【北穂高岳】 きたほだかだけ 3106m |
【前穂高岳】 まえほだかだけ 3090.5m |
【奥穂高岳】 おくほだかだけ 3190m |
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登山日 |
2016年8月18日(木)〜20日(土) |
山域 |
北アルプス【 ー 奥穂高岳 】
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コースタイム |
【1日目】5時間47分 (休憩等、約1時間8分間含む ※歩行タイムは4時間39分)
【2日目】5時間27分 (休憩等、約42分含む ※歩行タイムは4時間45分)
【3日目】13時間3分 (休憩・撮影・テント撤収等、約2時間41分含む ※歩行タイムは10時間22分)
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コース |
【1日目】 上高地バスターミナル(5:46)〜明神館(6:30-6:36 休憩6分)〜徳沢園(7:16-7:34 休憩18分)〜新村橋(7:45)〜横尾山荘(8:19-8:41 休憩22分)〜[途中休憩 9分]〜本谷橋(9:42-9:57 休憩15分)〜[途中休憩 7分]〜涸沢ヒュッテ(11:27 テント泊)
【2日目】 涸沢ヒュッテ(4:12)〜東稜分岐(4:59)〜東稜出合(5:41-5:52 休憩6分)〜ゴジラの頭(6:37)〜北穂高小屋(7:21-7:45 休憩24分)〜北穂高岳(7:47)〜北穂分岐(7:54)〜東稜分岐(8:50)〜涸沢小屋(9:21-9:33 休憩12分)〜涸沢ヒュッテ(9:39 テント泊)
【3日目】 涸沢ヒュッテ(3:04)〜前穂5.6のコル(4:02-4:06 休憩4分)〜4.5のコル(4:39-4:50 装備準備10分)〜4峰(5:20-5:25 撮影5分)〜3.4のコル(5:29-5:43 休憩14分)〜北穂高岳(7:10-7:28 休憩18分)〜紀美子平(7:49)〜南稜の頭(8:50)〜奥穂高岳(8:57)〜穂高岳山荘(9:22-9:26 休憩4分)〜涸沢ヒュッテ(10:25-11:21 テント撤収・休憩56分)〜本谷橋(12:23)〜横尾山荘(13:05-13:34 昼食休憩29分)〜徳沢園(14:25-14:35 休憩10分)〜明神館(15:14-15:25 休憩11分)〜上高地バスターミナル(16:07)
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天候 |
【1日目】曇り一時晴れ後時々雨(変わりやすい不安定な天気)
【2日目】晴れ後曇り、夕方に一時雨(前日の予報(曇り後雷雨)に反して、比較的良いお天気)
【3日目】晴れ後小雨(前日の予報(晴れ後昼過ぎから雨)に反して、9時半頃から小雨・・・)
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駐車場 |
★あかんだな有料駐車場(2016年現在600円/日 計850台程),トイレはバス停近くに有り
※駐車場の入庫時間は営業時間のみとなります。
※駐車場の営業時間はシャトルバスの運行時間によって変わるそうです。
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日帰り温泉 |
平湯温泉 ひらゆの森
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備考 |
★あかんだな駐車場〜上高地はアルピコ交通のシャトルバスに乗りました。(乗車時間30分程)
※始発に乗りましたが満員では無く後数人は乗れるぐらいの乗車率でした。
※上高地はマイカー規制ですが、タクシーは利用できます。
★トイレは上高地バスターミナル・明神・徳沢・横尾と各山小屋にてチップ制でお借り出来ます。
※100円玉は事前に多めに用意しておきましょう。
★涸沢ヒュッテのテント泊は1人に付き1000円/泊です。(水は小屋前の蛇口から汲めます)
※テント代にトイレ料金が含まれています。
※涸沢ヒュッテでは誘惑の飲食が買えます。(名物のおでんを頂きました)
★北穂高岳東稜と前穂高岳北尾根はバリエーションルートです。
※今回はテント泊装備+クライミング装備で入山しています。(重いです・・・)
◆記載した内容は登山日によるものです。(※あくまでも個人山行の記録です)
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【行程イメージ図 上高地からの一部周回のピストンコース】

