テント内で1日中ゴロゴロ過ごす・・・)
【3日目】16時間28分 (休憩・テント撤収等、約1時間51分含む ※歩行タイムは14時間37分)
コース 【1日目】
鳥倉林道ゲート前(5:57)〜鳥倉登山口(6:38)〜豊口山間のコル(7:42)〜水場(8:22-8:27 休憩5分)〜塩川方面との分岐(8:53)〜三伏峠小屋(9:19-9:32 休憩13分)〜烏帽子岳(10:18)〜前小河内岳(10:58)〜小河内岳(11:35)〜[途中休憩 7分]〜板屋岳(13:21)〜高山裏避難小屋(14:14 テント泊)
【2日目】
高山裏避難小屋のテント場で1日完全停滞
【3日目】
高山裏避難小屋(1:00)〜水場(1:20)〜ガレ場の取付き地点(2:20)〜荒川前岳(3:13)〜荒川中岳(3:24)〜悪沢岳(荒川東岳)(4:24-4:32 休憩8分)〜荒川中岳(5:38-5:43 休憩5分)〜荒川前岳(5:53)〜ガレ場の取付き地点(6:36-6:45 休憩9分)〜水場(7:44)〜高山裏避難小屋(8:04-8:46 テント撤収42分)〜板屋岳(9:46)〜[途中休憩 6分]〜小河内岳(12:02-12:08 休憩6分)〜前小河内岳(12:46-12:53 休憩7分)〜烏帽子岳(13:34-13:46 休憩12分)〜三伏峠小屋(14:27-14:38 休憩11分)〜塩川方面との分岐(14:58)〜水場(15:18)〜豊口山間のコル(15:55)〜鳥倉登山口(16:42-16:47 休憩5分)〜鳥倉林道ゲート前(17:28)
天候 【1日目】雨後曇り(雨は昼前に止んだが稜線上は風が強かった)
【2日目】雨(明け方前から1日降り続いた・・・)
【3日目】晴れ後曇り(稜線上の風も弱く昼過ぎまでは非常に良いお天気だった)
駐車場 ★鳥倉林道ゲート前駐車場(無料 20〜30台程) トイレ有り
※通常なら深夜で満車になる大人気の駐車場ですが、今回は台風後なので数台のみとレアな状況
日帰り温泉 信州小渋温泉 赤石荘 ,信州まつかわ温泉 清流苑
※どちらも宿泊施設ですが日帰り入浴可能  
備考 ★トイレは鳥倉林道ゲート前と鳥倉登山口にあります。また各山小屋に有料トイレがあります。
※登山口は簡易トイレです。有料トイレは必ず料金を払いましょう〜
★登山ポストはゲート前と登山口に設置されています。
★今回のコースに迷う箇所は特にありません。
★塩川ルートは2014年8月現在は道路崩壊の為、全面通行禁止です。
★高山裏避難小屋のテント場は20張り程、水場は小屋から片道10分ほど下った所にあります。
※2014年8月現在は1日600円/人、トイレは小屋外にあり
★小河内岳避難小屋と中岳避難小屋はテントは設営できません。
★諸説あるようですが「荒川三山」とは「前岳」「中岳」「東岳(悪沢岳)」が一般的のようです。
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)