【断面イメージ図 2泊3日テント泊全コース】

【断面イメージ図 3日目のコース】
当サイトは「山旅倶楽部」の地図をベースに作成しています。
2014年1月より山旅倶楽部の地図を2次利用する場合は国土地理院への申請が不要となりました。
3日目の予報は朝9時頃晴
で後は曇り後雨予報となっており、早めに北尾根を抜け吊尾根を周って穂高岳山荘から午前中に涸沢に戻ってくれば
行けるであろうと考え、渋滞を避けるため早朝3時過ぎにテント場を出発する。5.6のコルへと上がるガレ場の途中で
5人PTを追い抜き、これで本日の先頭に立つこととなった。5.6のコルまでは暗闇の中標高を稼ぎ1時間ほどで到着したが、下方を
見ると何グループかのヘッドランプの明かりが見えたため、長居はせずに先を急ぐこことする。追いつかれて渋滞待ち
に捕まると急いで登った意味が無くなってしまうのである。5峰山頂へ着くころに夜も白み始め前方に大きく4峰が
立ちはだかってくる… いよいよここからが北尾根核心の始まりである。5峰山頂部にはソロの登山者がテントを張り
くつろいでいたが、後続が続々と登って来ている事を教えると急いで撤収に入っていた。4峰は事前の調査でルートを
間違えると行き詰りやすくルートファインディング能力が必要と記されていたため実は最も気にしていた区間であるが、
取付いて見ると大岩を奥又側に巻き斜上した後涸沢側に回り4峰へ至ることを頭に入れておけば、基本的に稜線上を直登できそうな感じで
あまり考えずに突破して行くとあっさりと山頂へと抜ける事が出来た。奥又側に巻いたり涸沢側を巻いたりするなど色々と
他の方のブログ等を読んで予習してきたが、ルートファインディングは人それぞれだなと実感する。
4峰を突破すればいよいよクライミング要素が必要な3峰となるため、
3.4のコルでクライミングシューズに履き替え取付く。やはり初の北尾根でもたもたする訳にはいかないと最も簡単なルート取り
をリサーチし忠実に突破しようと考え、まずは左から巻き気味に登って行くがビレイもいるのかな?というような易しい岩場
で1ピッチが終了した。2ピッチ目はチムニーから凹角を難なく登り、凹角ルートの上部のピナクルで確保し相方をビレイする。
相方が2ピッチ目を登り切った所で単独登山者に抜いて頂き、この先は確保もいらないかなという程度の岩場をコンテで適当に登り3峰を突破、2峰はすぐに突破し
懸垂ポイントで数メートルの懸垂下降を行うと前穂山頂までは一登りで到着となった。グレード的には難しく感じる事も
無く終了する事が出来たが、これも御在所前尾根に何度も通った成果であろうか。(間違いなく御在所の方が厳しい)
前穂山頂で満足感に浸りながら展望を楽しんだ後は吊尾根を経由して奥穂高岳に向うが、8時前から急激にガスが
湧き出し奥穂山頂に到着する頃にはまったく景色は見えなくなってしまった。眺望が望めないので奥穂高岳はすぐに突破して穂高岳山荘
を経由し、ザイテングラードを下り始めると小雨が降り出したので駆け降るように涸沢へと戻りテントを撤収する。あとは上高地へ向けての地獄のロードの始まりであるが、
予想以上に道程は遠く、背中の子泣爺はグイグイと肩に食い込んでくる。横尾山荘でカレーライスを食べエネルギー補給
をしたあと再び歩き出すが、肩の痛みは増す一方で今回の山行の最大の核心はこの平坦な道程であったといっても過言で
は無い状況のなか、フラフラになりながら上高地へと到着した。バスで駐車場に戻った後はひらゆの森で温泉に浸かり
三重へと帰還したが、終了して見れば当初の計画通り北穂東稜&前穂北尾根の両方を踏破するという申し分ない結果で
連休を締めくくる事が出来た。

【深夜2時前にうどんで腹ごしらえ】 星空なので北尾根を決行しよう!

【昼から崩れる予報なので3時過ぎ出発】 暗闇だが昨日下見したので迷わず進む

【前方に先行者のライトが見える】 少し進むと追いつき道を譲って頂いた

【涸沢から約1時間で5.6のコルに到着】 コルに登って来るライトが沢山見える 後続者に追いつかれないよう先へ進もう

【暗闇の中、5峰を登り始める】

【稜線上を意識しながら進む】

【5峰を登る相方】 5峰は一般道くらいの難易度との情報有り

【ここは涸沢側が切れ落ちている】 暗闇だと先が見えず難易度は上がる

【頂上付近で夜が明け始める】 ソロの方がテントを張っていた

【5峰の右側から4.5のコルへ下る】 踏み跡もあり普通に降りて行ける

【振返り見る5峰のピーク郡】 ソロの方がテントを撤収中(一番左のP)

【5.4のコルからみる4峰】 ずっしりした岩峰は中々の威圧感

【奥穂高岳と涸沢岳】

【涸沢岳〜槍ヶ岳】

【4峰に少し登り振り返り見る5峰】

【安全をみてショートコンテで進む】

【大岩までは稜線上を意識して登る】 4峰はルートファインディングが必要で 浮石が多く落石多発との情報もあり ロープを出す場合は落石誘発に注意との事

【目印の大岩が近づいて来た】

【大岩は奥又白谷側を巻く】

【大岩を奥又白谷側に巻こうとする相方】 ここで槍と映るのが写真スポットらしい 大岩を涸沢側からも巻けるらしいが 奥又白谷側より難易度が上がるとの事

【スラブっぽい岩を斜上する】

【斜上の後、涸沢側に移る】

【そして4峰最後の登り】 ここまで迷う事もなく登って来れた 4.5のコルから30分なので順調かな

【4峰から見る厳つい3峰】

【3峰下部】 初めてなので簡単な左ルートの予定

【3峰中部】 チムニーやチョックストーンが見える

【3峰上部】

【ジャンダルム・ロバの耳・奥穂高岳】

【奥穂高岳・涸沢岳】

【北穂高岳〜槍ヶ岳】

【4峰から振り返り見る北尾根】

【さてコルまで下ろう】

【3.4のコルまで下りて来た】 4峰からコルまでの下りは特に問題無し 後続者がまだ来ないので軽く補給タイム

【3.4のコルからの4峰】 クライミングシューズに履き替え3峰へ コルから10m程進むとビレイポイント有り たぶんだが本日一番乗りで3峰に取付く

【1P目、左ルートをチムニー下まで】 ピナクルで確保を取り相方をビレイ

【2P目はチムニーから凹角まで】 チムニーの入口にビレイポイント有り

【奥又白池が見える窓】 石が詰まったチムニーは斜度も緩く 手掛かりも多くあるので難しくはない 途中に有名な窓があった

【2P目を登り中の相方】 チムニーの次の凹角も難しさは感じず ビビリの相方もすんなりと登って来た セカンドなので怖さは軽減だけど・・・

【凹角上部でビレイ中の筆者】

【凹角上部もピナクルで確保した】 相方が登った所でソロの方に道を譲る

【振り返り見る北尾根】 早出のおかげでほぼ貸切でここまで来た

【4峰のアップ】 2PTで10人程の大所帯が見える

【奥又白池と茶臼ノ頭】

【ジャンダルム〜涸沢岳】

【涸沢岳〜槍ヶ岳】

【奥穂高岳〜槍ヶ岳までのパノラマ風景】

【2P目以降の3峰を見上げる】

【2P目以降はコンテで進む】

【3峰ピーク付近まで登った】

【3峰のピークに到達!】 北尾根の核心部を抜け一安心 ただ前穂到達までは気が抜けない

【3峰から2峰は近い】