行程地図

【行程イメージ図 鳥倉林道からのピストンコース】


断片図

【断面イメージ図 距離の長〜い変則2泊3日テント泊全コース】



断片図

【断面イメージ図 1日目のコース 小さなアップダウンが多い】




当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。



山行のつぶやき

今年の8月連休は台風11号による大荒れの天気で幕を開ける事となった。筆者の住んでいる地域には特別大雨警報が発令され、携帯には 避難勧告/指示のメールが役所から頻繁に入って来る非常事態となっていた。幸い何事も無く台風は過ぎ去り静かになった所で、台風一過を期待し南アルプスへ 出かける事とした。深夜車を走らせ登山口となる鳥倉登山口まで到着してみると、いつも満車で停める事の出来ない駐車場に車が3台程度しか停まっていない。 まぁある意味当たり前の事ではあるが予想と違ったのは、明け方までには回復すると考えていた天気が怪しく雨が再び降り始めた事である。しばらく車で仮眠し 雨の止むのを待つが止む気配は一向に無く悩んだが、家を出る時の天気予報からしてこれから回復していくであろうと考え6時前に出発する。小雨の降るなか雨具を装着し三伏峠 を目指し進んで行くが、雨模様のため写真を撮る気力が出ないままだらだらとゆっくり登り三伏峠小屋に到着。ここから先は稜線歩きとなっていくが 稜線に出たとたんに暴風が吹き荒れ寒い。烏帽子岳付近で雨は止んだが、濃霧と暴風で濡れる事には何の変りも無く体温を奪われていく。風表に曝されると 非常に寒く、風裏に入ると暑くて汗が噴き出すといった感じで景色も無い状態の稜線をひたすら突き進んで行く。途中、何ヶ所もあるマルバタケブキのお花畑に 癒されながらいくつものアップダウンを越え進んで行き、高山裏避難小屋まで到着した時にはかなり消耗している状態であった。相変わらず暴風は吹き荒れている ようであったが、テント場は風裏となり風に曝される事が無かったのが救いであった。ビールで喉を潤し夕食を取った後は明日の天候の回復を祈りつつ早めの 就寝となった。2日目の予定は赤石岳・悪沢岳を往復しテント場帰還であり、長丁場の勝負となるため、深夜2時には起床予定である。
深夜雨の音で目が覚める…今日は晴れるのでは無かったのか?!…そして眠りに落ちていく…早朝再度目覚めるも大粒の雨は降り続いている。どうしたものかと 悩みながら朝食を食べ様子を伺うが、一定周期で激しさを増す雨に暴風が伴い山に登る意味があるのだろうか?と自問自答を続け本日は停滞する事に決定した。 1日何も動かずに停滞するのは初めての経験である。昔の筆者なら雨の中でもとりあえず山頂だけ行って下山しようと考えるのだが、最近は写真を撮る事を目的に 来ているウェイトが大きくなっており、雨で景色の無い山頂に登る魅力を感じなくなっているのである。停滞を決めテントの中で過ごす1日はとてつもなく長く感じられ、 ラジオで高校野球を聞きながらただただ時間が過ぎるのを待ち、横になる事しか出来ず腰が痛くてたまらなかったが、これもいい思い出になるのではと考えれば良しと しよう。3日目は今回の山行唯一の晴れが期待出来る天気予報となっており、次の日からはまた 崩れる予報になっている。思案した結果、3日目は悪沢岳を往復後テントを撤収し戻れるところまで戻るという決断をし、深夜登山に挑む事とし長かった2日目を終了した。

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【鳥倉林道ゲート前駐車場】
朝6時頃でこの車の少なさは珍しい!
まぁ 台風直後だからなぁ・・・

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【ゲートから登山口まで林道歩き】
小雨になるのを待っていよいよ出発
まずは鳥倉林道をブラブラ歩く

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【鳥倉登山口】
さぁ 登るとしますか!
テント3泊分の重ザックが既に小泣き爺化



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【ヨツバヒヨドリの蕾】
鳥倉林道沿いにも多く群生していた

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【ヤマホタルブクロ】
ホタルブクロとは萼片で見分ける

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【絵に書いたような形のきのこ】
笠の赤が際立っているなぁ〜



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【豊口山間のコル】
豊口山方面との分岐点

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【5合目を通過】
三伏峠まで○/10の標識がある

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【水場で喉を潤そう】
6合目と7合目の間にある



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【細い丸太の桟橋は数ヵ所あり】
降雨時などは滑りやすいので注意

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【塩川ルートとの分岐】
塩川ルートは崩落の為現在通行止め

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【三伏峠まで登って来た〜】
三伏峠小屋で一息着く



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【塩見岳方面との分岐】
ここから荒川岳への縦走路へと入る

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【雨でお花畑を全く撮影出来ず;;】
撮影は帰路に託すとしよう

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【まずは烏帽子岳に到着】
天候のせいか腕のせいかピンボケが酷い



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【前小河内岳を通過】
雨は止んだが風が強い・・・

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【荒川三山の展望所の小河内岳】
ここも帰りに期待しよう

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【風裏の東斜面はホットする】
所々あるマルバダケブキの群生が凄い!



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【板屋岳を通過】
高山裏避難小屋まで後1時間とある

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【斜面ギリギリの登山道に注意】
崩壊が少しずつ進んでいるようだ

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【おー 一瞬ガスが晴れた】
今日初めてのテンションUP!



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【ようやく高山裏避難小屋が出現】
小屋はマルバダケブキに囲まれてる♪
テント設営後早速ビールで乾杯!

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【こじんまりした高山裏避難小屋】
小屋番の方は気さくで楽しい方
少し遠い水場は幻想的な所だった

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【本日の晩御飯はカレーライス】
尾西の白飯にカレーをかけて頂く
食後は明日に備えて早めの就寝



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【2日目 朝食はピリ辛のパスタ】
早朝に荒川岳に出発予定だったが
雨風が強いのでとりあえず待機

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【停滞決定! テント内はこのあり様】
天気は1日雨との衝撃予報;;
ラジオを聴きながらゴロゴロ過ごす

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【テン場にひっそり佇む我がテント】
筆者ら以外の登山者は皆行動していた
テントで寝すぎて腰が痛い・・・



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【タカネグンナイフウロ】
夕刻一時雨が止んだので少し撮影へ
小屋の周りはお花畑となっている

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【クルマユリ】
他の花達はピンボケで掲載却下
撮影後、明日の行程について思案する

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【本日の晩御飯 おこわとシチュウ】
天気予報は翌日は晴れ、翌々日は雨
荒川岳に行く事を決断し早めの就寝




3日目 高山裏〜悪沢岳〜鳥倉へ


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