【3峰から6分程で2峰に到着】 2峰からラッペル地点まではナイフリッジ ここはちょっと緊張する箇所だった

【振り返り見る2峰のナイフリッジ】

【ラッペル地点】

【前穂高岳を登るソロの方が見える】

【我々は安全をみて懸垂下降をする】 ソロの方はクライムダウンしたそうだ

【懸垂下降中の相方】 1.2のコルでロープを収納

【北尾根最後の登り】 ここを登り切れば北尾根踏破

【お〜 前穂高岳に着いた!】 先に行って頂いたソロの方としばし歓談

【直ぐ先にある前穂高岳の山頂標識】 頂上には1組の登山者がいるだけだった

【登って来た北尾根】 昨日に引き続き目標達成で大満足

【ジャンダルム〜槍ヶ岳】 おやおや雲が増えて来た・・・

【ジャンダルム〜奥穂高岳】 白出のコルの穂高岳山荘が見える

【北穂高岳〜槍ヶ岳】 天気が崩れる予兆とされる笠雲が・・・

【明神岳方面】

【焼岳】

【さて紀美子平まで下ろう】

【前穂〜紀美子平間は急勾配の岩場】 紀美子平まで標高200m弱下る 15年前に歩いた時は雨だったなぁ

【下りて来た道を振返る】

【油断せず岩場をどんどん下る】

【前穂へ登って行く登山者の皆さま】

【紀美子平まで下りて来た】 ここで重太郎新道と吊尾根に分かれる 眺望も良く一息入れるには丁度良い場所

【焼岳〜西穂高岳〜天狗ノ頭方面】 昨年は槍〜西穂の稜線を踏破した 少しずつだがレベルUP出来て嬉しい

【奥穂目指し吊尾根へ】

【吊尾根を歩く登山者が見える】

【道幅が狭いので滑落注意】

【前穂高岳と北尾根】 一番左は6峰で一番右が前穂高岳

【4峰・3峰・2峰・前穂高岳】 左の尖がったピークが4峰

【涸沢を眺める】 左が涸沢小屋で中央が涸沢ヒュッテ

【あぁ ガスが・・・】

【目印に導かれ岩場を登る】

【鎖が付けられた箇所もあり】

【同箇所を登る相方】

【浮石・落石注意箇所も多くある】

【南稜の頭を通過】

【9時前に奥穂高岳に到着!】 真っ白で何も見えないので先へ進もう

【穂高岳山荘へと下って行く】 予報では9時頃晴れだが雲行きが怪しい

【ピッケルがカッコ良い粋な道標】 穂高岳山荘まで後800m

【梯子は渋滞中】 下に見えているのは穂高岳山荘

【今から奥穂高岳へと登る方々】 穂高岳山荘で一息つく

【小屋からザイテングラードを下る】 このコースを歩くのは初めてだ

【眼下に涸沢ヒュッテを見ながら下る】 キャー 小雨が降り出した;;

【梯子や鎖場もあり】 浮石・落石・滑落に注意

【もう少しでザイテングラードの取付き】 無事に岩稜帯を下りて来た

【取付きから少し下った所で振返る】 右上に伸びる岩稜がザイテングラード

【涸沢小屋とパノラマコースの分岐】 どちらでも良いがパノラマコースを選択

【見晴岩】 小雨なので展望観賞はパスする

【あと少しで涸沢のテント場だ】 思ったより早くテント場に戻って来た

【テントを撤収して上高地へ下山開始】 もう1泊の予定だったが下山出来ると判断

【横尾山荘でご褒美のカレーを食す】 あ〜 美味い♪

【明神付近の池でお食事中の鴨】 ザックが重たく辛いので癒しを求める

【明神岳方面】 明神岳は憧れるがまだそのレベルに至らず

【上高地バスターミナルに戻って来た】 充実した3日間も無事終了〜
1〜2日目 上高地〜涸沢〜北穂高岳〜涸沢へ
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